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バイオハザードLEVEL17

1 :名無しになりきれ:2007/12/02(日) 22:40:23 0
走りつづけて、咳き込みながら俺は倒れこんだ。

離れ離れになってしまったあの娘が、血塗れで、俺の脇に立っている。
首の肉は噛み千切られ、明らかに頚動脈が食い千切られている。
可愛い顔も、啄ばまれ、左眼が失われている。

これは現実の筈が無い、と俺は思った。
物事がこんな風に起きる事は無い。
間違いだ、断じて違う。こんな風に起きる筈が無い。
と、見守る俺の前で彼女がゆっくりと、大きく口を開いた。
口の中に、誰かの肉片が、残っていた。
信じられない。
俺は、こんな事が起きる事は無いと、もう一度自分に言い聞かせた。
彼女の愛らしい口が大きく開いて、俺にじわじわ迫ってくる。

苦痛の光が俺の脳を貫き、俺の全身と魂を死の向こう側に、追いやった。
そこは、何も無かった。
ただ、虚無を埋める為に肉を喰らおうとする何かだけが、俺の体に残った。

前スレ:
バイオハザードLEVEL15(実質16)
ttp://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1185199935/

2 :名無しになりきれ:2007/12/02(日) 22:41:06 0
事件記録
バイオハザードLEVEL15
ttp://etc6.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1168761968/
バイオハザードLEVEL13(実質14)
ttp://etc5.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1155459155/
バイオハザードLEVEL13
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1148827033/
バイオハザードLEVEL12
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1140017281/
バイオハザードLEVEL11
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1134481456/
バイオハザードLEVEL10
ttp://yy32.kakiko.com/test/read.cgi/trpg/1127133199
バイオハザードLEVEL9
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1125492687/
バイオハザードLEVEL8
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1123596356/
バイオハザード:LEVEL7
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1115544611/
バイオハザード:LEVEL6
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1112377111/
バイオハザード:LEVEL5
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1109768811/
【聖なる死?】バイオハザード発生4【苦痛の生?】
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1106439258/
バイオハザード:LEVEL3
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1101242999/
【感染】バイオハザード:LEVEL2【拡大】
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1097602917/
【スレッド名】バイオハザードが発生したら
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1092878452/

※参加したい方は、名無し、コテハンを問わず
 避難所に向かわれる事をお勧めします

バイオハザード発生スレ 第9避難所
ttp://etc5.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1164095357/l50

バイオハザードまとめサイト分室
(舞台説明、状況、現在地など)
ttp://blog.goo.ne.jp/trpg2ch_001/

TRPG系全般のHP(過去ログ
PC:ttp://verger.sakura.ne.jp/
携帯:ttp://verger.sakura.ne.jp/top/top.htm

3 :名無しになりきれ:2007/12/02(日) 22:52:28 0
―――冬。
未曾有の生物災害が日本を襲い、その傷は未だに癒えていない。
その傷に入り込んだウィルスは増殖し、さらなる破滅をもたらす。
傷口と化したスペンサービルと九武村は、そのウィルスを生み出した傘社と密接な関係を持っていた。

物語は、収束し始める。
夜明けと共に焦土と化す九武村。
生き残った人々を助けようと、唯一の脱出ルートである帝国陸軍駐屯地跡へ向う人々。
しかし、そこには、半世紀以上も前に生み出された死霊の群れが待ち構えていた。
老人達は過去の贖罪の為に、若き者たちは、未来の為に生き抜こうとする。

幾多の死傷者を出しながらも、辛くもスペンサービルから逃げ出した生存者を待ち受けているのは、
より過酷な運命だった。
生存の為に乗り込んだ列車が向った先は、皮肉な事に、傘社の母体であるコクーンと、
広大な生物兵器実験場が残されている帝国陸軍駐屯地だった。

傘社の現在の姿足るスペンサービルから、その産声を上げた土地へと、物語は収束する。

4 :名無しになりきれ:2007/12/02(日) 22:57:39 0
そして、スペンサー・ビルに残った人間達も、僅かながら居た。

謎に包まれた長身の男と、左手を失った男は、一人の少女を助けるべく階段を登り続ける。
それぞれの目的は違うが、共闘を始めた二人の男。
そして少女もまた生き延びるべく、壁に塗り込められていた男と共に、分娩室を後にした。
Gと呼ばれる最強のB.O.W.が徘徊する閉じられた塔の中で、決死の逃亡劇が始まろうとしている。

5 :マクナブ ◆K3F.1.DICE :2007/12/03(月) 08:04:50 0
>327>336
桃華は、列車の外へ放り出された。
列車は行ってしまった。
桃華を載せて、無事に脱出する筈の列車は行ってしまった。
「・・・糞ッ!」
短く叫び、折れそうになった心を無理やり伸ばす。
SASは、諦めない。
苦痛を無視して警戒し、注意力を維持したまま前進する。
目的を果し、必ず帰還する。
射撃技能、潜入偵察技能、サバイバル技能、山岳戦技能以上に重要なのが、最後までやり抜く意思だ。
>「どうしたのかね、さっさと行こう。」
プラットホームの向こう側から、取葉が軽やかにジャンプする。
「当然だ。さっさと行くぞ。」
取葉の肩を迷う事無く借り、兎に角、全身を再会する。
>「確か、屋上にヘリが迎えに来ているといったね。」
「確かに言ったな。」
歩く度に左腕が痛む。
脳が過剰分泌した天然の鎮痛剤が切れ始めている。
前にも一度経験した事があるが、こういう時は、即座に医者に向かって麻酔を打ってもらうに限る。
どういう訳か銃で撃たれた3回は、痛みに苦しめられた。
しかし、10代最後の春のバイク事故での骨折は、痛みを感じなかった。
骨折は、夏のSAS選抜コースまでに完治したが、翌日に控えていたデートは台無しだった。
ありがとうよ、ジュディ。
お見舞いに来もしなかったし、連絡は2度と取らなかったよな、お互い。
>「もしも、彼女の内部に寄生したまま、屋上へ向ったらどうなると思う?」
取葉のどうでもいい質問が続く。
マクナブは答えない。
>「私は犬並に鼻が利くからね。君に付き合うとするか。」
「犬の話は止めとけ。俺の戦友で犬そっくりな奴が居てな。
 とりあえず、道案内をしてくれ。」
マクナブが険しい眼つきで正面を睨む。
「何でお前も残った?理由が解らない。」
階段を昇り切り、周囲に気を配りながら、マクナブが問い掛ける。
「何故、残るんだ?もしかしたら、彼女は気付いているかもしれないんだぞ、お前の正体に。」

現在地:スペンサービル 1階
状況:周囲を警戒しながら取葉の真意を探る。

6 :綾小路 桃華 ◆qxq/q324nk :2007/12/03(月) 16:53:26 0
>349
壁から抜け出た男の人は、SF映画に出てくる宇宙服みたいな格好をしていた。
この姿には見覚えがある。α任務部隊と呼ばれた人達と同じ装備だ。
ミスタ・アンドリューの仲間―― 地下1階で、私と城戸さんを始末しようとした隊員達はもういない。
Gという名の怪物に襲撃され、惨殺されてしまったから。
アンドリューは襲撃のときに殺されず、あたしのようにここに連れてこられたのだろう。
取葉さんの言っていた「見初められた」という言葉が脳裏を過ぎる。
冗談だと思っていた言葉が、いよいよ現実味を帯びてきた気がする。

壁を調べていると、背後に立っていたミスタ・アンドリューがいきなり倒れてしまった。
「ミスタ・アンドリュー?!」
どこか怪我しているのだろうか?
慌てて駆け寄ろうとしたあたしの目の前で、彼はゾンビのような歩き方であたしに近寄ってきた。
―――― ああ、またなんだわ。
あたしは涙目になりながらバールを思いきり振り上げた。
>「アッー!嘘!嘘!冗談だってば!」 
ミスタ・アンドリューが笑いながらヘルメットを脱いでいる
ヘルメットを外したアンドリューは、思っていたよりずっと若かった。歳、あんまり違わない気がする。
「ごめん、ごめん。あんまり可愛かったから、ちょっと悪戯してみようと思ったんだ。」 
え?
何に言ってるの、この人。え?――――冗談?
……後から振り返れば、このときの彼はきっと気恥ずかしかったのだと理解できる。
だって閉所恐怖症の彼の罵声は、そりゃもう凄かったもの。
でも、その時のあたしといえば――― バールを振り上げたまま馬鹿みたいに大口をあけて固まってた。
>「外へのドアは・・・えーと・・・多分、ここかな。」 
「ひっ、ひどいっ!ひどすぎるっ!こんな時にふざけないでよ――――!!!!」
ようやく我に帰ったあたしは、半べそをかきながら拳を振り回した。
>「僕の後ろに隠れていてくれ。外に何が居るか解らないからね。」 
声の質が今までと違う事に気づいたあたしは、拳を納めるとミスタ・アンドリューの背後に隠れる。
「……まあ、無事で何よりですわ」

彼の射撃は正確だった。
真っ二つに割れたドアから、薄暗い廊下の明かりが漏れてきた。
ようやくこの薄気味悪い部屋から出られそうだ。

だけど外に出たからといって、いきなり事態が好転するはずもなかった。
廊下に出たあたし達を待っていたのは、びっしりと粘液が付着した廊下だった。
>「・・・気持ち悪いな。なんだこの粘液?」 
「凄い匂い。迂闊に触らないほうが良いんじゃない?
 そういえばここ、一体何階なのかしら?」
>「右と左、どっちに行こうか?右の方は、階段に近いみたいだ・・・」 
「どっちって……」
あたしは絶句した。

正直あたし達の状況は最悪といっていい。
MP5はどこかに落としてしまったし、アンドリューさんも見た感じ大型の武器はもっていない。
それ以前に重装備のα任務部隊が叶わなかったのに、人数も火力も少ないあたし達に太刀打ちなんてきるわけがない。
もう一度遭遇したら命はない。
だけど悠長にしてる間にミサイルが飛んできたら、全てが終る。

あたしは考えた。考えて、思った。
【もしミスタ・ルイスなら、一体どうするだろう?】と。

「―――― あたしなら左。ミスタ・アンドリューは?」

状況:スペンサービル?階。ミスタ・アンドリューと分娩室から脱出。どちらに向かうか訪ねられ、粘液のない左の廊下を推す。
所持品:MP5予備弾倉1、ライター、ワルサーP38(4)、弾倉(8×3)、ヘルメット、SIG230(0)予備マガジン2、携帯電話  

7 :回収体28号:2007/12/03(月) 22:06:01 0
>>前347(Judasさん)
28号は、単なる肉の塊になってしまっていた。
比喩でも何でもなく、何も出来ない肉の塊。
両手両足を引き千切られ―それにはとてつもない苦痛が伴っていて―それでもまだ死ねない。
達磨と化した巨体が、軍隊アリに襲われる象のように、千切られ、傷口が全身に広がっていく。
屑口は、脂質に覆われ、出血こそ直ぐに止まるが、傷口には容赦無く爪が突き立てられる。
そのたびに声にならない悲鳴をあげて、身悶えするが、だから飽きられる事無く、さらに爪が捻じ込まれる。

>「・・・ああ、もう1つ言い忘れてた。同胞達は酷いくらいにSなんだ。だから、中々死ねないと思う。ま、頑張ってくれ」
「・・・メテクダ・・・ヤメ・・・ヤメテ・・・サイ・・・クダサイ・・・」
半世紀ぶりに口から零れたのは、片言の日本語だ。
Judasが何を言っているのかは理解出来ない。
ただ、大昔に有った事、体の自由を奪われて、体を切り刻まれる記憶の中の登場人物に、
白衣を着た、頭が良くて、狂ったジャップの科学者に、28号は命乞いをする。
声は震え、鼻からみっともなく鼻水を垂らしながら、28号が震える声で懇願する。
ガクガクと首を振り、もし、まだ目が有ったら涙でも零していただろうが。
醜悪な人間のパロディが、命乞いを続ける。
声は徐々に、啜り泣きから苦痛を訴える悲鳴へと変化する。
それが、ハンター達の暗い、虐待者の心に火を点ける。
絶叫、絶叫、絶叫。
狂想曲を紡ぐ、一つの楽器へと、28号は化していた。

8 :大森 連也 ◆Z1a7x2UvPA :2007/12/03(月) 22:33:02 0
頭が重い、もう大変に重い、体がだるい、そんで寒い
布団をかけなおそうと周囲を探したが、冷たい床にしか俺の腕は触れない
寝ぼけて廊下で寝ちまったかな?
などと考えていると、体に痛みが走ってきた
???
眠い目を開けた俺は、驚愕した
俺はどこだかわからない倒れた電車の中で、仰向けになって寝ていたのだ
同時に頭の中にこれまでの記憶が蘇る
でかいビルにたまの贅沢、鳴り響く悲鳴、ヤバイと思って篭った臭いが外に出ないようにできている機密性の高いトイレ
指名手配犯、ピストル自殺、化け物に体の中から吹っ飛ばされる人間、ライフル持った変な男、突如現れた奇妙な大人達、触手にさらわれる美少女、走る列車……
思い出して背筋がぞっとした俺は、とりあえず体を探ってみる
外傷は……無い!奇跡だ!
列車の内装が柔い高級素材でできていた事と、ふっとばされた時身を伏せて衝撃を和らげた事が幸いしたらしい
しかしどうやらしっぷしてた肩をぶつけたらしく、そこが重く痛い、動かすのがつらい
っと、俺は横転した列車のほかの乗組員を探した
これだけの事故だ、俺だけしか生き残ってなくっても不思議じゃない……
俺は偶然柔いシートの上に転がって中身が破砕されずに済んだ(これも奇跡だよな)鞄を取ると、中から銃を取り出し、周囲の探索を開始した
状況:脱線した列車内。他の生存者を探す
所持品:シグ・ザウエル(3) シグ・ザウエル(13) 医薬品3

9 :シノザキ(中の人はマクナブ) ◆K3F.1.DICE :2007/12/03(月) 22:42:40 0
シノザキが目を覚ます。
近くに居るミリアの腕を取り、窓の外へと這いずる。
二人とも奇跡的に怪我は無かったが、2両編成の列車はくの字に折れ曲がっていて、
前の車両に移動する事は出来なかった。
ミリアに怪我は無く、呼吸も安定している。
取り合えず、無事らしい。
が、前の車両への道は塞がれていて、後部車両に乗っていたミリアとシノザキは、
どんなに努力しても、前の車両に居た3人と合流する事は、出来ない。

>7
聞こえる悲鳴に、顔を顰める。
「おーい!無事か!」
叫んでから、軽く後悔した。
線路を振り返ると、折り曲げられたレールが見えた。
どんな化物がへし曲げたんだ?
悲鳴が聞こえる中、シノザキは溜息を吐いた。

10 :城戸 将也 ◆.2Ea/YbOsE :2007/12/03(月) 23:45:30 0
それは、一瞬の出来事だった。
桃華さんの身に起きた出来事、そしてそれを追うルイスさん達。
呆然とそれを見送る俺を嘲笑うかのように電車は急加速の後に、宙を舞った。

突然の衝撃と、激しい金属音。俺は目を塞ぐ間もないまま、列車の後方部まで
吹き飛ばされ意識を失った。
(このまま、死ぬのも・・・いいか。)

自暴自棄になっている俺自身の心がそう、呟く。
意識がだんだん薄れていく。これが死ぬということなのだろうか?

―――――――――

悲鳴、悲鳴が聞こえる。
ここは死者が訪れる世界?いや、違う。
全身が激しく痛む。この痛みは、生きている者が背負うものに違いない。
口の中で、血の味を濃く感じる。鉄と生臭さが混ざった、好きになれない味だ。
「ここは・・・何なんだ。」

俺は痛む体を引きずり、なんとか外を見る。
悲鳴は、前方から聞こえるようだ。
後ろを振り向いてみる、残念ながら退路は絶たれていた。
「生きても地獄、死んでも地獄・・・だな、ウェスカー」

俺は絶望しながら、かつての怨敵へ語りかけていた。

「とりあえず、同じ列車にいた人達を探し出すしかない。
無事ならいいんだが・・・」

状況:中程度の負傷、生存者の捜索、悲鳴への警戒



11 :大蜘蛛:2007/12/04(火) 21:45:46 0
>>前341(千堂)
先頭を歩き出した千堂の目の前に、黒い影が落ちてきた。
藁ほどの太さを持った体毛がびっしりと生えた、頑丈で巨大な8本の脚を備えた大蜘蛛だ。
人間の首など一撃で噛み千切りそうな頑丈な顎をカチカチならしながら、にじり寄る。
どうやら千堂の力を見定めているらしい・・・

暫く間を置いた後に、大蜘蛛が上体を逸らしながら千堂に襲い掛かる。
威嚇するように前脚4本を大きく広げ、後脚4本で地面を蹴り、
巨体からは信じられないスピードで、千堂との距離を詰める。
上体で持って押し潰し、そのまま首を食い千切ろうとしている!

12 :小川平蔵 ◆K3F.1.DICE :2007/12/04(火) 23:30:29 0
>前340−341>前340>前350
>「そんなのおかしいよ。鈴木さんの命は、鈴木さんのものじゃないの?」
少女の一言に、小川の中の神殿が、内なる神が揺さぶられる。
命が略奪者のものでなければ、俺は何をして来たのだ?
それは公平な摂理で、そうでなくては困る。
苛立ちと焦り。何とか彼女にも理解出来るように伝える必要がある。
「いいかね?人は簡単に死ぬ。私も君もだ。だけれども、助ける事は難しい。
 とても難しい。それはつまり・・・いや、何でも無い。少し疲れているんだな。すまない。」
己の命は、目的を実現する為のエネルギーに過ぎず、他人の命はトロフィーに過ぎない。
守ろうが、奪おうが、単なる収穫物に過ぎない。

影から慎重に様子を伺っていた飯田老人が姿を表す。
>「ああ、とっととここらを封鎖しておかないとならん。兵長と中尉もすぐに来るだろうから」
「そうですね、指示をお願いします。」
飯田少佐が、嘗ての階級を名乗り、目的と自己紹介を済ませる。
断固とした口調の中に、何らかの決意が滲んでいる。
慎重に見守っていた訳でなく、何かを考えていたという事か。
>「・・・商店街だ。後は詳しく聞くな。俺もどこだったのか判ってないんだからな」
多分、サナトリウム近くの研究員の生き残りだ。
これ以上聞いても、答えは期待できない。
千堂が刀を抜きながら、小川の一歩前に出る
>「俺が先頭で行く。これでも格闘戦では自身があってね。そこら本職の軍人達よりも強いぜ。
  それに・・・こうした方が信頼出来るだろ?」
「あいつらと格闘戦をするならば、あまり不必要に接近せずに、一撃で殺す事です。
 私のように返り血を浴びれば、感染する恐れだってある。」
千堂に短い警告を放ち、飯田老人の誘導に従って移動する。
少女が思い出したように呟く。
>「そういえば鈴木さんの銃って変わってるね。
  賠尾市と九武村の自衛隊じゃ使う武器までちがうんだね。」
「うーん、そうだね。私は反乱自衛隊側だから、秘匿武器であるこの銃を使っているんだ。
 秘匿武器っていうのは、存在が隠された、存在しない事になっている武器って事。
 だから、彼らとも、一般部隊とも銃が違うんだ。」
秘匿武器というのは大嘘。
IRA、北アイルランド共和軍のメンバーである、個人的な友人の協力で密輸した銃に過ぎない。
日本に戻ってくる時に使ったパスポートも偽造品で、同じルートで手に入れた代物だった。
だが、反乱自衛隊側であるのは、嘘ではない。
培尾市の後、つまり等訓市の一件では、反乱自衛隊と協力した。
傘社の一員として。
「だから、我々と違う指揮系統で動いている、つまり、反乱部隊でない彼らとは、違う武器を使っているんだ。」
>「私を保護して、ここまで連れて来た自衛隊の人の武器とも違うわ。
  ねぇ、鈴木さんは、本当に自衛官なの?サナトリウムでも躊躇無く自衛官を撃ったわよね?
  そんなに簡単に、昔の同僚を、同僚じゃないとしても同じ仲間を撃てるの?」
小川が肩を竦める。
「統計によると、成人男性の中には、暴力を振るう事、人を殺す事に全く心理的抵抗を感じない人間が居るそうです。
 その割合って、どれ位だと思います?」
小川が微笑む。
山田あすかは、苛ついた声で10万人に1人と願望に基いた数字を並べる。
「彩ちゃんはどうかな?」
小川が答えを待ってから、言った。
「2%が答え。100人に2人の計算になる。彼らは、簡単に人を殺せる。
 それなりのルールを持っていれば、別だがね。」
だから親父は、俺を怪物だと思った訳だ。
くそ、俺は何を言っているんだ?
鈴木の仮面を被っている時は、客観的な脅威の見積もりする事はあっても、魂を揺さぶられる事は無かった。
「すまない、本当にすまない。今の俺は、どうかしている。」
随分前に塞がった胸の傷を掻き毟る。
咽喉が乾く、頭痛がする。
煙草が吸いたい。

13 :小川平蔵 ◆K3F.1.DICE :2007/12/04(火) 23:31:28 0
>11
重い音を立てて、黒い影が落ちてくる。
巨大な蜘蛛が、千堂と睨み合いを始める。
飯田老人達を制し、千堂から充分に距離を取りながら右側へと回り込む。
お手並み拝見と行こうか。
この位置なら、千堂が劣勢になっても、蜘蛛を射殺する事は出来る。

装備:ワイシャツ、防寒ジャケット、軍用ブーツ。
所持品:シグザウエル(9)、FALのマガジン(20)X2、鬼包丁(鉈)、アンプルシューター(0)、手榴弾
現在地:旧日本軍駐屯地跡 地下通路
状況:移動開始。大蜘蛛と戦う千堂の様子を見守る。
備考:顔が血塗れ。髪型が変わって攻撃的な印象。

14 :千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA :2007/12/06(木) 01:08:00 0
>(前)350
>「・・・・・・・先生、案外運が悪いんだね・・・」
「ぐぁ!!そう言われると・・・辛いな」
ポツリと呟いた言葉が千堂の胸を貫いた。
少女がもらした言葉は千堂自身感じていた事だからだ
>「あ、でも私は先生にあえてラッキーだったよ?先生強いもんね。
 まあ、飯田のおじいちゃん程じゃないかもしれないけどね」
「ハハハ、そう言って貰えると助かるよ。しかし・・・彩ちゃんは手厳しいな〜」
少女のフォローに千堂は苦笑して返す。
そのままに駆け寄っていく少女を見る。
「う〜ん、格闘戦は負ける気がしないんだけどな〜・・・。しかし経験の差は否めないし・・・ブツブツ」
この場で考えるべき事では無い事を千堂は考え始める。
勝負事になると、どうやら人が変わるらしい。
そのまま独り言を言っていると、飯田老人が千堂に近寄っていく。


>(前)343
>「……うん、君には見覚えがあるねぇ。前に会ったのはどこでいつだったかな。どうも、余りいい思い出ではなかった気もするが。
君が先頭を行くのなら、私がその後ろから指示を出そう。ここの道を知ってるのは私だけだろうからな」
「え?あ、ああ・・・。そ、そいつは有難いな・・・」
まるで影のようにピッタリと後ろについて来る飯田老人に千堂はどこか引きつった笑顔を浮かべる。
そのまま何も語らず黙々と前を歩く。
千堂は飯田老人が、というよりも村の老人達が苦手だった。
その理由は千堂の祖父が原因だった。
昔、千堂の祖父はこの村に在住する自衛官だった。
何かしらの任務を受けてこの村にやって来たと千堂は祖父から聞いていた。
そして、千堂の祖父はこの村にやって来てわずか1ヶ月で村から追い出されるように戦地へと飛ばされた。
その理由は村人に対して暴力を振るい手に負えなくなったため、という理由だった。
それが、表向きの理由だった。
だが、村人にも一つだけ予期せぬ事があった。
まさか戦地に飛ばされた千堂の祖父が生きているとは誰も思わなかっただろう。
しかも子を作り、孫まで出来ているとは夢にも思わなかっただろう。
それ故に村の老人達は千堂の祖父の子と孫、いや、千堂に関る全ての者を疎ましく感じるのだろう。
何故なら、昔、この村で行われてきた事。
そして、今、この状況を造りだした出来事を千堂は知っているのだから。
故に、村の秘密を知る千堂は村の老人から疎まれている。
(あぁ〜・・・やっぱ昔のあの出来事バレてるのか?いや、あれは絶対にばれてないはずだ。
 まさか!!祭りの時の事が!!・・・いや、待て。・・・アレも大丈夫なはずだ・・・。となれば・・・)
―――まぁ、本人は違う事に思い当たっているようだが。



15 :千堂 秋哉 ◆NLsMvkQUjA :2007/12/06(木) 01:09:54 0
>12>11
「あいつらと格闘戦をするならば、あまり不必要に接近せずに、一撃で殺す事です。
 私のように返り血を浴びれば、感染する恐れだってある。」
「ああ、了解。俺もゾンビにはなりたくないからね」
鈴木の忠告に頷く。
その事は千堂も承知していた。
だから、改めて鈴木に言われた事を思い返して、一人誓う。
(絶対に俺はここから生きて帰る!!化け物などになってたまるか!!)

その時、何か重い音を立てて千堂の前に立ち塞がるのが見えた。
「な、なんだ・・・?」
落ちてきたモノは黒い塊だった。
いや、違う。
それは複眼の目を持つ昆虫の類―――蜘蛛だった。
それも、巨大な。
「あ、あれが噂の巨大蜘蛛なんだね・・・彩ちゃん?」
思わず少女の方を振り返って問いかけた。
巨大蜘蛛は、まるでこちらの力を確かめるように睨んでいる。
千堂も食われてたまるかと負けじに睨み返す
しばらく、蜘蛛と睨みあう。
「・・・ふぅ、やれやれ。なんで俺がこんな目に・・・」
蜘蛛から少しだけ視線をずらして鈴木を見る。
(ちっ、お手並み拝見・・・という所か?)
いつの間にか少し離れた場所にいる鈴木に心の中で悪態を付く。
そのまま再び、蜘蛛の方へと視線を向ける。
その時、蜘蛛はまるで四本の手で万歳をするかのようなポーズを取る。
(来る!?)
千堂は蜘蛛がこちらに襲い掛かってくる事が分かった。
そして生死をかけた勝負は千堂が舌打ちをした同時に始まった。
「クソッタレ!!」
蜘蛛は巨体の身体からは信じられない速さで千堂へと迫る。
そして首に牙が刺さる事は―――無かった。
寸前で、千堂は後ろへと跳び、身体を引いて上体を逸らして、巨大蜘蛛の牙から逃れていた。
そのまま、狙いをはずした巨大蜘蛛の頭に手を置き、足に力を入れて、跳んだ。
その際の嫌な感触は全て無視する事にした。
そして、巨大蜘蛛の身体へと跨るように着地する。
「ちきしょう!!気味悪いんだよ!!このボケが!!」
隙だらけとなった巨大蜘蛛の頭に腰から引き抜いたナイフを突き立てる。
巨大蜘蛛の絶叫が辺りに響く。
そのまま、さらに357マグナムを腰から引き抜いて、今装填している全弾を巨大蜘蛛に撃った。

所持品: 腕時計 日本刀 ナイフ
    357マグナム(弾数0)予備の弾13発 工具 パール
現在地:旧日本軍駐屯地跡
状況:巨大蜘蛛に跨り、止めをさした所。
自分の状態: 良好


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read.cgi ver 05.02.02 2014/06/23 Mango Mangüé ★
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