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ジョジョの奇妙なバトルロワイアル第8部

1 :参加するカモさん:2007/07/06(金) 23:12:38 ID:C+YL32sz

このスレはジョジョの奇妙な冒険のキャラクターを使ったバトロワをしようという企画です。


仮まとめWiki
http://www26.atwiki.jp/bizarre/
まとめサイト
http://aukusoe.cho-chin.com/rowa/
したらば
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/8085/

2 :参加するカモさん:2007/07/06(金) 23:13:48 ID:C+YL32sz
【第一部:ファントムブラッド】《4/7》
●ジョナサン・ジョースター/●ロバート・E・O・スピードワゴン/○ウィル・A・ツェペリ/
○ダイアー/○ジョージ・ジョースター1世/●黒騎士ブラフォード/○タルカス
【第二部:戦闘潮流】《4/7》
●ジョセフ・ジョースター/○シーザー・アントニオ・ツェペリ/○シュトロハイム/
○リサリサ(エリザベス・ジョースター)/●ストレイツォ/○ワムウ/●カーズ
【第三部:スターダスト・クルセイダーズ】《6/10》
○空条承太郎/○モハメド・アヴドゥル/●花京院典明/○J・P・ポルナレフ/●イギー/
○ホル・ホース/○ミドラー/ ●ペット・ショップ/●ヴァニラ・アイス/○DIO
【第四部:ダイヤモンドは砕けない】《4/9》
○東方仗助/●広瀬康一/●虹村億泰/●岸辺露伴/●山岸由花子/
○墳上祐也/○ヌ・ミキタカゾ・ンシ/○虹村形兆/●吉良吉影
【第五部:黄金の風】《3/9》 
●ジョルノ・ジョバァーナ/○ブローノ・ブチャラティ/○ナランチャ・ギルガ/●トリッシュ・ウナ/
●プロシュート/●ギアッチョ/●リゾット・ネェロ/●セッコ/○ディアボロ
【第六部:ストーンオーシャン】《4/9》
○空条徐倫/○エルメェス・コステロ/●ウェザー・リポート/●F・F/○ナルシソ・アナスイ/
●エンリコ・プッチ神父/○ジョンガリ・A/●スポーツ・マックス/●リキエル

【残り25人】

3 :参加するカモさん:2007/07/06(金) 23:14:29 ID:C+YL32sz

以下の主張はナンセンス。

人気キャラが弱いキャラに殺されるのが嫌
投票を得たキャラが無下に殺されるのが嫌
能力、支給品に差がありすぎるのは平等ではない
【基本ルール】
全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。
勝者のみ元の世界に帰ることができる。
ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。
プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。
開催場所は、荒木のスタンドで作られた異次元世界であり、外に逃れることは不可能である。
開催場所は、杜王町。
MAPはこちら
ttp://www26.atwiki.jp/bizarre/pages/4.html

4 :参加するカモさん:2007/07/06(金) 23:15:09 ID:C+YL32sz
【首輪と禁止エリア】
プレイヤーは全員、荒木のスタンドで作られた首輪を取り付けられている。
首輪の爆弾が発動すると、そのプレイヤーは死ぬ。(例外はない。爆発後にC・ダイヤモンドで治す等は不可能)
この首輪はプレイヤーの生死を常に判断し、荒木にプレイヤーの生死と現在位置のデータを送っている。
また、プレイヤーには説明されないが、実は盗聴機能があり音声・会話は荒木に筒抜けである。
首輪が爆発するのは、以下の条件の時である。

荒木が放送で指定した禁止エリア内に、プレイヤーが入ったとき。(首輪が自動で爆発)
首輪を無理やり取り外そうとしたとき。(〃)
24時間で、一人も死者が出なかったとき。(全員の首輪が一斉に自動で爆発)
プレイヤーが、荒木に不利益な行動をとろうとしたとき(荒木本人がスイッチを押すことで、手動の爆発が可能)
【放送】
放送は6時間ごとに行われる。
放送内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」「過去6時間に死んだキャラ名」「残りの人数」
禁止エリアは一度の放送で3区画ずつ(2時間ごとに1区画ずつ)増えていく。
【主催者】
荒木飛呂彦。使用するスタンドは『バトル・ロワイヤル』。
破壊力B 持続力無限大 スピードC 精密動作性C 射程距離無限大 成長性D 空間変化系 
能力…指定した空間内を外界から孤立させる。脱出するには発動時に定められた条件をクリアするかスタンドを解除させるしかない。

5 :参加するカモさん:2007/07/06(金) 23:16:01 ID:C+YL32sz
【参加者】
参加者は、上記の通りこれ以上の増員は絶対に認められません。
参加者の容姿、記憶、能力は、そのキャラクターを最初に書いた人に委ねられます。
(例:東方仗助・4部終了後 ジョルノ・ジョバーナ:ブチャラティに会う前)
そのキャラクターを最初に書く人はいつから来たのか明言を、
続けて書く人は前の話をよく読み時間軸の矛盾が起こらないように注意してください。
ただしそのキャラクターが選出された部内での時間軸にしてください。
よって3部代表の承太郎は4部バージョンや6部バージョンで出ることは認められません。
また、「作中で死亡したキャラクターが生き返った」は無しです。
あくまで死亡する前の時間軸から連れてきただけになります。
よってキャラクターは誰に殺されたなどの記憶はありません。
【能力制限】
スタンドは、スタンド使い以外でも視認可能。ただし、接触・破壊はできない。
柱の男は、頭を潰されれば死ぬ。
肉の芽、GER、バイツァダスト、メイド・イン・ヘブンは使用不可能。
カーズの究極生命体化も不可。


6 :参加するカモさん:2007/07/06(金) 23:16:42 ID:C+YL32sz
【支給品】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。
ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給される。
「食料(パン数個)」「飲料水」「懐中電灯」「開催場所の地図」
「鉛筆と紙」「方位磁石」「時計」 「デイパック」「名簿」「ランダムアイテム」
以上の9品。
【ランダムアイテムについて】
「ランダムアイテム」は『ジョジョ作中に登場するアイテム』『日用品』『現実の武器』等から選択。
猫草、ココ・ジャンボなどのスタンド能力を持つ支給品を登場させてもOK。
ただしアヌビス神はキャラを乗っ取ってしまうという性質上不可。
連載中のため今回参加を断念したSBRも支給品のみなら可。
『参加者に能力を付与してしまう可能性』のあるアイテム、
つまり石仮面・弓と矢・聖人の遺体などは不可。

7 :参加するカモさん:2007/07/06(金) 23:17:23 ID:C+YL32sz
【予約(仮)】
キャラ被りを防ぐため、自分の書きたいキャラクターを予約することができます。
例 【予約】:空条承太郎、DIO
期間:予約当日から三日間。予約期間後は、他の人が予約または投下してもOKです。
予約しなくても投下することはできますが、
その際は他に予約している人がいないか十分に確認してから投下しましょう。

【一週間予約】
@期間→1週間。その後は他の人が投下してもOK(一言断って貰えると助かる)。
A権利→本編で2作以上採用されている作者のみ。新人はまず2回採用を目指そう。
B途中報告→2〜3日目に1回と、5〜6日目にもう1回。
C間に合わなかったときのペナルティ→次回だけ予約の期限が3日以内に。
*間に合わなくても、投下しても構わない。その代わり、なるべくお早めに。
*その際も、途中報告をちゃんとする。

【トリップ 】
投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合があります。
書き手は必ずトリップをつけてください。

【投下宣言】
投稿段階で被るのを防ぐため、
投稿する前には必ず議論スレで 「投下します」 と宣言をして下さい。
いったんリロードし、誰かと被っていないか確認することも忘れずに。

8 :参加するカモさん:2007/07/06(金) 23:48:05 ID:VlSFxgMR
>>1
もっかい因果のSSを再投下するべきかな?
規制で余裕なさそうだけど

9 :参加するカモさん:2007/07/07(土) 00:04:16 ID:gJjyFNVP
【キャラクターの参加時間軸】
このロワでは登場キャラクターがいつの時点から召集されたかは
「そのキャラクターを最初に書いた人」にゆだねられます。
最初に書く人は必ず時間軸をステータスにて明言してください。ステータスについては下記。

【ステータス】
投下の最後にその話しに登場したキャラクターの状態・持ち物・行動指針などを表す
ステータスを書いてください。
テンプレはこちら。
【地名・○○日目 時間(深夜・早朝・昼間など)】
【キャラクター名】
[スタンド]:『名前』
[時間軸]:ここはキャラの登場時間軸。できるだけわかりやすく
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(武器・あるいは防具として扱えるものはここ)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なものはここ)
[思考・状況](ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
      複数可、書くときは優先順位の高い順に)
【作中での時間表記】
深夜:0〜2  黎明:2〜4
早朝:4〜6  朝:6〜8
午前:8〜10 昼:10〜12
日中:12〜14 午後:14〜16
夕方:16〜18 夜:18〜20
夜中:20〜22 真夜中:22〜24

10 :参加するカモさん:2007/07/07(土) 00:06:41 ID:IVAkDYxF
テンプレ終了。
>>8ごめん。

11 :因果 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/07(土) 00:11:35 ID:IVAkDYxF
【ジョンガリ・A】
[スタンド]:マンハッタン・トランスファー
[時間軸]:徐倫にオラオラされた直後
[状態]:胴にF・F弾の傷
[装備]:無し
[道具]:『ライク・ア・ヴァージン』子機(右手首装着)
[思考・状況]:
1)承太郎とアヴドゥルを戦わせ、承太郎を勝たせる。
2)アヴドゥルを斃した後、承太郎と共にDIO様の下へ。
3)DIO様と共に承太郎を殺す。
4)マンハッタン・トランスファーをどうしよう。

12 :因果 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/07(土) 00:12:31 ID:IVAkDYxF
【お人好し過ぎる司令塔をフォローする会(会員1名・非会員ジョージ)】
【E-5を西へ/1日目/午後〜夕方】

【ジョージ・ジョースター1世】
[スタンド]:なし
[時間軸]:ジョナサン少年編終了時
[状態]:腹部に弾傷
[装備]:狙撃銃、予備弾
[道具]:レミントン2連装デリンジャー(予備弾あり)、トニオさんの包丁
[思考・状況]:
1)ナランチャと共に駅前へ向かい、承太郎の仲間と合流
2)傷の処置
3)承太郎の事が気になる
4)危険人物相手には実力行使もやむを得ないが、出来る限り争いを阻止
5)荒木の打倒

13 :因果 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/07(土) 00:13:02 ID:IVAkDYxF
【ナランチャ・ギルガ】
[スタンド]:『エアロスミス』
[時間軸]:ヴェネチア入り後
[状態]:失明
[装備]:ヌンチャク、ハート型の飾り(@DIO)
[道具]:支給品一式 ・拾ったガラスの破片
[思考・状況]:
1)ジョージと共に駅前へ向かい、承太郎の仲間と合流
2)傷の処置
3)ジョージさんを護る
4)ブチャラティに会いたい



【ホル・ホース 死亡】

14 :参加するカモさん:2007/07/07(土) 00:14:38 ID:IVAkDYxF
投下終わり。
◆C9UOxHGVmMさん、前スレVlSFxgMRさん乙。

15 :参加するカモさん:2007/07/07(土) 01:32:16 ID:uz/7UNhA
これは……どうなんだろう。いまいち釈然としないものが……
大作お疲れ様、だけど

16 :参加するカモさん:2007/07/07(土) 09:13:25 ID:JVNntkXx
書き手さん 乙

17 :参加するカモさん:2007/07/07(土) 20:33:59 ID:Az7FysIl
wiki見て新スレ移ってたの気づいた
一度に2本GJ

18 : ◆yxYaCUyrzc :2007/07/08(日) 06:32:53 ID:xQsLvVIy
2作品乙です。
確かにどことなく疑問な点等はありますが内容はGJだと思います。

19 :参加するカモさん:2007/07/08(日) 13:46:45 ID:NukaeEMc
教会地下だったのか。これは面白い。
このタイミングで判明するのはサクサク進んでいい感じ。

20 : ◆C9UOxHGVmM :2007/07/08(日) 20:08:46 ID:ul3cY06u
感想有難う御座います。

避難所で御意見があったので『因果』に修正を入れますが、
その際
【アヴドゥル】
を組み込みます。

このキャラについて予約扱いさせて下さい。

21 :参加するカモさん:2007/07/08(日) 20:26:43 ID:mtBDgMdb
>>20
乙です。北東エリアが一気にカオスになってきたようで楽しみです!
DIO、噴上、アヴドゥル、承太郎&ジョンガリ……ホテル組級の激戦になるぞw

22 :参加するカモさん:2007/07/09(月) 00:05:16 ID:jQ9Eo4tA
2作品一度に投下ってのも珍しいですな。投下乙です
自分の居場所ばれてるのにぜんぜん気にしない荒木・・・
全ロワでもこうゆうのってかなり異端だよな

23 :参加するカモさん:2007/07/09(月) 00:20:37 ID:PKLWoSPw
それがロワの個性となるのだ。

24 :参加するカモさん:2007/07/09(月) 02:17:36 ID:Kv1Z4m++
>>22
一応地下に隠れてるから全く気にしてないわけではないんだろうけどな。
それでも荒木先生の緊張感の無さは異常。

25 :参加するカモさん:2007/07/09(月) 08:53:03 ID:l7LSFyEr
>>22,24
多分そんだけ自分のスタンドに自信をもってるんだろう。

実際、ヘブンズ・ドアーとクレイジー・ダイアモンドをたして、
更に上位互換したような反則的な強さを持っているからね。

26 :参加するカモさん:2007/07/09(月) 09:20:05 ID:gMHX89zB
てか、この場所ならもうセッコさえ消せば安泰じゃん。
地の底に潜れるスタンドって何があるよ。
せいぜいブチャラティくらいだけど、ゾンビ状態でなきゃ呼吸が持たん。
場所バレしても絶望が深まるだけじゃね? 冷静に考えて

27 :参加するカモさん:2007/07/09(月) 19:08:59 ID:bipj7Tge
スタープラチナの穴掘り・・・も無理か。
確かに地下ってのはセッコ以外のキャラじゃ行き難そうだな

28 :参加するカモさん:2007/07/09(月) 19:17:37 ID:+C3l1FWx
ワムウなら行けそうな気がする

29 :参加するカモさん:2007/07/09(月) 19:23:32 ID:wD8zUtRl
逆に考えるんだ。荒木を騙して地上に引きずり出しちゃえばいいさ、と考えるんだ。

30 :参加するカモさん:2007/07/09(月) 20:11:24 ID:JKMuOxAD
ダイバーダウンって地下にも潜れたよね?
でもダイバーじゃ射程距離が足りないかな・・・

31 :参加するカモさん:2007/07/09(月) 20:26:00 ID:u6tR8vf4
そんなに深かった?
俺は地下1階ってくらいだと思ってたけど
……それじゃあ地面が抜けるか

32 :参加するカモさん:2007/07/09(月) 20:59:43 ID:gMHX89zB
セッコを脅威と見なすんだからなぁ。
そういやジョルノの作った犬は、あのままやってれば到達できたんだろうか。
今回ので主催者のチキン度が上昇したけど、あの犬がどう頑張っても到達できないようなら、さらにチキン度が増すような

33 :参加するカモさん:2007/07/09(月) 21:21:44 ID:wD8zUtRl
>>32
いやジョルノの犬は一緒に到達してるだろ。
でなきゃジョルノのメモをポルナレフの所に持って行けない。
荒木が犬に気づいてるのか気づいていないフリしてんのかはわからんが。

34 :参加するカモさん:2007/07/09(月) 23:48:27 ID:GCXWU124
大作乙です!
ホルホースの死に方が・・・

35 :参加するカモさん:2007/07/10(火) 00:51:06 ID:0JhMim9T
犬、地下からどうやって出たんだ?

36 :参加するカモさん:2007/07/10(火) 01:36:18 ID:ZB3mh47x
>>35
展開予想になるかもしれんから、そこはあんまり突っ込まんほうがいいと思う。
書き手さんも書き手さんで何か考えてるかもしれん。

37 :参加するカモさん:2007/07/10(火) 03:52:09 ID:dvYfY1o/
ウェザ、セッコ、ホルホ死んじまったかぁ〜残念だ。
でも、これから北東がすごいことになりそうなんで期待ィッ!期待ィッ!
てか、シーザーって空気状態

38 :参加するカモさん:2007/07/10(火) 04:14:14 ID:vrHuDwOO
>>37
たまにはナチスの科学力も思い出してあげてください。

39 : ◆yxYaCUyrzc :2007/07/10(火) 06:28:51 ID:l1EL+c6s
ナチスの科学力は現在構想中です。
予約と言うほどではないですので他の書き手さんが予約したいのなら構いませんが。
繋ぐだけならいいんですが向かっている方向が杜王港方面なので誰とどう繋ぐか、誰に出会う展開が一番自然かが難しくて・・・
ご意見などありましたらよろしくお願いします。

40 :参加するカモさん:2007/07/10(火) 11:39:16 ID:WIjuUwDr
徐倫達も空気化してるな

41 :参加するカモさん:2007/07/10(火) 12:03:46 ID:KNPqqzvi
南西は全員空気。
徐倫、ミドラー、ディアボロ、シーザー、リサリサ

北東並みのカオスなはずなのに、
何でこっちのテンションは低いんだ。

42 :参加するカモさん:2007/07/10(火) 12:36:05 ID:KNPqqzvi
アナスイ忘れてた。

43 :参加するカモさん:2007/07/10(火) 19:57:55 ID:5f0cTkIr
わかってることは全員昼〜日中だからミキタカ達やブチャとも遭遇しないんだよな。

44 : ◆C9UOxHGVmM :2007/07/10(火) 21:38:03 ID:KUFnnQ6d
>>39
と或るネタを思いつきました。


と云う訳で、予約します。
【ナチスの科学力】

繋ぎの話なので、
明日には投下出来るかと。
明日のこの時間位に、補完修正も併せて避難所に投下します。

45 : ◆vp3XBrpjZU :2007/07/10(火) 22:02:01 ID:YdG1QCok
プロシュートの支給品についてのSSを、したらばの「一時投下・試験投下専用スレ」に投下しました。
やや危険な要素と思われるものがありますので。

46 :参加するカモさん:2007/07/10(火) 22:51:45 ID:5f0cTkIr
>>45
( ゚д゚)



(゚д゚) WRY!

47 :参加するカモさん:2007/07/10(火) 23:07:34 ID:Cp555/aw
>>45
ハカロワでいうモンスター扱いか?
これって参加者を新たに参入させることにはならないだろうか。

オイラは他にもいい支給品があるんじゃないかと思ったけど…

>>46
こっちみんなw

48 :参加するカモさん:2007/07/10(火) 23:31:51 ID:5f0cTkIr
>>47
とはいえこのままだと間違いなくスト様の支給品、放置だったろうからなぁ。
(◆vp3XBrpjZUさんはプロシュートと言ってたけどあれはスト様の支給品ね)
まさか最後は荒木をパクリっ……なんてことになったり?w 

49 :参加するカモさん:2007/07/11(水) 08:52:11 ID:dvWVqqHs
使いようによっては相当おもしろい支給品だとも思うよ。
ありじゃない?

50 :参加するカモさん:2007/07/11(水) 12:16:29 ID:Q1n02WGu
正直どうなるのか予測がつかんのが本音かな。

51 :参加するカモさん:2007/07/11(水) 21:03:11 ID:GfOuvuOm
代理行きます。

52 :参加するカモさん:2007/07/11(水) 21:04:41 ID:rmUOa4ht
wktk

53 :ヒトとハトのコンビネーション ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/11(水) 21:04:48 ID:GfOuvuOm
「前進前進前進ンンン〜〜〜!!!」
シュトロハイムは走り続けていた。
ツェペリ達と別れてから何時間もただひたすらに。
誰にも会わず、どこへ行き着く事も無く。

さて、此処で疑問に思う点が1つある。
そう。
“何時間も走り続け、何故今まで誰にも会わないのか”。
運良く今まで誰にも会わなかった?
探知機があるのにそれは考えられない。しかもそうなら、とっくに杜王港に辿り着いている筈である。
わざと探知機の示す方向から逃げた?
シュトロハイムを知る者はこんな考えを起こさない。
真実は、もっと簡潔である。

 * * *

「何故だ。この探知機の示す方向に進んでも、誰にも会わないではないか」
俺は少々訝しく思い始めていた。
この“ハート型の探知機”は、今までに何回か反応していた。
だが、この探知機の示す方向、つまり“ハートから伸びる棒の方向”に進んでも、誰にも会わないのだ。
それどころか、探知機の示す方向に進み続けると、反応を失ってしまう。
本当にこの探知機は、参加者の居場所を指しているのだろうか。

そしていつしか、俺は霊園とおもしき場所に辿り着いていた。
「此処は…」
俺は地図を開き、場所を確認する。
此処はG-1、間も無く禁止エリアとなる場所である。
「む。このエリアに居るのは危険だ。早急に避難しよう」
そう言って俺は踵を返す。
そしてG-1を抜け出し…

54 :ヒトとハトのコンビネーション ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/11(水) 21:06:42 ID:GfOuvuOm
バササササッ

鳥の羽ばたく音が聞こえた。
空を見上げると、一羽の鳩が飛んでいた。
しかも、俺の頭上を越え、G-1へと向かって行く。
そして、鳩は地面に降り立ち、見えなくなった。
「ぬぅ」
あの鳩、どうやら禁止エリア内に降りたようだ。
鳩に首輪は付いて無さそうだが、禁止エリアに留まるのは危険。
追い払ってやるか。
そして再びG-1に足を踏み入れ、暫く歩くと鳩が見え…
「!」
探知機が“鳩とは逆の方向を”指し始めた。
どうする。
今度こそ誰かに会えるかも知れない。
鳩は足に何か付けていた様だが、首輪は無かった。
そもそも、参加者である筈が無かろう。
だが…
「ええいっ!鳩め、面倒をかけよるわ!!!」
誇り高きゲルマン人は、一度関わった物を見捨てない!
俺は鳩の降り立つ地へ、探知機の示す方角と真逆の方向へ向かった。
「おい、鳩。此処は危険だぞ」
地面を突いている鳩を見つけた俺は、そう声を掛けながら鳩の下へ向かった。
が、鳩は逃げる総振りを見せない。
「ほら。とっととこの場を去れ」
と言って追い払うように手を払うが、当の鳩は、構わず地面を突いていた。
「仕方ない」
俺はそう呟き、ディバッグからパンを取り出す。
「ホラ。これをやるから、食べた後は此処を出て行け」
千切ったパンの欠片を鳩に与える。

55 :ヒトとハトのコンビネーション ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/11(水) 21:07:13 ID:GfOuvuOm
すると鳩は、目を輝かせたようにパン片に喰らいついた。
「…」
このような殺伐とした場でも、一時の安静は得られる…か。
どれ、少しだけ水を与えてやるか。
そう考え、鳩に近付いた時だった。
「!」
探知機の示す方角がいきなり変わる。
「む、誰か現れたか!?」
此処はもうすぐ禁止エリアとなる場所。
連れ出さねば爆死してしまう。
そう考え、立ち上がって動こうとすると。
ぐるんっ
探知機が大幅にその指し示す先を変える。
何だ、これは?
こんな、異常とも思えるスピードで街を徘徊している者が居るというのか?
まさか、これもあの“スタンド能力”と云う物なのか?
暫く探知機を見つめる。
反応は無い。
相変わらず鳩と真逆を指している。
因みに鳩は、食事を終えた後、先程の地面を突く作業を再開していた。
何故動かないのだ。探知機の先に居る、恐らくスタンド使いは。
………?

56 :ヒトとハトのコンビネーション ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/11(水) 21:07:44 ID:GfOuvuOm
待て。もしかしたら…。
と或る可能性に気付いた俺はそのまま横に移動する。
ぐるんっ
探知機は動く。常に鳩と逆の方向を指すように。
「ま、まさか…」
そうか!そういう事だったのか!!!
これはハート型の探知機ではない。スペード型の探知機だったのだ!!!
探知機の示す方向に進んでも誰にも会わないのも道理。
俺は今まで探知機と逆の方向へ進んでいたのだ!!!
「ぬううう!!!無機物のクセに俺を謀るとは、なかなかやりおるわあああぁぁ!!!」
この場合、『お前が使い方を間違えただけだ』などという意見は受け付けない。
『自分も半分以上は無機物のクセに』という意見も却下する。
何にせよ、探知機はずっと鳩を指していたという事だ。
首輪は見当たらないから、恐らく足についているのが…
「む?」
その時、俺は鳩の足に括り付けられている物が何か気付いた。
まさかこの鳩は、伝書鳩なのか!?
思い当たった俺は、鳩の足からそれを外す。
それは2通の便箋だった。
「どれどれ…」
そして俺は、手紙を読み始めた…。
………………
………


57 :ヒトとハトのコンビネーション ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/11(水) 21:08:21 ID:GfOuvuOm
「何と!シーザーかっ!」
手紙を読んだ俺は声を上げた。
漸く仲間の手掛かりを得たのだ。
「だが…」
妙な事がある。
何故鳩は此処に居る?
ジョセフの下へ向かったのではないのか?
なのに鳩は何故…
「おい、鳩」
俺の呼び掛けに地面を突く作業を止め、こちらを振り向く鳩。
「お前、何故この手紙をジョセフに届けん」
「…」
鳩は無言で又地面を突き始める。
「お前、よもやちゃんと相手に届けることが出来ないのではあるまいな」
キラン!!!
俺の発言に、鳩の目が光ったような気がした。
「…」
鳩は俺の肩に飛び移り…
バササササ!!!
「うわっぷ!」
いきなり羽ばたき始めた。
「解った!貴様を侮辱した非礼は詫びる!だから止めろ!」
俺がそう言うと、鳩は地面に舞い戻り、再び地面を突き始める。
…俺の頭は鳩の羽だらけになっていた。
「………む?」
あの鳩、何か違和感がある。
人語を解しているとしか思えない行動に、では無い。
まあ、十分不気味ではあるが、この町では有り得ない事では無い。
もっと根本的な、1+1=3と解いてしまったような、決定的な間違い。それは…

58 :ヒトとハトのコンビネーション ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/11(水) 21:08:54 ID:GfOuvuOm
鳩を眺め、考える。
足首に封筒がついている以外普通と何も代わりの無い鳩。
そう、何も…
!!!
そうだ!何も無いのだ!
首輪も!!!
ならば、何故探知機は反応する!?
………待て。
ジョセフの下へ飛び立った鳩。
ジョセフの下へ辿り着かず、地面を掘るように突き続ける鳩。
首輪の無い鳩を指し続ける探知機。
『ジョセフは死んだ振りをしている』と書かれたシーザーの手紙。
まさか………!
探知機が指すのは鳩ではなく…!
ならばジョセフの居場所は…!
「ジョセフ!もしお前がここに居るのなら、安らかな眠りを妨害する非礼を詫びよう!!!」
そう叫び、俺は土を掘り起こした。

59 :ヒトとハトのコンビネーション ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/11(水) 21:09:25 ID:GfOuvuOm
「…」
暫く掘り起こし、漸く出て来た男の眠る顔。
それは俺のよく知る男、ジョセフ・ジョースターに間違い無かった。
「ジョセフ…」
やはりお前は、このゲームにその命を散らしたのか。
鳩は役目を終えたとばかりに、地面を突くのを止めていた。
「起こして済まなかった。あの世で会った時、俺の事を殴るが良い」
そうジョセフに呼び掛け、俺は土を戻そうとした。
その時…

pipi

「…む?」
俺の首輪が鳴り始める。
何故鳴り始めたか。理由は明白だ。
「しまった!!もう13時か!」
長居し過ぎた!!!
ここは禁止エリアとなってしまった!
そう考え、首を吹き飛ばされるのを覚悟する。
「………?」
しかし、首輪は爆発しなかった。
「どういう事だ?」
首を傾げ、すぐにその答えに行き着く。
そうか。荒木は『5分前に合図が鳴る』と言っていた。
今のはその合図だったのか。
ならば今すぐこの場を離れるべきだ。
そう考え立ち上がり…
「あ」
その事実に気付いてしまった。

60 :ヒトとハトのコンビネーション ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/11(水) 21:09:58 ID:GfOuvuOm
12時55分30秒―――
「…」
俺はジョセフの方を振り返る。
奴にも首輪は付いていた。
このまま奴を放置するという事は、1時に奴の首が吹き飛ぶという事。
その事実に気付いた以上、俺のする事はただ一つ!
「ぬうううぅぅぅ!!!
その様な死者に鞭打つ真似、このシュトロハイムが許さんぞおおおぉぉぉ!!!
荒木いいいぃぃぃ!!!!!!」
俺はすぐさま地面を掘り起こし始める。

12時57分―――
「むうううぅぅぅ!!!」
全力で掘り起こす。が、片手の作業なので思うように捗らない。
未だ、顔と胸が見えて来ただけだ。
「クソッ」
とても間に合わない。
無理なのか?俺には…。
!!!
その時、俺は視界の隅にそれを捕らえた。
「なっ」

61 :ヒトとハトのコンビネーション ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/11(水) 21:10:29 ID:GfOuvuOm



鳩が、掘り起こし作業を手伝っていた。



別に役に立っている訳ではない。
ついばむ程度の土を除けても焼け石に水である。
だだ、その行動は…
………俺を奮い立たせるに十分だった。
「そうだ!諦めてなるものかあああぁぁぁっ!!!」
俺は左手と、手のない右腕を使って掘り起こす。
残り時間など考える必要は無い!
ジョセフを助けるまで全力で掘り起こすのみだ!!!


62 :ヒトとハトのコンビネーション ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/11(水) 21:11:06 ID:GfOuvuOm
12時59分30秒―――
「良し!!!」
遂にジョセフを掘り起こす事が出来た。
「寝てるとこ騒がしくして済まないが、もう少しだけ辛抱しろ。ジョセフ!!!」
そして俺はジョセフを担ぎ上げる。

後20秒―――
「前進前進前進ンンン〜〜〜!!!」
G-1脱出を目指し、全速力で駆ける。

後5秒―――
くそっ!紙一重で間に合わないか!!!
いや、諦めるな!
最後の一瞬まで全力で駆けろ!!!

後3秒―――
「!」
その時、後ろから押されるような手応えを受けた。
バササササッ
!!!
そうか。振り返らなくても解る。
鳩の奴、嘴で俺の背中を押しているのか!
全く、格好つけてくれる鳩だ。
先程の掘り起こしの時と同じく、殆ど役に立たない力。
だが…

後1秒―――
「ぬおおおおおおおぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!!!」
鳩の尊敬すべき行動に活力を得た俺は、ありったけの力を振り絞り走る。
そして…

63 :ヒトとハトのコンビネーション ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/11(水) 21:11:37 ID:GfOuvuOm

―――ゼロ。
ドッグオオオォォォ〜〜〜ン!!!!!!



…という爆発は起こらず、
「どうだあああぁぁぁっっっ!!!!!!」
紙一重の、1秒にも満たぬ一瞬の差。
俺達はG-1を抜けていた。

 * * *

「鳩よ!!!生態系は違えど、お前の誇り高き行動に敬意を表する!!!
せめてもの礼だ。受け取れいっ!!!」
俺はパンの欠片と水を少々、鳩に与えた。
そして鳩がパンを啄ばみ、水に喉を潤す間、俺はジョセフの顔に帽子をかける。
済まないな、ジョセフ。
ここは眩しいだろうが、禁止エリアが指定されるたび埋められたり掘り起こされるのはお前もイヤだろう。
だから暫くは、そう、荒木を滅するまでは日の下に居てくれ。
終わった暁には、お前がゆっくりと眠れる場を提供するから。
さて、俺が先ずやるべき事は、シーザーへの返信だ。
そして俺は、返信用の紙に書き始めた。
………………
………


64 :ヒトとハトのコンビネーション ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/11(水) 21:12:08 ID:GfOuvuOm
「うむ」
出来上がった手紙を持ち上げる。
何時の間にか、鳩は食事を終えたらしく俺の下に居た。
「では、鳩よ。任務を与える。
この手紙をシーザーの下へ届けてくれ」
そして、俺は鳩の足に、シーザーに向けた手紙を括り付けた。
バササササッ
そして鳩は飛び立って行った。
「さて、暫く小休止とするか」
そして俺は、ジョセフの隣に座り込む。
ジョセフよ。後の事はこの俺と世界に誇るナチスの科学力に任せ、安らかに眠るが良い。

65 :ヒトとハトのコンビネーション ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/11(水) 21:12:45 ID:GfOuvuOm
 * * *

『シーザー・アントニオ・ツェペリ
この手紙を受け取った、シュトロハイムが返信をさせて頂く。



久し振りだな。シーザーよ。
シュトロハイムだ。
お前が放った鳩は、ジョセフの死体の上に居た。
それを発見した俺が、ジョセフの代わりに返信させて貰っている。

そう、ジョセフは死んだ振りなどしていない。
正真正銘、死んだのだ。
誰が殺したのかは不明だが、とにかく今ジョセフの死体は俺と共にG-2に居る。
シーザーよ。すぐにG-2に来い!
俺は此処で第三放送まで待っている。
第四放送時、リサリサ達とC-4で合流する手筈になっているから、お前も一緒に行こうではないか。

後、もう一点。
“スタンド”
この言葉に聞き覚えが無いのなら、不用意に出会った人間に近付くな。
でないとお前は死ぬ事になる。
お前は、“スタンド”と云う能力について知らなくてはならない。
スタンドについて、俺の状況について、今後について…
全ては出会ってから話そう。

良いな、最優先でG-2まで来るのだ。

                             シュトロハイム   』

66 :ヒトとハトのコンビネーション ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/07/11(水) 21:13:16 ID:GfOuvuOm
【霊園(G-2)/1日目/日中】
【シュトロハイム】
[能力]:ナチス最新鋭の技術を駆使したサイボーグ
[時間軸]:次の書き手さんヨロ
[状態]:右腕喪失。生身部分は波紋によるパワーアップ
[装備]:ゲルマン民族の誇りである自らの肉体
[道具]:支給品一式(パンと水少々消費済み)。『矢の形をした首輪探知機』
[思考・状況]:
1)第三放送までシーザーを待ち、合流する。
2)第三放送後、仲間を捜しつつ病院(C-4)へ向かう
3)ジョースター卿とDIOに出会った時、二人を倒すかどうかは保留
4)もちろんワムウ、荒木には警戒する
5)全てを終えた後、ジョセフを弔う

67 :参加するカモさん:2007/07/11(水) 21:13:51 ID:GfOuvuOm
代理終了。シュトロの時間軸は一体いつ決まるんだろうか。

68 :参加するカモさん:2007/07/11(水) 21:18:48 ID:BJhRl6H+
乙! 正直シュトロハイムの存在忘れ(ry

69 :参加するカモさん:2007/07/11(水) 21:31:59 ID:nDOR5SYd
おつかれー。
溢れんばかりのシュトロハイムへの愛が感じられる作品でした。
急にキャラが立ってきたサヴェジガーデンも良しでした。
さて放送後には彼とシーザーとの対決が始まるかな?

70 :参加するカモさん:2007/07/11(水) 21:50:10 ID:eRk53Ggp
投下乙!
あれ何で南西方向に?なんて考えてたのにシュトロハイムアホかwwwwwwwwww
シーザーの時といい鳩がいいキャラしてるなぁ。
これで南西方面はシーザー、シュトロハイム、徐倫組、アナスイ、リサリサと北東方面に負けないカオスっぷりだ!w

71 :参加するカモさん:2007/07/11(水) 21:53:07 ID:eRk53Ggp
>>67
まとめサイトから転載。
>シュトロハイム [時間軸]:スイスに向かう直前
>この時期のシュトロハイムはサイボーグ化して復活したばかりなのだ。
>しかも、第二部に登場する参加者は彼がサイボーグ化して復活していることを知らない。
>その上、シュトロハイムはワムウ、カーズに対して名前は知っていても、直接の面識はないのだ。(顔はしっているかもしれないが)
>ちなみに、紫外線照射装置も目に装備されたもののみ。

やべぇシーザーと出会ったらロクな事にならんw

72 :参加するカモさん:2007/07/11(水) 21:57:49 ID:eRk53Ggp
>>71
すまん自己レスだが
>しかも、第二部に登場する参加者は彼がサイボーグ化して復活していることを知らない。

これは嘘だな。リサリサは2部終了後から来てるしシーザーはワムウ戦直前だ。

73 :参加するカモさん:2007/07/11(水) 22:13:50 ID:v2KGoZ72
>>71-72thx

74 :参加するカモさん:2007/07/11(水) 22:24:54 ID:XOCzbrQK
投下乙!
何て侠気溢れる人達…いやいや侠気溢れるサイボーグと鳩なんだ
しかし俺の胸には「シーザーが手紙の内容を信じてくれるのか」という一抹の不安が

75 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/12(木) 00:29:02 ID:pEiyOn4j
投下乙です。ジョセフの影響は大きいですね……。
シュトロハイムが南西に移動するのは完全に予想外でした。シーザーと出会うのは必至かも。

自分も【リサリサ、徐倫、ミドラー、ディアボロ、アナスイ】予約します。

76 :参加するカモさん:2007/07/12(木) 20:56:26 ID:+PVSpkqe
>>75
wktk

77 :参加するカモさん:2007/07/12(木) 21:23:01 ID:n0RRfHWF
期待

78 :参加するカモさん:2007/07/14(土) 21:43:53 ID:UNGkoYPn
したらばみてきたけどなんでウェザーが承太郎に殺されたことになってるの?

79 :参加するカモさん:2007/07/14(土) 21:51:28 ID:nZ7yTvns
あれはNGになったヤツだから違う


80 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/15(日) 00:04:45 ID:s8+/0fjh
すみません。リアルの都合で執筆が遅れてしまい今晩は投下することが出来ません。
いつもこんな調子で申し訳ありませんが、一週間予約延長を申請します。よろしくお願いします。

81 :参加するカモさん:2007/07/15(日) 04:31:41 ID:lqpPKjM1
・・・ふと思ったんだが
シュトロ英語読み書きできるのか?
シーザードイツ語読み書きできるのか?

・・・『バトルロワイヤル』が文字を謎補正で読めるようにしてくれるのを
祈ろう。

82 :参加するカモさん:2007/07/15(日) 05:38:00 ID:AQBUbbYR
最初の方でジョセフが日本語の新聞読んでたし問題ないかと。

83 :参加するカモさん:2007/07/15(日) 10:45:13 ID:GPOnvRIa
>>80 せっかく此処まできたんで、1週間位待たせて頂きます。
頑張って下さい。

84 :参加するカモさん:2007/07/16(月) 02:33:24 ID:9AesJHya
投下乙です。
昼だから仕方無いのだと思いますけどDIO様も思い出してあげて下さい。

85 :参加するカモさん:2007/07/16(月) 04:17:57 ID:1W9l4//F
>>84
噴上が『日中〜午後』。承太郎&ジョンガリ、アヴドゥルが『午後〜夕方』で接近してるから間違いなく激突必至。

86 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 18:51:28 ID:9/8sT+gJ
10分後から投下したいと思いますので、どなたか支援、規制された時の代理投下をよろしくお願いします。

87 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 18:54:01 ID:aXIXR6Oq
把握

88 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:00:44 ID:9/8sT+gJ
*  *  *

ある所に2人の女の人と1人の少年がいました。3人はひたすら北に向って歩いていました。
3人の内の1人、空条徐倫の親である空条承太郎を探すためです。
徐倫は、生まれつき親の居場所がぼんやりとわかる特技があります。3人はそれを頼りに北に進んでいました。
ある時、正午から少し時間がたった頃でしょうか。3人の前に1人の男が現れました。

「徐倫! 良かった……ぶ、無事だったんだな」

男はナルシソ・アナスイと名乗り、徐倫達に優しく声をかけました。
ところが、徐倫はちっとも彼と出会った事を喜ぼうとはしません。
彼女はナルシソ・アナスイの事を知らなかったのです。
見ず知らずの男にいきなり声をかけられて、不審に思わないはずがありません。
ましてや、殺し合いが行われているこんな状況では。
どんなに説得しても徐倫は首をかしげるばかり。仲間だとは信じてもらえません。
アナスイが、自分は未来の時代から来た知人だと説明しても、それが直接仲間である証明にもなく……。
他の2人もアナスイに疑いの目を向けてしまいます。

「徐倫! き、君って奴はァ〜〜……」

アナスイは泣き崩れました。
徐倫を守れなくなった今、自分がどうすればいいのか迷っていたはずなのに。
その大好きな徐倫が……心から愛していた人が自分の事を認めてくれないのです。
『徐倫を生き残らせる為に他人を殺害することも出来ない』彼にとって、現実は非情でした。


89 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:01:36 ID:9/8sT+gJ
*  *  *

ある所にとても美しい夫人がいました。
彼女の名はエリザベス・ジョースター。人は彼女をリサリサと呼びます。
ある時、正午から少し時間がたった頃でしょうか。リサリサはとても不思議な家を見つけます。
周りは晴天なのに、その家の周りにだけ雨が降り続けているのです。
彼女はその家に入ろうかどうか迷いましたが、用心して近くの家の中から様子を見ることにしました。
雨の降る家の窓を覗いてみると、そこには何つかの人影が見えました。
リサリサは彼らは『スタンド使い』で、あの家の周りは『スタンド』の力で雨が降っているのだと思いました。
彼らが良い人ならば自分の仲間になってもらい所ですが、全員が初めて見る顔ばかり。
自分の子孫である空条承太郎の仲間もいないようなので、リサリサはそれ以上彼らに近づけませんでした。
それから幾ばくか時間がたったころでしょうか。
リサリサが家の中で時間を持て余していると、いつの間にか外が騒がしくなってきました。
窓から外を見ると、帽子を被った男達が話し合っています。

――お前……出会……死人が……――

何を話しているのかはわかりませんでしたが、余り良い話をしていたわけではないようで、
男達はそのまま別れてしまいました。
しかし、そんな様子をリサリサが不審に思う暇もなく更に不思議な事がおこりました。
雨の降る家から男性(?)が飛び出し、駅に向かって走っていきました。
そしてその何分後かには……あの不思議な家に降っていた雨がピタリと止んだのです。
連続で起こる奇妙な出来事にリサリサは呆然とします。
一体何がどうなっているのか、彼らに何が起こったのか……全ては謎のままでした。
流石のリサリサも、あの家に近づくのは止めようと思ったようです。
波紋を練りながら、慎重に自分の隠れたいた家から出ようとしますが、その時彼女は思いもよらぬモノを発見します。
リサリサはまるで吸い寄せられるかのように、さっきまで雨が降っていた家の中へと入っていきました。


90 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:02:24 ID:aXIXR6Oq
 

91 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:03:20 ID:9/8sT+gJ
*  *  *

ある所に2人の女の人と2人の男がいました。4人はひたすら北西に向って歩いていました
その内の1人、ミドラーはとても悪い女でした。
彼女は『殺し』を生業としているスタンド使いで、空条承太郎に出会う為に空条徐倫を利用しようと企んでいました。
承太郎を殺すかどうかはまだ決めあぐねていますが、生き残る為なら彼女はなんでもやるつもりでした。
ところが、ここ何時間かは彼女の思い通りにはいかなくなってきました。いや正確には流されていると言うべきでしょう

か。
次から次へと現れる身元不明の男達が勝手に自分の行動指針を決めてゆくからです。

「もうすぐだ! このまま真っ直ぐ行けばエルメェス達がいる家に着くぜ! 」

アナスイが目を腫らした間抜け面で先導し、ミドラー達もそれにしぶしぶ後を追いてゆきます。
今、彼らが向っているのはエルメェス・コステロがいるという家です。
アナスイの話によると、エルメェスはスタンド使いになっており、徐倫の未来の仲間と一緒に、とある家にいるそうです


ミドラーは考えます。
どんなに断ってもアナスイはしつこく追いてくるので、徐倫は追い払うのを諦めてしまった。
おまけにアナスイがエルメェス・コステロの話をしたせいで、徐倫は少なからず彼を信頼し始めている。
罠の可能性だってあるのに、『あたしが親父以外で唯一知ってる人間だから案内してもらう』と一点張り。
でも自分が追い払おうとすれば、徐倫に自分のスタンド能力がバレる可能性があるので手が出せない。
これ以上『コブ』が増えたら迂闊に行動が出来なるかもしれないのに。
『徐倫を始末したら12時間後にトラサルディーでジョンガリ・Aと合流する作戦』も当分無理じゃないか、と……。

「着いたぜ! おいウェザー! エルメェス! 徐倫を連れて来た……お前達で匿ってくれないだろうかッ!」

アナスイがぶっきらぼうに扉を開け、徐倫が家の中に入ります。
しかしどうしたことでしょう。中はもぬけの空だったのです。

92 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:04:15 ID:aXIXR6Oq
 

93 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:05:10 ID:9/8sT+gJ
ミドラーたちはアナスイを責め立てました。
やっぱりアナスイは嘘つきだ。
自身の安全の為に、少しでもアタシ達と行動しようと企んで、その場しのぎの嘘ついたんだ、と。
アナスイも反論します。
自分がいた家はウェザーが雨を降らせていたのだが、この家には降っていない。家を間違えたんだ、と。
しかしそんなアナスイの言葉を誰も信じようとはしません。周りを見渡してもそんな家はどこにもなかったからです。
とうとうアナスイは、ミドラーにエルメェスの事も嘘ではないかとつけ込まれてしまいました。
その執拗な尋問に観念したのか、アナスイはひたすら土下座をして謝罪をしました。
自分が見たものは幻だったのかもしれないが、全ては徐倫の為であり自分の為では無いと訴えました。
ミドラーは呆れ果てましたが、彼にそっと手を差し伸べる者が現れました。

「アナスイ、もし良かったら探してみる? あんたの言うその……ウェザーっていう男たちを。
 その代わりといってはなんだけど、あなたにも協力して欲しい。私の父……空条承太郎を探すのを」

*  *  *

ある所に4人2組の男女がいました。4人は更に北に向って進みます。
その4人の中に1人、とても大人しそうな少年がいます。彼の名はヴィネガー・ドッピオ。ギャングのボスの腹心です。
ボスをこの状況で無事に生還させるのが彼の役目であり、彼はそのために使えそうな仲間を探していたのでした。
しかし彼はミスを犯しました。

『まずいぞドッピオ……私が始末したはずのエルメェスがなぜか生きている。第二放送でも名前が呼ばれていない。
 奴はおそらくお前のことを警戒しているはずだ。いいか……そこにいる空条徐倫はエルメェスの仲間だ。
 2人が出会ってしまってはマズイ。一刻も早く徐倫を始末するか、その場から逃げるんだ』

第二放送直後、ドッピオはボスからこのような指令を受け取りました。
そう、第二回放送直前で知り合った2人組は、絶対に関わってはいけない人間だったのです。
しかし、ドッピオは彼女達から逃げることが出来ませんでした。

94 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:06:19 ID:aXIXR6Oq
 

95 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:06:32 ID:9/8sT+gJ
何故ならドッピオのスタンド能力である『未来を予知するエピタフ』には……いつも同じ映像ばかり映るからです。
それは――『自分が彼女達とずっと行動を共にする』映像。
エピタフの見せる未来はほぼ絶対。
つまりドッピオはこの先どんなに逃げようとしても『徐倫たちと一緒にいる』結果が待ち受けているのです。
なんだかよくわからないけど、この未来のせいでドッピオはしばらく自重するしかありませんでした。
それからは冷や汗の連続です。アナスイや徐倫がエルメェスの文字を口走る度にドッピオは頭を抱えるのでした。
恐怖で震える彼をミドラーがたまに背中を叩いて冷やかしたりしますが、ドッピオにとってはそれどころじゃあありません。
ボスの存在を彼らに気づかれていないのが不幸中の幸いなのですが……。

「足音が聞こえる。近いわ、それもかなり……いたッ! そこの先……女の人? 」

そうこうしている内に徐倫が何者かを発見したようです。
彼女の体から出ている糸のスタンド……『ストーン・フリー』が数メートル先からの足音を捕らえています。
そう、徐倫はスタンドを糸状にして遠くの音を糸電話の要領で傍受していたのです。
徐倫が見つけた人物はドッピオからでも充分見える位置にいました。どうやらエルメェスではないようです。
ドッピオは内心ホッとしました。徐倫が先に佇む謎の人物と面識がないとわかったからです。
ところが、謎の人物は思いもよらぬ一言を述べたのです。

「そこのアナタ、空条徐倫かしら? 」


96 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:07:44 ID:aXIXR6Oq
 

97 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:09:10 ID:5/T8GK/7
参加するカモさんはクールに支援するのでした。

98 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:09:53 ID:9/8sT+gJ

ある所に4人1組の男女と1人の婦人がいました。
その内の1人、ナルシソ・アナスイは哀れな男でした。
最初は徐倫の為に人殺しを企てようとしたのですが、無情にも『殺人は出来ない』体にされてしまったのです。
おまけにようやく出会えた徐倫は自分の事を知らない有様。
徐倫を護ることすら出来ない自分に徐倫に会う資格は無い……そんな事はとっくにわかっていたのに。
徐倫に出会えたことでほんの少し期待をしていた彼の心は踏んだり蹴ったりにされたのでした。
そんな彼に対して母性本能が働いたのか、徐倫は行動を共にする事を許してはくれたのですが……。

「つまり、あなた達は違う時代からここに招かれたのよ……荒木飛呂彦に」

徐倫が発見した婦人・リサリサの説明を聞いても、彼の心が晴れる事はありませんでした。
なぜならリサリサの話によって、彼はますます疑惑の念が浮かんだからです。
時空を越えて徐倫の先祖、ひいては過去の人物がここに存在しているということ。
同時代から招かれていても、人によっては違う時間軸から呼び出されたこと。
徐倫の先祖が忌わしき二人組みに、この町の北の病院で殺害されたこと。
その二人への復讐の為に、空条承太郎を始めとした自分の仲間が第4放送までに北の病院に集結すること。
ウェザー・リポートという人物は見ていないということ……様々な情報交換がなされました。
確かに彼女の言うことが真実ならば、死んだはずのウェザー・リポートと出会った理由も説明が着きます。
しかしアナスイは素直にウンとは納得出来ませんでした。
いくらリサリサがジョースター家の先祖とはいえ、彼女には星のアザが無かったからです。
空条承太郎や徐倫にあったものを持っていない彼女の言う事をまるっと信じるのは不用心過ぎると判断したのでした。

「ところでリサリサさん。スタンド使いじゃあないのに……あなたはスタンドが見えるの? 」
「ええ。一般人にはスタンドは見えないルールは……この世界では当てはまらない。あなたの父にも確認をとったわ」
「じゃあさ、アタシの親父はアタシの事を知らない……つまり過去からここに来たんでしょ?
 どうしてアタシが空条徐倫だってわかったの?」

99 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:11:44 ID:aXIXR6Oq
 

100 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:12:03 ID:Alw9S2H5
    

101 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:13:20 ID:5/T8GK/7
 

102 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:13:53 ID:9/8sT+gJ
「この“顔写真入り名簿”でわかったわ。ほら、あなたの名前と顔よ……あなた以外の写真も載っているわ」
「本当だ。リサリサ、アナスイ、ミドラー……親父は相当若い頃からここに連れてこられたってわけね」
「へぇ〜〜徐倫、アタシにもちょっと見せてよ……ムキャッ! 名簿いっただきーッ!」

姦しくミドラーが徐倫達から名簿を取り上げました。
ミドラーは承太郎はやっぱりカッコいい、等とバカ笑いをしています。
たまらず徐倫がアナスイの名簿を取り返すようにお願いをします。
ミドラーは余り信用出来ないと徐倫から聞いていたので、アナスイは彼らから名簿を取り挙げようとします。
その時でした……アナスイは自分の背後に、何か大きな物が落ちてきたような気配を感じたのです。
恐る恐る振り向いてみると……そこには――自動車の下敷きになっている徐倫とリサリサがいました。

「徐リィィいィ井伊ィィィいィィィIィィeインッッ!? 」

徐倫とリサリサのぐったりとした様子を心配しながらも、アナスイはミドラーを睨み付けます。
突然自動車が降ってくるなんて事はありえない、これはミドラーが何かしたに違いない、と目で訴えます。
当のミドラーは相変わらず名簿をじっくりと見ているばかりで、こちらにはまるで興味がなさそうな素振り。
しかしアナスイはミドラーをこらしめる事は出来ません。なぜなら今の彼は殺人が出来ないからです。
どの程度の暴力が使えるのかわからないので、彼は徐倫達の救出を優先することにしました。
ディバッグに入れていた剣を使って自動車を切ってかかろうとします。
しかしどうしたことでしょう。
あんなに大きかった自動車が突然、海底の獲物をモリで突き刺す……『水中銃』に変わったのです。
アナスイが頭で理解する間もなく、水中銃は長い『モリ』を彼の胸部に撃ちこみます。
血を口から吐いて倒れるアナスイを遠目に、ミドラーは嘲笑を浮かべました。

「だらしないねェ……」


103 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:14:07 ID:NyshreUP
 



104 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:14:41 ID:aXIXR6Oq
 

105 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:15:15 ID:5/T8GK/7
ムキャ! ナハハハハ!

106 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:15:40 ID:9/8sT+gJ
*  *  *

ある所に1人の男がいました。
男はとっても用心深く、自分の正体を探られるのをとても嫌いました。
そして男はもう1つの人格を持つ二重人格者でもありました。
男はもう1人の自分である少年――ヴィネガー・ドッピオに指示を送り……ギャングのボスとして君臨していました。
ドッピオは自分自身がボスのもう1つの人格だと知りません。
彼は唯一信頼をおいているドッピオにすら真実を話していない……それほどの人物なのです。
彼の名はディアボロ。絶頂であることを目指し続ける悪魔のような男。

「とおるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる」

ディアボロがドッピオと連絡する時……彼はいつも『電話』を使います。
同時に人格を体へ出せない2人の会話は……『電話』のみによって会話が成立するのです。
実際はドッピオが『電話』とみなした物を受話器代わりに……独り言をしているようにしか見えません。

「とおるんるん……ボソボソ……そうだった。携帯電話……持ってたんだ……ボソ」
『ガチャリ……ドッピオ、わたしのドッピオ……聞こえるか。あの2人の女の話によれば……。
 どうやらこの世界では……スタンド使いじゃあなくてもスタンドが可視できるようだ。盲点だったな。
 いいか……ここからが正念場だ。私もすぐにそこに行く……なんとしてもこの状況を凌げ』

ディアボロの一方的な通達を聞きながら、ドッピオはミドラー達から少しづつ距離を取っていきます。
ちなみに今回ドッピオが受話器とみなした物は『ナイフ』。彼の支給品でもあります。
つまり今のドッピオはナイフにボソボソと話しかける精神異常者にしか見えないというわけです。

「おい……そこのアンタ……ドッピオだっけ? 何ナイフを顔に当ててんのさ。ちょっとこっちきな」

いつの間にか……ミドラーがドッピオに近づいていました。

107 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:17:17 ID:aXIXR6Oq
 

108 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:18:30 ID:9/8sT+gJ
そして、彼女はいきなりドッピオの肩を組み、ドッピオに囁き始めました。

「いいかい? 良く聞きな……徐倫達は不慮の事故で死んだ。生きていたとしても……あれはほっときゃ死ぬね。
 突然空から降ってきた自動車に徐倫とグラサン女はぺしゃんこ。突然現れたモリで徐倫マニアの男はグサリッ!
 しかし致命傷を与えたはずの障害物はどこかに消えてしまいましたとさ……この話はこれでオシマイ。
 でな、あんたに提案があるのよ……アタシとコンビを組まない? 」

どうやらミドラーはドッピオに交渉をしたかったようです。
ミドラーはドッピオの袖口を指差しながら笑っています。彼女も徐倫と同じく袖口に付いた返り血に気づいていたのです。
その時から既に、ミドラーは嘘を付いたドッピオの邪悪な心を利用しようと企んでいたのでした。
ドッピオが徐倫達から逃げられない未来が見えていたのも、ミドラーが彼を逃がすつもりがなかったからなのです。
そして……徐倫に内緒で、どうやって同盟を組むかを考えているところに……
アナスイとリサリサが現れたことにより、空条承太郎の行動経路が判明したのです。
ミドラーにとって徐倫の存在意義は『承太郎の足取りつかみ』に過ぎません。
彼女はひた隠しにしていた『女教皇』の能力……『鉱物に化ける』能力を使って徐倫達を始末する事にしたのです。

「なぁドッピオ……アタシはあんたの邪悪な心に期待してんだぜ? 最初に出会った時からずーっとね……」


109 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:18:32 ID:5/T8GK/7


110 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:19:12 ID:aXIXR6Oq
 

111 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:19:26 ID:5/T8GK/7


112 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:20:00 ID:9/8sT+gJ
ミドラーは自分に支給された名簿をドッピオに見せます。なんとそこにはドッピオの名前がなかったのです!
驚くドッピオにミドラーは更に徐倫から奪った顔写真名簿もドッピオに見せます。
やはりそこにも……ドッピオの名前も顔も載っていませんでした。

「いやぁ〜徐倫に媚売って放送の書き取り役を引き受けといて良かったわ。
 あたしが知る限り、アイツが名簿を見たのは最初に会った時ににチラっと見てたくらいかな?
 ドッピオなんて名前が名簿に載ってない事には……全く気づいてなかったんだろーねぇ……」

ミドラーの講釈は続きます。
自分の能力はドッピオを充分フォロー出来る強さを持っている……。
『名簿に載っていないのに首輪を付けられている人物』、即ちドッピオは荒木が用意したキーパーソンに違いない……。
なんならここで前祝いにテキーラ酒でも一杯飲んでみないか……。
妄想を垂れ流すミドラーの表情は、下品極まりない物になっていました。

「ミドラーさん……そのテキーラ酒のビン……僕に下さい。前祝いをしましょう」

そんなミドラーを諌めるかのようにドッピオが催促をします。
ミドラーは快くドッピオにテキーラを渡し、『女教皇』をグラスに変身させます。
彼女は乾杯をしたいので、このグラスにもテキーラを注いで欲しいと提案しました。
ドッピオはビンに入ったテキーラを、ゆっくりとミドラーのグラスに注ぎ―――――――――――――――


「ギニャァァァァァッッッ!! 」


………………こまず、ミドラーの顔面にビンごと叩き付けたのでした。


113 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:20:36 ID:aXIXR6Oq
 

114 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:22:00 ID:9/8sT+gJ
*   *   *

ある所に1人の女と1人の男がいました。
その内の1人、ミドラーは殺し屋のスタンド使いでした。
彼女のスタンド『女教皇』は鉱物になら何でも化けることの出来る能力を持ち、
『女教皇』の歯はダイヤモンド製で、ミドラーにとって自慢の武器でもありました。
そして彼女は今……自慢の武器の何本かを、お釈迦にされてしまったのでした。
メシャッと響く効果音、刺さるガラスの飛沫、口からあふれる血と安酒のカクテル、暴走する痛覚神経の訴え……
彼女の表情を彩ります。

「ミドラーさん……いや、ミドラー。悪いが僕はお前とは組まない。
 何故なら貴様は知ってしまったからだ……この『顔写真付き名簿』で知ってしまったからだ……。
 我が親愛なるボスの正体を……僕ですら知らなかったボスの素顔を!
 だから生かしてはおけない……貴様は便所のタンカスのように『始末』してやるッ! 」

痛みでもんどりうっているミドラーに、ドッピオは吐き捨てます。先ほどの怯えた少年の面影はありません。
体も劇的に変化してゆきます。ギョロリと目が運動を始め、骨格が拡がり、筋肉が増え、細胞も増えてゆきます。
そう……これが入れ替わりの前兆なのです。
ドッピオという少年から、ディアボロという悪魔になる前兆……!

「ウゲゲ……何が『ボシュ』だッ! どーせそいちゅは……ギャングでもマヒアでもない唯の不良なんだろうッ!?
テメーみたいな何でも出来ると勘違いひてるガキが……アタヒは一番嫌いなんバよッ!
 『始末』するだぁ……? アマがプロに立てしゅくんじゃあねェーよボケがァァァァ!! 」

ミドラーはぐちゃぐちゃになった口でドッピオに罵声を浴びせます。
そしてフィンガースナップを鳴らし、上空に大量の角砂糖をばら撒きます。
ドッピオもすかさず見上げます。降り注ぐ角砂糖の雨に警戒したのか……上方向へ防御の構えをとります。
ミドラーはその瞬間を見逃しませんでした。

115 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:22:35 ID:5/T8GK/7
 

116 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:22:57 ID:aXIXR6Oq
 

117 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:23:54 ID:5/T8GK/7


118 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:24:33 ID:9/8sT+gJ
「バァカめェェェェーッ!」

なんとドッピオの足下から……巨大な自動車が現れたのです。
まるでカタパルトから発射された戦闘機のように……自動車は地面から上空に向って垂直に飛び出しました。
当然自動車の足下にいたドッピオの体は……簡単に跳ね飛ばされてしまいました。
実は、ミドラーが角砂糖を上空に撒いたのはこれが狙いでした。
重要なのは徐倫たちが『上空』から自動車に襲われたのを目撃している点と、
そしてあの自動車の攻撃を自分の仕業だと推測している点。

(この二つの先入観を持った奴が上空に何らかのアクションをしているアタシを見たら、何かあると上空に注意を注ぐはず。
 アタシの狙いは、がら空きになった下だったんだよ。『女教皇』は鉱物なら地面でも楽に変身可能だからねぇ……。
『地面から自動車に変身して下から相手を突き上げる』なんてわけ無いのさッ!)

しかしこれで終わりではありませんでした。
せっかく角砂糖とフィンガースナップをブラフに使って得たチャンスをこのままで終わらせるはずがありません。
そのまま地面に墜落させまいと、自動車はもう一度ドッピオを跳ね上げようと地面から待ち構えます。
まるでリフティングの練習をしている……サッカー少年のように!

「ムキャッナハハァーッ! 殺人『モーターショー』の始まりだよォアバァッ!? 」

でも、腹いせ代わりの公開処刑は予定より早く切り上げられました。
催者本人が、拷問を止められてしまったからです……腹部に風穴を開けられて。
ミドラーは自分の背後を振り返ります。自分のどてっ腹の開通者を見るために。
しかしミドラーにはそれが誰かはわかりませんでした。見覚えがあるのに、見覚えのない顔がそこにはありました。

「何…者…………誰……だよ……あんた……ガハッ…………」
「それ以上ここで会話をすることは許さない……『女教皇』のミドラー。貴様の評判は風の噂で聞いたことがあるよ」

119 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:25:17 ID:aXIXR6Oq
 

120 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:26:02 ID:5/T8GK/7


121 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:26:40 ID:9/8sT+gJ

ミドラーから腕を抜き取りながら、ディアボロは車に弾き飛ばされていた『男』に目を流しました。
彼もまた、ミドラーと同じく動く様子はありません。
全てはディアボロの掌で行われていたのです。
『モーターショー』が行われるずっと前に彼は未来をエピタフで予見していました。
だから最初の一撃が来るちょっと前にキング・クリムゾンを駆使してミドラーをまんまと騙したのです。
なんとディアボロは自分の服をナルシソ・アナスイに着せ……身代わりにしていたのでした。

「何年か前に聞いた話でしか知らなかったが……この世界は本当に時代を越えた者達が集まっているというのか?
このディアボロが組織を立ち上げた頃には……ミドラーはとっくに再起不能になっていたはず。
 そしてこの顔写真名簿……こんなものが……存在していたとはッ!! 」
 
ディアボロは顔写真名簿を何度も何度も念入りに破り、千切り、もみ潰して処分しています。

「だがこれを処分したとして……どうする? ドッピオは知ってしまった。名簿に自分の名前が載っていないという事をッ!
もし……奴が万が一……自分の秘密に気づいてしまったら! 私のもう一つの人格ということを自覚させてしまったら!
それはダメだ……帝王が2人になってしまうッ! 帝王は2人もいらないッ! 1人で充分だ……どうする……ん?」

ディアボロはふと足下の妙な感触がある事に気がつきました。
イギリスの石畳を思わせるような路地が……さっきよりも柔らかくなっていているのです。
そして目を凝らしてみると、ピシピシと亀裂も広がっています。まるで大きな口が開くように……。
その時です。ディアボロの両足に絡みつく物が……それはミドラーの両手でした。

「1人では……死なねえっ……殺ひ屋は………犬死を……しない主義なのさッ……!
 あんた……多分記憶を消しぇる能力者だろ? 消したきゃ消してみにゃよ……そりぇで逃げ切れるもんならな……」

122 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:27:36 ID:aXIXR6Oq
 

123 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:27:41 ID:9/8sT+gJ

ミドラーの蔑みと同時にディアボロの足下の地面は大きく裂けて彼を飲み込んでいきます。
この時ディアボロは理解しました。
自分がいる地面は地面では無く地面に化けた『女教皇』であり、自分は『女教皇』に飲み込まれようとしているのだと。
しかし彼の思考が結論を出す頃には、2人は『女教皇』の口腔内に達していました。

「ダイヤモンドの歯で噛み砕かりぇろ……『ディナータイム』だッ!」

『女教皇』の歯がディアボロに襲いかかります。
ディアボロはふう、とため息を吐くと、キング・クリムゾンで時を吹っ飛ばします。
そして『時の跳躍』が終了すると同時に、出口へ繋がる前歯という前歯へスタンドのラッシュを浴びせるのでした。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も…………。

*  *  *

ある所に1人の少年がいました。
少年の名はヴィネガー・ドッピオ。表と裏の顔を持つ少年。
彼は、道のど真ん中で倒れていました。意識も朦朧としているのか、目も虚ろです。

「とおるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる」

けたたましいコール音が響きます。ボスからの連絡です。
ドッピオはゆっくりと手元のナイフに手を伸ばし……応対します。

「ガチャリ! ……う……ボス……僕は……」
『寝ぼけている場合じゃあないぞドッピオッ! ミドラーは私が始末した……しかし状況は全く好転していないッ! 』


124 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:28:11 ID:aXIXR6Oq
 

125 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:28:51 ID:9/8sT+gJ
電話先のディアボロは、とても苛立っていました。
彼は遂さっきまでミドラーの『女教皇』の口内で歯を叩き折って脱出する作業を終えたところでした。
キング・クリムゾンの能力の前には、『女教皇』の噛み付きも赤子同然だったのですが、
一緒に中に入ったミドラーが中々逃がしてくれない事もあって、結構なタイムロスになってしまったのです。
そしてなんとそのタイムロスは後々までディアボロを苦しめる事となってしまったのです。

「ボ、ボス……奴らは、空条徐倫たちはどこに行ったんです? 僕の服が捨てられている……?
 いや、そんな事は問題じゃあない……空条徐倫たちの……『3人』の死体が無いッ!」
『奴らが生きていたからに決まっているだろうッ! ドッピオッ! これは貴様のミスだぞ……?
3人を逃がしたのは私のミスだが……キッカケを作ったのは貴様だッ! お前はもう何もするな……。
 クソ……おそらく奴らは私の顔写真を目撃しているはず……始末せねばなるまいッ! 私が直接ッ! 』
「ボス……申し訳ありませんがお断りします」
『………………なん……だと……? 』
「ボス、お願いします。もう少しだけ僕に時間をください! まだあなたが動いてはいけないッ!
 手駒探しは……もっと慎重にやりますからッ! もっともっと相手をよく観察して行動しますからッ!
 あの3人は必ず僕が始末します…………『アレ』を見てください……まだ遠くには行っていないはずッ! 」


126 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:30:09 ID:5/T8GK/7
 

127 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:31:08 ID:aXIXR6Oq
 

128 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:31:09 ID:9/8sT+gJ
ドッピオの懇願に、ディアボロは何も答えませんでした。
ドッピオの誠意を汲み取ったからなのか……へまをした自分への自戒の念を感じているからなのか……。
それともドッピオを何らかの方法で始末しようと考えているのか……。
あえて言うと一つだけわかっている事があります。
ドッピオが『自分という存在の謎』に気づいてしまった事です。
このままでは……いずれドッピオは自分自身が二重人格者であることに気が付くのは時間の問題でしょう。
ディアボロを取り巻くこの世界の問題点はドッピオ、荒木、ブチャラティ達、徐倫達……増えるばかりです。

「ボス、荒木はなんで僕の名前を名簿に載せなかったんでしょうか……? 」
『……………………………』


ある所にとても悪い男達がいました。

彼らは片時も離れることがなく、まるで一心同体のように生きてきました。

今、彼らの心には『自分だけが進むべき道を模索する』……更なる成長への、純粋な葛藤が生まれ始めています。

*   *   *

129 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:32:17 ID:aXIXR6Oq
 

130 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:32:23 ID:5/T8GK/7
帝王の絶頂を維持するのも大変だな。

131 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:33:42 ID:9/8sT+gJ

ある所に恋に落ちた男が1人いました。
男は愛する女性の為になんでもしようと決意しました。しかし現実は非情。男は何度も挫折を味わいました。
そして等々……彼は目の前で愛する女性が怪我をするのを止められなかったのです。
後悔する間もなく、運命はあざ笑うかのように彼にも痛みを与えます。
そして倒れる直前に……男はある『決意』をするのです。この身に変えても彼女を助けよう、と……!

「うう……ここは……アタシ……確か……何かに……潰されて……」
「気がついたかい徐倫? 体のほうは大丈夫かい?
 あいつらは……俺たちがここにいるって事に……まだ気づいていないだろう」

男……ナルシソ・アナスイは空条徐倫に優しく声をかけます。
彼は水中銃のモリを喰らい、自動車の追突を受けたものの、全く動けなかったわけではなかったのです。
戦いに夢中になっているドッピオとミドラーの隙をつき、アナスイは徐倫をかついで付近の住宅に逃げ込んでいたのでした。
それを聞いた徐倫はリサリサの事を尋ねますが、目を覚ました時にはもう姿を消していたという答えが返ってきました。
しかしこれは嘘なのです。
アナスイはリサリサを徐倫の先祖だと信じることが出来ず……その場に置いていったのでした。
リサリサがジョースター家に嫁入りした人間だから、『星のアザ』を持っていないという事実を彼は知らなかったのです。
徐倫は他にもミドラーの事、ドッピオの事も尋ねようとしました。
しかし……徐倫の口から言葉は出ませんでした。口を詰まらせてしまう事実に……彼女はようやく気づいたのです。
充分に目覚めた徐倫の視界に映るアナスイはどこか変なのです。
体中のあちこちが妙にへこんでいて、間接もおかしな方向に曲がっていたり、ふにゃふにゃになっていたり……。
ハッとした徐倫は自分の体に手を当てます。
自動車で潰されたはずの自分の体が…………治っているのです。


132 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:34:36 ID:aXIXR6Oq
 

133 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:36:51 ID:5/T8GK/7
 

134 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:37:38 ID:9/8sT+gJ
「ダイバー・ダウン……『俺の骨や内臓その他を……徐倫の体に埋め込んで治療した』。
 結構大変だったんだぜ? 骨折した君の骨は整骨して、俺の骨をパーツに分解した奴を埋め込んで補強したり……。
 内出血して漏れていた血を血管に戻したり……医療知識ゼロの俺がよくここまで治せたもんだ。
 一応完治させたわけじゃあないから、油断しないでくれ。骨は大丈夫だろうが、内臓組織の修復は完全じゃあない」

そう……アナスイは自分の体から骨や内臓を取り出して、傷ついた徐倫の体に与えたのです。
これがアナスイの結論でした。戦うことも守ることも出来ない彼は、尽くすことを選んだのです。

現代の医学では……人が生きる為の手段として臓器などの『移植』が行われています。
しかし本来……移植する側とされる側の間では、体の『組織』が適合しているのが理想とされています。
体の中の免疫システムが移植組織を異物として攻撃し、拒絶反応や合併症、最悪死を招くことがあるからです。
つまり今回アナスイがやった移植行為は……普通ならばとてつもない危険性を孕んだ賭けでした。
しかしアナスイはそんな事を心配する必要はなく……自分の思うままに移植をすることが出来たのです。
なぜなら今の彼は岸辺露伴の書き込みのせいで『殺人が出来ない』体にされているのですから。
つまり移植行為によって徐倫を死に至らせる事は出来ないのです。
よって……アナスイが誤った治療をしようとすれば、アナスイの体が本能的に動きを制限します。、
彼はある意味『自分自身に従って適当に動かせば』それが即ち治療になっていたのでした。
ちなみに……これはそのままアナスイにも当てはまります。
『殺人が出来ない』ということは『自殺も出来ない』ということなのです。
自分自身の体が死なないように……アナスイの体は『死に至るほどの過度な移植行為』も制限したのです。
しかし……それはあくまで『アナスイの意識で行われる行為』の範疇の話なのは忘れてはいけません。

「あ、アタシなんかの為に……どうして赤の他人のアナタが」
「だから言ってただろう? 『俺達は仲間』だと。それとな……もうあんまり時間が無い。
 俺の血が道しるべでこの家まで続いてしまっているんだ」


135 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:38:21 ID:aXIXR6Oq
 

136 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:38:38 ID:5/T8GK/7
 

137 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:39:42 ID:9/8sT+gJ
そう、既にアナスイは水中銃で受けた傷からの出血と、自動車の衝突による内臓損傷をしてます。
今現在、体が止血しようとしても、それはあくまで『アナスイが自殺しないように』する為のモノ。
気絶している時から流れ続けた大量の血はもう戻ってはきません。失血死は時間の問題です。

「だから君は今すぐここから逃げて欲しい。おそらくあのイカれた裸女か、不気味なガキがここに来るはずだ」
「…………わかったわ。ありがとう。アタシは逃亡させてもらうわ……正しアナタを連れてね」
「ああ、行ってくれ徐……えッ? 」

徐倫がアナスイを抱え挙げます。内臓や骨が抜けた分軽くはなっていますが、充分な重みのはずです。
アナスイは最初はぽかーんとしていましたが、すぐに徐倫に降ろすように頼みます。
しかし徐倫も退きません。アナスイの覚悟の治療が彼女の心を惹きつけたのか、首を縦に振る様子はありません。
押し問答が続きそうでしたが、終止符を打ったのはアナスイでした。

「じゃあこうしよう。そうまでして俺を助けてくれるってんなら、オレの心を解き放ってほしいな。
 俺の心の闇を……崩壊しそうな俺の心の底を……君の光のような清い意志で照らしてほしい。
 今のオレには必要なんだ………えと、その……あれだよ……俺に結婚の『許可』を与えてくれ! 」

アナスイは照れ臭そうに叫びますが……その表情はどこか悲しげでした。
彼自身、無理難題をふっかけている事を自覚しているようです。
こんな事を言えば、恩を感じているとはいえ、さすがの徐倫も折れてくれるだろうと考えたのでしょう。


138 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:42:00 ID:aXIXR6Oq
 

139 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:42:30 ID:5/T8GK/7


140 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:43:15 ID:9/8sT+gJ
「いいわアナスイ……申し込んで……私はこの状況で『絶望』しているから言ってるんじゃあない……本気よ?
 あなたの考えには希望があるとか……暗闇ではないとか……そんな『こじ付け』じゃあない。
 道が1つしかなくても、2人で考えて先へ突き進む事が出来るのなら……私達はきっとうまくいく。
 結婚しましょう、今ここで……ナルシソ・アナスイ」

しかし徐倫は……なんとアナスイの申し立てを承諾したのです。
アナスイに月までブッ飛びそうな衝撃が走ります。
本音か建前かは別として……彼女の言葉をそのまま受け取れば、それは間違いなく『OK』の意味を指しているのですから。
しばらくして……我に返ったアナスイは、歓喜しました。
元いた世界でも……『結婚の申し立て』までしか進まなかったこの思いを……成し遂げる事が出来たのですから。

「ありがとう徐倫………なんか突然のことで、まだ実感がわかないな。
 一応……証明ってわけじゃあないんだが、その……1つ頼みがあるんだ。俺を……『祝福』してくれないだろうか。
『祝福』する……結婚にはそれが必要だ。今……生憎周りには誰もいない。
 だから徐倫……君が俺を『祝福』してくれ……俺も君を……『祝福』するからさ」
「ええ……『祝福』するわ……アナスイ……私はあなたを『祝福』する」

徐倫は彼を抱き寄せます。まるで少女が大好きなぬいぐるみを抱き寄せるように。
そして彼女は……自分の唇をアナスイの唇に添えました。
細胞の1つ1つが密に接し、口内の蜜を交わしあいます。
作法も儀礼も美しさのかけらも無い、本能に従ったうねりが2人を1つにします。
……2人の誓いの口付けが終わったのは、それから間もなくの事でした。
アナスイはゆっくりと徐倫から唇を離し、目をつぶりました。
まるで……ワインを舌で楽しんでいるかのような……安らかな顔つきです。
徐倫はアナスイの嬉しそうな表情にちょっと頬を赤らめます。
そして彼女は待ちました。彼からの祝福を待ちました……。


141 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:45:20 ID:9/8sT+gJ
「………………アナスイ? 」

しかしどうしたことでしょう。いつまで立っても彼からの返事はありません。
一体いつまで余韻浸っているのだろうと言わんばかりに、徐倫は彼の表情を見つめます。
いつの間にか徐倫は左手を伸ばし……アナスイの髪をなで始め、自分の右頬を彼の右頬に頬にすり寄せました。
……徐倫とアナスイの頬には涙が伝っていました。
その水は雨でも接吻の唾液でもありません。100人が100人とも見間違わない……悲哀のしるし。
そして徐倫からアナスイへの混じり気1つ無い、純粋な愛の化身でもあります。

「アナスイ……もう一度…………もう一度話がしたい。あなたと……ここで話がしたい」

徐倫がどんなに涙を流そうと、手足が壊れた人形はそれ以上動くことはありませんでした。
愛の為に決意し、戦い、殺し、逃亡し、殺し損ない、悩み、苦しみ、涙し、尽くした男の命は……
それはそれは穏やかな時間の中で……消え去っていったのです。

「お願い……たった一言でいいの……『祝福』してよ…………アナスイ……! 」


ある所にとても優しい女性がいました。

彼女は自分を愛した男によって生き延びることが出来ました。

今、彼女の心は赤子を失った母のような悲しみと……夫の死を受け入れられない妻のような哀しみに満ちていました。

*   *   *

142 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:45:32 ID:aXIXR6Oq
 

143 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:48:30 ID:9/8sT+gJ

ある所にとても美しい夫人がいました。
夫人はある時、雨の降る不思議な家を見つけました。
しばらく眺めていると住人の気配が消えて雨が止みました。
婦人はおそるおそる家の中に入ります。するとどうでしょう。
そこには自分が大切にしていた綺麗な赤い石や、とてもとても便利な道具が見つかったのです。婦人は大いに喜びました。
しかし……婦人はあやまちを犯します。
家の住人に内緒で赤い石と道具を持ち出してしまったのです。
その後、彼女は消えた住人の仲間に出会います。
仲間は雨の降っていた家の住人を知らないかと、夫人に尋ねます。
しかし夫人は嘘をつきました。そんな人達は知らないと否定します。
最初は正直に話して道具も返そうと思ったのですが……悪魔がささやいたのです。

『住人の仲間と名乗る奴らは、自分の持っている道具や赤い石が元々住人の物だとは気づいていない。
 このまま黙っていれば、向こうは住人に出会わない限り……この事に気づく可能性は無いわ。
 ならば……彼らとは当たり障りの無い会話をして別れればいい。せっかく手に入れた赤い石を手放すわけにはいかない』

夫人は最後まで真実を話そうとはしませんでした。
いや……話すタイミングを作れなかったと言うべきでしょうか。
下卑た笑い声の女の襲撃、悪魔のような少年の激昂、身を粉にする恋人の執念……誰も彼女に、見向きしませんでした。
1人取り残された夫人はゆっくりと起き上がり、当ての無い道を進みます。
体中の痛みや負傷は波紋という彼女の技術が癒してくれますが、容態は酷いまま。
今は歩くことしか出来ません。戦闘なんてもっての他です。
夫人はふと胸に隠していた赤い石を見て、最初に自動車がのしかかって来た時のことを、思い出します。
赤い石に突如映る巨大な黒い影が……上空から何かが近づいてくるという直感を彼女に導きました。
すかさず彼女は全身に『はじく波紋』を駆使して衝撃を和らげたのです。
夫人はギリギリの所で赤い石に救われたのでした。


144 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:49:55 ID:aXIXR6Oq
 

145 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:51:11 ID:9/8sT+gJ
「あの時これが無かったら……私は死んでいた。
 皮肉ね。結局私を助けてくれたのは急造の仲間ではなく、付き合いの長かった『これ』だなんて。
 薄っぺらい縁の同志は作るべきじゃあ無いわね。あの少年や裸女のような人間と出会ったらおしまいだわ。
 空条徐倫もナルシソ・アナスイも……まさか私を置いてきぼりにするとは……死んだと勘違いされたのかしら。
 やっぱりシーザーとシュトロハイムを探さないと何も始まらないわね。
 とはいえ彼らも……私を知っている時代から招かれていなければ……何の意味も無い……役に立たない。難儀ね」

ある所にとても美しい夫人がいました。

夫人はとても美しい石を身につけていました。

今、夫人の信念はとても美しい彫像のように……確固たるモノになっています。

でも夫人の心は、汚れていました。

146 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:53:17 ID:9/8sT+gJ





【杜王駅近くの路地から南へ進行中(F-3)/1日目/午後〜夕方】

【ディアボロ・ドッピオ(現在ドッピオ)】
[スタンド]:『キング・クリムゾン』
[時間軸]:リゾットに勝利後、ローマに向かう途中
[状態]:
[装備]:DIO様の投げナイフ、ミスタの拳銃
[道具]:支給品×3、(プロシュート、ミドラー、自分)
[思考・状況](ドッピオの思考)
1.責任を持って徐倫、リサリサ、アナスイを始末する。まずは血の跡をたどる!
2.3人の始末が済んだらボスの指示通り、もう少し用心深くして行動する(近付いて来る相手への接触も慎重に)
3.支配出来る人間なら、共に荒木打倒を考える。無理なら機を見て殺害
4.向こうの意思に関係なくボスの正体を知った者は殺害
5.僕は一体何者なんだろう?

[補足1]:ディアボロの思考1…ドッピオが自分の正体に興味を持ってしまった! どうする。
              ドッピオにはもう頼れないのか? 最悪ドッピオを始末するか? そんな事が可能なのか?
[補足2]:ディアボロの思考2…ブチャラティ、ナランチャ、ポルナレフ、アナスイ、リサリサ、徐倫、エルメェス
               及び空条承太郎の始末or警戒。
[補足3]:ディアボロの思考3…支配される者達の探索をしたいが、ドッピオがヘマしそうで心配。
[補足4]:ディアボロの思考4…荒木の打倒。その後自分が支配者となる。

※この世界は一般人でもスタンドが見えることに気が付きました。
※顔写真名簿はドッピオによって完全に処分されました。
※袖についている返り血に気がつきました。
※F-3の道路の一角に角砂糖が散らばっています。


147 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:53:39 ID:aXIXR6Oq
 

148 : ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:54:00 ID:9/8sT+gJ
【F-3とG-3の境にある住居(F-3)/1日目/午後〜夕方】
【空条徐倫】
[スタンド]:『ストーン・フリー』
[時間軸]:『ホワイトスネイク』との初戦直後。エルメェスがスタンド使いだと知りました。
[状態]:正常?(体はアナスイの身体が所々埋め込まれている。骨折ゼロ。内臓を少し痛めている)
[装備]:自動式拳銃
[道具]:道具一式×6(自分、アナスイ、由花子、ブラフォード、噴上、ジョナサン)。ただしバッグは一つです。
    アナスイの『幸運?』の剣 (柄に由花子の髪が絡みついて離れない。髪の下に「UN」の血文字が隠されている)
[思考・状況]
1.アナスイとの別れに涙。彼の遺志を継ごう。
2.とりあえずこの場から逃げる。
3.父親に会う。(ジョースター一族の星のアザの影響でなんとなく位置がわかるらしい)
4.ミドラーとドッピオを警戒し、2人の『秘密』を探る。

[補足1]:徐倫はキング・クリムゾンの能力を「記憶を消す能力」だと思っています。
[補足2]:徐倫はドッピオが二重人格者であることと、『顔つき写真名簿及び名簿に存在が無いことに気づいて』ません。
[補足3]:徐倫は承太郎が【D-4】の岸辺露伴の家に向った後、東に進んだことを知りました。
[補足4]:徐倫はリサリサと色々話し合いました(どの程度話し合ったかは次ぎの書き手さんにお任せします)
[補足5]:徐倫は『女教皇(ハイプリエステス)』の能力を「物体に潜る事ができるだけ」だと思っています。
[補足6]:徐倫のいる家はウェザー達がいた家とは別です。
[補足7]:F-3の南北からG-3付近の徐倫がいる家まで、道しるべ(アナスイの血)が出来ています。


149 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:56:41 ID:Alw9S2H5


150 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 19:57:05 ID:aXIXR6Oq
 

151 :擬似娚愛は嫐乱す ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:58:33 ID:9/8sT+gJ
【杜王町南西(G-3)/1日目/午後〜夕方】
【リサリサ】
[能力]:波紋
[時間軸]:第二部終了後。ジョセフとの母子関係を明かしアメリカ移住を決めた頃
[状態]:全身打撲。波紋で回復中だが、今は歩けるのがやっと。戦闘は難しい。
[装備]:アメリカンクラッカー×2 、エイジャの赤石
[道具]:支給品一式、薬草少々(ツェペリと公平に分けました)
[思考・状況]:
1)ジョセフの死はこの目で見るまでは信じない。他の死者に関しては保留
2)第4回放送までに病院(C-4)襲撃の為の仲間を探す。正しシーザー、シュトロハイム、承太郎と徐倫の知り合い限定。
3)それでもジョセフの死を肯定するものや、シーザー達が自分を知らない時代から呼ばれていたら仲間にしない。
4)3)は病院襲撃の手駒として利用するまで。
5)ワムウ、荒木、ミドラー、ドッピオを警戒。
6)未知の技術『スタンド』についてさらなる検証を重ねる。

[補足1]:ドッピオが二重人格者であることと、『顔つき写真名簿及び名簿に存在が無いことに気づいて』ません。



【ナルシソ・アナスイ 死亡】
【ミドラー      死亡】
【ドキッ! 女だらけの承太郎捜索隊   解散】

152 :擬似娚愛は嫐乱す ◆fk8qEzlLPk :2007/07/18(水) 19:59:47 ID:9/8sT+gJ
投下完了……長い時間にわたる支援、皆さん本当にありがとうございました!

153 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 20:02:01 ID:aXIXR6Oq
乙。アナスイ……ヘタレっつってごめん

154 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 20:07:54 ID:Alw9S2H5
投了乙です!

アスナイ可哀相だが、話の持っていき方には感心しました
色々フラグが立って、どうなる事やら期待と不安を抱かせる話になったね

155 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 20:09:06 ID:KydhRjjA
乙です。
ジョジョロワで泣かされるとは思わなかった…

156 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 20:11:57 ID:VDb8M18E
すばらしい大作お疲れ様デス

157 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 20:26:34 ID:Ygq221cw
「殺人ができない」という役に立ちそうにない能力にこんな使い道があったとは…
そして愛する人のために死ねたアナスイ…ロワ内一の幸せものだな(`;ω;´)



158 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 20:46:48 ID:GuxViphH
乙でした。
アナスイ……おまえはりっぱにやったのだよ……………

それにしてもDIOの部下ここんところやられっぱなしだね

159 : ◆yxYaCUyrzc :2007/07/18(水) 21:10:53 ID:ll6Sc/UL
投下お疲れ様でした。
なんか自分が徐倫達とディアボロを出会わせたことがこんなに発展するとは思ってませんでした。
今後の展開も大きく動いてよかったです。


しかし俺もなんだかんだ言ってるだけで書いてないなあ。

160 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 22:48:00 ID:RN84sqsJ
アナスイの死に方に全米が泣いた

161 :参加するカモさん:2007/07/18(水) 23:52:07 ID:Cmynfnew
乙です
アナスイの最後はマジでよかったです

162 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 00:50:12 ID:Lq7GXnBt
乙です。
しかし、突然文体が丁寧になったのは、何か意図があるんですか。

163 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 01:43:28 ID:6i+vXJO2
投下乙です
アナスイ…お前は立派だったよ
ミドラーの悪女ぶりもゾクゾクさせて貰ったし
自分の存在に気付いたドッピオとそれを恐れるボス
そして人間不信になりつつあるっぽいリサリサがこれから気になるな

164 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 04:22:46 ID:IwSfBm03
読んでる分には読み聞かせ系の物語に近くするような演出を感じたよ>>162

165 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 12:00:38 ID:Aerjf+B7
乙。
でも、何で殺せないアナスイがリサリサ見捨てることが出来んの?


166 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 12:02:25 ID:YSy3ZVlG
「殺せない」と「死なせられない」の違いでは。

167 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 12:40:29 ID:Aerjf+B7
殺せない=見殺しにも出来ない
じゃないの?
ディアボロがほっといても死ぬと考えてんだから、
アナスイも「リサリサは放っておいても死なない」とは考えないだろう。

168 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 13:31:30 ID:b/FmgBAL
仮にリサリサが死んだとして、アナスイが殺人者になるか?
そういうことだよ。

169 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 14:08:24 ID:vxfXr5VV
アナスイはリサリサを置いていく事ができる=リサリサは放っておいても死なない
「殺人はできない」発動でアナスイはその場を立ち去れない=リサリサは放っておいたら死ぬ

こんだけだろ?何をそんなに揉めてるんだ
ジョリーン治療のくだりちゃんと読んだのか?
まあそれ以前に見殺しにする事が殺人になるとは思わないが

170 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 14:08:53 ID:HQ0qHoy2
乙!アナスイの最期にもグッときたが

>雨の降る家から男性(?)が飛び出し、駅に向かって走っていきました。

ここに一番泣いた

171 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 14:13:38 ID:Aerjf+B7
それを言ったら、
原作で「康一が丈助に助けを求めること」が
「露伴を攻撃すること」にはならんだろ。
確か間接的にも関与することになるのは封じるのが
ヘブンズ・ドアーの能力だったんじゃないかな。

見殺しは間接的に殺人。

まあ、納得が行ってないのは俺だけみたいだし、
一応納得しておくことにするよ。

172 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 14:26:42 ID:Aerjf+B7
連レスすまんが、
あくまで個人的な話、アナスイが助けるつもりないのにリサリサを助け、
ヘブンズ・ドアーの声が
「コロセナイ 
ツマリ 見殺シニモ デキナイトイウコトサ」
と、体重計に乗った康一の時のように聴こえてくるのが自然かなと思っただけ。

俺以外の読み手と書いた本人が納得してるなら
これ以上の駄々はこねないことにするよ。

173 :168:2007/07/19(木) 14:35:39 ID:b/FmgBAL
原作のくだりについては確かにそうだ、俺の認識不足だった。
>>169の言うとおりリサリサを放っておいても少なくともアナスイが見捨てた事によって死ぬことはないということじゃないかな。
ディアボロの読みが甘かった、ということで。

174 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 14:46:31 ID:Aerjf+B7
サンクス。そう考えとくのがベストそうだな。

175 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 15:13:24 ID:6i+vXJO2
リサリサが助かったのは咄嗟に波紋で防御してダメージを軽減したから
ディアボロはその事に気付かなかったから「放っておけば死ぬ」と判断したのでは?

176 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 18:22:37 ID:U2Pw44sJ
今んとこ波紋戦士の対スタンドは本体狙いが定石になってるが
実際のところスタンドに波紋は効くのか?
DIOはジョセフに触れるのを躊躇していたが…特殊ケースか?

177 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 19:02:46 ID:ZYeKeKDS
スタンドに波紋が効かないのは、3部のチュミミーンで既出だ

DIOは吸血鬼だからね

178 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 20:03:03 ID:yhEYMTbe
ビリっと軽くしびれる事はあるかもな

179 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 21:52:43 ID:bQGIL7Ym
激しく乙!

あと重箱の隅つつくが、>>145
>やっぱりシーザーとシュトロハイムを探さないと何も始まらないわね。
>とはいえ彼らも……私を知っている時代から招かれていなければ……何の意味も無い……役に立たない。難儀ね」
シュトロには会ってない?

180 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 21:53:31 ID:bQGIL7Ym
すまねぇ…ageちまったorz

181 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 23:41:18 ID:AVNXtX2G
連日続いていたwikiの更新が止まっているのが多少不安だったりする。

182 :参加するカモさん:2007/07/19(木) 23:44:35 ID:79XnZT3g
じゃあ明日から本気出して更新しとく

183 :181:2007/07/20(金) 00:26:57 ID:NrFzCVlS
毎度更新乙です。

184 :参加するカモさん:2007/07/20(金) 00:28:34 ID:CzliTHV5
毎度つーかwikiだし誰でも更新できるし一人一人は微々たるものだと思うよ
なんならYOUも更新しちゃいなYO

185 :参加するカモさん:2007/07/20(金) 04:08:33 ID:DRctcrld
>>181
本編編集させてもらってる者だけど、ぶっちゃけ書き手さん待ちなんだ。
◆C9UOxHGVmM氏の「因果」はアヴドゥルを加筆修正する宣言してるし、◆vp3XBrpjZU氏の「解き放たれしもの」はこっちにも本投下してほしいし、
スト様の支給品の話なのにプロシュートの支給品の話として書いちゃってるから修正して欲しいし。
◆fk8qEzlLPk氏の「擬似娚愛は嫐乱す」もちょっと>>179の修正必要みたいだしさ。中途半端なものを載せるわけにはいかんだろ・・・?
それに書き手さんだって編集人だって人によっちゃリアルが忙しい時期だぞ。1〜2週間ぐらい勘弁してくれ。

書き手さんは余裕が出来たら投下してください。こっちは投下されしだいWikiにのせますので。

186 : ◆vp3XBrpjZU :2007/07/21(土) 22:13:12 ID:WtV0uImk
「解き放たれしもの」の本投下をします。
間違えていました。「ストレイツォ」の支給品についてのSSです。

187 :解き放たれしもの ◆vp3XBrpjZU :2007/07/21(土) 22:16:27 ID:WtV0uImk
何処とも知れぬ闇の深淵で、“それ”は――微かに震え、目を見開いた。



“それ”は餓えていた。
満ち足りる事の有り得ない胃袋の乾きが唯一の衝動。
生物を認識さえすれば、相手が何者であろうが骨の髄まで喰い尽す。
一対の眼球は、肉食欲求のみに揺れていた。

“それ”を最終的に開放した者は、『ゲーム』の参加者ではなかった。
路上を吹き抜ける僅かな風が――長い時間を掛けて、
“それ”を封印していた暗黒の檻を遂に開いてしまったのだ。
次元を隔たる牢獄は無力化し巨体は引き出され、停止していた生命活動は即座に再開された。

“それ”はこの瞬間に、真の意味で開放された、と言えよう。
荒木の編み出した理不尽な支配より、“それ”は最早外部にあったのだから。
主催者が“それ”に刻み込んだ命令は、『所有者以外の人物を片っ端から抹殺せよ』。
だが、“それ”は自然と解放されてしまった――『所有者』が存在せぬまま。
“それ”は、荒木よりの役割を終えていた。
後は、気ままに暴走するのみであった。

“それ”は『エニグマの紙』より解き放たれ、杜王町の地を踏み締め、僅かに唸った。
そして、疾走した。
獲物に向けて。餌食に向けて。
一つの巨影――恐竜が、見慣れぬヒトの街を奔り、跳躍した。

188 :参加するカモさん:2007/07/21(土) 22:22:02 ID:TlM0YwTU


189 :解き放たれしもの ◆vp3XBrpjZU :2007/07/21(土) 22:23:31 ID:WtV0uImk
【住宅地(D-4)1日目 午後】

【恐竜(支給品)】
[思考・状況]:
1)察知した生物を全て食い殺す
2)『恐竜化の感染能力』は荒木に封じられている
3)エニグマの紙を開いた者(所持者)を守護するのが本来の役割だったが、
自然に開放された為に所持者のいない暴走状態にある
※この恐竜はDioが食い殺した熊が変身したものです(SBR6巻参照)。
凄まじい動体視力で物体を認知し、そのスピードはあらゆる攻撃を回避します。
※ディアボロがプロシュートを殺害し食料等を奪った際、
ストレイツォに支給された『エニグマの紙』は【D-4】に放置されていました。

190 : ◆vp3XBrpjZU :2007/07/21(土) 22:24:35 ID:WtV0uImk
投下完了です。支援ありがとうございました。

191 :参加するカモさん:2007/07/21(土) 22:27:43 ID:TlM0YwTU
乙。
したらばに仮投下してた分だな
遂にSBRからの支給品が出たわけね。

192 :参加するカモさん:2007/07/21(土) 22:32:02 ID:BycVtrQ8
ゾンビ馬プッチが使ってなかったっけ
リキエルの支給品だっけ よく覚えてないが確か出てた

193 :参加するカモさん:2007/07/21(土) 22:37:57 ID:TlM0YwTU
それがあったか。プッチが持ってたっけ
使って無い様な気がするからスルーしてた

194 :参加するカモさん:2007/07/21(土) 22:40:27 ID:BycVtrQ8
>>193
こっそり俺のSSで使っちゃった
T字放火で てか特に説明も無く爆弾が支給品になってたけどあれでよかったのかねえ

195 :参加するカモさん:2007/07/21(土) 22:44:44 ID:VyXR5d5n
>>192
ゾンビ馬は元々ヴァニラ・アイスの支給品だったはず
んで、ヴァニラがDIOの真似して支給品放置して移動→プッチがそれを偶然発見、って流れだった気が

196 :参加するカモさん:2007/07/21(土) 22:56:58 ID:TlM0YwTU
>>194
wiki読んできた。本当こっそり使ってた
時限爆弾?は前から持ってた な

197 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 06:03:07 ID:/C00a1fj
乙です。
今一番恐竜に近いのって誰なんだろう?
>>196
時限爆弾は状助の支給品だね。

198 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 08:55:04 ID:8NsamdfS
仗助・ミキタカ、ツェペリ・ダイアー・ポルナレフ
あたりじゃない?

199 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 09:55:56 ID:iVRS+VoZ
負傷している仗助と戦闘力0のミキタカに遭遇すると確実にヤバイな

200 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 09:57:29 ID:iwfXkAt3
でもミキタカなんかがいると動かないのは見えないってのに気づきそう

201 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 10:02:13 ID:iVRS+VoZ
禁止エリアに入れるからケイチョウもヤバイな
血痕を辿ってるブチャもヤバイ

202 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 14:32:35 ID:/C00a1fj
◆fk8qEzlLPk氏、今Wiki編集してるんだけど50kb越えちゃった。
だから前後編にわけないと収まらないので、どっから後編なのか指定してください。

203 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 15:22:34 ID:73Nfwehu
ワープロモードで編集すれば?

204 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 15:29:17 ID:JTIdAjEd
ワープロモードだと次の話とかへのリンク貼れないんだよ

205 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 20:24:39 ID:73Nfwehu
ワープロモードで編集に入る
ページ下部の「編集エディタを選択できます。」でHTMLワープロエディタを選択
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でおk

206 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 20:45:14 ID:JTIdAjEd
>>205
出来たんだ……
thx。

207 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 21:41:33 ID:QP1Ejws3
「はぁ・・・・・・
DIO様・・・・・」

美貌とナイスバディを併せ持つその女刺客は気だるくため息をついた。
圧倒的なカリスマ、
そして強大な「世界」の力、
金で動くフリーの暗殺者として名のうれた彼女は一瞬で魅せられ、
DIOに対して彼がのぞむ全てを叶えようと決心するようになった。

(・・・・いるわ、誰か・・・考えごとしてる、ってのに・・・)
そのホテルの一室で後ろになにかを感じる。
誰かがいる。
(・・・・?)
しかし釈然としない。
狙われること自体は不思議ではない。
彼女が手をかけた者の遺族による復讐、彼女を倒して名を挙げようとする、暗黒街の住人、そしてスタンド使い・・・
背後にいるであろう者にはまるで気配を断つ様子もない。
(フフッ、いいわ、
そっちがやる気見せないなら、あたしからいくわッ!)

「ハイプリエステスッ!」

208 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 22:10:51 ID:QP1Ejws3
「何者ッ!?」
ハサミを目の前の少年の首もとでスレスレに止める。
少年は怯えた様子もなく、ミドラーをじっと見つめていた。
足元には、石塊が転がっている。
かなりの大きさである。
「動くんじゃないわ、そのままにしてな・・・」
ミドラーは少年を警戒しながら石を眺めた。
そしてむき出しのかたちのよい脚で軽く蹴る。
「石・・・よね・・・」
キッと少年をにらみつけミドラーは近づいていく。
少年は顔を赤くしながら目をそらした。
ミドラーの衣装は子供にはあまりに刺激的すぎる。
人の悪い笑みを浮かべて少年と対峙する。
「あんたは、何者?
誰に雇われた?」
少年は目をそらしつつ、呟いた。
「石はあなたを追けてきた・・・・」

209 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 22:12:37 ID:0jall7cE
まず予約して、書き上げてから投下するんだ
ついでにトリップもつけろ

要するに半年ROMれ

210 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 22:35:20 ID:QP1Ejws3
「どういうこと・・・
!?」
石が彼女のほうへ転がってきた。
「妙な動きするんじゃねーッ!」
石はミドラーのそばで動きを止める。
攻撃してくるわけでもなく。
少年は至近距離でミドラーを見ることが出来ずに頬を染めてうつむいている。
(なんなの、これ、
どういうことなのよッ!?)
「この石はぼくの心と無関係に動く」
ミドラーは少年の後ろにまわりこみ首を腕で絞めた。
「ぐッ!」
腕力と押し付けられた胸の感触が、少年の動きをふうじる。
そのまま、石からじりじりと距離を取る。
石はミドラーの歩調に合わせるようにゴロゴロと転がり近づいてくる。
ミドラーは妖艶に微笑んだ。
「フフッ・・・消化してやるよッ!」

211 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 22:37:12 ID:QP1Ejws3
>209
はい、わかりました

212 :参加するカモさん:2007/07/22(日) 23:19:06 ID:YaGVnkSp
あれ、ミドラーって死亡してなかったでしたっけ?

213 :参加するカモさん:2007/07/23(月) 01:12:52 ID:Q6Vaaj+G
違うスレの誤爆かと思った

214 :参加するカモさん:2007/07/23(月) 02:19:17 ID:KOi+yrUU
俺もそう思った
で、結局何なの?
三行で誰か教えて

215 :参加するカモさん:2007/07/23(月) 03:27:39 ID:Q6Vaaj+G
ミドラーVSローリングストーンで強さ議論スレ辺りに投下しようとしてたと予想。

216 :参加するカモさん:2007/07/23(月) 08:38:19 ID:dSpSO/I6
>>202
190 名前: ◆fk8qEzlLPk 投稿日: 2007/07/22(日) 15:23:17
規制されてしまったのでこちらに書き込みます。

「擬似娚愛は嫐乱す」の後編は>>106から、ということでよろしくお願いします。

217 :参加するカモさん:2007/07/24(火) 15:31:24 ID:oRz1SOub
地図です。パスはjojo
ttp://www11.axfc.net/uploader/16/so/N16_22540.jpg.html
>>187の恐竜って入れた方がいい?

218 :参加するカモさん:2007/07/24(火) 19:58:27 ID:fUgUy75p
地図乙。
リサリサ(G−3)が抜けてない?
あと、欲を言わせてもらえば、場所不明って事で、
空いてる所に荒木スペース作ってジョルノやウェザー・セッコの名前も入れて欲しいな
恐竜はどうだろ?ヨーヨー・マとかとは扱いが違うから、入れておいてもいいかも。

219 :参加するカモさん:2007/07/24(火) 20:41:40 ID:iiB5SGuk
GJ! 生存者の少なさが終盤を感じさせるな……。参加者の位置も見やすくてかなりいいね。
恐竜は入れたほうがいいんじゃあないかな? ヨーヨーマッとは違って単独で動いているみたいだし。
あと細かいツッコミを入れちゃうと、ジョースケ達はミキタカの血痕の跡を目印に歩いているから
もうちょっとマスの下な気がする。このまま行けばブチャラティと合流するはずだからさ。

220 :参加するカモさん:2007/07/24(火) 20:45:03 ID:iiB5SGuk
ミキタカ達をマスの↓にして、ツェペリ達をマスの↑に持ってけばいいと思う。
連レススマソ。

221 :参加するカモさん:2007/07/24(火) 21:07:29 ID:0V2GmQGG
そーいや荒木のスタンド能力って、洋楽から使おうって案は無かったの?

222 :参加するカモさん:2007/07/24(火) 21:41:55 ID:YGGRCJxM
でも洋楽だとそのうち本編でマジに出てくるかもしれんしな


223 :参加するカモさん:2007/07/25(水) 01:08:21 ID:sPVNgcLA
荒木のスタンド名:2PAC
理由は…、誰かこじつけろォォオオ!!

224 :参加するカモさん:2007/07/25(水) 11:36:39 ID:y34agVX6
荒木のスタンド名:The strange drama
理由は……、ドラマを冒険と意訳すれば『奇妙な冒険』となるゥゥウウ!!

225 :参加するカモさん:2007/07/25(水) 12:03:49 ID:PY9H2+5e
>>218-220
どうもありがとう。
ttp://www11.axfc.net/uploader/16/so/N16_22706.jpg.html

226 :参加するカモさん:2007/07/25(水) 18:34:20 ID:g8QlvtdZ
>>225
乙! 相変わらず素晴らしい仕事だぜ。
駅周りとDIOの周辺がマジで危険地帯だな……第三放送前後でバトルかもしれん。

227 :参加するカモさん:2007/07/25(水) 18:51:29 ID:EMXoBBVr
そうだな…20世紀から21世紀までを渡る大河作品の作者という意味の
「20th century boy」というのはどうかな?

228 :参加するカモさん:2007/07/25(水) 19:55:59 ID:3E+8JC6D
21st Cherry Boyって曲を思い出した

229 :参加するカモさん:2007/07/26(木) 00:03:09 ID:WETy/Kn1
>>225
パスはjojoだよな?

230 :参加するカモさん:2007/07/26(木) 00:36:38 ID:k36Hyxja
多分、洋楽からとろうとすると
アレがいい!いや、これだ!みたいになりそうだからかな

231 :参加するカモさん:2007/07/26(木) 01:32:50 ID:I7GAkNTK
荒木のスタンド名…ハロウィン
理由は元々のハロウィンが死者が甦り家族を訪ねるってとこと
トリック(殺人ゲームの敗北)オアトリート(優勝のご褒美)ってとこ
あとはようやく主役になれた荒木の気持ち(Hallo WIN=ようこそ我が勝利)みないなののこじつけから

厨ニ病くさいなw

232 :参加するカモさん:2007/07/26(木) 08:58:44 ID:E5kPTduI
今ヤバイのは3箇所か?

北東
承りとアブ激突。しかも承りは二連戦になるかも知れない。
主人公補正がかかるとはいえ、ちょっときついかも。


実は説得すればワムウ達仲間に出来そうなのに、
波紋組は絶対気付いていない。
焦点は駅に乗り込むタイミングがいつになるか。
そしていつ恐竜が来るか。

南西
ディアボロが火薬。
手ぇ突っ込むのは誰か。
南西をまとめあげるキーパーソンはコイツか?
「サヴェジ・ガーデン」

233 :参加するカモさん:2007/07/26(木) 12:23:05 ID:cICZh6/y
>>229
そうですよ

234 :参加するカモさん:2007/07/26(木) 15:16:33 ID:csRxpVD2
>>232
北東は承りとアブが【午後〜夕方】だからDIOと戦闘する頃には日没はほぼ確定だろうな。
恐竜は【午後】だから……ワムウ組VSプッチ組が終了した直後か。南西はシュトロハイムが持ってる首輪探知機が運命を分けそう。

235 : ◆vp3XBrpjZU :2007/07/26(木) 23:16:47 ID:zEcyTQMW
【承太郎、ジョンガリ、アヴドゥル、噴上、DIO】で予約します。

236 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 00:08:35 ID:ma586OOE
wktk

237 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 00:49:43 ID:skO0G8MK
wktk

238 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 01:01:12 ID:Y3CwTiVk
wktk

239 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 01:56:27 ID:hnFn5HwY
wktk

240 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 07:48:04 ID:PUqFQNhP
wktk

241 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 08:54:20 ID:ArtDZK33
wktk

242 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 09:01:36 ID:Y3CwTiVk
この後このスレがwktkだけで1000まで行ってしまうとは誰も予想していなかった……

243 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 12:26:37 ID:L0Wjh8u7
縁起でもないことを・・・・

244 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 18:55:40 ID:ov5PjpJy
恐竜放されたけどこいつってSBRのだよな?現在の状況でそんなに強いかね
飛んでる小型のやつとはいえ、単純な爪弾で数匹やられてるくらいだから
強力なスタンド使い(or波紋)か、複数で行動してるチームがほとんどだからあんまり脅威にならないような気もする
書き手さんの使い道にも寄るだろうけどね

245 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 18:58:53 ID:rIVqEYOd
>>244
仗助とミキタカの死亡フラグなんだから別に良いだろ

246 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 19:01:17 ID:ov5PjpJy
仗助負傷してるとはいえクレイジーDで倒せない相手かねー
ミキタカなんて動かない状態でいること多いし

247 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 20:10:29 ID:Y3CwTiVk
ヒント:仗助は負傷した奴は敵味方関係なく治そうとしている

248 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 20:12:08 ID:sazmU/E9
とうとう荒木センセまでキタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━!!!!!

【光市・母子惨殺】元少年はホントに精神異常?JOJOの作者・荒木飛呂彦に宛てた“奇妙な手紙”!
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/river/1184677930/



249 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 20:37:44 ID:msn+j33Z
>>244
189引用:※この恐竜はDioが食い殺した熊が変身したものです(SBR6巻参照)。
           
                   小型のやつでは断じてないぞ。

250 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 20:40:11 ID:ov5PjpJy
>>249
飛んでる奴はザコ扱いで遠距離射撃のタスクでバラバラやられてるんだから
大型でも近距離パワー型に勝てる、ってこたーないだろ
単独だと知性もあんまりなさそうだから遠距離には相手にもよるがたこられるだけだし

251 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 20:52:10 ID:msn+j33Z
飛んでる奴は「破壊されることで音を伝えること」に目的があったんで、
熊恐竜とは根本的に別能力と考えた方がいいんじゃないの?
まあ次の書き手さんの判断次第だが。

252 : ◆vp3XBrpjZU :2007/07/27(金) 21:31:14 ID:67ebgWxc
投下します。
規制された際には、代理をお願いします。

253 :『誤解』と『信頼』 ◆vp3XBrpjZU :2007/07/27(金) 21:32:07 ID:67ebgWxc
『誰にも出会いたくない』。
その一心で延々と北に進み続けた結果、この俺、噴上裕也はとある場所に辿り着いた。
杜王町北東の別荘地帯。時刻は午後三時頃だろうか?
辺りは静寂が支配し、何者の姿も見えない。

立ち止まり、幾度も、幾度も深呼吸する。
この一日間で、俺は心身ともに疲弊し切っていた。
だが――少し思考を巡らせて見れば、自然に笑いが零れ出して来る。
この状況。食らったダメージが大きければ大きい程、『養分』を求め強力になる俺のスタンド、
『ハイウェイ・スター』は絶好調だろうぜ。

俺は一つの屋敷に歩み寄った。
立ち並ぶ家々の中で、その古風の屋敷だけが『奇妙な』臭いを発散していたからだ。

いや待てよ、この家は……!
いつか見たその屋敷の記憶を探り出し、遂に俺は思い出した。
こいつは、『吉良吉影』の家じゃねえか!
間違いねえ。以前、仗助の野郎に教えられた屋敷だ。
まさか、吉良が潜んでるなんて事は……。

俺は咄嗟にその場から逃げ出しそうになったが、落ち着いて考え直す。
そういえば、奴は第一放送前に死んでいたのだ。
誰が殺ったのか知らないが、この街に潜み続けていた恐るべき殺人鬼を始末したのが
凶悪な『スタンド』の持ち主である事は確実。
そんな奴とは、絶対に出会いたくねえな。

254 :『誤解』と『信頼』 ◆vp3XBrpjZU :2007/07/27(金) 21:33:26 ID:67ebgWxc

鼻から外気を吸い込む。慎重に、空気中の成分を嗅ぎ分ける。
……それにしても、奇妙な臭いだ。

吉良邸の内部に発生源がある事は分かっている。恐らく人間だろう。
初めて出会う臭いの筈なのに、いつかどこかで嗅いだような……妙な違和感のある臭い。

屋敷に侵入するのは、非常に危険な行為である事は分かっていた。
だが、その不思議な臭いに導かれるかのように、俺の足が勝手に動きやがる。
誰が襲って来ようが、始末してやれば良い、と言う楽観的な考えが心の奥底にあったのかも知れない。

玄関を潜ると、内部は酷い有様だった。
滅茶苦茶に荒らされ、まるで爆弾でも炸裂したかの様だ。
焦げ臭さが鼻に付く。やはり火薬の類が使われたらしい。
何者かが屋敷に侵入し、戦闘した結果なのだろう。

注意深く周囲を観察し、嗅覚を行使する。
例の臭いは一層濃くなったが、視界には何者の姿も無い。
屋敷の奥を探索させる為に、俺は『ハイウェイ・スター』を発現させた。
……その時だった。

「誰か……来ているな」

何者かの声。
何故だろうか、酷く柔からかな語調に聞こえた。

「だ、誰だッ」

俺は反射的に『ハイウェイ・スター』を臨戦態勢にする。
吉良だろうが誰だろうが、来やがれ。速攻で『養分』奪って始末してやるぜ……!

255 :『誤解』と『信頼』 ◆vp3XBrpjZU :2007/07/27(金) 21:34:52 ID:67ebgWxc

――だが、攻撃どころかその存在に気付く事さえ出来ない内に、
何時の間にだろうか、俺の目の前には一人の男が屹立していた。
何の気配も無かった筈のその場所に、まるで最初から居たかのように。

愕然とする俺に男は微笑み、穏やかな様子で語り掛けて来た。

「……なんて『焦燥』した表情なんだろう。
 酷い……とても酷い事があったのだろうな。
 私と戦う必要は無い……私は君の味方になりたいんだ。
 出来る事ならば、話をしたい。向こうの部屋に来てくれないかな」

俺は、その男に言われるがままに付いて行った。
奴の顔を見て、一目で理解した。こいつは敵じゃない。
こいつは、俺のような人間を重んじる男だ。



256 :『誤解』と『信頼』 ◆vp3XBrpjZU :2007/07/27(金) 21:36:18 ID:67ebgWxc
 * * *


「偽者……だと?」

空条承太郎は、モハメド・アヴドゥルを前に、訝しげな表情で呟いた。
場所は杜王町の東部を南北に走る幹線道路。
炎を操る占術師は数メートル先で、承太郎達の側を向いて佇んでいる。
肩を負傷しているが、スタンドは自由に動かせるだろう。
『星の白金』を叩き込むにはもう少しだけ距離が必要だが、眼前の男は即座に戦闘に応じる気は無いらしい。
平然とした態度で、アヴドゥルは自分の見解を語り始めた。

「その通りだ……承太郎。お前は、結局私が体験している幻覚に過ぎない。
 私を倒す為に、荒木に作り出された偽者の人形。そうだろう?」

相手の揺ぎ無い態度に、承太郎は戦慄した。
確かに異常な事態だが、まさか彼がこのような歪んだ思考を構築していたとは。

「……何を言ってやがる。俺は、本物だ。死んだジジイも、花京院も――」

アヴドゥルは苦笑し、承太郎の言葉を遮った。
「ハッ、もう良い。どうせ、そう答えるだろうと思っていたよ。
 私を始末しようと企む荒木のスタンドの一部であるお前が、真実を言う筈が無いだろうが」

「お前は大きな『誤解』をしている、アヴドゥル」

承太郎は即座に反論する。
この戦場の街で闘い続けた末に、如何なる捩くれた結論に辿り着いていたとしても、
必ずこの男の暴走は止められる。彼はそう信じていた。
アヴドゥルはエジプトへの旅路で共に闘った仲間だ。理解してくれる筈だ、と。


257 :『誤解』と『信頼』 ◆vp3XBrpjZU :2007/07/27(金) 21:38:19 ID:67ebgWxc
「俺達は、偽者なんかじゃあねえ。
 『ゲーム』の参加者も、この街も――確かに信じ難いが――全て本物の、実体だ」

……しかし、その『信頼』こそが彼の心の間隙であり、命取りだったのだ。
既にモハメド・アヴドゥルの、哀れなまでの『誤解』は、
承太郎の想像を遥かに超えるまでに生長していたのだ。

「アヴドゥル。冷静に、俺の話を良く聞いて――」

パチリ。

指が鳴らされ発生した良く響く音が、呼び掛けを再度塞ぐ。
それと同時に、承太郎の全身から鮮烈な炎が現出する。

「何ィッ!」

轟々と燃え盛る火炎が、承太郎の五体を包み込む。

「そんな嘘に騙されるとでも思っていたのかッ!
 隙だらけだぞッ! この偽者がッ!」
勝ち誇った笑顔を露にし、アヴドゥルは『魔術師の赤』より追撃を加える。
嘴より伸び上がった灼熱の舌が、承太郎を覆い隠す猛火に注ぎ込まれる。

「既に発火の準備を仕掛けていた事に気が付かなかったのかッこの阿呆がッ!
 『誤解』だとォッ!? 笑わせるのも大概にしろッ!
 本物の承太郎は、DIOの館に居るのだッ! それが唯一の真実ッ!
 抜け抜けと、凝った芝居を行いおってッ!
 燃え尽きろォォッ! 『魔術師の赤』ッ!」
モハメド・アヴドゥルは、止めの一撃を食らわせようと、『魔術師の赤』の脚を振り上げ――。



258 :『誤解』と『信頼』 ◆vp3XBrpjZU :2007/07/27(金) 21:39:11 ID:67ebgWxc
 * * *


屋敷に潜んでいたその男は、『DIO』と名乗った。
その名に俺は妙な既視感を覚えたが、いつ誰に語られた名だったかどうしても思い出せない。
取り敢えず俺は状況に従う事にした。DIOは頼れる人間だ――俺の直感はそう判断していた。

DIOは紙とペンを俺に渡すと、荒木による盗聴の可能性を吹き込んで来た。
俺は驚愕した――盗聴されていると言う事実に、では無く、
その可能性を一度も考慮していなかった自分の馬鹿さと、DIOの賢さに。
俺達は筆談で意見を交換し合った。

我々が殺し合う必要は無い。そう語るDIOに、俺は当然反論した。
これは殺戮ゲームだ。生き残った一人だけが助かるのだ。暫定的に協力し合おうが、
最後に救われるのは、結局一人だけなのだ――と。

しかしDIOは、再び驚くべき話を俺に持ち掛けた。
『荒木を倒す策がある』。彼は確かにそう書いたのだ。
そんな馬鹿な、と思った。何かが妙なこの杜王町に五十人近い参加者を呼び寄せて殺し合いを強制させ、
高みの見物を続けているあの男を倒す方法だって?
少々、信じ難い。

『どんな方法なんだ?』
『残念ながら、それはまだ教える事が出来ない。
 私のスタンド能力が必要、とだけ言って置こう』
『何故、教えられない?』

俺の当然の疑問に、DIOは微笑みながら答えた。

259 :『誤解』と『信頼』 ◆vp3XBrpjZU :2007/07/27(金) 21:40:38 ID:67ebgWxc

『いいかい噴上。この現状において、私が一番大切にしたいものは一体何だと思う……?
 答えは『信頼』だ。人が人を選ぶに当たって最も大切なものは『信頼』なんだ。
 君は強い。スタンド能力も中々のものだ。だが、残念ながら『信頼』が足りていない』

DIOはまだ俺を信用していない、と言う事か。
敵かも知れない相手に秘密は吹き込めない。
俺が十分に『信頼』出来る仲間だと認識される必要がある訳だ。

『どうすれば、DIOの『信頼』を得られる?』

『簡単な事さ……君が私への『信頼』を証明してくれれば良い。
 具体的に教えようか?
 何人かの――少なくとも一人の――参加者が、南の方角からこの屋敷に向かっている。
 奴らの目的は只一つ。私の殺害だ』

DIOを殺そうとしている連中?
何者だろう? 俺が知っている人間だろうか?

『何故そいつらはDIOを狙うんだ?』

『彼らは私の存在が許せないらしい。馬鹿な連中だよ。
 私が死ねば『策』も実行不能になると言うのに。
 最後には殺し合い、自分の命を危険に晒す事になるのに……ね』

『そいつらを、始末すれば良いのか?』


260 :『誤解』と『信頼』 ◆vp3XBrpjZU :2007/07/27(金) 21:42:12 ID:67ebgWxc
『いや、それが最善だが……無理強いはしないさ。
 返り討ちにされたら、それこそお終いだからな。
 私が君に頼みたいのは『護衛』だ。
 南から来る連中を、君のスタンドで襲撃し、追い払って欲しいんだ。
 第三放送……日が沈むまでで良い。
 そうすれば、私が動く準備が整うから』

『第三放送まで……だな』

『奴らを追い払えたなら、この屋敷に戻って来てくれ。
 放送の内容にも拠るが……私の『策』を教えよう』

屋敷の外に出る準備を始めようとした時に、
俺は以前に『DIO』の名を何処で聞いたかを、やっと思い出した。

『そうだ、DIO。最後に一つ、訊きたい事がある』
『何だい、噴上』

もう思い出したくも無いアイツが言っていたのだ。
……『自分は、DIOの血を受け継いだ息子である』、と。

『病院で、リキエルと言う男と出会った。
 奴は、自分はDIOの息子だと言っていた。本当なのか?』

解答は、実に単純なものだった。
DIOは、おどけた様な表情で俺を見た。

『いや、全く知らない名前だ。
 その男、イカれてるんじゃあないか?』


261 :『誤解』と『信頼』 ◆vp3XBrpjZU :2007/07/27(金) 21:43:12 ID:67ebgWxc

やはり。リキエルは単なる嘘吐きの狂人だったのだ。
何故そんな嘘を付く必要があったのか少々疑問だが、奴の事はもうどうでもいい。
願わくば、次の放送で死んでいて欲しい。

『じゃあ、行って来るぜ』
『君の健闘を祈るよ』

俺は、これからはDIOに従い行動する事にした。
この異常事態に付いて行けない俺に取って、彼は非常に頼もしい存在だった。
何故だろうか? 彼の為なら何の惜し気も無く、この命を掛けられる――そう思う。

そして、俺は理解していた。
DIOの放つ臭いの奇妙さの正体は……『カリスマ』なのだ、と。


 * * *


「――オラオラオラオラオラオラァ、オラァッ!!」

一つ一つが激烈な威力を誇る拳の雨を直に受けたモハメド・アヴドゥルの身体は、
宙にぶわりと浮き上がり、直後、近隣のビルの壁に激突した。
背部から壁に減り込み、コンクリートの破片が周囲に飛散する。
刹那で終結した戦い。一瞬の決着。
この対決の片割れの少年は、既に己のスタンドヴィジョンを消し、
涼しげな眼で敵の最期を見つめているだけで――
学生帽を目深に被り直し、ふう、と溜息。そして一言。

「やれやれだぜ」

262 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 21:48:54 ID:NLwXEsu7
君がッ投下するまで支援するのをやめないッ!

263 :『誤解』と『信頼』◇vp3XBrpjZU代理:2007/07/27(金) 21:49:06 ID:ov5PjpJy
空条承太郎が、自分の攻撃によって生じた粉塵の中に歩み寄り、アヴドゥルの様子を確認する。
口からどす黒い血を吐いているが、呼吸音は聞こえる。死んではいない。
「次に会った時に、まだ馬鹿な事をホザいてるのなら……お前を、殺すぜ」
もう動かない事を確認し終えると、承太郎は気を失ったアヴドゥルから離れた。

「止めを、刺さないのか」
両者より距離を置き、決闘を観測していたジョンガリ・Aが訊く。
承太郎は即答した。
「お前から見れば、只の敵なんだろうが……これでも奴は俺の大切な仲間の一人。
 共にエジプトまで闘い続けて来た、同志だ。
 ……それよりも」

次の瞬間、承太郎から発散された怒気を肌で感じ取り、盲目の狙撃手は息を飲み込んだ。
獣の咆哮の如き荒々しく、刺々しく、身の回りのありとあらゆる全てを喰い尽くしてしまうかのような――殺気。
湧き上がる溶岩の如きそのエネルギーは、
立った今、圧倒的な馬力を見せ付けたスタンド『星の白金』の持ち主に相応しいと言えた。

「俺には、倒さなきゃならねえ真の『敵』が居る。さっさと行くぜ」

ジョンガリは認識していた――アヴドゥルの火炎攻撃を受けた際、承太郎の位置は間違い無く『ズレた』。
“停止した時の中を移動し”、『星の白金』の射程距離内に入れ、敵にラッシュを叩き込んだのだ。
何時の間にやら路地に投げ捨てられていた彼の学ランが、時が停止した何よりもの証拠。
停止時間中に脱ぎ捨て、全身を包む炎を弱めたらしい。
立派な見掛けだった学生服は、最早単なるコゲの塊に変質してしまっていた。

……尤も、本人が自らの能力を自覚しているか否かは不明だった。
ジョンガリには、今の時間停止は、承太郎の無自覚な行使に思えてならない。

264 :『誤解』と『信頼』◇vp3XBrpjZU代理:2007/07/27(金) 21:49:45 ID:ov5PjpJy
憎き仇敵である空条承太郎が過去のどの時点からこの街に招かれたのか、
ジョンガリにはこれまで少々不明瞭だった。しかし、今の闘いで一つの事実がハッキリした。
奴がこの街に招かれたのは、少なくとも、己が主DIOのみに自由が許された『世界』に――入り込める時点。
停止した世界に巻き込み、ただただ蹂躙し破滅に追い込む事は難しいであろう、時点。
そして間違い無く、承太郎が今語った『敵』とは――。

『乗って下さい、ジョンガリ・A様』

これまで何処に居たのか、自立型スタンドのヨーヨーマッがジョンガリに呼び掛ける。
承太郎は既にバイクに乗り込んでいた。増幅するエンジン音。
「今、行く」
簡潔に答え、ジョンガリ・Aは大型バイクの後部に乗り込み――

――彼の意識は遥か彼方に飛んだ。

「どうした?」
気配を背中から察していたのだろう、承太郎が振り向き訊いて来る。
ジョンガリ・Aは、呟く様に、正直に解答した。

「……何かが……今、動いた。北北東の方角……三百メートルの距離。
 来るぞ……真っ直ぐ、飛ぶ様に近づいて来る。これは……“速い”」

 * * *


南に進み、俺が発見した敵は二人。
バイクに乗り込み、北に発進しようとしていた。目的を持って、北の『何か』に向かおうとしているのだ。
奴らが、DIOの語っていた『敵』だろう。

DIOと対立する、DIOを殺そうとする『敵』。

265 :『誤解』と『信頼』◇vp3XBrpjZU代理:2007/07/27(金) 21:50:18 ID:ov5PjpJy
俺は【C-7】に位置する住居の二階で奴らを見付けると、
『ハイウェイ・スター』を、奴らの方向に全速力で差し向けた。
この一帯は市街地から離れている為に視界は悪くない。
スタンドの遠隔操作には持って来いだし、奴らを見つけるのにも時間は掛からなかった。
そしてあの『敵』共には、この俺――本体の場所は分からない。一方的にいたぶれるって訳だ。
さらに奴らの『臭い』さえ記憶すれば、俺の『ハイウェイ・スター』は地の果てまで追い続けるッ!
思いっ切り吸収させてもらうぜェ、『養分』をッ!

生き延びられるのなら……死なずに済むのなら、
どんな事でもやってやるさ。あんたを『信頼』するぜ……DIO。


 * * *


フンッ!

噴上裕也。
奴から血液を奪い、我が飢えた喉を潤す。一瞬それも考えたが。
南から接近しているジョースターを夜まで邪魔する為に、暫く踊らせて置くのが良いだろう。
一目で直ぐ分かったさ、奴は私をとても『信頼』している。信用し切っている。
あの従順で愚鈍な『犬』を、使わぬ手は無い。
もう少し奴から情報を得たかったと言うのが本音だが、
ジョースターが私の位置を感じ取り、近づいている。細かい話をする時間は無かった。

あの阿呆が帰って来たら、我が『世界』で葬ってやるか。或いは、もう暫くの間遊んでやろうか。
何にせよ。夜が訪れさえすれば、私はこの狭い屋敷から解き放たれ、完璧なる、無敵の『帝王』となる。
全ての者がこのDIOに跪き、このDIOに屈服するのだ。
ジョースターよ。貴様ら眷族は一人残らず根絶やしにしてやる。必ずだ。

266 :『誤解』と『信頼』◇vp3XBrpjZU代理:2007/07/27(金) 21:50:40 ID:ov5PjpJy
 * * *


『失敗、だったねっ』

寄生スタンド『チープ・トリック』が今の本体に呟き掛けるが、反応は無い。
モハメド・アヴドゥルは『星の白金』の猛攻を叩き込まれ、
ビルの壁面に背中を減り込ませたままの姿勢で気絶していた。

『ちぇっ……どうせくたばるのなら、誰かに背中を見せてから死んでよねっ……!
 僕を巻き添えなんかには、絶対にするんじゃねーよっ……!』

恐るべき自立型スタンドは、口調に怒りを含めてぶつぶつとぼやき続けた。


 * * *


陽は西の地平線に近づき、空は赤みを刺しつつある。
主催者荒木による第三の放送まで、残り二時間。

267 :『誤解』と『信頼』◇vp3XBrpjZU代理:2007/07/27(金) 21:51:17 ID:ov5PjpJy
【別荘地帯への道(D-7)/1日目/夕方】
【波紋の達人と幽波紋の達人 B班】

【空条承太郎】
[スタンド]:『スタープラチナ』
[時間軸]:ロードローラーが出て来る直前
[状態]:全身に軽い火傷
[装備]:無し(学ランを脱いでいる)
[道具]:支給品一式
[思考・状況]:
1)打倒DIO。
2)北から現れた敵に警戒。
3)DIOを斃した後、カフェ・ドゥ・マゴに戻る。(第四放送になりそうな時は病院へ)
4)打倒荒木。
5)アヴドゥルが再度自分に襲い掛かった際には殺害する。

[補足1]:承太郎はマンハッタン・トランスファーを『気流を読んで情報収集する能力』と思っています。

268 :『誤解』と『信頼』◇vp3XBrpjZU代理:2007/07/27(金) 21:52:07 ID:ov5PjpJy
【ヨーヨーマッ(支給品)】
[現在の主人]:空条承太郎
[装備]:マスク
[持ち物]:拡声器、マンハッタン・トランスファー(腹の中)
[任務]:
1)承太郎を“助ける”
[補足]
1)ヨーヨーマッは攻撃出来ない。能力も完全に封じられている(主人がヨーヨーマッ自体を利用して攻撃というの

は可能かも知れない)。
2)主人の命令には絶対服従、しかし命令を曲解して受け取る事もあるかも知れない(ヨーヨーマッを殺すような

命令には従えない)。
3)ヨーヨーマッは常に主人の半径20m以内に居なければならない。
4)ヨーヨーマッの主人が死んだ時、又はヨーヨーマッが規則を破ったならヨーヨーマッは消滅。
5)主人変更の命令があれば主人は変わる。但し変更対称人物の同意が必要。
6)主人変更の命令をされた時、次の主人がヨーヨーマッの視界に入っていなければ命令は無効化される。


【ジョンガリ・A】
[スタンド]:『マンハッタン・トランスファー』
[時間軸]:徐倫にオラオラされた直後
[状態]:胴にF・F弾の傷
[装備]:無し
[道具]:『ライク・ア・ヴァージン』子機(右手首装着)
[思考・状況]:
1)承太郎と共にDIO様の下へ向かい、共に承太郎を殺す。
2)北から現れた敵に警戒。
3)マンハッタン・トランスファーをどうしよう。

269 :『誤解』と『信頼』◇vp3XBrpjZU代理:2007/07/27(金) 21:52:29 ID:ov5PjpJy
【モハメド・アヴドゥル】
[スタンド]:『魔術師の赤』
[時間軸]:DIOの館突入前
[状態]:気絶。胴体にダメージ。両肩にダメージ。両腕が辛うじて動かせる程度
[装備]:背中に『チープ・トリック』
[道具]:支給品一式(食糧のみ2人分)
[思考・状況]:
1)目に付いた者は皆倒す。
2)打倒荒木。荒木の思い通りには動かない。
3)チープ・トリックをどうにかしたい。
4)噴上裕也を斃す(余り重要ではない)。
5)花京院の言った言葉が少し気になっている。

[補足1]:アヴドゥルはチープ・トリックの存在に気付いています。
[補足2]:アヴドゥルはマンハッタン・トランスファーを『気流を読んで情報収集する能力』と思っています。



【別荘地帯近くの住居(C-7)/一日目/夕方】

【噴上裕也】
[スタンド]:『ハイウェイ・スター』
[時間軸]:四部終了後
[状態]:無傷。疲労。全身に返り血。
[装備]:無し
[道具]:無し
[思考]:
1)DIOに服従心。南の敵を追い払い、可能なら始末する。
2)第三放送後に吉良の屋敷に戻り、DIOに『荒木を倒す方法』を聞く。
3)死への不安は和らぎつつある。

[補足1]:噴上はDIOの臭いを記憶しました。

270 :『誤解』と『信頼』◇vp3XBrpjZU代理:2007/07/27(金) 21:52:51 ID:ov5PjpJy
【吉良吉影の家(C-8)/1日目/夕方】

【DIO】
[スタンド]:『ザ・ワールド』
[時間軸]:ポルナレフ達対ヴァニラ・アイスの直前
[状態]:完全回復
[装備]:包丁を1本にナイフ2本。フォーク1本
[道具]:支給品一式(ただしランダムアイテムは無し)
[思考・状況]
1)放送を待つ。夜までは『大人しく』ここにいる。
2)噴上を利用し、南のジョースターの気配(承太郎)を始末する。
3)ナランチャを利用する。第三放送から第四放送までの間に杜王グランドホテルに行き、プッチ達と合流するつ

もり。
4)もしナランチャがプッチ達と共にホテルにきた時、ザ・ワールドで暗殺する。
5)優勝してアラキを始末したい。
6)そのためには帝王の誇りを傷つける首輪の解除は必須ッ!
7)ワムウ(柱の男の肉体が欲しい)、ジョースター家の連中、首輪解除に役立つ者を探す。
8)噴上が戻った際に、彼を始末するかどうか検討中。


※【D-7】に『黒コゲの学ラン』が放置されています。

271 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 21:53:38 ID:ov5PjpJy ?2BP(52)
代理投下終了です。作者さん、お疲れ様でした

272 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 22:21:05 ID:NLwXEsu7
乙乙だぜ

273 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 22:34:37 ID:ryCO/b4Q
乙!アヴドゥルはもう救いようが無いな
もう、なんかね、ザマアミロって感じ

274 :参加するカモさん:2007/07/27(金) 23:07:48 ID:SSGZf+TY
でも相変わらずアブが誤解してるな
これからも優秀なマーダーとしてがんばっていけそうだw

275 :参加するカモさん:2007/07/28(土) 02:04:46 ID:53yU44f8
アヴの復活はなさそうだな…
いっそのことジョンガリが始末してくれりゃあいいのに…
あ、小型拳銃取り上げられてたか…

276 :参加するカモさん:2007/07/28(土) 03:34:11 ID:ZSO/aKqr
乙なんだぜ!
実力のある2人が戦うと決着はアッサリってのがいい。
噴上は発狂死亡エンドかと思ったけどナランチャに続いての下僕か。
承り太郎はこっからハイウェイ・スター&DIOと連戦だから辛そうだなぁ。アヴさんはこのままでもいいやww
ジョンガリとヨーヨーマッも足を引っ張りそうでこれからの展開がwktkなる良繋ぎでした!!

277 :参加するカモさん:2007/07/28(土) 23:55:28 ID:bHrgygAP
蝶GJ!
DIO様流石だな

278 :参加するカモさん:2007/07/29(日) 00:18:27 ID:WyFgq3/3
乙です。
此れからどうなるか凄い楽しみ。
でも、過去のとか色々と見ましたが、今回のシリーズ?が一番、レベル高いと思いました。
皆様凄い文章上手くて脱帽です。
尊敬致します。
それとDIO様、相変わらず口説き上手です。
匂いの正体はカリスマ臭だったのですね。


279 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 01:41:22 ID:bv5Hxpoe
>>278
多分臭いはカリスマ臭だけじゃないだろうな…w
一度かいだ臭いは忘れないって言うシーンもあったし…
やっぱりディオボディオリジナルのアノ人の臭いを思い出してたんじゃないか?w

しかしこれでディオは手ごまが増えた事になるのか…
何とか日没までいる場所が禁止区域にならないことを祈るだけだなw

280 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 13:24:22 ID:aL+PwiNU
日没って何時なんだろう?
こっちじゃ日によってまちまちだし、時間を決めておいたほうがいいんじゃないかな。
第三放送が流れるころか、午後7時ぐらいとか。

281 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 14:30:36 ID:YvJRjWTe
わかりやすく6時でいいんじゃない。
第三放送と同時に日没ってことで

282 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 16:31:14 ID:EuW+pQhU
アブドゥルのピエロっぷりが最高wwww

283 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:05:17 ID:p9ZTtWfN
>>282
アヴドゥルさん(´・ω・`)

284 :参加するカモさん:2007/07/30(月) 00:55:13 ID:KqkX+gww
>>283
HAY!
ジョン・アブドゥーです!

285 :参加するカモさん:2007/07/30(月) 10:23:00 ID:7uiwngiG
まあSBRでもアレだったしこれくらいの目立ったっていいじゃないかw

286 :参加するカモさん:2007/07/30(月) 12:37:35 ID:EeisQt+s
>>285
SBRもある意味目立ってたけどな。
初登場だけみたらあんな扱いは予想できんw

287 :参加するカモさん:2007/07/30(月) 12:39:06 ID:7uiwngiG
噛ませのガウチョの方がまだマシじゃないか…

288 :参加するカモさん:2007/07/30(月) 15:58:11 ID:8yHNwkI3
北東も南西も駅も続きが気になる!!!
書き手さん達、応援してるから頑張ってくれ!

>>278
いきなりだけど教えてくれないか?
>>278の言ってることって
ジョジョロワの中で今回の話が一番いいってこと?
それとも以前にも何回かジョジョロワがあって、その中で今回が一番いいってこと?
もしそうなら旧ジョジョロワについて教えてくれ。
俺も見てみたい。

289 :参加するカモさん:2007/07/30(月) 19:17:57 ID:gxuQBMsP
>>288
自分は>>278ではないがレス。
昔ジョジョのバトルロワイアルの小説サイトがあったから多分その事を言ってんじゃね。
そのサイトはもう消えてるから見るのは無理。このジョジョロワが始まる前だったし。俺も見つけられなかった。

290 :参加するカモさん:2007/07/30(月) 23:06:46 ID:muoLy3gw
いちごびびえすのとこだっけその昔のジョジョロワって

291 :参加するカモさん:2007/07/30(月) 23:16:39 ID:gxuQBMsP
いや確か違う奴だったような。俺もわからんスマソ

292 :参加するカモさん:2007/07/30(月) 23:36:10 ID:l8i/2M7x
>>288
俺はwikiで見られる作者さんのほかの作品の中でも
今回のが特にイイッ!って意味だとオモタ


293 :参加するカモさん:2007/07/31(火) 14:37:20 ID:hLirwSSd
昔、三部キャラ贔屓のジョジョロワ・サイト在ったな

294 :参加するカモさん:2007/07/31(火) 15:29:22 ID:EA9k7KKz
いちごびぃびぃえすです。
どれも最後まで無事に終わっていなかったので楽しくロムってただけにもきゅもきゅしちゃいました。
巧い方もいらしたので本当に残念でした。
なので今回のは皆様とても素晴らしいと言いたかったのです。
言葉足りなくて申し訳ないです。

295 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/01(水) 18:25:27 ID:Tvq8dGt2
【シーザー、シュトロハイム】予約します。

296 :参加するカモさん:2007/08/01(水) 18:42:42 ID:SZH168X4
wktk

297 :参加するカモさん:2007/08/01(水) 18:44:08 ID:BWQhvqFA


298 :参加するカモさん:2007/08/02(木) 03:45:39 ID:ilXJ0/dq
楽しみだね

299 :参加するカモさん:2007/08/02(木) 09:32:07 ID:qguMnu2C
夜になったら自由に活動できるのってDIO様、ワムウ、タルカスだけ?
恐竜って夜になったら眠ったりしないの?

300 :参加するカモさん:2007/08/02(木) 10:28:07 ID:WC/GMyPI
スケアリーモンスターズの恐竜は夜でも活動できたはず

301 :参加するカモさん:2007/08/02(木) 19:41:37 ID:8NDjLDlv
◆fk8qEzlLPk氏が書き手ロワに参加させられてるw

302 :参加するカモさん:2007/08/02(木) 21:38:59 ID:Mcii+aTI
あれはどうみても仗助だな

303 :参加するカモさん:2007/08/03(金) 00:50:49 ID:RZjbC68Y
仗助+ジョジョロワアヴさんだな

304 : ◆C9UOxHGVmM :2007/08/03(金) 21:51:09 ID:2hXoAks9
>>◆fk8qEzlLPkさん
書き手ロワ参加御苦労様です。
貴方のジョジョロワのリーダーとしての御活躍、応援してます。
どうか死なないで下さい。
貴方が死ぬと、このロワも「第三部 完!!!」です。


で、未予約投下をいつもの所に行います。
どなたか代行宜しく御願いします。

今回のSSは、アヴ式マーダー化した◆fk8qEzlLPkさんに捧げます。

305 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 21:58:18 ID:+sjYtf1u
迫って来るスタンドに対し、俺が真っ先に思った事。
これはDIOの仕業だ。
考えれば当然の事かも知れないが、DIOは既に部下を呼び寄せていやがった。
…流石に、俺をすんなり辿り着かせるつもりは無いか。DIOの野郎は。
何にしても、そういう事ならばジョンガリもこいつの事は知っている筈だ。
俺はジョンガリに、このスタンドについて訊ねようとして…
「何だ?これは」
訊ねる前に、期待を裏切られた。
ジョンガリが知らないって事は、DIOとも関係の無いただの襲撃者の可能性もあるって事か?
湧き上がる疑問を即座に打ち消す。
いや、これはDIOの手によるものだ。
なんとなく、俺はそう直感していた。
ジョンガリがとぼけているのか、ジョンガリと面識の無いDIOの手下なのか、それは解らないが。
とにかく、このままこのこの場に居たら、面倒な事になる。
………ココには、アヴドゥルが気絶しているのだから。
「おい、ジョンガリ」
「何だ?」
俺の呼びかけにこたえるジョンガリに、
「飛ばすぜ」
そう一言つげ、

グオン!!!

俺達はスタンドと擦れ違うように、北北東へ向かった。
………………
………


306 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 21:58:46 ID:+sjYtf1u
真っ直ぐ俺達に向かって来ていたスタンドは、俺達が真っ直ぐ北北東へ向かったのにあわせて方向転換をし、俺達を追って来ていた。
それで良い。
それが俺の狙い、“俺達に引き付ける事で、アヴドゥルにこいつの手が及ばぬよう”狙った俺の考え通りだ。
一応、アヴドゥルの安全は確保出来た。
さて、次は俺達がどうするか、だな。
選択肢は2つ。
@このスタンド使いを斃し、DIOの下へ向かう
Aこのスタンド使いを振り切り、DIOの下へ向かう
「…考えるまでも無いな」
そう呟いた後、俺はバイク停止させてから降りる。

「何をする気だ?承太郎」
「DIOと殺り合う前のウォーミングアップだ。ジョンガリはそこで待機してろ」
ジョンガリの質問にそう答え、追い掛けて来るスタンド使いに立ちはだかった。

グオオオオ…!

そして迫るスタンドを迎え撃とうとして…
『やめろ!承太郎!まだ戦うな!』
「!」
突然、ジジィの声が脳裏に浮かぶ。
これは…
ジジィの声で感付いた。
このスタンド、俺の知らない“何か”がある。
このままやりあうのはマズイ!
そう考え、横に避けようとして…

ベタタッ


307 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 21:59:24 ID:+sjYtf1u
スタンドはホーミングし、俺の体に張り付いてきた。
しかもその部分から、

ズキュウウゥゥン!

まるで力を奪われていくようだ。
コイツは…ヤバイ!!!
「オララララ!」
体に張り付いたスタンドを、スタープラチナが片っ端から剥がす。
が、無数にあるスタンドは次から次へと襲い掛かって来る。
すでに俺に張り付いていた分を全て剥がし終えていた俺は、俺に迫るスタンドを片っ端から叩き落した。
俺の攻撃を喰らったスタンド片は吹き飛ぶものの、ダメージがあるようには見受けられず、再度襲って来る。
これじゃ、いたちごっこだぜ。

と、
「旦那様!ジョンガリ・A様が!」
突如、ヨーヨーマッが叫び出す。
その声に、ジョンガリの方を見やると、
「じょ、承太郎…」
「!」
何と、ハムのようだったスタンドが組み上がり、下半身の形を成してジョンガリを攫って行ってしまった。
何だと!?
このスタンドはDIOの手下、ジョンガリの仲間じゃないのか?
そいつが何故ジョンガリを襲う!?
「待て!野郎!」
そう言ってジョンガリの下へ向かおうとするも、
スタンドの残り(恐らく上半身部分だろう)が絶え間なく襲い来る。
もしかして、このスタンドはジョンガリを助けたのか?
俺に監視されているジョンガリを救おうとして…

308 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 22:00:47 ID:+sjYtf1u
…有り得ないな。
そうだとしたら、ジョンガリの助けを求めるような声の説明がつかない。
それに連れ去られる時のジョンガリの顔色は明らかに悪く、このスタンドにパワーを吸い取られたのが一目で解った。
とにかく、すぐにジョンガリを負い掛けなければ。
まだ使い慣れていないが、仕方ない。
「スタープラチナ・ザ・ワールド!」
時は止まる。
2秒
俺はスタンドの群れから脱出してヨーヨーマッを掴み上げ、
1秒
ジョンガリが連れ去られた角を曲がり、
ゼロ。時は動き始める。
「…」
そこに、首の折れたジョンガリ・Aの死体を発見した。

 * * *

(他愛無いな)
俺は心の中で呟く。
DIO様が蹴散らせと命じた相手が、まさか承太郎とは思わなかった。
何か、ずいぶん若い(ってか、俺と同じくらいの年じゃねぇか?)様に見えるが、あの顔と帽子は間違いなく承太郎だ。
だが、承太郎の能力なら知っている。
“時を止める能力”
この状況なら恐るるに足りない能力だ。
何せ俺のハイウェイ・スターは、バラバラ状態なら、
その一部をぶっ叩かれようが潰されようが、俺自身のダメージは無いといって良い。
恐いのはもう一人、ジョンガリと呼ばれていた男の能力。
コイツのスタンドが、ハイウェイ・スターに攻撃出来る能力だったり俺の居場所を知る事が出来る能力だったら、
俺の立場はかなりやばいものとなる。

309 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 22:01:08 ID:+sjYtf1u
だから俺は、承太郎に襲い掛かるふりをして、ジョンガリの養分を吸い取った後連れ去った。
奴は抵抗らしい抵抗も出来ず、ハイウェイ・スターの足に踏みつけられ、首の骨をへし折られて死んだ。
これでもう恐いものはない。
後は承太郎を殺すだけだ。

 * * *

ジョンガリが死んでから、全てのスタンド片が俺のパワーを吸い取ろうと襲い掛かって来た。
絶え間なく襲ってくるスタンドを叩き落しながら、俺はヨーヨーマッに、訊ねる。
「ヨーヨーマッ!このスタンドの本体の場所は分からないか!?」
「モット、モットォ〜〜〜♪」
「………」
今までン中で、一番殺意が湧いた瞬間だった。
ヨーヨーマッはいつの間にかスタンドに狙われ、張り付かれて喜んでいた。
どうせなら、そのまま養分吸い取られて消滅しちまえ、解雇してやるからよ。
…と、何故か敵スタンドがヨーヨーマッから剥がれる。
そして足だけ塊になったかと思うと、
ドガッ!
ヨーヨーマッを吹き飛ばす。
「モットオオオォォォ…」
ご丁寧にドップラー効果をつけながら吹き飛ぶヨーヨーマッ。
だが、これはチャンスだ!
塊になった敵スタンドにラッシュをかける。
「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」
ドガガガガッ!
敵スタンドは吹き飛んだ。
手ごたえありだな。
下半身だけとはいえ、奴は無事じゃないはずだ。
塊になったときを狙えば、俺の攻撃は十分効果アリって所か。

310 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 22:01:48 ID:+sjYtf1u
 * * *

「ぐああああ!」
ちくしょう!何だってんだ!
あの奇妙な生物の養分を吸い取ろうとすりゃヒデェ臭いがするし、
どんなに攻撃を仕掛けてもすぐに再生しちまう。
しかも攻撃されると喜ぶってのはおぞましすぎるぜ!
しかも、塊になった瞬間を承太郎に狙われちまった。
奴のラッシュを喰らい、俺の足は完全に折れた。
くそっ。ココは承太郎を先に殺す!
やられた借りは返してやる!!!
俺は、いや、ハイウェイ・スターは再びバラバラ状態になり、再び承太郎に襲い始める。
もう二度と塊状態にはならねぇ。テメェを殺すまでな!
「………」
承太郎に攻撃を仕掛けながら、ハイウェイ・スターを経由して状況を確認する。
どうやら承太郎はハイウェイ・スターを叩き落しながらあちこち歩き回って俺を捜しているようだ。
ハッ。無駄無駄。
スタープラチナを防御に使っている以上、肉眼で俺を捜すしかないし、肉眼で見つかるような場所に俺は居ねぇ。
このまま襲い掛かり、お前が疲れるのをじっと待つぜ。
ペタ。
………お。遂に一つ張り付いた。
フン。引っぺがしたか。
だがなあ、一つ剥がす間に三つは張り付くんだよ!
「!」
次の瞬間、張り付いていたハイウェイ・スターは全て剥がれていた。
又、時を止めて脱出しやがったな。
が、そんなのは一時凌ぎにしかならない。
俺はしつこく承太郎に襲い掛かる。
当の承太郎は俺に養分を吸い取られ、更に疲労も加わり、スタープラチナの動きが徐々に鈍り始めていた。
そろそろ勝負が着きそうだな、承太郎さんよぉ。

311 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 22:03:01 ID:+sjYtf1u

 * * *

「…ハァ…ハァ」
均衡は徐々に崩れ始めた。
スタープラチナはスピードが落ち始め、ヨーヨーマッは自ら張り付かれに飛び込んで悶えている。
何より、ジョンガリと一緒に襲われた時は俺に襲い掛かってきたのは上半身分だけだったが、
今は奴のスタンド全てが俺を標的としている為、襲ってくる量が全く違う。
ビタッ
くっ。又張り付かれたか。
「スタープラチナ・ザ・ワールド!」
時を止め、脱出しようとするが…。
「何!?」
スタンド片は広範囲に亘って浮遊してやがる!
これじゃ、時を止めてもこのスタンドから逃れられない!
時は動き始めた。
その瞬間、スタンドが次々と俺に張り付いてくる。
クソ…。俺もココまで…か。
そして、俺の意識は途絶えた。

 * * *

「やった!」
思わず叫び声を上げる。
何せ、あの承太郎を仕留めることが出来たのだ。
どうしても、笑いを押し殺すことが出来ねぇ。
変な生き物がまとわりついているようだが、あんなのは無視だ。
後は承太郎の首の骨をへし折るだけだ。
ジョナサンのように、ジョンガリのように。

312 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 22:03:34 ID:+sjYtf1u
…と、そうだった。
今、俺の足は折れてんだった。
なら、折角だ。
承太郎から養分を吸い尽くして、ミイラ化させて殺してやるか。
「じゃあな。俺に殺される三人目の『J』」
そう呟いて承太郎の首を掴み、持ち上げた時に後ろから声が聴こえた。

「いや。死ぬのはお前だ」

 * * *

「え?」
その声に俺は振り向こうとして、

ゴオオオオ!!!

顔面が火に包まれた。
「うぎゃあああぁぁぁ!!!」
あちぃ!熱くて痛ぇよぉ!!!
「ヒィ!ヒィィィィ!」
顔を火に包まれたまま俺は転げ周り、
ガシッ
焼け爛れた顔を、何者かに掴み上げられた。
痛えええぇぇぇ!!!
「………うぅ」
片目を失った視界で腕の正体を確認する。

313 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 22:04:17 ID:+sjYtf1u

こいつは…さっき俺に会った奴じゃねぇか。
くそ!承太郎に気をとられていて、コイツの接近に全然気付かなかった!
!!!
そして、そいつの目を見て俺は二度仰天する。
この目は…さっき会った時と全然違う!
承太郎や仗助の目にそっくりだ!
いや、違う。
確かにそっくりだが、奴らには無い光を宿している。
それは…
…悲しみ、後悔、決意、どれにも近く、どれでもないような光。
兎に角こいつは、さっき会った奴とは別人だ。

「俺とお前は同じ穴のムジナ」
奴が何か喋ってやがる。この隙を突いて、殺してやる!殺す殺す殺す!!!
「お前が地獄へ向かうのならば、俺の向かう先もまた地獄」
そうか。ハイウェイ・スターはココには居ないんだった。
「先に逝って待っていろ。俺もそう遠くない先、後を追う」
そうだ、養分だ。承太郎から養分を取って…
「共に地獄で罪を贖おう」



ゴ ッ バ オ ン ! ! !

314 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 22:04:41 ID:+sjYtf1u
 * * *

―――数十分前。
私が目覚めた時、自分が生かされているという事実に先ず驚いた。
「あ、目が覚めた?」
背後からは相変わらずチープ・トリックの声。
「今度からは、負ける時は相手に背中見せてからやられてよね。ハハハッ」
「…」
「あれ?無視?イケナイよ。切っても切れないパートナーなんだから、そんなそっけない態度とっちゃぁ」
チープ・トリックの声とは別に、私は一つの事を考えていた。
何故承太郎は私を殺さなかった?
本物の承太郎を演じる為?
…いや、もうよそう。現実から、そして

   私の罪から逃げ出すのは

答えはこの上なく単純だろう?
ゲーム参加者は幻などではなかった。それだけの事だ。
この事実は受け容れ難い。それの意味する所、“私は償いきれない罪を犯した事を認める”事になるからだ。
だが、認めなくてはならない。
今認められなければ、これから先いつまでもその事実から目を逸らす事になる。
そして認めなければ、これから先どこまでも罪の上塗りを続ける事になる。
だから自覚しよう。私自身の罪を。
そして今私がやるべき事。
謝罪の為、借りを返す為に承太郎の下へ向かおう。
そして私は、炎の探知機を出し、反応の示す方向、北へ向かった………。

315 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 22:05:21 ID:+sjYtf1u
 * * *

「う………」
目を覚ますと、
「お目覚めになりましたか?旦ブギャアアァァァ!!!」
ヨーヨーマッが覗き込んでいた。
目を開けるなりおぞましいものをドアップで見ることになり、
最悪の目覚めだったので、取り敢えず殴っておいた。
だが、何故俺は生きていられるんだ?
あの鬱陶しいスタンドに一杯喰わされちまい、意識を失ったと思ったんだが…。
考え込む俺にかけられる、聞き覚えのある男の声。
「起きたか」
この声は…!
声の方を振り向くと、そこには壁にもたれかけているアヴドゥルが居た。
あぁ、そういう事か。
アヴドゥルの目を見た瞬間解った。
アヴドゥルの奴、目が覚めたようだな。
「俺はお前に助けられたのか」
そう言う俺に、吹っ飛んだヨーヨーマッが、戻ってきながら話に割り込む。
「いえ、あのスタンドは勝手に消滅しました。
その後、このお方がノコノコと現れたのです。
大方、旦那様の寝込みを襲おうって魂胆だったのでは?
まあ、私が監視していましたから、特に行動は起こしませんでしたが」
「………」
問答無用でヨーヨーマッを学ランの内に仕舞う。
「助かった」
そしてアヴドゥルに礼を言う。
「私は何もしていない。さっきその召使が言ってただろう?」
「この世には信用しちゃいけないものが四つあるんだよ」
「…」
「年寄りの自慢話と通信販売の売り文句、そして犯行現場の壊れた時計、最後にヨーヨーマッが話す内容だ」

316 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 22:06:06 ID:+sjYtf1u
そう言って立ち上がる俺に、アヴドゥルが声を掛けてきた。
「まだ休んでいた方が良い。お前は体力が奪われている」
「そうしたいのは山々なんだがな。日が沈む前にやる事がある」
「!」
その言葉を聴いた瞬間、アヴドゥルの表情が険しいものとなる。
「まさか…」
俺は一度肯き、すでにココから見えているDIOの居る家へと目を向ける。
「あぁ。あの家にDIOが居る。ケリをつけなくちゃな。
アヴドゥルはココで休んでろ。背中の憑きモンが邪魔だろうからな」
そして俺はDIOの待ち受ける家へ向かった。

「待て、承太郎」
「?」
「私も行こう」
「大丈夫か?」
「それはお互い様だろう?それにDIOを斃す事こそが私達の目的なのだからな」
「解った。ならば行こう」
そして俺とアヴドゥルは、DIOの待ち受ける家へ向かった。

 * * *

そして目的地である家の前に、二人して立つ。
炎の探知機は、家に何者かが居る反応を示していた。
「外からこの家を焼き払った方が良くないか?」
アヴドゥルの進言に、俺は首を振る。
「いや、炎のどさくさに紛れて逃げられる可能性がある。
確実に見つけ、確実に殺さなければ、な」
「解った」
「良し。行くぞ」
そして俺達は家の中へ踏み込む。
玄関…、居間…、応接間…
どこにもDIOの気配は無い。

317 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 22:06:33 ID:+sjYtf1u
と、
「この廊下の一番奥の部屋に何者かが居る。恐らくDIOだ」
アヴドゥルが炎の探知機の反応を調べながら俺に教える。
俺は肯き、俺、アヴドゥルの順に奥の部屋へ向かった。
「…」
二人して、その部屋の前に立つ。
息を潜めて部屋の中の様子を窺うが、まるで誰も居ないかのように静かだ。
だが、この中にDIOが居る。それは確実だ。
それはアヴドゥルの探知機と、俺のアザの反応で解った。
俺とアヴドゥルはお互い顔を見合わせ、
「…」
同時に肯き、扉を開けた。
そしてその瞬間、

「漸くご対面か、承太郎。そして久しぶりだな、アヴドゥルよ」

部屋の奥に座るDIOを見付け…

第三放送が始まり…

日が、沈んだ。

318 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 22:06:56 ID:+sjYtf1u
【波紋の達人と幽波紋の達人 B班】
【吉良吉影宅(C-8)/1日目/夕方(第三放送時)】

【モハメド・アヴドゥル】
[スタンド]:『魔術師の赤』
[時間軸]:
[状態]:胴体、両肩にダメージ。両腕が辛うじて動かせる程度
[装備]:背中に『チープ・トリック』
[道具]:支給品一式(食糧のみ2人分)
[思考・状況]:
1)打倒DIO
2)打倒荒木。一人でも多くの人たちを元の世界へ返す。それが、俺が今出来る食材だ
3)チープ・トリックをどうにかしたい

[補足1]:アヴドゥルは承太郎と情報交換を行なっていません。(その暇も無くDIOの下へ向かいました)

【空条承太郎】
[スタンド]:『スタープラチナ』
[時間軸]:ロードローラーが出て来る直前
[状態]:ほぼ無傷。疲労&ハイウェイ・スターに体力を奪われた状態。学ランを脱いでいる
[装備]:無し
[道具]:支給品一式
[思考・状況]:
1)打倒DIO
2)DIOの奴、俺と『漸くご対面』と言うって事は、俺と闘う前の時間軸か。(俺が時を止められる事を知らないな)
3)DIOを斃した後、カフェ・ドゥ・マゴに戻る。(第四放送になりそうな時は病院へ)
4)打倒荒木

[補足1]:承太郎はアヴドゥルと情報交換していません

319 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 22:07:25 ID:+sjYtf1u
【ヨーヨーマッ(支給品)】
[現在の主人]:空条承太郎
[装備]:マスク
[持ち物]:拡声器
[任務]:
1)承太郎を“助ける”
[補足]
1)ヨーヨーマッは攻撃出来ない。能力も完全に封じられている(主人がヨーヨーマッ自体を利用して攻撃というのは可能かも知れない)。
2)主人の命令には絶対服従、しかし命令を曲解して受け取る事もあるかも知れない(ヨーヨーマッを殺すような命令には従えない)。
3)ヨーヨーマッは常に主人の半径20m以内に居なければならない。
4)ヨーヨーマッの主人が死んだ時、又はヨーヨーマッが規則を破ったならヨーヨーマッは消滅。
5)主人変更の命令があれば主人は変わる。但し変更対称人物の同意が必要。
6)主人変更の命令をされた時、次の主人がヨーヨーマッの視界に入っていなければ命令は無効化される。



【DIO】
[スタンド]:『ザ・ワールド』
[時間軸]:ポルナレフ対ヴァニラ・アイスの直前
[状態]:無傷。健康
[装備]:包丁1本、ナイフ2本、フォーク1本
[道具]:支給品一式(ランダムアイテムなし)
[思考・状況]:
1)目の前の承太郎とアヴドゥルを殺害
2)日も沈んだし、二人を殺害した後行動開始。先ずは杜王グランドホテルへ
3)もしナランチャがホテルに居たら殺害する
4)優勝し、荒木も殺害する
5)その為には首輪の解除は必須ッ!
6)ワムウ(柱の男の肉体が欲しい)、ジョースター家の連中、首輪解除に役立つ者の探索

[補足1]:DIOは承太郎が時を止められる事を知りません。

320 :帝王始動(前編)〜快進撃 噴上裕也〜 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/08/03(金) 22:08:05 ID:+sjYtf1u
【ジョンガリ・A 死亡】
【噴上裕也 死亡】

TO BE CONTINUED ..



321 :参加するカモさん:2007/08/03(金) 22:09:01 ID:+sjYtf1u ?2BP(52)
代理終了。
書き手さん、お疲れ様でした

322 :参加するカモさん:2007/08/03(金) 22:39:44 ID:e3Vt/tqG
GJ!!! アヴドゥル見直した!
ブ男とか言っててごめんよ

323 :参加するカモさん:2007/08/03(金) 22:47:26 ID:5xkV7lzR
書き手氏、代理氏乙。
とうとうアヴさんが目覚めたか…見直したぜアヴさん
しかもおいしい所で出て来るしこれは強力コンビ結成!
と言いたい所だがDIO相手にチープトリック付きという状態が不利かも
ヨーヨーマッは相変わらずw

しかし…

食材…

324 :参加するカモさん:2007/08/03(金) 22:53:30 ID:XrC+6QOl
SUGEEE!!
アブドゥル情緒不安定すぎてワロスwwwww
ラストの承太郎&アブVSDIOの所で放送突入とかカッコ良すぎる!
これは前の「『誤解』と『信頼』」があるから更に今回のSSがより生き生きしてるってのが良くわかるぜ。
書き手さん乙でした!

325 :参加するカモさん:2007/08/03(金) 22:53:45 ID:whwOwb4H
乙。どんどんマーダーが減ってくなw
前編ってことは後編もある?

>>318で承りが「時間軸」って言うのが俺は少し気になった
なんか参加者が「マーダー」って言うのに似たような感じ
いやどうでもいいんだけどね

食材…w

326 : ◆vp3XBrpjZU :2007/08/04(土) 00:27:41 ID:JbXa3RK0
乙です。

【エルメェス、ジョージ、ナランチャ】で予約します。

327 :参加するカモさん:2007/08/04(土) 00:43:02 ID:r7SLWy2J
これは期待!

328 : ◆C9UOxHGVmM :2007/08/04(土) 00:52:37 ID:uH6M9IAy
ナランチャ、ダイアーさんに続いてアヴドゥル…。
今気付いたんですが、自分ってマーダー浄化作用があります?
(しかも一人浄化すると一人荒木に突っ込む副作用つき)

>>325
前編〜快進撃 噴上裕也〜;「いや、死ぬのはお前だ」まで
後編〜覚醒 モハメドアヴドゥル〜;「え?」から

です。
>>323さんが、後編の題名をピンポイントで当ててますね。
折角代行して頂いたのに文句言って申し訳ありませんが、
代行さんが少しミスされておりました。

「時間軸」については修正入れます。
「食材」は………このままで良い気がしてきましたwww

329 :参加するカモさん:2007/08/04(土) 06:39:28 ID:vWqfTt/8
スゴイGJなんだけど、
予約無し投下ってアリになったの?
◆vp3XBrpjZU氏は予約してるけど・・・

330 :参加するカモさん:2007/08/04(土) 07:11:00 ID:1dcZjtqR
>>329
>予約(仮)
>キャラ被りを防ぐため、自分の書きたいキャラクターを予約することができます。
>例 【予約】:空条承太郎、DIO
>期間:予約当日から三日間。予約期間後は、他の人が予約または投下してもOKです。
>予約しなくても投下することはできますが、
>その際は他に予約している人がいないか十分に確認してから投下しましょう。

まとめサイトより転載してきたぜ。おkっぽい。

331 :参加するカモさん:2007/08/04(土) 13:26:52 ID:pVSk7HdM
そいや、時を止めてる間にアブさんの背中見たらどうなるんだろうな

332 :参加するカモさん:2007/08/04(土) 13:28:22 ID:x2HFxzsF
>>331
見たって事に変わりは無いし時が動き出してから
移動するんじゃない?

333 :参加するカモさん:2007/08/04(土) 13:37:12 ID:B7oKI45h
>>328
ありがとう。
なんだか気に食わないから直せって言っちゃったみたいで悪いね

334 :329:2007/08/04(土) 17:50:30 ID:vWqfTt/8
>>330
レスサンクス。
>未予約投下をいつもの所に行います
ってのがちょっと気になったもんでね。
まあ書き手さんは内容ともかなりよかったからいいんだけどね。

335 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/04(土) 21:43:58 ID:WMA82Bbi
現在推敲中です……明日には投下できますのでよろしくお願いします。ごめんなさい。

336 :参加するカモさん:2007/08/04(土) 21:44:49 ID:to9pXEF7
シーザー&シュトロwktk

337 : ◆vp3XBrpjZU :2007/08/05(日) 00:46:00 ID:YH/5sVPm
投下します。

338 :捜索隊、結成 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/05(日) 00:48:46 ID:YH/5sVPm
街を北上したエルメェス・コステロは、
杜王駅の入り口を、注意深く睨み続けていた。

照明が落とされている為に、入り口から覗くのは暗闇のみ。
空間を埋め尽くす漆黒を前にして、彼女は歩を止めた。

もし、闇の内に潜み襲撃の機会を伺う参加者が存在するのならば。
戦闘が始まった場合、形勢は自分が圧倒的不利である事は間違い無い。
この暗闇の中に踏み込む事は、余りにも危険すぎる賭けだ。

彼女が追う人物、東方仗助も同じ考えを持ったろう――と、エルメェスは推測した。
仗助は周囲の市街地を、『傷付いた参加者』を求め探索している。
駅内部に踏み込む事が危険である以上、
彼もこのまま市街地を北へと進んだと考えるのが自然。
ならば、自分もその経路に従うべきだ。

仗助の影を求め、エルメェスは杜王駅を後にした。

――運が悪かった。そう断言できる。
求める事実に衝突する『運命』の上に、エルメェスは存在しなかった。
彼女は結局、真実を知る事は無かった――その瞬間にも、東方仗助は駅の内部にて、
風の戦士ワムウと死闘を繰り広げていたと言うのに。



339 :捜索隊、結成 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/05(日) 00:51:31 ID:YH/5sVPm
 * * *


座標【D-3】にて。
路上に横たわる『それら』の正体を理解し、エルメェスは息を呑んだ。

この奇妙な街が『そのような場』である事は十分に理解していたし、
下手すれば、彼女も『それら』の仲間入りを果たす所だったのだ。

注意深く接近する。周囲を警戒するが、辺りに気配は無い。
エルメェスは、その二つの物体を観察し始めた。

何と言う惨たらしい……死体だろうか。
爆死したと思しき、全身の関節が不自然に折り曲がり、皮膚が焼け爛れているもの。
刃物で切り刻まれたらしい、身体が数十に分断されたもの。
渾身の攻撃を互いにぶつけ合い、同時に息絶えたのだろうか?
骸は言葉を発しない――真相は何も判らないが、
この両者が恐るべきスタンド能力の持ち主であった事は容易に推測できる。

「チッ……既に奪われてやがるか」

今、彼女が求めるものは生きた人間。
彼らが持っていた筈の支給品がその場に無い事を確認すると、
二つの死体から離れ、エルメェスは街の探索を続行した。



340 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 00:52:49 ID:qftx3zXh
 

341 :捜索隊、結成 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/05(日) 00:53:05 ID:YH/5sVPm
 * * *


時刻は、午後四時を経過した。
場所は【D-5】。街を円を描くように歩き続けたが、結局、誰と出会う事も無かった。

ふと立ち止り、エルメェス・コステロは周囲に耳を傾ける。だが、知覚するのは静寂のみ。
参加者は淘汰され、もはや、この一帯に何者も生き残ってはいないのだろうか?

しかし――自分は、『誰か』に出会わなくてはならないのだ。
荒木に敵対し、ゲームを阻止すべく行動している『誰か』に。
そして、伝えなくてはならない。
ウェザーとセッコがその命を掛けて暴き出した、あの恐るべき男の『秘密』を。

託された使命に従い、探索を続行する。
エルメェスは、街の南方に向けて歩き始めようとした。

……その時。

二人の人物――帽子を被った壮年の男と、その仲間らしき少年――が、
エルメェスの視界内に現れた。


342 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 00:53:48 ID:qftx3zXh
 

343 :捜索隊、結成 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/05(日) 00:54:56 ID:YH/5sVPm
 * * *


似合わぬ帽子を深々と被った男、ジョージ・ジョースター1世と、
盲目の少年、ナランチャ・ギルガ。
二人に戦闘の意思が無い事は一目で判った。

「あんた達も、この戦いを止めようとしている人間なんだな。
 それにしても、酷い怪我だ。何があった?」

「そうだな。では、始めから話そうか……」
ジョージ・ジョースター卿は、『ゲーム』が開始して以来の、
自らの経緯を簡潔にエルメェスに語り始めた。
教会から東のホテルに飛ばされ、自称ポルナレフことホル・ホースと出会った事。
ナランチャ、花京院との合流。エルメェスもその名を知る狙撃手、ジョンガリ・Aとの対決。
ホテルにスタンド使いが集合し、市街地に向かった事。そして……。

「――我々は、多くの仲間の命を失った。
 花京院君、ポルナレフ君……そしてF・F君。皆……私の責任だ」

ジョージの口から出たその名前に、エルメェスは驚きを隠せない。
「F・Fが……死んだだと!?」

「アヴドゥルって男に……花京院もろとも殺られちまった。
 俺が……奴への攻撃に失敗したせいだ」
説明を付け加えたのはナランチャ・ギルガ。
彼の側を見ると、機能を失ったその瞳からは涙が落ちていた。


344 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 00:55:37 ID:qftx3zXh
 

345 :捜索隊、結成 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/05(日) 00:56:31 ID:YH/5sVPm
「花京院も、F・Fも……みんな殺されちまったんだ。
 ジョルノも、トリッシュも……。きっと、アバッキオ達だってそうだ……。
 俺は……何も出来なかった」

咽び泣きながら後悔を続けるナランチャの肩を掴み、エルメェスは叱咤する。
「泣くなッ!……テメー、男だろ!?
 悲しみたいのは、あたしもジョージさんも同じだぜ!
 だが、今はグズグズしてる状況じゃあねえだろッ!」

ナランチャが泣き止むと、ジョージは話を続けた。
アヴドゥルの襲撃の為にチームが散り散りになった後、
二人は“空条承太郎”と名乗る少年と出会った。
そして今、ジョージ達は彼の仲間の待つ駅方面を目指していたのだった。

「空条承太郎……!? 徐倫の親父かッ!」

エルメェスの反応に、ジョージは意外そうな表情で訊く。
「君は……承太郎君を知っているのかね?
 それに、父親とは一体……」

「いや、承太郎さんとあたし達の関係については後だ。今はその話はいい。
 絶対に伝えなくてはならない、何よりも優先される重要な情報があるからな。
 ……あたしは、荒木飛呂彦の『秘密』を知っている。
 仲間達が、自らの命を犠牲にしてあたしに託してくれた『秘密』を」

「『秘密』……? 何だね、それは」

「荒木の能力の正体……教会の位置……全てをあんた達に話そう。
 あたしは、なるべく多くの参加者にこれを知らせたいんだ。
 ところで、ジョージさん。これからの行動方針について一つ提案がある。
 あたしは東方仗助って奴を追ってる。
 あいつのスタンド能力は、どんな負傷でも治す事が出来る」

346 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 00:57:29 ID:qftx3zXh
 

347 :捜索隊、結成 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/05(日) 00:58:17 ID:YH/5sVPm

「ほ……本当かねッ!? それならナランチャ君の眼も……」
ジョースター卿の言葉に、エルメェスは内心で苦笑した。
ジョージさん。他人を気に掛ける前に、自分の怪我を見なよ。
あんたの腹部の銃創も、中々酷い物だぜ……と。

「仗助は、瀕死状態のあたしだって治せたんだ。ナランチャの眼も治療可能だろう。
 そこで、だ。これからあたしと一緒に仗助を探さないか?
 ジョージさんの話を聞く限り、あんた達二人の現状の戦闘能力はゼロに等しい。
 もしもあんた達を見つけたのがあたしでは無く、
 いわゆる『積極的参加者』って奴だったなら……全滅していたかも知れないぜ。
 あたしの『ザ・キッス』は、自分で言うのも何だが……結構攻撃力には自信がある。
 全力であんた達を護衛する。どうだい、悪い話じゃあないだろ?」

エルメェスの提案を、ジョージは即座に了承した。
「私は構わない。しかし……君はどうだね?ナランチャ君」

二人のやり取りを聞きながら、
ずっと沈黙を続けていたナランチャ・ギルガが、漸く口を開いた。

「ああ、俺も……俺も行くよ。
 視力さえ治れば、『エアロスミス』も戦えるから。
 もう……もう負けられねぇ。荒木にも、DIOにも、誰にも……。
 ジョージさんも、俺が必ず護ってみせるから」

盲目の少年の、意外にも熱情に溢れたその決意に、思わずエルメェスはニヤリと笑った。
ただのガキだと思っていたが、中々強靭な意志を持ってるじゃねえか。


348 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 00:58:44 ID:qftx3zXh
 

349 :捜索隊、結成 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/05(日) 00:59:44 ID:YH/5sVPm
「よし、決まりだなッ!
 まず仗助を探す。きっとこの近くに居る筈だ。
 そして傷を治した後に、荒木打倒の為の仲間を集めるッ!
 あたし達の最終目標は、この馬鹿げたゲームの終結だッ!」

エルメェスは二人の新たな仲間と共に、街の探索を再開した。
決意を新たにした彼女の、その歩調は力強い。

果たして、彼女達は東方仗助に出会えるのだろうか?
生存者の中で、現在最も荒木に接近しているエルメェスの運命は……一体何処へ向かうのか?

To Be Continued...


【E-5/1日目/夕方】

【東方仗助捜索隊】

【エルメェス・コステロ】
[スタンド]:『キッス』
[時間軸]:スポーツマックスとの決着後、体調が回復した頃(脱獄前)
[状態]:無傷
[装備]:ライフル
[道具]:ドル紙幣等、大量の石ころ、ウェザーの舌
[思考・状況]:
1)仲間の負傷を治す為に東方仗助を探す
2)荒木の能力、居場所等をこれから二人に伝える
3)荒木打倒の為の仲間を集め、荒木の秘密を教える
4)徐倫との合流
5)打倒荒木

350 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 01:00:09 ID:qftx3zXh
 

351 :捜索隊、結成 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/05(日) 01:00:16 ID:YH/5sVPm
【ジョージ・ジョースター1世】
[スタンド]:なし
[時間軸]:ジョナサン少年編終了時
[状態]:腹部に弾傷
[装備]:狙撃銃、予備弾、ホル・ホースの帽子(ミスマッチは承知の上)
[道具]:レミントン2連装デリンジャー(予備弾あり)、トニオさんの包丁
[思考・状況]:
1)エルメェスと共に東方仗助を探す
2)駅前の承太郎の仲間との合流
3)危険人物相手には実力行使もやむを得ないが、出来る限り争いを阻止
4)打倒荒木


【ナランチャ・ギルガ】
[スタンド]:『エアロスミス』
[時間軸]:ヴェネチア入り後
[状態]:失明
[装備]:ヌンチャク、ハート型の飾り(@DIO)
[道具]:支給品一式 ・拾ったガラスの破片
[思考・状況]:
1)エルメェスと共に東方仗助を探す
2)駅前の承太郎の仲間との合流
3)ジョージさんを護る
4)ブチャラティに会いたい
5)打倒荒木

352 : ◆vp3XBrpjZU :2007/08/05(日) 01:01:02 ID:YH/5sVPm
投下完了です。
支援ありがとうございました。

353 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 01:01:36 ID:qftx3zXh
乙ですー

354 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 01:17:31 ID:kT0xYCRO
ヨーヨーマッがチープ・トリックを見たらどうなんの?

355 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 02:54:46 ID:Fn/sYuYO
やっぱり移るんじゃない?
そして最低最悪の支給品にww

356 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 05:30:31 ID:nSb1j96Y
>>351乙です。

残ってる参加者の中で、天涯孤独なマーダーってディアボロと恐竜だけだよな?


357 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 06:43:02 ID:9u9tcsqc
投下乙です〜。いつも読みやすいSSで関心します! 自分もこれくらいスッキリした感じで書いてみたい……。
ジョージ達は恐竜とはニアミスしたんですね。第三放送までに一先ず生き残ったか。
これで仗助たちやカフェ・ドゥ・マゴにいるツェペリ達が既に死んでたりしたら地獄だろうなぁ。
>>356
そう。
『日中〜午後』
【E-3】<杜王駅内部>ワムウ/タルカス[95話/1日目日中〜午後]
【E-4】<杜王駅東口近くの路上>ヌ・ミキタカゾ・ンシ/東方仗助[95話/1日目日中〜午後]
【D-4】<住宅地>恐竜[99話/1日目午後]
【E-4】<カフェ・ドゥ・マゴ>ツェペリ/ダイアー/ポルナレフ[96話/1日目午後]
【H-6】<路上>ブチャラティ[91話/1日目午後]
『午後〜夕方』
【E-3】<駅前の一軒家から南へ>リサリサ[101話/1日目午後〜夕方]
【F-3から南へ進行中】<杜王駅近くの路地>ディアボロ[101話/1日目午後〜夕方]
【F-3】<F-3とG-3の境にある住居>空条徐倫[101話/1日目午後〜夕方]
『夕方(第三放送まで生存確定)』
【C-8】<吉良吉影の家>空条承太郎/アヴドゥル/DIO[103話/1日目夕方(第三放送時)]
【E-5】】<―>エルメェス/ジョージ/ナランチャ[104話/1日目夕方]

シーザー&シュトロハイムは◆fk8qEzlLPk氏のSS待ち。リサリサ達もこのまま放送に突入してもいいっぽい。
でもワムウ組VSツェペリ組、仗助組VS恐竜は時間的にありえそう。

358 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 10:38:51 ID:4qFbJ5wt
うーん、仗助ミキタカVSキ恐竜だと一方的なリンチになりかねんしなぁ
しかしそこでまたニアミスさせるのは有り得ないし
下手に仗助達に勝たせちゃうとまたマーダーが減っちゃうしな

359 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 14:12:22 ID:pKJHEcWd
マーダーの数の増減は書き手さんに一任って感じでいいんじゃないかな
最終的にマーダーがいなくなってみんなで荒木に立ち向かうとかも
ありっちゃありだとは思うしね

360 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/05(日) 16:09:06 ID:atrCOwLc
投下します。

361 :『シーザー孤独の青春』 ◆fk8qEzlLPk :2007/08/05(日) 16:12:28 ID:atrCOwLc

〜〜午後3時3分9秒〜〜

シュトロハイムは西日のさす【G-2】を散歩している。
進めの命令を下された兵隊のように、ただひたすら。
そして数分後、彼はある地点でピタリと散歩を止めたのである。

「……気が済んだか。散歩するのもそろそろ飽きたぞ」

シュトロハイムは胡坐の姿勢になって座り込むと、右方にいる『彼』に話しかける。
その名はシーザー・アントニオ・ツェペリ。
シュトロハイムの戦友、ジョセフ・ジョースターの友であり、シュトロハイムが伝書鳩で呼び寄せた頼もしき仲間。

「もう泣き声が聞こえてこなくなったから、心の整理はついたと思って来てみたが」

シュトロハイムの問いかけにシーザーは答えない。
彼の視線はJOJOことジョセフ・ジョースターの遺体に定まったままだ。

シーザーがシュトロハイムの所に到着したのは、実はシュトロハイムが手紙を出して間もなくの頃だった。
この時、シュトロハイムはシーザーがJOJOの死を信じていない雰囲気を感じていた。
そこで彼はその場を離れそれとなくJOJOとシーザーが2人っきりになるように計らったのだった。

「そんなに惜しかったのならば、普段からもっと素直になっていれば良かったものを」
「……それだけはゴメンだね」

シーザーが赤く腫らした両目でシュトロハイムに顔を向ける。
泣き顔であるはずなのに、その顔に女々しさは無い。
シュトロハイムは「友の死を受け入れたか? 」という質問をしなくて良かった、と胸を撫で下ろす。

362 :『シーザー孤独の青春』 ◆fk8qEzlLPk :2007/08/05(日) 16:13:37 ID:atrCOwLc

「ま、そういうことだ。準備が出来たら呼びに来い。私はもう少し散歩でもしてこよう」
「何か言いたそうだなシュトロハイム。大方『JOJOの死を受け入れたか』とでも聞きたいんだろう?
 引きずってるよ。全然信じられない。受け入れられない。心は今でも女々しく泣いてるよ。後悔してるよ。
 …………だからそろそろ本題に入ろう。一々俺が泣き止むのを待っていたら時間がもったいないぜ」

突然のシーザーの本音を聞いたシュトロハイムは、上手い慰問の言葉が見つからず戸惑ったが、
自分が本来話すはずだった荒木の能力についての調査や憎むべき噴上裕也、リキエルのこと、
リサリサ、ツェペリと三方に分かれて町を調査している事を話した。
数十分後、シュトロハイムが一通り話終えたので、シーザーがズボンのポケットから手紙を2枚取り出した。
1枚はシュトロハイムから送られた物、そしてもう1枚は“ヒガシカタ・ジョースケ”という男からの物との弁。
彼は目をこすりながら、2枚の手紙に書かれていた内容をシュトロハイムに渡す。

「このヒガシカタ・ジョースケという男は【G-1】で俺からの手紙を受け取っているんだ。俺はJOJO宛に送ったのにな。
 ちなみに、この伝書鳩は宛名を書いた人間にしか届けないらしい。シュトロハイム、この文面をどう思う? 」
「……普通に考えれば、JOJOに届くはずだった手紙をこの“ジョースケ”という男が先取りしたということだ。
 俺が実際そうしたように、対象者が死亡した状態でも、この手紙はちゃんと届く。それは間違いない。
 それよりも俺はもっと別のことが気になる。このジョースケが書いたという手紙の内容だ――――」

シュトロハイムとシーザーの議論は続く。夕日を体一杯に浴びて、進行してゆく。

*  *  *

363 :『シーザー孤独の青春』 ◆fk8qEzlLPk :2007/08/05(日) 16:14:13 ID:atrCOwLc

〜〜午後4時52分29秒06〜〜

「やっぱり俺も付き合うぜシュトロハイム。お前1人にJOJOを運ばせるなんてバツが悪い」
「片手であろうと私の馬力はサンタナのそれを軽く超えるのだぞォォォォォォ!? 貴様の出る幕は無いッ! 」

ジョセフ・ジョースターの遺体を左半身で担ぐシュトロハイムは、いつになく気合に満ちていた。
早朝前に【C-4】の病院でジョナサン・ジョースターを置き去りにしてしまった彼にとって、
ジョナサンの孫であるジョセフを連れて行動することは、彼なりのケジメの表れなのだ。
そしてそれは、『2人で1人の男を運ぶのは色々と非効率である』という理論的思考の結論でもあった。

「いいかシーザー、第四放送までには必ず【C-4】に来いッ! それは忘れるなッ!
 だが、今貴様がすべき事は2つあるッ!
 1つ、さっさとシャボン液の代わりになる物を、この町で見つけて万全な戦闘態勢にすることッ!
 1つ、“ヒガシカタ・ジョースケ”なる男を一刻も早く探し、見つけ次第対処することッ! 以上だッ!
 何かあったらその『伝書鳩』を使え! 本当に危ない時は惜しみなく使えッ!
なぁに、私は心配無用だッ! 我が胸部に内臓されているこの重機関砲と、右目の紫外線照射装置があるからなッ! 」
「わかったわかった。アンタはそう簡単に死ぬタマじゃあない事はよくわかってるさ。
 確かに2手に分かれたほうがジョースケを探す効率は良くなるだろうし。
 ……しかし苦しそうだな。ディバッグを左肩にかけて、JOJOを左肩にかついで、口で『矢』を食わえるとは」
「綿密な状況説明大いに結構ッ! それでは先ほど『探知機』が反応した北東を私は探索するッ!
 俺は貴様の無事を祈ってるぞッ!……オオオオ全速前進ンンンンンン!!!」

風を切り裂きそうな怒号と共に、男一匹ゲルマン魂は太陽の光を背に走り去っていった。
シーザーはシュトロハイムの姿が完全に見えなくなると、踵を返し近くの柵によりかかる。
そしてディバッグから、サヴェジ・ガーデンの手紙を何枚か取り出した。


364 :『シーザー孤独の青春』 ◆fk8qEzlLPk :2007/08/05(日) 16:15:22 ID:atrCOwLc
「『スタンド使い』……とくにフンガミ・ユーヤにリキエルは要注意、か。
 なるほどな、シュトロハイムやリサリサ先生達の言っていたことが本当なら、
 荒木の未知の能力はスタンドであり、時空を超えて人間を集める能力。
 ということは……荒木の報酬はさしずめ『元の時代に返す』か。チッ、死者を蘇らせる能力者だったらよかったのにな。
 いや待てよ、これなら『死んだJOJOやトリッシュをこの世界に呼ばれる前の時代から連れてきてくれ』というのも可能か?
 どっちにしろ荒木の力を頼らずには、2人の蘇生は無理かもしれない。
 ひょっとしたらここで死んだ者を全員同じ要領で……さすがにそれは厳しいか? まずは優勝しないとな。
 しかしシュトロハイム達は荒木の能力は推測だと言っていたが、確かにそれなら色々と推測がつくな。
 俺のじいさんツェペリと先生達が遭遇した事実、トリッシュが恐れていた父親の脅威、そして“コレ”だ。

『―――始めましてシーザー・アントニオ・ツェペリさん。オレはヒガシカタ・ジョースケ。ジジイの身内だ。
   伝書鳩が馬鹿なのか、それとも一応……ここで死んだことになってる奴には手紙が届かないのか。
   アンタの送った手紙は、どうゆうわけかジジイじゃあなくオレの所に届いちまったみてぇだ。
   ジジイにとって身近な人間だから、オレに手紙が届いたのかもしれねェ。
   ともあれ、アンタのおかげで希望が持てた。  
   オレは今いる【G-1】から、この町のどこかに隠れてやがるジジイを見つけ出すッス。
   だからこの伝書鳩は一旦アンタにお返しするぜ。
   アンタは、オレの仲間や自分の仲間に、この伝書鳩を使うなりしてジジイ捜索の協力の輪を広げてくれ。   
   オレの知り合いの名前をここに書いておきます。もしジジイを見つけたら連絡をよろしくお願いするッス―――』  

 ……ヒガシカタ・ジョースケという男。こいつは間違いなく未来のJOJOの孫か親戚の子の可能性はあるが、
 本当にそうゆう人物だったのかがわからないな。JOJOはコイツと出会っていたのだろうか?
 もしくは、確認していたが若い頃のJOJOだった為にJOJOと気づかなかったか。そうだったとしたら随分と皮肉な話だな。

365 :『シーザー孤独の青春』 ◆fk8qEzlLPk :2007/08/05(日) 16:16:01 ID:atrCOwLc
 それと……『一度使った手紙』はやっぱり処分したほうがいいな。
 字を消しても筆跡がすけて見えちまうからメモにも使えない。
 用途はどうであれ、『5枚とも』ここで破棄しておこう。聞かれたら風に飛ばされたとでも言えばいい」
 
シーザーは更に手元にあるサヴェジ・ガーデンの返信用手紙の枚数を数える。
そこには残る『5』枚となる用紙が存在していた。この用紙は『一度しか使えない』使い捨てタイプだっだ。
つまり、送った相手に返信させる事も計算に入れるともう2人にしか送れないのである。
シーザーはこの問題を指摘して、シュトロハイムがこれ以上サヴェジ・ガーデンを使用させないように説得したのであった。

「リサリサ先生への返信は後回しにして大丈夫だろう。
 シュトロハイムは気づいてなかったようだが、あの人も多分俺と同じくJOJOの死を信じてはいないだろう。
 ――――それがいい。このままJOJOの死を信じないまま、突き進んでもらう」
 
そう、シーザーがサヴェジ・ガーデンの使用を渋った理由の一つがこれである。
憶測の域は出ないが、彼はリサリサにJOJOの死を知らせたくなかったのだ。
シーザーは信じていた時間が長いほど、裏切られた時のショックは大きいという事を知っていた。
かつて自分の父は最低の薄情者だと少年時代にずっと思い込んでいた彼が、
『父は実は素晴らしき人間』という真実を知った時に、一気に一族への尊敬の念を抱くようになった事がある。

「真実を知らないままずっと行動してしまったら意味がないが、今知らせる位ならもっと後に知らせるべきだ。
 そのほうが先生の心はより崩壊するだろう。JOJOは大事な大事な才能溢れる弟子だったんだからな。
 ……さて、俺はこれからどっちに向おうか。JOJOを殺した人物も探さないとな」

シーザーは左右の口端をゆっくりと吊り上げ、「クッ」とかすかな笑い声を漏らす。
親友と愛する人を失った男の心に、親愛の念は陰りを帯び始めていた。

*  *  *


366 :『シーザー孤独の青春』 ◆fk8qEzlLPk :2007/08/05(日) 16:17:09 ID:atrCOwLc
〜〜午後4時9分6秒、シュトロハイム出発約43分前〜〜


「――――お前が話したかった事は大体聞いたな。で、話を最初に戻そう。手紙の内容がどうかしたのか? 」
「ここの部分、おかしくないか? 」

『――始めましてシーザー・アントニオ・ツェペリさん。オレはヒガシカタ・ジョースケ。ジョセフさんの身内みたいなもんだ。
   アンタの送った手紙は、俺がうっかり伝書鳩から取り上げちまった。
   ジョセフさんと俺は一緒に行動しているから、オレに手紙が届いても意味はあるんスけどね。
   実はあんたの察しの通り、ジョセフさんは死んだフリをしているッス。
   あの人はスゲェ。若いのに歳食ったジジイみたいに知恵が回る人だ。
   どうやらジョセフさんは秘密基地を【G-1】のどこかの地下に作ってる最中で、
   完成するまでオレは今いる【G-1】と【G-2】の境目で門番をしてろと言われているッス。
   だからこの伝書鳩は一旦アンタにお返しするぜ。もし本人に連絡したかったらもう一度手紙を送ってください    
   オレの知り合いの名前をここに書いておきます。もしアイツらを見つけたら連絡をよろしくお願いするッス―――』

……この手紙が本当だとすると、JOJOはお前が手紙を送る時にはまだ生きていることになる。
 しかしどうだ、俺がJOJOを発見した時は土に完全に埋葬されていたんだ」
「ジョースケが俺の手紙を受け取ったのがおそらく10時半頃。お前が死体を発見したのが確か1時ちょっと前……変か?
 この手紙から察するにJOJOは『ジョースケがこの手紙を俺に送った』前後に何者かの襲撃を受けて死亡、
 その後ジョースケがJOJOの死体を発見し土葬したと考えるのが自然じゃあないか? 」

シーザーはシュトロハイムに疑問を投げかける。
しかし、シュトロハイムは神妙な顔つきで、それを否定し始めた。


367 :『シーザー孤独の青春』 ◆fk8qEzlLPk :2007/08/05(日) 16:17:56 ID:atrCOwLc
「それは有り得んのだ。そんな短時間で死体を運んで土に埋めれる奴がどこにいる。
 私のようにサンタナを越える1950sの握力、腕力を持ってしてもJOJOが埋まっていた穴を掘るのに5分近くかかった。
 つまり常人にはどうみても10倍以上の時間がかかる、そして土を掘って埋める二重過程をするのだから更に倍。
 その上、跡形も無くキレイにされていた結果から統合しても時間が足らな過ぎるのだよ」
「ジョースケがお前の言う『スタンド使い』の可能性は? スタンドとやらのパワーを使えば楽に掘れるのでは? 」

シュトロハイムの遠まわしな言い方に、シーザーは苛立ちを感じたのか、反射的に反論をしていた。
しかしドイツ軍人の、虚構から生まれた論理的弁論は止まらない。

「このJOJOの遺体を見てみろ。私も調べたがこの遺体、『外傷が全く無い』。実に奇妙だ。
 まるで魂だけが抜けたような状態……抵抗をした跡すら無いんだ、つまりだ……」
「JOJOを殺した奴が『相手の魂を抜き取るスタンド使い』って事だろ? 強すぎる能力者だよな。
 かつて俺もナチス親友の心臓を波紋で止めた事があるが、彼は瀕死状態の微弱な心拍だったからな。
 それに抵抗をしたも無いから、波紋使いが殺したとは考え難いって言いたいんだろう? 」
「……それもそうだが、もっと重要なことがある。
 そんな『強すぎるスタンド使い』はどうしてジョースケを殺そうとはしなかったのか?
 どう考えたって最強だろう? 楽に殺せたはずなのに。ジョースケを殺し損ねた? それはあるまい。
 だったらジョースケはお前の所に向うはずだ。頼りになるJOJOの仲間なんだからな」
「……何が言いたい」
「言っておくが共犯の線は薄いぞ。そんな強すぎる能力者は仲間を作る必要なんてないんだからな。
 誰かを騙して手駒にしている可能性はあるかもしれんが、お前が来るとわかっていたら手紙でそいつの事にも触れるだろう。
 触れなかったという事は元々霊園にいたのはJOJOとジョースケだけだったのだ。
 わざわざ埋葬していた点、そして埋葬出来る程の時間の余裕があった点から証拠隠滅の意図も読める。
 いや待て、ひょっとしたら第三者も一緒に殺し―――」
「もういい! 」

368 :『シーザー孤独の青春』 ◆fk8qEzlLPk :2007/08/05(日) 16:18:32 ID:atrCOwLc

シーザーの声が霊園にコダマする。
シュトロハイムと話し合った結果導き出された『推測』は、とても残酷なものだった。

「……貴様はジョースケが『強すぎるスタンド使いの下僕』であることを祈っていろ。
 少なくとも俺はもうその男を味方だとは思わん。どっちにしろJOJOをダシにしてお前をおびき寄せたんだからな。
 我が戦友の死を侮辱した罪――――極刑及び万死に値する」

シュトロハイムはゆっくりとジョセフの側に近づく。
そして次ぎの瞬間、ジョセフの体を左手で持ち上げてそのまま肩に担ぎ上げた。

「お、おいおい……まさかJOJOを担いでこの先行動するつもりか!?」
「あたりまえだ。コイツは元の世界で我らがナチスが責任を持って丁重に葬る。
 本当は貴様とこのまま【C-4】の病院に向いたかったが、ジョースケの恐ろしさを他の奴らにも伝えなければならん。
 貴様も他の奴らに接触して情報を集めろ。くれぐれも油断するな。そいつがジョースケかもしれぬ。
 素性もわからぬままでは、いずれ俺達は奴に殺される。狙うなら暗殺だ」

シュトロハイムはそう言いながら、口に『矢』を加えて辺りを巡回している。
そして、反応があったのか北東方面に向って体を構え、左足で地ならしを始めた。
その姿に呆れたのか、シーザーはシュトロハイムに肩に手を置いた。

「考えてみればお前が【G-2】で散歩をしてる途中、よくジョースケと遭遇しなかったな。下手したら死んでいたぜ? 」
「フッ……それは貴様も同じ。【G-1】が禁止エリアになっていなかったら奴はここから逃げてはいなかったぞ。
 そしてお前はまんまと案内されて後ろから一発だ」

お互いが自分の運の良さに自嘲し合う。
こうして、シーザーとシュトロハイムは打倒ヒガシカタ・ジョースケ打倒の提携を結んだのであった。


369 :『シーザー孤独の青春』 ◆fk8qEzlLPk :2007/08/05(日) 16:19:32 ID:atrCOwLc
*  *  *

〜〜午後5時6分4秒〜〜

『鳩』をこさえて1人突き進む、シーザー・アントニオ・ツェペリ20歳。
嫌いなことは嘘をつくこと。だが、女性のためにつく嘘は例外。
いとしの女性、トリッシュ・ウナの為についた彼の嘘は『手紙の偽造』だった。
シュトロハイムの計らいでジョセフと2人きりになった彼は、
その時間を最大限に利用して矛盾の生じない内容の『ジョースケから自分への手紙』を書き上げた。
成果は彼にとって二の次だった。
あわよくばシュトロハイムが自分の知らない男に対して好戦的、よからぬ考えを持ってくれればよかった。
結果は大商い。彼はジョースケに殺意を抱いた。
何も難しく考える必要は無い。
シーザーは嘘の手紙でシュトロハイムを騙した。
シュトロハイムはジョースケがジョセフ・ジョースターを殺した張本人と勘違いし、暗殺の為に探しにいった。
ただそれだけ。
左右の口端をゆっくりと吊り上げて、シーザーはもう一度「クッ」とかすかな笑い声を漏らす。
この男、シーザー・アントニオ・ツェペリ20歳。



彼に仲間は、いない。





370 :『シーザー孤独の青春』 ◇fk8qEzlLPk 代理:2007/08/05(日) 17:39:40 ID:CVOfXPnx

To Be Continued...



【霊園(G-2)/1日目/午後〜夕方】
【シーザー・アントニオ・ツェペリ】
[能力]:波紋法
[時間軸]:ゲスラーのホテルへ突入直後
[状態]:健康。決意による精神力の安定
[装備]:無し
[道具]:支給品一式(パンと水少々消費)。伝書鳩サヴェジ・ガーデン。専用の封筒残り5枚(使い捨て)。
[思考]:
1)とりあえずどこかへ移動しよう。
2)荒木の能力を利用させて、トリッシュ、ジョセフを生き返らせる(優勝する)。
3)ジョセフを殺した人物の情報収集。
4)自分か、自分と考えを共にする者の優勝を目指す。其の為の仲間探しをする。
5)シュトロハイム達と第4回放送時に病院(C-4)の前で集合する。

[補足1]
シーザーが仲間(の可能性あり)と認識しているはリサリサ、シュトロハイム、祖父ツェペリ。
シーザーが敵、もしくは仲間には出来ないと判断しているのはリキエル、噴上。
シーザーが保留にしている人物はDIO、ワムウ、ジョージ(シュトロハイムから聞きました)、
仗助(JOJO殺害の犯人として疑っている)。
トリッシュから聴いていない為、ブチャラティ達の事は知りません。
徐倫達の事も、仗助がエルメェスから聴く前に鳩を飛ばしてしまったので知りません

371 :『シーザー孤独の青春』 ◇fk8qEzlLPk 代理:2007/08/05(日) 17:40:27 ID:CVOfXPnx
【霊園(G-2)から北東に進行中/1日目/午後〜夕方】
【シュトロハイム】
[能力]:ナチス最新鋭の技術を駆使したサイボーグ
[時間軸]:スイスに向かう直前
[状態]:右腕喪失。生身部分は波紋によるパワーアップ
[装備]:ゲルマン民族の誇りである自らの肉体(胸部に重機関砲、右目の紫外線照射装置)。
    左肩にジョセフの遺体を担いでいる。口に首輪探知機の『矢』をくわえている。
[道具]:支給品一式(パンと水少々消費済み)。
[思考・状況]:
1)ヒガシカタ・ジョースケを暗殺する。
2)仲間を捜しつつ病院(C-4)へ向かう
3)ジョースター卿とDIOに出会った時、二人を倒すかどうかは保留
4)もちろんワムウ、荒木には警戒する
5)全てを終えた後、ジョセフを弔う

[補足1]
シュトロハイムの持っている矢の外見は、スタンド能力を発動させる矢にそっくりですが別物です。
あくまで首輪のある方向を指し示してくれるだけで、それ以外はただの矢です。(方位磁石のようなもの)
『首輪探知機』が反応した相手は【G-3】にいるリサリサです。

372 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 18:11:18 ID:NQvxgFY5
GJ!
シュトロハイム・・・

373 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 18:15:47 ID:CVOfXPnx
◆fk8qEzlLPkさん乙です

374 :参加するカモさん:2007/08/05(日) 23:55:33 ID:WRPeBmV0
投下乙
シーザー、リサリサと黒く染まってくなあ・・・

375 :参加するカモさん:2007/08/06(月) 09:16:31 ID:ZOF8M+Wi
乙!
リサリサもこんな状態だっけ?

376 :参加するカモさん:2007/08/06(月) 09:26:23 ID:vAybtgVY
リサリサはシーザー程ではないかもしれないけど
結局信じられるのは自分自身ね(と2部の仲間だけ)って思ってます。

377 :参加するカモさん:2007/08/06(月) 12:03:28 ID:/bZKgFYg
>>357でさ、「ワムウ組VSツェペリ組、仗助組VS恐竜」って言ってるけど、
個人的に、位置からワムウ組VSツェペリ組VS恐竜の三つ巴になりそうじゃない?
恐竜がワムウ組、ツェペリ組をスルーして仗助組に行くのは考えにくいし。

ま、行き着く結論は「書き手さんにお任せ」なんだけどさ、
>>357で、ワムウ組VSツェペリ組、仗助組VS恐竜が決定っぽく見えたから。

378 :参加するカモさん:2007/08/06(月) 14:48:17 ID:6FGbaKcy
>>377
あーそれも全然アリだな。スマソ。

書き手さん、恐竜が誰と遭遇するかはお任せしますのでよろしく!

379 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/06(月) 21:27:08 ID:Sn43vAKA
無予約ですが、【ワムウ、タルカス】投下します。

380 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/06(月) 21:29:53 ID:Sn43vAKA
時刻は午後3時を周る。
1時間ほど前に起きた抗戦のあおりを受けた体に手をかけて、ワムウは考える。
第三回放送まで……すなわち日没まで時間にしてあと3時間。
日の光を気にしなければならなかった12時間に別れを告げる事に、ワムウは奇妙な寂寥感を味わっていた。

「タルカス、準備運動を欠かすな。先ほどの戦闘で温まった体を怠けさせてはいかん。
 脆弱な屍生人の肉体は不死以外に誇れる要素は無い。人間時代に培った貴様の怪力こそが重要なのだ」
「ハッ! このタルカス、調子は磐石でございます。夜が近づいているせいか体も昂ぶっておりますゆえ」

駅の奥内で鍛錬をしているタルカスの返事を聞くと、ワムウは駅の東入り口に向って歩いてゆく。
彼はちょっと前から駅の外から感じる気配と視線について考えていた。
誰かが駅の様子を観察している、こちらの出方を伺っている、という事を。
ワムウには、何となくだがそれがわかっていた。東から流れてくる……好戦的で敵意溢れる『空気』。

「………風の流れが激しくなってきたな」

ワムウは歩き続ける。無論日光には当たらぬように。
彼が駅の東改札口付近まで進んだ先には、一頭の吸血馬がいた。
深夜の町並みを共に行動した忠実な『足』。ワムウは来たる夜に備えて、これまでずっと駅内で休ませていたのだ。

「どうだ? 体調は優れているか? 夜になったらまた一働きしてもらうぞ」

胴をさすられた吸血馬は答えるように鼻息をブルルと鳴らす。
その反応を見たワムウはフッと笑いながら踵を返し、再びタルカスの所まで戻る。
そしてワムウはタルカスに向って何かを放り投げたのであった。


381 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/06(月) 21:30:48 ID:Sn43vAKA
「食え。先ほど我々に戦いを挑んできた人間の死骸だ。腹の足しにはなるだろう」
「ワ、ワムウ様! ありがたき幸せ! 頂きます!」

ワムウはがつがつと食い漁るタルカスをじっと見て、更に続けて別の何かを渡した。
それは自分自身の支給品である手榴弾と、リキエルのディバッグであった。

「貴様は武器がないと戦えぬのだろう? 鎖とまではいかないが、爆弾とこのディバッグをやる。
 ディバッグには何か支給品が入っているようだ。無いよりはマシだろう」
「お……おお〜〜! ワムウ様! とんでもございません! ワシには先ほどの食事だけで充分でございます! 」
「私がやる、と言ってるのだ。逆らうのならここで殺してやっても構わんのだぞ」

ワムウの態度にタルカスはハッとする。
よほど凄まじい殺気だったのか、彼はそのまま頭を垂らし何も言わずに受け取った。
しかしタルカスはどこか納得がいかない表情をしている。
これまでただの下僕としてしか見なされていないと考えていた彼にとって、このほうな施しは異様に感じたのだろう。
タルカスは頭を上げて、ワムウに無言のメッセージを目で伝えた。
ワムウはタルカスの疑念の視線を見ると、黙ったまま駅の入り口を眺めた。

「……タルカス、今この瞬間から俺はお前を破門にする。もう貴様は自由だ」
「な、なんですと! ワムウ様――」
「先から東の方より、何か強大な戦意を感じるのだ。一体どれほどの人数なのかはわからんが、
 『それ』は近い内……おそらく日没前にやってくる。流れる『風』が私にそれを教えているのだ。
 きっとジョースケや、あの神父達に勝るとも劣らないな熾烈な戦いがおこるだろう。
 この駅もただでは済まい。私も貴様も無事で済むとは思えん……」
「な、ならば何故ワシを追放するのです! 今こそあなた様の為に腕を振るいたき存じ――」
「私は全力で迎え撃つつもりだ。形振り構わぬ戦いをするだろう。だから、そこにお前はいらない。
 他人という概念が不要。助太刀という概念が不要。共闘という概念が不要。俺は自分自身だけに意識を注いで戦う。
 貴様は貴様で好きにしろ、だが俺はお前を何とも思わない。ゴミクズのように敵や障害物もろともなぎ払わせてもらう。

382 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/06(月) 21:31:26 ID:Sn43vAKA
 例え貴様が危機に陥ったとしても、俺は絶対にお前を助けることはしない。お前も俺を助けるような真似はするな。
 この世界……最後に生き残ったものこそが勝者なのだ。貴様は生き残ることだけを考えておけ」

いつもの倍以上に多弁なワムウに、タルカスは心底驚いた。
タルカスは、ワムウが自分に対してここまで意見する事を想定したことはなかった。
それがかつて王国護衛騎士として生きてきたタルカスにとっての常識であったからだ。
―――――『兵隊は何も考えなくていい』。
タルカスは妙な胸騒ぎを覚えたのか、目を瞑り考える素振りを見せる。
一体これから何が自分達を巻き込んでいくのか、と言わんばかりのしかめっ面だ。
そんなタルカスの姿を見て、ワムウは笑いながら演説を続ける。

「そう弱気になるな。そうだな……もし万が一にでも貴様が生き残ることが出来たら、何か褒美をやろう。
 部下としてではなく、ただの1人の他人としてだ。それなら俄然やる気が出るだろう」
「……ワムウ様、無礼を承知で申し上げます。それならば奴にも褒美をお願い出来ないでしょうか? 」

タルカスは駅の東の入り口の方を指差す。
そこには、今か今かと発車を待ち構えている吸血馬の姿があった。

「……こやつめ。ハッハッハッ……」

ワムウはそのまま笑い声と共に、駅の奥の闇に姿を消えていく。
その姿を見送りながら、タルカスは吸血馬の下に行き馬の頭をなでた。

「吸血馬よ、日没になったら直ぐにここを出るぞ。最悪ワムウ様だけでもここからお連れするのだ。
 お前にはそれが出来る。チャンスは私が作るから貴様は西の入り口で好機を待っていろ……よいな」

吸血馬はタルカスの言葉に応えるように首を振るわせ、蹄の音を鳴らしながら西の入り口の方へ歩いてゆく。
それに安心したのか、タルカスはそのまま駅の東の入り口付近にどっしりと座り込んだ。
日光があたるかどうかギリギリのラインである。

「……このタルカス、ワムウ様の最後の命令、『自分の好きに行動する』を遂行いたします。
 ワシは、あなたの為に全身全霊を尽くす! 神であろうと……決してここは通さぬぞッ! 」

383 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/06(月) 21:32:19 ID:Sn43vAKA

立ち往生ならぬ座り往生のようにどっしりと構えるタルカスの姿は、
はたから見れば、かの豪傑武蔵坊弁慶よりも荘厳かつ豪胆さがあったように感じ取れる。
果たしてタルカスはワムウを守りきれるのか。


この話は、この後激戦に巻き込まれていく者たちへの……プレリュードに過ぎない。




【杜王駅内部(E-3)1日目 午後(3時)】

【ワムウ】
[モード]:『風』
[時間軸]:首だけになり、ジョセフが腕を振り下ろした瞬間
[状態]:服が爆風でけっこう焦げたが体は治った
[装備]:無し。
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1) 駅の中で休憩。いずれ来るであろう『何か』の為に戦闘態勢。
2) 戦いを楽しみつつ、優勝を目指す。ただ深追いはしない。
3) タルカスはもう眼中にない。
4) でも、もしタルカスが生き残った時は褒美をあげる(何かは考えていない)。

384 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/06(月) 21:34:13 ID:Sn43vAKA
【タルカス】
[種族]:屍生人(ゾンビ)
[時間軸]:ジョナサンたちとの戦いの直前。ディオに呼ばれジョナサンたちと初めて対面する前。
[状態]:軽い全身火傷と全身打撲。
[装備]:なし(爆発の拍子にミキタカを手放してしまいました)
[道具]:支給品一式(自分、プッチ、リキエル)
    手榴弾×6、リキエルの支給品(詳細不明)、ヘヴンズ・ドアーのDISC、植物図鑑、ディアボロのデスマスク
[思考・状況]:
1)東の駅の入り口を守る。
2)日没になったら馬にのって駅から脱出。
3)自分よりワムウの命を優先。
4)取り逃した虹村形兆、ブチャラティ、ミキタカへの僅かな執着心(ワムウの命に背いてまで追う気はないが)


[補足1]吸血馬1頭+チャリオットは駅の西の入り口付近で待機中。
[補足2]杜王駅の東入り口は治されたため通行可能になりました。

385 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/06(月) 21:36:25 ID:Sn43vAKA
投下完了。
タイトルは インタールード(間奏曲) です。よろしくお願いします。


386 :参加するカモさん:2007/08/06(月) 21:47:51 ID:kC58fJpv
GJ!
ワムウ惚れたぜ

387 :参加するカモさん:2007/08/06(月) 21:59:19 ID:bUZ63HJn
乙!
       (  _,, -''"      ',             __.__       ____
   ハ   ( l         ',____,、      (:::} l l l ,}      /      \
   ハ   ( .',         ト───‐'      l::l ̄ ̄l     l        │
   ハ   (  .',         |              l::|二二l     |  ハ こ  .|
       ( /ィ         h         , '´ ̄ ̄ ̄`ヽ   |  ハ や │
⌒⌒⌒ヽ(⌒ヽ/ ',         l.l         ,'  r──―‐tl.   |  ハ つ │
        ̄   ',       fllJ.        { r' ー-、ノ ,r‐l    |  ! め │
            ヾ     ル'ノ |ll       ,-l l ´~~ ‐ l~`ト,.  l        |
             〉vw'レハノ   l.lll       ヽl l ',   ,_ ! ,'ノ   ヽ  ____/
             l_,,, =====、_ !'lll       .ハ. l  r'"__゙,,`l|     )ノ
          _,,ノ※※※※※`ー,,,       / lヽノ ´'ー'´ハ
       -‐'"´ ヽ※※※※※_,, -''"`''ー-、 _,へ,_', ヽ,,二,,/ .l
              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       `''ー-、 l      ト、へ


この話読んで真っ先にこのAAが思い浮かんだwwwwwwwwwww

388 :参加するカモさん:2007/08/06(月) 22:02:22 ID:92AF073p
乙です
>>387
俺もだwww

地図。
ttp://www11.axfc.net/uploader/20/so/N20_25039.jpg.html

389 :参加するカモさん:2007/08/06(月) 23:09:04 ID:qiXFuyCy
>>385,388
乙です

390 :参加するカモさん:2007/08/06(月) 23:24:40 ID:Sn43vAKA
>>388
乙です。こうしてみると生存者が見事に一直線に並んでるよな……。

391 :参加するカモさん:2007/08/06(月) 23:26:18 ID:Sn43vAKA
>>388
あ、それとジョセフの死体はシュトロハイムが担いでいるんですが、どうしましょう。
このままでも悪くはないとは思いますが……。

392 :参加するカモさん:2007/08/07(火) 07:45:30 ID:naDdwpxN
>>385
新作乙!
二人ともカッコいいぜ

>>387-388
あれ、俺がいるwww
地図乙です

393 :参加するカモさん:2007/08/07(火) 08:37:11 ID:O3AxfpcQ
>>391
直しました。
ttp://www11.axfc.net/uploader/20/so/N20_25131.jpg.html
俺ミスしすぎだろ……orz

394 :参加するカモさん:2007/08/07(火) 23:11:20 ID:WdEtoYby

タルカスが異様にカッコイイ!

395 :参加するカモさん:2007/08/08(水) 16:37:58 ID:0pQY8K4A
>>360>>379
2作まとめてGJ。
シーザーの墜ち具合とワムウタルカスのかっこよさが対比な感じでいいね!
2部は原作で善人だった奴がどんどんダークサイドになってるような。
シュトロハイムがリサリサと会ったらまだ救われそうな気がしないでもないけど……。

驚いたのはもうすぐ第三回放送が来そうな事実。もう終盤なんだね。

396 :参加するカモさん:2007/08/09(木) 01:12:30 ID:Fy/MSbvR
はだしのゲンバトルロワイヤル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1186587709/
JUMP CHARACTER BATTLE ROYALE 2nd -Part.5-
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1181473569/
波平さんがバトルロワイヤルを主催するスレ
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1186384764/
新システム制漫画アニメバトルロワイアル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1180288858/
ローゼンメイデンバトルロワイヤル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1186324761/
二次創作リレーでバトルロワイアル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1184426094/
ジョジョの奇妙なバトルロワイアル第8部
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1183731158/
メカ・ロワイアル(仮)開催議論スレ
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1185952109/
サンライズバトルロワイヤル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1185898379/
2ch削除人バトルロワイヤル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1185707906/
母キャラ&美人先生キャラでバトルロワイヤル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1185721650/
マガジンキャラクターバトルロワイヤル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1185722747/
SUNDAY CHARACTER BATTLE ROYALE
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1185723420/
赤松キャラバトルロワイヤル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1185721146/

397 :参加するカモさん:2007/08/09(木) 01:13:04 ID:Fy/MSbvR
国会議員バトルロワイヤル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1185689688/
少年漫画でバトルロワイアル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1185650876/
サッカー日本代表バトルロワイヤル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1185637739/
戦国武将でバトルロワイヤル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1185634156/
拉致被害者バトルロワイヤル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1185036325/
駄目元でこんなバトルロワイアルを提案してみる
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1184927484/
二次元キャラ・バトルロワイアル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1184822129/
戦闘少女バトルロワイアル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1181627911/
ドラえもんのび太のバトルロワイアル
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1147937544/


398 : ◆C9UOxHGVmM :2007/08/09(木) 20:58:16 ID:4GtKArKQ
未予約投下します。
一挙、三連投!!!

全ては第三作のために。


【シーザー、ディアボロ、徐倫】
【シュトロハイム、リサリサ】
【ツェペリ、ダイアー、ポルナレフ、恐竜】

場所;いつもの

399 :参加するカモさん:2007/08/09(木) 21:41:19 ID:6u9R7evW
3作連続とかwww

400 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:42:23 ID:6u9R7evW
「マズったなぁ」
シュトロハイムが去った後、俺は一人呟き声を洩らした。
シュトロハイムを騙し、東方仗助と相打たせる。
この作戦は上手く成功した。
が、よく考えたら根本が間違っていたのだ。
仗助とは会っていない。
なのに何故、会う前に潰すような真似をしてしまった?
(可能性はゼロに近いが)もし仗助がトリッシュを生き返らせる事の出来る人間だったら、
俺はそのチャンスを自ら不意にした事になる。
本末転倒だ。
JOJOの死にショックを受けていたとはいえ、短絡的な行動を取ってしまった。
ココは頭を冷やす必要がある。
良し、一度クールになって一から整理するか。
俺の目的は?
―――トリッシュの蘇生。それ以外に無い。
トリッシュ蘇生の方法は?
―――確実な方法は今の所無し。
―――一応、優勝すれば生き返らせられる可能性がある。
ならば優勝するか?
―――応。但し、優勝のみに固執するのは危険。
―――ゲームを進めながら、トリッシュを蘇生出来る方法を常に模索する。
―――そしてトリッシュ蘇生の役に立たず、優勝の邪魔になりそうな者は殺す。
今、思いつくトリッシュ蘇生の方法は?
―――誰かに相談。
誰に?
………結論は出た。

401 :参加するカモさん:2007/08/09(木) 21:43:15 ID:6u9R7evW
「良し。リサリサ先生に会おう」
リサリサ先生も、JOJOを生き返らせたいだろうし。
俺の優勝プランについてもちゃんと相談に乗ってくれそうだし。
さっき、リサリサ先生を貶めようと考えていた自分に身震いがする。
リサリサ先生だぜ?リサリサ先生。
憧れの人を絶望の淵に叩き込んで、何を喜んでんだよ、俺は。
やはりJOJOの死に動転して、頭が正常に回っていなかったとしか思えないぜ。
俺はそう結論付けた。

402 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:44:11 ID:6u9R7evW
 * * *

『リサリサ先生



御久し振りです。
シーザーです。

今、自分はG-2に居ます。
シュトロハイムとも会って、第四放送時にC-4で合流する話も聴いています。
実は、とても大事な話があります。
JOJOの事です。

JOJOは死にました。
死体はシュトロハイムが丁重に扱っています。
実は俺は、死体を見るまでJOJOは死んではいないんじゃないかと思っていました。
もしかしたら先生も同じ事を思っているんじゃないでしょうか。
酷な話ですが、そして先生には無礼極まりない話ですが、JOJOの死を受け容れて頂きたいと思います。
傷口をえぐるような真似をして、本当に申し訳ありません。

さて、実はリサリサ先生に相談があります。
JOJOを生き返らせる方法を一緒に考えて頂きたいのです。
(JOJOの他に、もう一人生き返らせたい人間が居るのですが、詳しくは会った時に話しましょう)

俺は今からC-4に向かいます。
先生も、早い内にC-4に来て下さい。
そして、JOJO達の事について相談しましょう。


403 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:44:57 ID:6u9R7evW
後、この鳩は指定された相手に飛ばす事が出来ます。
先生は、この手紙を読んだ後、シュトロハイムに手紙を届けて下さい。
その他にも見つけた仲間を集め、そこで話し合いたいと思います

                             シーザー・アントニオ・ツェペリ』

 * * *

「………………あれ?」
鳩を飛ばした後、C-4に向かおうと北東の方向へ歩いていた。
そして暫くしてからの事である。
その時、俺は自分の状態に驚いた。
いつの間にか俺は、道路脇の電柱にぶつかって倒れていたらしい。
じくじくと額が痛む。
にしても。
いつ、俺はぶつかった?
どれだけボーっとしていても、深い思考に捕らわれていたとしても、ぶつかった瞬間くらいは解る筈だろう。
そして何より、
こ の 現 象 、 身 に 覚 え が 無 い か ?

404 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:45:38 ID:6u9R7evW
「…………………」
シーザー・アントニオ・ツェペリ。改めて問おう。
お前の目的は何だ?
トリッシュの蘇生のみか?

否!!!

他にもう一つ、“トリッシュの仇討ち”があるだろう!!!
「居る!!!奴はこの近くに!」
どこだ!どこに居る!
俺は辺りを窺い…
『喰らえ!アナスイの仇!!!』
「!!!」
付近の家から声が聴こえた瞬間、迷わずその場へ向かった。

 * * *

ドッピオは詰めの甘い男じゃなかった。
アタシがアナスイの死を悼んでいる間にも、アタシ達の足取りを追っていたのだ。
「!」
それは運が良かったのか、悪かったのか。
何か違和感を感じた瞬間、アタシは咄嗟に身を屈めた。
グオンッ!
一瞬後、悪鬼までアタシ首のあった場所を手刀が薙いでいた。
「くっ!」
アタシは顔を上げ、攻撃してきた相手を確認する。
「!!!」
そして、その姿を見て驚いた。
攻撃してきたのはドッピオ。
但しその姿形は、出会ったときの面影も無かった。

405 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:46:34 ID:6u9R7evW
 * * *

俺はドッピオと入れ替わっていた。
今、ドッピオを表に出したら、ドッピオは俺とドッピオの関係に勘付いてしまう可能性が強い。
だから、ドッピオを上手く言いくるめる方法を思い付くまで、俺が表に出る事にし、ドッピオの思考を眠らせていた。
それにこれから斃す相手は、どの道俺が相手しなければ勝てない相手だからな。
俺は、俺の攻撃をかわした徐倫の前に姿を現す。
「貴様………ドッピオ!!!」
徐倫は、俺(ディアボロ)の事を一目で見抜いていた。
俺は徐倫に向かって言い放つ。
「ほう。車に潰されて瀕死状態だと思ったのに、随分と元気じゃないか」

 * * *

もしもコイツがドッピオと別の服を着ていたら、恐らくアタシは同一人物と気付かなかっただろう。
まるで変身したかのような…これがこいつの能力か?
「アナスイのおかげだ」
ともあれ、アタシは言い返す。
「アナスイ?あぁ、そこに転がっている死体か」
その言葉を聴いた瞬間、アタシはキレた。
「てめえええぇぇぇ!!!」
アナスイを侮辱するなぁ!!!
そしてアタシは拳を繰り出す。
「オラオラオラオラ!!!」
怒りに任せ、ドッピオを殴り続ける。
そして、ラッシュを終え…
………アタシは、あたしが殴っていた物がただの壁である事に気付いた。

406 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:47:21 ID:6u9R7evW
「なっ!」
何だ!?これは!
さっきドッピオに襲われたときといい、“何かがおかしい”。
これも奴のスタンド能力か?
いや、スタンド能力は一体につき一つ。
どちらかはスタンド能力ではない筈だ。
くそっ、こいつの能力が何なのか、見当がつかねぇ。
「まあ、そう熱くなるな」
ドッピオはいつの間にかアタシの背後に居た。
「俺はただ、どうやってお前の怪我を治したのか知りたいだけだ」
その言葉に対し、目じりに涙が浮かんだ。
ドッピオの質問は、あたしの体を治した代償、アナスイの死を思い出させたから。
その怒りに、悔しさに、悲しみに。
だが、アタシはドッピオに返事をした。
このゲスに教えてやる。
アナスイがどれほどの矜持を抱いていたか。そしてどれだけ誇り高き死を選んだのか。

407 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:48:14 ID:6u9R7evW
「アナスイはな。アタシの傷ついた臓器と、自分の無事な臓器を取り替えたんだ」
「…」
無表情に見下ろすドッピオに、アタシは続ける。
「自分の死を覚悟し、それで尚、あたしを生かす為にアナスイは決断をしたんだ!
お前にそれが出来るか!!!」
「…」
アタシが叫び終えた後、ドッピオは暫く沈黙したままだった。
「どうした?何も言い返せないのか?」
あたしはそう問い掛け、
「よく解った」
ドッピオはそう返し、
「お前らに用は無いという事が」
と続けた。

「用がない…だと?」
アタシの質問にドッピオは平然と返す。
「あぁ。もし万が一、お前の怪我が治ったように俺の怪我も治せるというのなら、暫くは生かしておいても良かった。
だが、今の話では、お前は俺の怪我を治せない。
つまり、利用価値も生かしておく価値も無いという事だ」
「貴様…!」
「死ね」
そして飛び掛るドッピオ。
アタシは避けようとして…
ザンッ!!!
「………え?」
腹を貫かれていた。

408 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:49:20 ID:6u9R7evW
「なあああぁぁぁ!!!」
腹を押さえて崩れ落ちる。
勝負は一瞬の内についていた。
しかし、本来ならもう立てないほどの傷を負いながら、アタシは怒りに奮い立つ。
畜生!こいつ、よりによって、一番やっちゃいけないことを…!!!
「終わりだな」
そう言って背を向けるドッピオ。
アタシの死を確信したとばかりに、部屋を出て行こうとする。
「!」
これは、最初で最後のチャンスだ!
テメェはアタシが必ず斃す!!!
「うおおおぉぉぉ!!!
喰らえ!アナスイの仇!!!」
本来なら拳は届かない距離。
だがアタシは、肘の部分を紐状にしてロケットパンチのように拳を放った。
そしてそれは…

ドガッ!!!

ドッピオの後頭部に叩き込まれた。

409 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:51:13 ID:7bW27RSu
 * * *

「ぐっ」
油断していた。ロクに身動きも取れまいと、死んでないうちに背を向けたのが失敗だった。
徐倫は、頭を押さえて蹲る俺の首根っこを掴み引き寄せる。
そして…
「よくも…!」
オラオラオラオラオラオラオラオラ!
「よくもアタシの…!」
オラオラオラオラオラオラオラオラ!
「アタシの中のアナスイを…!」
オラオラオラオラオラオラオラオラ!
「傷つけたなあああぁぁぁ!!!」
オラアアアアアアァァァァァァッ!!!!!!

ドグシャアッ!

徐倫は怒涛のラッシュをかまし、最後に渾身の一撃を放った。

410 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:51:55 ID:7bW27RSu
 * * *

ドゴオ〜ン!!!
アタシに吹き飛ばされ壁に激突する音と同時に、力を使い果たしたアタシも倒れこんだ。
奴は吹き飛んだままピクリとも動かない。
全身が生きている者では有り得ない方向に曲がっている。
最早息絶えているのは一目瞭然だった。
斃した。
「ねぇ、アナスイ」
あのラッシュで生きているものは居ない。
「何で…」
殴った時、相手の頭蓋やアバラを粉砕した手応えもあった。
「何でアタシさ…」
そう、アタシは奴を粉みじんにしてやったのに…
「…アンタを殴り飛ばしてんだろ」
涙が止まらなかった。
そう、アタシが攻撃していたのはアナスイだったのだ。
確かにドッピオに攻撃していた筈なのに…
なんでよぉ。
「成程。お前は自分自身が殺されるより、自分の中の仲間の臓器を傷つけられた事に怒るタイプか」
そして背後からドッピオの声が聴こえ…
「だが、残念だったな。後頭部に一撃喰らった直後、キング・クリムゾンを発動し、俺とアナスイを入れ替えた。
では、今度こそ………死ね」

ドガッ!!!

力を使い果たしたアタシは、ドッピオのなすがまま蹴り飛ばされた。

411 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:52:36 ID:7bW27RSu
 * * *

「なっ!」
俺が辿り着いた時、その部屋は言葉で言い表せないほどの惨状をかもし出していた。
部屋の中にいるのは三人。
内、二人は既に息絶えている。
その内の一人、女性の殺され方は、俺の知る人間の殺され方と酷似していた。
そして、恐らく二人を殺したであろう一人の男は、俺の姿を確認するなり驚いたような表情を見せる。
「お前は…あの時、逃がした男か」
「!!!」
その瞬間、俺は全てを理解した。
この男が…
この男が………敵か!
「お前がトリッシュを殺したんだな?」
返ってくる返事は解っていると云うのに、敢えてその質問を口にする。
そして男は返事をした。
俺の予想通りの返事を。
「トリッシュは俺の正体を知る唯一の人間だったからな」
つまり、トリッシュを殺したという肯定。
俺は…

「貴様アアアァァァ!!!」

咆哮した。

412 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:53:30 ID:7bW27RSu
 * * *

アタシはもう目が見えなかった。
誰かが叫んだようだが、耳も良く聞こえない。
もう体も動かない。
壁に引っ掛かっていた腕が、重力に負けて地面に落下する。
「!」
その時、アタシに最後に残された五感、指先が何かに触れた。
この感触は…。
冷たくなってしまったけれど解る。
アナスイの手だ。
間違いない。
「…」
アタシに残された、本当に最後の力。
アタシは…
(ゴメンナサイ、そして有難う)



きゅっ



アナスイの手を握り…
………………意識が途絶えた。

413 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:54:38 ID:7bW27RSu
【F-3とG-3の境にある住居(F-3)/1日目/夕方】
【シーザー・アントニオ・ツェペリ】
[能力]:波紋法
[時間軸]:ゲスラーのホテルへ突入直後
[状態]:健康。決意による精神力の安定
[装備]:無し
[道具]:支給品一式。伝書鳩サヴェジ・ガーデン(現在ジョセフの元へ飛行中)。専用の封筒残り6枚(使い捨て)。

[思考・状況]:
1)目の前の男を、何としても殺す!
2)C-4に向かい、リサリサ先生と合流
3)トリッシュとJOJOを生き返らせる為の方法を、リサリサ先生と相談(やはり優勝しかないか?)

[補足1]:
シーザーが仲間(の可能性あり)と認識している人間は、
ジョセフ、リサリサ、シュトロハイム、祖父ツェペリ、仗助、億泰、康一、露伴、噴上
保留にしている人物はDIO、ワムウ、ジョージ(シュトロハイムから聴きました)、仗助(JOJO殺害容疑)
です。トリッシュから聴いていない為、ブチャラティ達の事は知りません。
徐倫達の事も、仗助がエルメェスから聴く前に鳩を飛ばしてしまったので知りません。

414 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:55:42 ID:7bW27RSu
【サヴェジ・ガーデン(支給品)】
サヴェジ・ガーデンは専用の封筒の宛名欄に書かれた人物に手紙を届けます。
手紙を届けた後送り主の下に戻ってくるかどうかも封筒に書く事によって指定可能です。
“手紙を届ける事”のみに関しては、天候その他どんな不測の事態にも影響を受けません。
手紙を送る事が出来る人物は此のゲームの参加者のみであり、同時に複数の人物に手紙を送る事は出来ません。
郵送時間は場所に因りますが封筒には小物程度なら何でも入ります。
首輪を探知し相手の下へ向かう為、届け先の相手が死んでいても手紙を届けます。
首輪が爆発している場合は、手紙を届けません(届け主の下から飛び立とうとしません)。

[補足]:
1)サヴェジ・ガーデンは現在リサリサの首輪を探知して飛行中。到着迄目算5〜10分程度
2)封筒使用状況:使用済5枚、使用中1枚(リサリサ宛)、残り4枚(サヴェジ・ガーデンに仕込み)

415 :アナスイの仇、トリッシュの仇 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:56:32 ID:7bW27RSu
【F-3とG-3の境にある住居(F-3)/1日目/夕方】
【ディアボロ・ドッピオ(現在ディアボロ)】
[スタンド]:『キング・クリムゾン』
[時間軸]:リゾットに勝利後、ローマへ向かう途中
[状態]:無傷
[装備]:DIO様の投げナイフ、ミスタの拳銃
[道具]:支給品一式×3

[思考・状況](ディアボロの思考):
1)シーザーの殺害
2)ドッピオをどうする?(対処法が思い付くまでディアボロのままで居る予定)
3)ブチャラティ、ナランチャ、ポルナレフ、リサリサ、エルメェス、承太郎の始末。
4)支配される者の探索
5)荒木の打倒。その後自分が支配者となる。

416 :享受 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:57:52 ID:7bW27RSu
「………そう、JOJOは本当に死んでいたの」
俺の説明を聞き終え、リサリサは呟くように言葉を発した。
シーザーに続いて、2回目だ。この反応を見るのは。
遣る瀬無い。
JOJOが生きているかも知れないと云う希望の芽を、無常にも摘んでいるのだ、俺は。
「…済まぬ」
俺は頭を垂れる。
「何を謝るって云うの?」
リサリサは俺の方を振り向いた。
「JOJOの死に貴方の責任は無いのでしょう?
寧ろ、貴方は死して尚弄ぼうと云う荒木の真の手から救ってくれた」
「そう云う意味では…」
口を挟もうとして、リサリサに遮られる。
「それにJOJOの死を私に告げた事に対して、貴方に何ら罪は無い。
現実逃避していた私の目を覚ましてくれたのよ」
「…」
「今の謝罪は撤回しなさい。
私如きに下げて良いほど貴方の頭は安っぽくないでしょう?」
気丈な女だ。
JOJOの死を前にして、尚も自分を見失わずにいる。
シーザーと同じ芯の強さを垣間見た。
だが…
「解った。貴様の言う通りだ。謝罪を撤回し、その代わり忠告をしよう」
そう言って俺はリサリサの持っている物を指差し、それを指摘した。

「リサリサ。タバコが逆さだ」

417 :享受 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:58:52 ID:7bW27RSu
 * * *

JOJO…
何て事。
まさか、そんな事は無いと思っていたのに。
あの、カーズとの闘いの後のように、ひょっこり現れてくれるものと思っていたのに。
シュトロハイムがJOJOの遺体を担いで私の前に現れた時、
私の目の前は、一瞬文字通り真っ暗になった。
JOJOは生きている。
そう信じていたのに、結末はこれだった。
シュトロハイムが事情を説明している時も、半分他人事のように聞いていた。
今、シュトロハイムは私を労わるように私から距離を置き、空を見上げている。
私は…
その時だった。

バサササッ

鳩が俺達に向かって飛んで来る。
「おぉ!鳩ではないか!」
シュトロハイムが、珍しく喜色を含んだ声を上げる。
そう云えば、シュトロハイムが説明した時、
『鳩に救われた』とか言ってたわね。
そう。あれがシュトロハイムと………JOJOの恩人。いえ、恩鳩。

418 :享受 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 21:59:40 ID:7bW27RSu
バササッ
「?」
そして鳩は、私の目の前に舞い降りた。
「何かしら」
「恐らくシーザーからの手紙だろう。
まさかリサリサがこれほど近くに居るとは、シーザーも想定していなかったのだろうな」
シュトロハイムはそう言って、鳩の足についた手紙を取り、
「ホラ」
と私に渡した。
………………
………


「何て書いてあったのだ?」
私が手紙を読んでいる間、律儀に背を向けていたシュトロハイムは
私の読み終えた気配を察し、訊ねてきた。
「JOJOの死を伝えに来たわ。シーザーも、この事は知らせないと、と思ったようね」
「そうか…」
「それともう一つ」
「?」
「すぐにC-4へ向かい、合流しましょうって事らしいわ」
「何故だ?」
「何でも…」
その後に続く言葉を聴いた瞬間、シュトロハイムの表情が余りにも露骨に豹変するのが解った。
「JOJOを生き返らすための方法を考えているらしいの」

 * * *

419 :享受 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:00:39 ID:7bW27RSu
「何を言い出すんだ!?アイツは?」
俺は、シーザーの余りにも現実離れした伝言内容に声を荒げていた。
「あら?シュトロハイムはその話をシーザーとしなかったの?」
「無論だ!そんな話はこれっぽっちも出てこなかった!
何故、俺には黙っていたのだ!」
「別に、貴方を除け者にしようと云う意味ではないらしいわ」
そう言って、リサリサは手紙を俺に見せ、その一文を指す。
そこにはこう書かれていた。

『この鳩は指定された相手に飛ばす事が出来ます。
先生は、この手紙を読んだ後、シュトロハイムに手紙を届けて下さい。
その他にも見つけた仲間を集め、そこで話し合いたいと思います』

「…そうか」
「気は治まったかしら?」
「うむ」
と云う事は、シーザーは俺が去った後にでも思いついたのであろう。
「で、どうする?」
「…」
俺の問いに、リサリサは答える前に行動に移していた。
鳩から白紙を取り出し、なにやら書き込んでいる。
「…」
俺は暫し、リサリサが手紙を書き終えるのを待った。
そして、
「お待たせ。こうするわ」
と言って、リサリサは俺に今まで書いていた手紙を俺に渡した。

420 :享受 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:01:43 ID:7bW27RSu
『ツェペリへ



リサリサより。
加わった仲間2名。シーザー、承太郎。何れも別行動中。
G-3でシュトロハイムと合流。
シーザーの提案により、シーザー、シュトロハイム、私はC-4合流地点へ向かう。
ツェペリも早目にC-4へ来られたし。

追記。
この鳩は“サヴェジ・ガーデン”と云う名の伝書鳩。
指定した相手に手紙を届けることが可能。
他の仲間に呼びかける等、必要に応じて用いるように

                             リサリサ   』

「…ふむ」
「どう?」
「良いのではないか?」
俺の返事を受け、リサリサは一度肯く。
「じゃあ、よろしく頼むわね」
そしてリサリサは一度、鳩の背を軽く叩いて…
バチィッ!!!
静電気のようなものが生じたと思ったら、鳩は飛び上がっていた。

バササッ

そして鳩は、ほぼ真北とも云える方角へと向かって行った。

421 :享受 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:02:51 ID:7bW27RSu
「リサリサ。今、鳩に何をした?」
俺の質問に、リサリサは軽く笑って答える。
「ちょっとしたイタズラよ」
「イタズラ…だと?」
あの鳩は俺の恩人。そいつに無礼を働く事など、何人たりとも許せん!
「貴方の考えているような事じゃないわ。鳩は何の悪影響も無いわよ」
俺の表情を読み取ったリサリサは、訊ねる前に種明かしを始める。
「あの鳩の体表に、ツェペリの呼吸の波紋を流したの。
ツェペリの波紋呼吸をする者以外が触れるとダメージを受けるわ」
「…どうなるのだ?」
「人間なら感電したような衝撃に襲われ、吸血鬼なら触れた部分が解けるって所ね」
「重ねて訊くが、鳩に何か悪影響が起きる訳ではないのだな?」
「悪影響どころか、波紋効果でパワーアップしてるわよ。
気付かなかったかしら?
私の下へ来た時より、鳩の飛ぶスピードが遥かに増している事に」
言われてみればそうだ。
北の空を仰ぐが、鳩の姿はもう見えない。
「不要な詮索だった」
「構わないわ。それより、私達もC-4へ向かいましょうか」
そして立ち上がるリサリサに、俺は意見する。
「いや、その前に南東へ向かいたい」

422 :享受 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:03:34 ID:7bW27RSu
 * * *

「南東?」
いきなりの提案に、私は「何故?」と質問していた。
シュトロハイムは首輪探知機を見せる。
「実はお前と会った時からずっと反応を示していた。何者か確かめなければ」
「…」
私はどう返答すれば良いか分からなかった。
私は反応の先に居る者、いや、居る者達を知っている。
が、奴らは限りなく危険だ。
暫く休んだとはいえ、辛うじて歩いたり走ったりする事位しか出来ない私とシュトロハイムでは、
奴らに対抗する事が出来るとは思えない。
「駄目よ、シュトロハイム。北へ向かいましょう」
私はシュトロハイムの提案を却下し、その理由を説明した。
………………
………


「つまり、強大な敵が居ると云う事か?」
「えぇ」
シュトロハイムの言葉に肯く。
「五体満足な状態ならまだしも、今の私達で敵う相手ではないわ。
一先ずはC-4へ向かう事を優先しましょう」
そして私はそう告げるが、シュトロハイムの答は否定だった。
「ならばなおさら向かわなくてはならないではないか。
その強大な敵の襲撃に誰かが危機に瀕していると云うのに、我が身可愛さの余り見捨てる事など出来るか!」
そう私を一括し、シュトロハイムは一人で南東へ歩き出した。
私はその場に留まっていても良かったのだが…
『我が身可愛さの余り見捨てる事など出来るか!』
「…言ってくれるじゃない」
シュトロハイムに軽蔑されたままと云うのは性に会わない。
私はシュトロハイムの後に続いた。

423 :享受 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:04:39 ID:7bW27RSu
 * * *

「で、何処だ?」
結局憑いて来る事にしたらしいリサリサに、俺は“敵”の居場所を訊ねる。
例の探知機は、俺の両手が塞がっている為にリサリサに渡していた。
「あそこね」
そう答え、リサリサは50mほど先の家を指差す。
と、その家から
『貴様アアアァァァ!!!』
聞き覚えのある叫び声が聴こえてきた。
この声は…
シーザー!!!
「リサリサ!急ぐぞ!」
その声を聞いた直後、俺は走り出す。
「えぇ!」
そしてリサリサも俺の後に続き…
…家の中に突入した。

424 :享受 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:05:21 ID:7bW27RSu
【杜王町南西(G-3)/1日目/日中】
【シュトロハイム】
[能力]:ナチス最新鋭の技術を駆使したサイボーグ
[時間軸]:スイスに向かう直前
[状態]:右腕喪失。生身部分は波紋によるパワーアップ
[装備]:ゲルマン民族の誇りである自らの肉体。ジョセフの遺体を担いでいる
[道具]:支給品一式(パンと水少々消費済み)
[思考・状況]:
1)シーザーの声が聴こえた家に乗り込む。シーザー達と共に敵を打倒
2)C-4へ向かい、シーザーその他の人間と相談
3)ヒガシカタ・ジョースケの暗殺
4)ジョースター卿とDIOに会った時の対応は保留
5)もちろんワムウ、荒木には警戒する
6)全てを終えた後、ジョセフを弔う



【リサリサ】
[能力]:波紋法
[時間軸]:第二部終了後、ジョセフとの母子関係を明かしアメリカ移住を決めた頃
[状態]:全身打撲(波紋により回復中)。激しい動きは長時間出来ない
[装備]:アメリカンクラッカー×2、エイジャの赤石
[道具]:支給品一式。『矢の形をした首輪探知機』
[思考・状況]:
1)シーザーの声が聴こえた家に乗り込む。シーザーと共に敵を打倒
2)C-4へ向かい、シーザーその他の人間と相談
3)ワムウ、荒木、ミドラー、ドッピオを警戒
4)未知の技術『スタンド』について、更なる検証を重ねる

[補足1]:ドッピオが二重人格である事と、『顔つき写真名簿』『名簿』にドッピオの存在が無い事に気付いていません
[補足2]:薬草は怪我を治す為に全て消費しました。

425 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:06:27 ID:7bW27RSu
「さて、では行くか」
ツェペリの言葉に、ダイアーと二人で肯く。
午後4時15分。
俺達は駅へ踏み込もうと、カフェ・ドゥ・マゴを離れた。

「ポルナレフ。儂達は駅に向かう事にする」
そうツェペリが告げたのが15分前のこと。
「え?」
唐突の発言に、俺は間の抜けた返事をしてしまった。
「ちょっと待て。二人とも、どういうことだ?」
「日没前に奴らとけりをつけるという事だ」
そう、ツェペリの代わりに返事をしたのがダイアー。
「吸血鬼と戦う上では、可能な限り日の出ている所で闘えと云うのが鉄則。
このままただ日が沈むまでボーッとしていたら、折角のチャンスを失う事になる」
「ポルナレフはここで待っていてくれ。駅前の吸血鬼は儂達で斃す」
ツェペリがダイアーの言葉を継ぎ、二人して椅子から立ち上がる。
「ちょっと待ってくれ。二人で斃せるのか?」
俺の言葉に振り返る二人。
「どういう意味だ?」
「そもそもお前ら二人で斃せる相手なら、
ここで機を窺うなんてことせずにさっさと斃しに行けば良かっただけの話だろ?
ここで待っていたのは吸血鬼を倒す仲間を待つためじゃなかったのか?」
そう、承太郎も居た時に話し合った結果がそうだったはずだ。

426 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:07:08 ID:7bW27RSu
俺の言葉にツェペリは一度肯き、その後こう続けた。
「お前の言う通りだ、ポルナレフ。
だが、仲間を待った結果日が沈んでしまっては元も子もない。
儂達は日中奴らと闘えるギリギリまで待った。
その結果一人も現れなかったのなら、儂達二人で挑むしかないだろう」
「アンタの言うことは正しいよ、ツェペリ。
………前半だけな」
「?」
「仲間は現れなかった。ならば今の最大戦力を以って吸血鬼退治に出るべきじゃないか?」
「!まさか…!」
俺は静かに肯く。
「俺も行くぜ」

 * * *

ポルナレフの申し出は十分に予想出来る物だったが、口にされて改めて驚いた。
「ポルナレフ。君にはジョジョ達をここで待つ必要があるだろう?」
「置き手紙でもしておくさ。どうせなら三人がかりで一気に斃しに向かった方が良いだろう」
「むぅ」
「大丈夫。俺も吸血鬼と闘った経験ならある。
足を引っ張るような真似はしねぇさ」
「ダイアー。どう思う?」
儂はダイアーへ訊ねた。
そしてダイアーの返事は…
「ポルナレフの言う通りだと思う。
此方が全力で当たらずに勝てる相手ではない」

427 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:07:50 ID:7bW27RSu
 * * *

ダイアーの賛同を得、俺達は三人で吸血鬼どもを斃しに行く事になった。
だが、そのとき俺達は気付いていなかった。
吸血鬼に匹敵する難敵が接近している事に…。

カフェ・ドゥ・マゴから駅は目と鼻の先。
『先陣は俺が切る』と言って聴かないダイアーを先頭に、俺、ツェペリと続く。
本当は俺が先陣を切りたかった。
ジョルノの時に俺は決意したのだ。
これ以上の犠牲者は出さないと。
危険に飛び込むのは俺だけで良いと。
だが、ダイアーがどうしても譲らなかった。
俺と違って自分の意思で殺人を行なってしまったダイアーは、俺よりも深く後悔しているのだろう。
俺も、『ダイアーなら万が一死んでしまっても自業自得だ』という考えが頭の隅にあったことは否定出来ない。
(勿論見殺しにする気はさらさら無かったが)
ならば最も危険な役割はダイアーに任せ、俺はダイアーが死なぬよう注意すれば良い。
そう考えていた。
そして間も無く、俺はこの考えが根本から間違っていることを思い知らされる。

428 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:08:31 ID:7bW27RSu
 * * *

「………?」
何かが変だ。
背後に感じる強烈な威圧感。
ダイアーとポルナレフは気付いていないらしい。
そして、その気配は数秒後にはすぐ背後にまで接近していた。
マズイ!
振り返ろうとするも、そんな暇は無い事に気付く。
振り返る前に背後の何者かによって殺される!
考えるヒマはない!
儂は、
「ダイアー!ポルナレフ!危ない!!!」

バキィッ!!!

すぐ前のポルナレフとダイアーの背を殴り飛ばした。
そしてその直後…

バクンッ!!!

429 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:10:27 ID:R0xQujcV
 * * *

「…痛っ」
いきなり仲間に殴り飛ばされ、俺は痛みと驚きに混乱していた。
ったく、何だってんだ、いきなり。
そしてその直後、俺は似たようなことがあったのを思い出す。
『危ない!ポルナレフ!イギー!!!』
思い出すだけでもおぞましい、あの記憶に、今の状況が余りにもオーバーラップしていた。
「!」
って、まさか!!!
「ツェペリ!ダイアー!無事か!!!」
慌てて辺りを見回す。
「お、俺は大丈夫だが………ツェペリは?」
左前方にいたダイアーは、起き上がり、俺を見ながら返事をした。
「!!!」
その表情が一気の強張る。
視線は俺、いや、俺の後ろに固定されていた。
まさか…
ウソだろ?
そんなことが…
そう思い後ろを振り返ると…
「グオオオォォォ!!!」
雄叫びをあげる恐竜がいた。
ペッ
恐竜が何かを吐き出す。
それは…
………ツェペリの帽子だった。
俺達は否応無く思い知らされた。ツェペリの末路を。
「………や」
そして恐竜は俺に向かって突進し…
「野郎オオオォォォ!!!」
俺は咆哮した。

430 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:11:26 ID:R0xQujcV
 * * *

「シルバー・チャリオッツ!!!」
ポルナレフの掛け声と共に、背後から銀色の甲冑を身に纏った剣士が現れ、恐竜に攻撃を仕掛けていた。
あれがポルナレフのスタンドか。
速い!
その動きは、俺ですら目で追うのがやっとだ。
しかし、更に驚くのは恐竜の動き。
ポルナレフの剣戟を、まるであしらうかのように避けている。
完全にポルナレフの動きを見切っていた。
「グオオオォォォ!」
そして恐竜はいとも簡単にポルナレフの目前にまで接近し、噛み砕こうとしていた。
そして、それこそが、正に俺の窺っていた隙。
どんな生物であれ、目標を捕らえようとするその瞬間は、目標物に向かって一直線の行動をとる。
スピードでは恐竜に太刀打ち出来ないが、この瞬間なら波紋を叩き込める!
「喰らえ!ツェペリの仇!!!」
ポルナレフの背後から飛び越え、ツェペリが思い出させてくれた真の波紋を恐竜に叩き込もうとして、
ヒョイ
「なっ!」
いとも簡単に、首を引っ込めて避けられた。
「グオゥッ!」
そして恐竜は再び首を伸ばし、俺に噛み付こうとして…
「危ねぇっ!」
ドガッ!
ポルナレフが俺を蹴り飛ばし、俺は恐竜の左側へ、ポルナレフはその反動で右側へ吹き飛んだ。

431 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:12:08 ID:R0xQujcV
「ガウッ!」
そして恐竜の牙は空を切る。
ギロリ。
恐竜はポルナレフを睨みつけていた。
が、それにより俺の姿は奴の死角に入る事になる。
チャンスだ!
俺は再び恐竜に飛び掛り、
バシンッ!!!
「ぐおっ!」
シッポに叩き落とされた。

 * * *

「ダイアー!」
吹き飛ばされたダイアーに向かって叫ぶ俺を、ダイアーは起き上がりながら叫び返してきた。
「バカ!後ろに跳べ!」
「!」
言われるまま大きくバックステップすると、さっきまで俺の居た場所を恐竜が前足で薙いでいた。
攻撃が空振った恐竜は、再度俺の方を襲おうとして、
「波紋疾走!」
体勢を立て直したダイアーが恐竜に攻撃を仕掛けていた。
が、恐竜は驚異的な反射速度であっさりと避けている。
くっ、なんてスピードだ。
俺のシルバーチャリオッツはスピードには自信があるんだが、この恐竜に対して明らかにスピード負けしている。
鎧を外すか?
いや、マズイ。
鎧をしているから恐竜の攻撃も受け止める事が出来るが、鎧を外したら奴の攻撃を喰らおうがガードしようが吹っ飛ばされちまう。
やべぇ。ジリ貧だ。
どうする?どう…
「グオオオォォォ!!!」

432 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:12:49 ID:R0xQujcV
バシン!!!
「ごはっ!」
俺が考えている間にも、恐竜に吹き飛ばされたダイアーが俺の方に飛んで来た。
「ぐっ」
ダイアーを受け止めた俺は、ダイアーと共に地面を転がる。
そして、起き上がろうとして…
「グオオオォォォ!!!」
既に恐竜は目の前に迫っていた。
やべぇ!
こっちはまだ起き上がってすらいねぇのに!
恐竜は俺達を食い殺す為、口を広げ…
噛み付かれる瞬間!!!

ギュンッ!!!

一陣の風が舞い、

「ギャアアァス!」
恐竜は転んでいた。
「な、何が…」
何が起こったんだ?
混乱する俺の前に、“それ”は舞い降りた。
着地した“それ”は羽で「パン パン」と胸をはたきながら此方を見る。
まるで、大丈夫かとでも訊ねんばかりに。
それは…
………一羽の鳩だった。

433 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:13:30 ID:R0xQujcV
 * * *

「なっ」
ポルナレフと共に起き上がった俺は、目の前の光景に驚いていた。
横に立つポルナレフも、鳩が豆鉄砲喰らったような顔をしている。

「グオオオォォォ!!!」
「「!!!」」
俺達が呆気に取られている間に、恐竜は立ち直り、鳩に向かって行った。
バササッ
対する鳩は、飛び上がって恐竜を迎撃しようとする。
それを
グオンッ!
恐竜は尻尾で叩き落そうとし、
「ギャアアァス!」
何故か、叩きつけた筈の恐竜の方がダメージを受けていた。
シッポで叩かれた筈の鳩もよろけてはいたが、すばやく体勢を立て直し

シュンッ!

信じられないほどのスピードで恐竜に向かう。
「どうやら、あの鳩は仲間だと思って良いようだな」
不意にポルナレフが口を開く。
「…全く以って同意だ。なら…」
「あぁ。俺達も鳩と共に闘う!」
そして俺達は恐竜へと立ち向かった。

434 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:14:31 ID:R0xQujcV
スピードは恐竜に水をあけられている。
次に速いのがポルナレフのスタンド、次いで鳩。
悔しいが、一番トロイのは俺だ。
但し、恐竜の攻撃は鳩には効きにくい。
つまり、俺とポルナレフは鳩の安否を気遣わずに済む。
俺達への攻撃はそれぞれ自分でいなし、残った者が攻撃を仕掛ければ此方が有利。
実際、暫くはその様に展開していた。
しかし、恐竜は知恵も回るようだった。
「うおおお!」
俺の攻撃を空かした恐竜はそのまま後退し、
パクリ
瓦礫を咥えて、
ブンッ!!!
空に向かってブン投げた。
そして…
「クルッ!!!」
その小岩は鳩に直撃し、
「!!!」
鳩は地に落下していた。
何だと!どういう事だ!?
動揺する俺達に向かい、今度は俺の番だとばかりに恐竜が襲いかかって来る。
ギィンッ!!!
そして俺に振り下ろされようとした前足を、ポルナレフが受け止めていた。
「ココは俺に任せろ!お前は鳩を頼む!」
「な?ポル…」
「時間がねぇ!!!」
有無を言わさず、恐竜に立ちはだかるポルナレフ。
考えているヒマは無い。
「10秒持ちこたえてくれ!」
それだけ叫ぶと、俺は鳩の下へ向かった。

435 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:15:27 ID:R0xQujcV
「…」
鳩の胸が呼吸に上下するのを見て、俺は一先ず安心した。
どうやら生きているようだ。
そして俺は鳩の無事を確かめようと鳩に触れ…
バチイッ!!!
強力な静電気を喰らったような衝撃を受け、腕が弾き飛ばされた。
これは………波紋!?
この鳩、波紋使いなのか!?
いや、その前に、この波紋の衝撃、身に覚えがある。
そう、これは…

俺の目を覚ましたツェペリの一撃と同じだ!!!

つまり、鳩に流れる波紋はツェペリの呼吸と同じなのだ。
ツェペリの呼吸なら、同胞である俺がよく知っている。
コォォォォ
俺は波紋の呼吸法をツェペリのそれに変え、鳩に触れた。
「…」
どうやら問題なしだ。
そして、鳩も大きな怪我ではないらしい。
なるほど、これで鳩の謎が解けた。
誰かは知らないが、鳩に波紋を流し、度重なる衝撃から守るようにした者がいる。
そのおかげで鳩は恐竜の攻撃をことごとく緩和していたのだ。
(特に恐竜の直接攻撃は恐竜自身が直接触れる事になるので大幅に緩和していた。
逆に瓦礫を喰らった時は波紋の効果が薄く、ダメージを軽減しきれなかった)
そしてその方法は…
俺にも出来る!!!

436 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:16:45 ID:R0xQujcV
「鳩…」
「クル?」
俺の呼び掛けに此方を振り向く鳩。
「奴を仕留める方法がある。此処は協力体制と行こうじゃないか」
「…」
「今から俺が奴の動きを一瞬止める。その瞬間を狙って突撃してくれ」
「…」
鳩は静かに肯いた。
その鳩の体に手をかざす。
ピカアァ!
「!」
鳩の体は、まるで光っているかのように神々しいオーラを放ち始める。
鳩自身も驚いているようだ。
「今、お前に流れる波紋を、短い時間だが強化した。
今のお前の一撃ならば、奴を斃せる」
「…」
「頼んだぞ」
「クルッポ」
任せろ、と言わんばかりの鳩の返事にニヤリと笑い、
「ポルナレフ!どけえええぇぇぇい!!!」
俺は恐竜に向かって突進した。
「!」
恐竜の連撃を受け止めていたポルナレフは、俺の声に反応してサイドステップで回避する。
恐竜は一瞬、避けたポルナレフと突進する俺のどちらを攻撃するか迷うような素振りを見せ、
「グオオオォォォ!!!」
俺に向かって突進してきた。

437 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:18:01 ID:R0xQujcV
俺を噛み砕こうと大きく広げられた口、しかし、それこそが俺の狙いだった。
さっきまで俺は、波紋を攻撃にしか用いず、己の身を守っていなかった。
だから、恐竜の攻撃を普通に喰らっていた。
だから、恐竜は気付いていない。
今の俺は鳩と同じく波紋を纏っている事に。
グオオオ!!
恐竜の牙が俺の体を噛み砕こうとし、その上顎が頭を守る俺の腕に、下顎が俺の足に触れ、

バチィン!!!

ツェペリによって取り戻した、俺の真の波紋を喰らった。
波紋でガードしているとはいえ、恐竜の強力な顎の威力は消せない。
俺の腕には牙の痕が付き、血が流れていた。
だが、
「グギャアアアァァァ!!!」
恐竜のダメージはそれ以上。
まるで歯をハンマーで思い切り叩かれたような衝撃を受けた筈だ。
そして出来た一瞬の怯み。
それが俺の紡いだ一瞬のチャンスだった。
「鳩オォ!行けえええぇぇぇ!!!」
俺は叫び…

シュン!!!

鳩は俺の脇をすり抜けて恐竜の口の中に突進し…

ドン!!!!!!

…後頭部を貫き、空を仰いでいた。

438 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM 代理:2007/08/09(木) 22:18:47 ID:R0xQujcV
そして恐竜は、
「ギャアア……アァ…ァァァ………ス」
断末魔の雄叫びを上げ………………斃れた。

 * * *

「なるほど、リサリサからツェペリへの連絡だったのか」
今、俺達は鳩の足に括られていた手紙を抜き取って読んでいた。
それは、仲間を集めたリサリサが合流しようと言う内容。
だが………ココにツェペリは、もう居ない。
「くそっ」
ダイアーがやり場の無い怒りを洩らしていた。
目尻の涙には気付かないふりをしてやる事にした。
そりゃ、悔しいだろうさ。こんな形で、兄弟弟子を失っちまうなんて。
例えそれが、イギーを殺した相手でも、俺はザマミロという考えは起きなかった。
悪かった、ダイアー。
お前の事を、疑って掛かっちまって。
お前がイギーを殺した事を許す気は無いが、もうその事を責めたり、ダイアーを疑うような真似はしねぇさ。
そして…
…何で、俺の周りでどんどん人が死んじまうんだろう。
周りの奴らが殺されるくらいなら、俺の命を奪えってんだ。
なのに…
「ポルナレフ。これからどうする?」
不意にダイアーから声が掛けられた。
「あ?あぁ」
俺はマヌケな返答をしてしまう。

439 :参加するカモさん:2007/08/09(木) 22:21:58 ID:nTkjgVrC


440 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM:代理:2007/08/09(木) 22:27:47 ID:VwhThmW8
そんな俺に、ダイアーは言葉を続ける。
「手紙の通り、俺達もC-4へ向かうか?それとも…」
「行くに決まってんだろ、吸血鬼退治に」
「…そうだな」
そして俺達は立ち上がる。
そうだ、へこんでる暇は俺達にはねぇ。
今は前だけを見て突き進もう。
バササッ
そして、ダイアーの肩に鳩がとまった。
何だ。他にも仲間は居るんじゃん。
俺とダイアーは視線を交わし、お互い一度肯きあってから駅に向かって歩き出した。

時刻は5時10分前。
日が沈むまで、後一時間………。


441 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM:代理:2007/08/09(木) 22:28:31 ID:VwhThmW8
【波紋の達人と幽波紋の達人 A班】
【カフェ・ドゥ・マゴを駅前に向かって進行中(E-3とE-4の境)/1日目/夕方(5時)】

【J・P・ポルナレフ】
[能力]:『シルバー・チャリオッツ』
[時間軸]:ヴァニラ・アイスを斃した後。DIOに会う直前
[状態]:恐竜の攻撃による打撲傷(軽症)。軽い疲労
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、コーヒーガム、杜王町詳細地図、荒木放送メモ、ジョルノ遺言メモ、露伴のバイク、『ココ・ジャンボ』
[思考・状況]:
1)ダイアーと共に駅へ踏み込む。タルカス達の打倒
2)タルカス達打倒後、C-4へ向かう
3)荒木の打倒。ジョルノの仇を必ず討つ!!!その為の仲間捜し
4)仲間の犠牲者は出さない
4)DIOとディアボロに対する警戒感(何があっても共闘など真っ平)

[補足1]:承太郎達と情報交換しました。
[補足2]:首輪の盗聴、GPS機能に気付いています。
[補足3]:ダイアーの事を信用しました。

442 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM:代理:2007/08/09(木) 22:29:01 ID:VwhThmW8
【ダイアー】
[能力]:波紋法
[時間軸]:ジョナサンと会い、ディオの所へ行く直前
[状態]:腕に恐竜の噛み痕及び打撲傷(軽症)。軽い疲労
[装備]:無し
[道具]:無し
[思考・状況]:
1)ポルナレフと共に駅へ踏み込む。タルカス達の打倒。
2)タルカス達打倒後、C-4へ向かう
3)波紋戦士としての使命を果たす(吸血鬼の殲滅)。
4)自らの過ちにより2名の命を奪ってしまった事への贖罪。
5)1)〜4)の為に、此の身を盾にする事に躊躇いが無い。

[補足1]:ポルナレフ達と情報交換しました。
[補足2]:首輪の盗聴、GPS機能に気付いています。
[補足3]:ツェペリの支給品は、恐竜に飲み込まれました。

443 :支給品VS支給品 ◇C9UOxHGVmM:代理:2007/08/09(木) 22:29:35 ID:VwhThmW8
【サヴェジ・ガーデン(支給品)】
サヴェジ・ガーデンは専用の封筒の宛名欄に書かれた人物に手紙を届けます。
手紙を届けた後送り主の下に戻ってくるかどうかも封筒に書く事によって指定可能です。
“手紙を届ける事”のみに関しては、天候その他どんな不測の事態にも影響を受けません。
手紙を送る事が出来る人物は此のゲームの参加者のみであり、同時に複数の人物に手紙を送る事は出来ません。
郵送時間は場所に因りますが封筒には小物程度なら何でも入ります。
首輪を探知し相手の下へ向かう為、届け先の相手が死んでいても手紙を届けます。
首輪が爆発している場合は、手紙を届けません(届け主の下から飛び立とうとしません)。

[補足]:
1)サヴェジ・ガーデンは現在ダイアーと行動を共にしています
2)封筒使用状況:使用済7枚、残り3枚(サヴェジ・ガーデンに仕込み)



【ウィル・A・ツェペリ 死亡】
【恐竜 死亡】

444 :参加するカモさん:2007/08/09(木) 23:50:44 ID:F4RJFYvn
三作連続投稿乙です! すごい事になってきたなあ
徐倫は死亡?

445 :参加するカモさん:2007/08/10(金) 00:20:56 ID:5JcRCHhX
乙だが徐倫は死んだのか?

446 :参加するカモさん:2007/08/10(金) 11:33:57 ID:U0v0o09/
乙。鳩つえぇw

徐倫の生死はもし次の書き手氏におまかせならそう明記した方がいいかも
シーザーが割とあっさり翻意したのが少し気にはなるが
2部主人公サイドチームvsディアボロとなりそうでwktk

447 :参加するカモさん:2007/08/10(金) 17:45:26 ID:N87+DEtA
すいませんジョジョ初心者でロワにかんけいない話なんですけど、なんでハヤトは吉良に殺されたとき蘇ったんですか??

448 :参加するカモさん:2007/08/10(金) 18:02:01 ID:vQuC1Bmd
凄み

449 :参加するカモさん:2007/08/10(金) 18:03:12 ID:9GtRMKJE
3作同時投下乙!
徐倫の生死は確かに気になったけど>446の意見に賛成
死んでいないと言えば言えなくもない気がするし

>>447 質問は確かにロワに関係ないが、それ以前にsage進行だぜ
漫画板の4部スレで聞いた方が良い




450 : ◆C9UOxHGVmM :2007/08/10(金) 21:16:06 ID:lRsBYxqx
なんてイージーミスをw
徐倫はズガンされたと云う事で宜しく御願いします。

【空条徐倫 死亡】

代行さん。乙です。
>>418とか>>433とかメル欄見る度吹いたんですがw

>>446
シーザー半浄化は強引でしたかね?
いや、浄化しないと鳩飛ばさないんで、ああ云う内容にしたんです。
三連投下の目的はあくまで『鳩VS恐竜』にありましたんで。
もう少し自然な浄化展開を考えてみて修正します。

451 :参加するカモさん:2007/08/10(金) 22:10:23 ID:zuKvY55P
日中下でも頑張れるまともなマーダーがボスしかいないからな


452 :参加するカモさん:2007/08/10(金) 22:10:55 ID:zuKvY55P
日中下でも頑張れるまともなマーダーがボスしかいないからな


453 :参加するカモさん:2007/08/11(土) 02:03:54 ID:9oq2Fvp2
>>450
>>446ですけど、「ちょっと気になった」て位で
別に変だとか不自然だとか言いたい訳じゃないんで。
シーザーの父親に対する心境の急激な変化を考えると
ありえない事じゃないとも思えてくるし

恐竜vs鳩、楽しませて貰いましたw

454 :参加するカモさん:2007/08/11(土) 08:26:17 ID:bTeJpljR
今更だけど、
>後頭部に一撃喰らった直後、キング・クリムゾンを発動し、俺とアナスイを入れ替えた。
これおかしくないか?
時吹っ飛ばし中死体とか物動かせたっけ?

455 :参加するカモさん:2007/08/11(土) 08:57:17 ID:rrrwXR6Y
別に動かす事自体は出来るだろ

キンクリの能力は俺も理解しづらいけど、数秒間意識をすっ飛ばすんだから
一撃食らった直後、ダメージを受ける前にかわして
その後キンクリ能力解除の直前に、意識の飛んでいる最中でもオラオラやってる
徐倫の前にアスナイを持ってきた。

こう書くとワールドの方が文章にしやすい(分かりやすい)けど、
キンクリでも辻褄は合っているといえば合っている

456 :参加するカモさん:2007/08/11(土) 10:02:59 ID:EQ5Pbtcz
>別に動かす事自体は出来るだろ

これは考察でも意見が分かれていた気がする
時間が消えている間は他者を害せないのは間違いないが
移動させる事は可能と思わせる描写は多い



457 :参加するカモさん:2007/08/11(土) 11:25:12 ID:rrrwXR6Y
455です。そうだったか
安直な意見してスマン
過去の考察ではっきり結論出てないんなら
当ロワ内で蒸し返す必要はないな

458 :参加するカモさん:2007/08/11(土) 11:37:45 ID:RbGJbf6z
今、注目の熱いバトル

承太郎、アヴドゥルVSDIO;
ロワでも実現する事になった承りVSDIOの最終戦。
人数的には承り有利な筈なんだけど、
二人とも怪我しているし、
何よりことごとく裏目に出ている支給品が害をなしそう。
早く第三放送終わって、この勝負みてえ。

ポルナレフ、ダイアーVSワムウ、タルカス;
何が起こるか一番予測のつかないバトル。
書き手さんには、是非思う存分暴れて欲しい。
ホント展開よめねえ。
鳩か!?鳩がキーポイントなのか!?

2部主人公サイドチームvsディアボロ;
人数的に圧倒的有利なはずの3人の命が、風前の灯に見えるw
実際、徐倫すらも瞬殺するディアボロの実力は
数を圧倒してもおかしくない。
死闘の果てに立っているのは?


この3つって、全て◆C9UOxHGVmM氏が下ごしらえしてるって共通点がある。
すげえ。

459 :参加するカモさん:2007/08/11(土) 22:05:14 ID:YAzefVY5
ボスは数に弱いのがな
DIOは時間停止中にチープ見たらどうなるんだろか?

460 :参加するカモさん:2007/08/11(土) 22:09:57 ID:S6fmjYXj
>>459
>>331

461 :参加するカモさん:2007/08/11(土) 23:08:27 ID:3jHKgEuP
時止め利用して
アヴドゥル←DIO←ヨーヨーッマ
って並べたら承太郎DIOを瞬殺できるんじゃね?

462 :参加するカモさん:2007/08/12(日) 00:31:33 ID:RSWaiqZo
鬼w

463 :参加するカモさん:2007/08/12(日) 02:31:10 ID:CVGUKZjN
アヴも死んじゃうw
そういえばアヴ死ぬ気だったね

464 :参加するカモさん:2007/08/12(日) 03:28:38 ID:EJXuTokk
>>461-462
吹いたw

465 :参加するカモさん:2007/08/12(日) 12:18:55 ID:+XNw2SjW
>>464 同ww
チープ+ヨーヨーマッに取り付かれる承太郎´Д`

466 :参加するカモさん:2007/08/13(月) 14:24:37 ID:b2+2nnsg
シュトロハイムとリサリサの時間って夕方が正しいんだよね?

467 :参加するカモさん:2007/08/15(水) 13:29:15 ID:hTj6rA9n
夕方じゃね。

468 :参加するカモさん:2007/08/17(金) 13:26:30 ID:IiORD4zu
そして時は動き出す・・・・・

469 :参加するカモさん:2007/08/18(土) 07:21:59 ID:WGjc2MKn
最近読み始めたんだが
ハイウェイスターって人間よりちょっと強い程度の力しかないんじゃなかったっけ?
康一と露伴の死に様が少し納得できない
衰弱して死亡なら納得いくんだが

470 :参加するカモさん:2007/08/18(土) 08:16:38 ID:PeVhCcmt
俺も引っかかってたけど、そこは
噴上が錯乱してて能力がやや暴走状態になってた
 と納得してはいかがか?

衰弱させるのは冷静な時なら出来るけど、テンパっててそれどころじゃなさそうだったし

471 :参加するカモさん:2007/08/18(土) 13:45:42 ID:GvjBH0pt
時々ブチャラティのことも思い出してあげてください

472 :参加するカモさん:2007/08/18(土) 19:37:01 ID:7AwYnZBF
シュレッダーも壊せないほどパワーに関しては貧弱だからなあ>ハイウェイスター
まあそれはおいといて、ワムウ・タルカス組の今度の動向が気になりすぎて困る

473 :参加するカモさん:2007/08/18(土) 20:56:36 ID:uW73ofLZ
戦闘前に夜になったら外出するんだろうか?
放送後に程なくして落陽したような描写があったし

474 :参加するカモさん:2007/08/18(土) 22:05:57 ID:r9l57bSY
会社にあるシュレッダーなら俺でも蹴れば壊せそうなんだが

475 :参加するカモさん:2007/08/19(日) 00:27:58 ID:A4pNybDT
普通なら首刀で首刎ねはおろか瓶切りすらもちょっと難しいかな

476 :参加するカモさん:2007/08/19(日) 12:19:52 ID:odQvESzR
慶弔はどうなるんだろ

477 :参加するカモさん:2007/08/19(日) 19:45:04 ID:3WZ008nP
結局はそのまま訂正無しで通しになったからなあ
あのスタンドだと露伴は首損傷、康一は刃物での刺殺くらいの描写で丁度良かったと思う

478 :参加するカモさん:2007/08/20(月) 00:02:32 ID:57dEpgN9
>ハイウェイスターの件
でも今から直せって言われても書き手さん困らないか?
切断を損傷・失血死に変える程度ならまだしも
切断は無理→死ななかった、だとかなり前から書き直す事になるぞ、多分。DIOと承太郎が会ったりするのにも支障でるだろうし。

479 :参加するカモさん:2007/08/20(月) 12:14:04 ID:6VqxdcxL
ハイウェイスターは以前持ち上がり、
「錯乱によるパワーアップ」
「パワー同列のアクアネックレスが体内からぶち破ったりジョルノがヤッダーバーしてる」
という点から問題なしという結論になった。
>>469はこれで納得してくれ。他の人間は納得した。


>>◆SY8dH85wFQ氏
避難所だけでなくこちらにも宣言したほうが良いんじゃないかな?
投下してから半日立つのに誰も気付いてないみたいだし。
内容は…OKかNGか微妙だな。
俺はオチに笑ったが。

480 :参加するカモさん:2007/08/20(月) 12:44:30 ID:Q+gypytR
あれはNGじゃね
俺も笑ったけどw

481 :参加するカモさん:2007/08/20(月) 12:53:15 ID:Q+gypytR
って思ったらアレ夢かw
よく読んでなくてごめん

482 :参加するカモさん:2007/08/20(月) 13:20:11 ID:YfWmrJO2
いや、夢でもさすがにアレはNGだろ

483 :参加するカモさん:2007/08/20(月) 14:19:09 ID:6VqxdcxL
確かにあれをそのままはマズイな。
でもさ、重ちー考察とか几帳面を乗り越えた形兆とか、
切り捨てるには惜しいネタも結構あると思うんだ。
ただダメ出しするだけじゃなくてさ、
ブチャ達三人が会って、重ちー考察をする話にするとか、
エルメェス達も加わって荒木に殴りこんであのバトル展開使うとか、
修正すれば使い道はあるんじゃないか?
◆SY8dH85wFQ氏はsageも知らない初心者さんみたいだし、
初投下だから、今後の成長を願ってアドバイスするのも俺達読み手の役割だと思うんだ。

そう考えてるのは俺だけ?失礼しました。

484 :参加するカモさん:2007/08/20(月) 14:22:47 ID:GjUq1CyI
>>483
いや、単なるギャグなんだからそう真面目に考えなくても
アナゴヴォイス噴いたwww

485 :参加するカモさん:2007/08/20(月) 14:35:59 ID:6VqxdcxL
テメェ!そんな事言われたら…



…言い返せねえじゃねえかwwwwwww

486 :参加するカモさん:2007/08/20(月) 14:47:22 ID:mbzaUBcA
形兆のこともたまにでいいので思い出してあげてください……

487 :参加するカモさん:2007/08/20(月) 23:59:03 ID:izDtspC6
>>486
形兆はブチャと戦って負けて死んだんじゃなかったか?
しかも勝ったブチャは無傷だった気がしないでもない

488 :参加するカモさん:2007/08/21(火) 00:01:29 ID:dyrhAj5B
>>487
( ゚д゚ )

489 :参加するカモさん:2007/08/21(火) 00:01:45 ID:sxeyjy3o
>>487
お前はちゃんと読めw

490 :参加するカモさん:2007/08/21(火) 00:02:27 ID:euhhB/YN
本当にごめん
今避難所で呼んできたとこだ

491 : ◆yxYaCUyrzc :2007/08/21(火) 09:10:02 ID:QqCfquJa
無予約ですが投下させていただきます。
ただ、内容読んでもらうとわかるのですが、取り扱ったキャラに問題があるので
破棄になる可能性が高いと思います・・・
とりあえず投下しますね。

492 :輪廻転生 ◆yxYaCUyrzc :2007/08/21(火) 09:13:06 ID:QqCfquJa
ここは・・・・・・どこだろう。
あたしは確か、ドッピオの野郎に腹をブチ抜かれたはずなのに。
なんで意識があるのかな?
―――ああ、そうじゃあなかった。
“あたしの体が眼下にある”。
やっぱりあたしは死んじゃったんだ。今は・・・あたしの魂が空に昇って行ってるところ・・・ってとこかな。
「なんてこった・・・・・・君も来てしまったのか・・・」
背後から声をかけられてあたしが振り向く。
そこには・・・命がけであたしを守ってくれた、最愛の人――の魂――が悲しげな顔でこっちを見ていた。
「うん・・・ごめんね。あなたが・・・アナスイが命がけで守ってくれたのにね。
 しかも・・・あたし、あなたの体を・・・―――」
そう言いかけると彼は左手を前に出してあたしが続けるのを遮った。
「いいんだ。いいんだよ徐倫。それに・・・“ここ”ではもうそんなこと関係ないさ。ホラ」
アナスイが言うと同時に伸ばした手の先を見てあたしは驚いた。
こうやって話してる間にどこまで“昇って”来たかはわからないけど、そこには―――

493 :輪廻転生 ◆yxYaCUyrzc :2007/08/21(火) 09:17:09 ID:QqCfquJa
そこには、この世界に放り込まれた人たちが――人たちの魂が――いた。
みんなは一人だったり、誰かと一緒だったりして、遠くにいる人、近くにいる人。それも様々だった。
でもみんなどこか穏やかな表情で、そう・・・母親と会話する息子のようにやすらいだ顔をしている。
そして・・・その身体は傷ひとつない綺麗なものだった。あたしの穴が開いているはずの腹もすっかり綺麗に治っている。魂だから“治っている”という表現で良いのかどうかはわからないけど・・・
「これは・・・こんなにたくさんの人が・・・」
そう言いかけるあたしをまたアナスイが遮った。
「そう。こんな世界に放り込まれてからまだまる一日も経ってないのにな・・・
 そして・・・もう君も気付いたんじゃあないのか?」
――そう。気付いていた。
なんでかは知らないけど、あたしは“出会った事もない人間を知っている”。
その人がもともとどういう世界で生きていたのか、どういう生き様だったのか・・・
なんて言うか――頭じゃあなく精神が・・・心が、覚えてる。そんな感じがする。
皮肉なことに、あたしが倒そうとしていたホワイトスネイクの正体が神父だった事もここに来てやっとわかった。
これから出会うべきだった仲間たち―F・Fやウェザー―も、まさかこんな所で出会うなんて・・・
彼らの方に行こうとした、そのあたしの体をアナスイは手を掴んで止める。
「あいつらのところには行くことは出来ない。話すことも出来ない・・・」
「えっ・・・どうして?」

494 :参加するカモさん:2007/08/21(火) 09:18:53 ID:dyrhAj5B
wktk

495 :輪廻転生 ◆yxYaCUyrzc :2007/08/21(火) 09:20:05 ID:QqCfquJa
アナスイはゆっくりとあたしの質問に答えた。
「あいつらと俺達とじゃあ、“ここ”に来た時間も、場所も、一緒に来た相手も違う。
 俺はたまたまここに来た時間や場所が君と近かったからこうして会話できる。しかし・・・・・・
 あいつらとは今はこうして一緒にいるが・・・会話したり、近づいたりは決して出来ない。」
アナスイの答えは、どことなく分かっていた事だった。それは、“この世とあの世との境目では絶対に後ろを振り返ってはいけない”って事と同じような“ルール”なんだろう。
ひと呼吸おいて――と言っても魂だから呼吸も何もないのだけれど・・・――アナスイに言葉を返す。
「そう・・・でも、いいわ。会話ができなくてもみんな晴れ晴れとした顔をしてる。それは見ればわかるもの。」
そう言ってまわりをぐるっと見回してみる。周りの人の何人かはあたし達の方を見てるのがわかる。
あたしもそんな皆の顔を見ているうちにどことなく、アナスイへの謝罪や出会うべきだった仲間たちへの想いも薄れて穏やかな気分になっていた。
『―――貴様アアアァァァ!!!』
いきなりそんな咆哮が“耳元”で聞こえたからあたしは驚いて“下”をみた。
もう随分下の方だ。霞んでいてよくわからない。でも、誰かがあたしの“身体”の近くで叫んでいる。
誰だろう、と目を凝らして見ていたがよくわからない。
「――・・・大丈夫よ。彼なら心配ないわ。」

496 :輪廻転生 ◆yxYaCUyrzc :2007/08/21(火) 09:23:28 ID:QqCfquJa
アナスイでもあたし自身でもない声に驚いて声のした方を向く。
それは決して近くではなかった。むしろ、かなり遠かった。近づくことのできない距離にいる相手の声だった。
アナスイの言う通りの“ルール”なら聞こえるはずのない声。
その声の持ち主は―――トリッシュ・ウナ。ピンクの髪の毛が美しい少女だった。
「大丈夫。彼ならきっと『ボス』が相手でも大丈夫。
 ・・・あなたの身体の近くで叫んでいるのはシーザー。私を、守ってくれた・・・大切な人。」
そう続けるトリッシュにあたしは思わず返す。
「えッ!ちょっと待ってッ!どういう事!?ボスってッ!?彼は・・・シーザー、さん、は大丈夫なのッ?」
彼女にあたしの声は聞こえているのだろうか・・・?それはあたしには分らなかった。
あたしの挙動を見ていた彼女が一方的に声をかけてきたのか。彼女はあたしに声が届いていることを知っているのか・・・?
それとも――あたしの“近く”にシーザーがいる事をここからずっと“見て”いたのだろうか・・・?
あたしの質問にトリッシュは答えずに小さく微笑んだ。
「大丈夫。彼なら心配ない。あとは――彼にまかせて・・・行きましょう」
そう言って遠い目で空の・・・天の、さらに上の方を見つめるトリッシュにあたしも小さく答えた。
「・・・・・・・・・そうね。」
先に“行って”しまったトリッシュを見送りアナスイの方に向きなおる。
「さあ、アナスイ。あたしたちも行きましょ。」

497 :輪廻転生 ◆yxYaCUyrzc :2007/08/21(火) 09:25:57 ID:QqCfquJa
「行くって・・・どこへ?」
キョトンとして答えたアナスイにあたしは、
「そうね・・・言い方が悪かったわ。戻りましょう。」
と言い直した。
「だから・・・行くとか戻るとか、一体どこへ?“この先”にさらに行く場所なんてあるのかい?」
「ええ。あるわ。私たちは・・・」
言いながらアナスイの方に右手を伸ばす。
「――そうなるべきだったところに・・・」
あたしの言葉に一瞬ためらい、アナスイは伸ばした手を止めた。
“そうなるべきだったところ”はこの世界にも存在するのだろうか・・・そんな疑問が頭をよぎったのだろう。
「・・・戻るだけなのよ」
でも、アナスイも思い直したのか、すぐに笑顔であたしの手を握り返す。
「元に戻るだけ・・・・・・」
二人で上を見上げる。
他の多くの人たちはまだ“下”に気にかかる人がいるのだろうか、思いとどまっている人もいる。
でも・・・・・・それもあたしたち二人には、もう関係なかった。
「ただ元に・・・」
二人で、しっかりと手を握り合って、あたしたちは―――
あたしたちの魂は、天に昇っていった。


【空条徐倫 死亡】

498 :輪廻転生 ◆yxYaCUyrzc :2007/08/21(火) 09:27:33 ID:QqCfquJa
投下終了です。久しぶりのSSなので誤字等あったら指摘をお願いします。
徐倫死亡がどうなったのか議論の際に書き始めたものですが時間がかかりまして・・・
結局スレ内で死亡という結論に至ったためこの作品は死者を扱ったSSになっちゃったので破棄でも構いません。
過疎化防止と言う意味で少し書いてみました。繋ぎ・・・になるんだかどうかw
トリッシュはなんだかんだでシーザーを信頼していたのだな、と思わせぶりなこともちょっと書いてみました。

499 :参加するカモさん:2007/08/21(火) 09:52:59 ID:uh5JmI0P
GJ シーザーどうなることやらw

500 :参加するカモさん:2007/08/21(火) 10:15:59 ID:p+QJ/dRM
乙です。これは素直にいい。

501 :参加するカモさん:2007/08/21(火) 11:52:03 ID:j/6wPz/o
乙です。これはいいと思います。

502 : ◆yxYaCUyrzc :2007/08/21(火) 12:31:14 ID:QqCfquJa
割と好評で何よりです。
ただ登場人物が(シーザーの台詞以外)全員死者なので
状態表も、位置情報も作りようがないんですよね・・・
個人的には
◇C9UOxHGVmM氏の『アナスイの仇、トリッシュの仇』
の最後の部分(意識が途絶えた。のところ)の後に繋いでもらえればな、と思いますが・・・
まあそこはC9UOxHGVmM氏とwiki管理の方に一任します。

503 :参加するカモさん:2007/08/22(水) 10:40:54 ID:HkwkQ0RO
>>502
乙。いい話だね。

形兆は切り札的存在ってことで、このまま終盤まで思い出さない方がいい気がしてきた。
あと、まとめwikiの三行キャラに吹いた。
承りもDIO様も、アブの存在スルーかよw

504 :参加するカモさん:2007/08/22(水) 16:29:44 ID:/m/RXk/h
>>502
幽霊化はジョジョのお約束展開だと思ってる
つまりGJってこった



どうでもいいが今のトップマーダーって四人殺しの墳上だったんだな……
つまり重ちー入れたら荒木は殺害数ナンバーワンってことにww

505 :参加するカモさん:2007/08/22(水) 21:57:56 ID:KG1gG+0K
トップマーダーが主催とかいただけねえwww

506 :参加するカモさん:2007/08/22(水) 22:25:01 ID:CCZwSJdD
なんて積極的な主催者なんだww

507 :参加するカモさん:2007/08/22(水) 22:33:29 ID:d9Gs03fs
ずっと歴史の傍観者で、みんなが羨ましかったのかな……。

508 : ◆vp3XBrpjZU :2007/08/22(水) 23:50:49 ID:ublkOIn7
【ダイアー、ポルナレフ、タルカス】で予約します。

509 :参加するカモさん:2007/08/22(水) 23:51:14 ID:8pBAE2b7
主催者なにやってんのwwww

510 :参加するカモさん:2007/08/22(水) 23:56:35 ID:hkqdlUDD
期待する
ワムウは出ない?

511 :参加するカモさん:2007/08/23(木) 01:41:12 ID:G3LcTPHh
期待

512 :参加するカモさん:2007/08/23(木) 16:16:20 ID:TjRWaDR6
余談だが、ジョジョロワ読みだしてから、形兆が大好きになった。

513 :参加するカモさん:2007/08/23(木) 16:39:51 ID:YOZTmjB8
よう俺。
弟も大好きだけど

514 : ◆vp3XBrpjZU :2007/08/24(金) 00:05:49 ID:1IhtqZg5
投下します。

515 :その一撃は緋の色 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/24(金) 00:06:50 ID:1IhtqZg5
何者かが、闇に居た。

それは厳然とした事実だった。
駅に侵入した時から既に、波紋戦士ダイアーとスタンド使いJ・P・ポルナレフの二人は、
暗黒の奥から投射される禍々しいまでの闘気を感受していた。
二人に、言葉を交わす必要は無かった。
隣からの僅かな気配だけで、互いの緊張は十分に伝わっていた。

確かに、居る。
闇を住処とする異形のものが、その牙を潜め襲撃の機会を伺っている。

……。

ダイアーが一歩先を行き、ポルナレフが後を続く。
限界まで零に至近する足音。空気を微かに震わせる、両者の息遣い。

只の一刻さえも、気を緩ませる時間は無かった。
如何なる事象が、静寂の支配するその禁じられた領域を踏み込み、
深遠に潜む猛獣を呼び覚ますのか、残念な事に両者には分からなかったから。

二人の戦士に許された行動は、出来る限り己の気配を無とし、
闇に潜む敵の牙の煌きを、覗き知る事のみ。
そう。気を緩ませる時間など、一刻も、存在しなかった。
闇に染み込む静寂を急変させる事態が到来したのは、
ダイアーがもう一歩、足を踏み入れた直後だった。

――何かが、恐るべき速度で二人に衝突せんと襲い掛かって来た。

……。


516 :その一撃は緋の色 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/24(金) 00:07:41 ID:1IhtqZg5
言葉を交わす必要は、やはり無かった。
ダイアーは、積年の修行にて練磨された『反射速度』にて。
ポルナレフは、度重なる激戦で研ぎ澄まされた『剣士の勘』にて。
各々が各々の手段にて、豪速で迫り来るその物体を回避した。

巨大な質量の物体は、背後の壁に衝突し粉々に砕け散る。
重々しい破砕音が、駅の内部に反響した。

「……これは『柱』か」

物体の正体は、鉄とコンクリートの塊。
杜王駅を構成する『柱』自体が闇の奥に潜む者によってもぎ取られ、
武器として、彼ら目掛けて投擲されたのだ。

「巨大な柱をこそぎ取り、放り投げるこのパワー。
 ……中々のものだな」
ダイアーは冷然と微笑を浮かべ、敵の襲撃を迎えた。

「危なかったぜ……化け物め」
『柱』の投擲を受け、その衝撃の為に全壊した壁の惨状を確認する。
その凶悪な威力に戦慄しつつ、ポルナレフは奥の闇を凝視した。敵は何処に居るのか。

――緊張を伴う待機は、数秒の間だけだった。

「ほう……その攻撃を回避するとはな。
 貴様等……我が怨敵『波紋使い』か」

鎧に身を包んだ巨体――屍生人タルカスが、闇の深淵よりその姿を現した。
発たれた強烈な覇気が、一帯の空気を急激に変質させて行く。


517 :その一撃は緋の色 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/24(金) 00:08:33 ID:1IhtqZg5
「……我が名はダイアー! 誇り高き波紋戦士ッ!
 愚劣にして野蛮なる吸血鬼の眷属は、一匹残さず地獄へと還すッ!
 それが我等に定められた宿命ッ!」

ダイアーが奇妙に身体を捻じ曲げ、宿敵に向けて戦闘体勢を構築する。
体内の波紋エネルギーを最大まで練り上げるポージングにて、
屍生人を粉砕する、必殺の一撃の機会を狙う。

「来やがったな、デカブツが……」
J・P・ポルナレフが現出させた『銀の戦車』の剣先は、暗中でも輝きを失わない。
彼は思考する――敵はたった一人ッ!
自分とダイアーが息を合わせ、全力で迎え撃てば、必ず勝利できるッ!

屍生人タルカスは大きく腕を広げ、進入者達に向けて悠々と宣告する。

「聞くが良い、人間共ッ!
 この奥に居られる我が主、ワムウ様はッ!
 人間、屍生人、吸血鬼! それら全ての頂点に君臨なされるお方ッ!
 貴様等『波紋の一族』など、あの方の下に近付く事さえ許されぬッ!
 このタルカスがッ! 貴様等の脆弱な肉体を難無く捻り潰し、骨ごと挽肉にして喰らってくれるわッ!」

「その偉ぶった態度も、直ぐに終わるッ!
 行くぞ、屍生人タルカスッ!」

床を蹴り、怒涛の闘士ダイアーが魔人に逼迫する。
その指先に輝く光は、彼の特殊な呼吸により練り出された太陽のエネルギー『波紋』。
まず先手を打ち、この敵に対する優位性を掴み取る!

波紋を纏った両手を突き出し、その厚い筋肉の内側へ。
屍生人タルカスの心臓部目掛け、ダイアーが必殺の一撃を突き込み――。


518 :その一撃は緋の色 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/24(金) 00:09:16 ID:1IhtqZg5

「WRRRRRRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!」

ダイアーは甘く見ていた――この屍生人戦士タルカスに潜在する、凶悪なまでのパワーを。
足元の床に深々と減り込んだのは、魔人の長大な指先。
周囲の地盤一塊が紙切れの如くあっさりと持ち上げられ、ダイアー目掛けて放逐された。

「ヌウゥッ!」

豪速の勢いで眼前に迫り来る巨大な岩盤にダイアーは対応出来ない。
防御姿勢も作れぬままに激突し、破砕された岩の断片と共に崩れ落ちる。

「ダ、ダイアーッ!」
「落ち着けポルナレフ……敵の方を見ろッ!」

頭部の傷を押えながら、ダイアーは仲間に向けて叱責した。
ポルナレフは安心する――どうやら、それ程の痛手では無いらしい。

敵が見せた隙に対して特に動き始める事も無く、
ポルナレフに向け、悠々と語り掛けるタルカス。
その表情を彩るのは――邪悪極まりない、笑み。
「フンッ! さてと……次は貴様の番か?
 来るが良い……『人形使い』」

「てめーに言われなくとも、俺の方から行ってやるぜッ!」

ポルナレフは駆け出す。
スタンドを背後に現出させ、ポルナレフは敵に肉薄し、瞬く間の内に――!

「『銀の戦車』ッ!」


519 :その一撃は緋の色 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/24(金) 00:10:36 ID:1IhtqZg5
斬、斬、斬、斬。斬り返し、再び斬ッ!
『銀の戦車』の驚速の剣先が、魔人の巨体を破壊して行く!

「ホラホラホラホラホラホラアァァァァッ!」

屍生人タルカスは反撃らしい反撃もせず、無言で剣に甚振られ続けている有様。
肉を裂く度に飛散し、剣士の皮膚に掛かる血と肉。呪われた肉体に刻印される幾多もの傷跡。
ポルナレフは確信する――どうやら、この木偶の坊は『戦車』の素早さに対応出来ないらしい。
何が屍生人だ、何が吸血鬼だ。大仰な言葉をのたまって、結局この程度かよ――!
剣士の唇の端が、自ずと緩む。

「食らえェッ!」

屍生人の口蓋に突き込まれた銀色の剣先は、
そのまま敵の喉を貫通し、頭部ごと奥の壁に身体を縫い付けた。

(勝ったッ――!)

しかし、ポルナレフの胸中に湧き上がっていた予感は、
タルカスが放つ一言によって、瞬く間に掻き消される事となる。

「クククゥッ……! どうした、『人形使い』ィィッ!
 この程度の攻撃で、もう終わりかッ!?」

喉を剣に貫かれながらも、眼前の屍生人は不気味な笑みを浮かべ、嘲ったのだ。

「クッ……!」

胴を幾度も串刺しにされ、壁に身体を縫い止められ、
しかし尚も勢いを止める事を知らない、この異常な生命力。
ポルナレフの心中に湧き上がる、僅かな後悔――やはりスタンド使いとは、全く勝手が違う。
たったの百回剣先をブチ込ませるだけで、絶命する程度の相手では無いのだ。

520 :その一撃は緋の色 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/24(金) 00:11:25 ID:1IhtqZg5

「WRRRRYYYYYYAAAAAAAAAAHH!」
狂戦士タルカスの拳が風を切り、ポルナレフの右腕に激突する。
強烈極まりない一撃は、ポルナレフの意識を僅かの間剥離させた。
その一瞬の気絶が、意志が作り出すヴィジョン――スタンドを消滅させてしまう。

「SHHHYYYYYYAAAAAAAAAHHH!」

間断無く、送り込まれる再撃。
胴に食い込む蹴りの激烈な威力に、ポルナレフの身体はいとも簡単に浮き上がった。
勢いは衰える事無く逆側の壁に衝突し、無様、床上に転倒する。
ポルナレフは漸く理解した――ツェペリとダイアーの二人がカフェで話していた言葉と、その真の意味を。
屍生人の、この止め処無きまでのタフネス……只の人間が敵う筈が無いッ!

「もう遊びは終わりかァ!? これで終わりだッ、『人形使い』ッ!」

タルカスが背後のデイパックより、一つの物体を取り出す。
それは、この狂戦士が『柱の男』ワムウより譲り受けた人間世界の兵器――手榴弾。
手の一振りで、その塊はポルナレフ目掛け一直線に投擲された。

放たれた手榴弾を眼前に、ポルナレフは思考する。
回避するか? それともスタンドで爆破を防御するか?
……いや、どちらも間に合わない。
手榴弾が、ポルナレフの身体を粉々に破壊する為に迫り――。

(何ッ――!?)

それは、余りにも意外!
突如ポルナレフの視界に現れたのは、波紋戦士ダイアーの姿。
彼の逞しき肉体が、ポルナレフと手榴弾の間に割り込み、床の上に踏み留まる。

521 :その一撃は緋の色 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/24(金) 00:12:15 ID:1IhtqZg5

……そして次の瞬間には、眩しい閃光を伴って、手榴弾は爆発していた。
解き放たれた衝撃と火炎が、ダイアーの肉体に食い込んで行く。

「ダ……ダイアーッ!」

ポルナレフの悲痛の叫びも虚しく、波紋戦士ダイアーは……崩れ落ちた。

「そ……そんなッ……!」

呆然と、足元に倒れ伏した男を見下ろす事しか出来ない。
……この男は今、自らの命を犠牲に護ったと言うのか――この俺を?

慄然とするポルナレフとは対照的に、ダイアーの捨て身の行動を嗤う屍生人戦士タルカス。
「クククッ……自らの身を挺して仲間を救う……か。
 その愚劣極まり無い思考と判断こそが、人間と言う脆き種の弱点よォォ……。
 波紋戦士ィ……隙を突いて俺の背中に一撃を与えたのは褒めてやるが。
 そんな弱々しい攻撃では、この『77輝輪の戦士』タルカスの身体には傷一つ付けられんぞォォォ――ッ!」

止めを刺すべく、二人に向けて接近する魔人。
『銀の戦車』による無数の裂傷をものともせず、確固とした足取りで。
屍生人には自己修復能力が存在しない――
今は亡きウィル・A・ツェペリ男爵はポルナレフに向け、確かにそう説明していた。
吸血鬼の呪いに侵されたその肉体の、徹底的な破壊さえ可能ならば、
『スタンド使い』にも勝機が有り得ない訳では無い――と。
しかし、『戦車』が与えた多少の傷など、この怪物からすれば無きにも等しき存在らしい。
恐れる事も無く。焦る事も無く。揺らぐ事さえ無く。
全ての人間を凌駕する圧倒的“力”は超然とした歩調で、傷を負い、動けぬ戦士達に迫り来る。

「畜生……ダイアー……!」


522 :その一撃は緋の色 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/24(金) 00:13:48 ID:1IhtqZg5
悲痛に呻きながら、J・P・ポルナレフはスタンド『銀の戦車』を発現させる。
だが――右腕を負傷した状態で、自分は何処まで剣を振るう事が出来る?
奴の攻撃よりも素早く、奴の肉体を粉微塵に変えるイメージをポルナレフは掴めない。

――俺達も、ここで終わりか。
そんな諦念が、ポルナレフの脳裏を過ぎる。

だが……結果のみを見れば。
彼の絶望的思考は、単なる無意味な幻想であった。
J・P・ポルナレフは、この場所ではまだ亡ぶ事の無い人間だった。
――時に≪運命≫と呼称される概念が、彼に確固たる一本の道を指し示していた。
その道は、未来への希望の輝きに溢れ、そして――。

「いや……違うぞ、屍生人よ……。
 私は“意図して”貴様の背中を攻撃したのだ……良く見るがいい……」

切れ切れの言葉を発したのは、手榴弾の爆破を正面から食らい、転倒していた筈のダイアー。
ポルナレフが眼を見開く――あの激甚なる衝撃から、意識を取り戻したのか。

「何ッ……!?」
敵に指摘され始めて、屍生人戦士タルカスは自らの背に燻っている違和感に気が付いた。
即座に首を捻り確認する……そして両の眼で認識した状況に、驚愕する魔人。

「こ、これ、は……ッ! ま、まさかッ貴様ッ!」

タルカスが背に身に着けていたもの。
それは荒木より渡された支給品、デイパックであり、
そのデイパックには、何時の間にやら『火』が点されていて――。

ダイアーが、掠れた声で呟く。

「『緋色の波紋疾走』」

523 :その一撃は緋の色 ◆vp3XBrpjZU :2007/08/24(金) 00:14:39 ID:1IhtqZg5

閃光と同時に、爆炎が迸った。
波紋エネルギーにより発生した超高熱の火炎が、
デイパック内の手榴弾の発動を一斉に促したのだ。

同時に五つの爆弾が炸裂し発生した衝撃波が、屍生人タルカスの体組織を破壊する。
「GYYYYYAAAAAAAAAAAAAHHHHH!」
巻き上がる業火の渦は、屍生人の巨体の全てを包み込み、駅の内部を赤熱の光で照らした。
全身の肉を火炎に焼かれ、獰猛な悲鳴を叫び続けるタルカス。
手足を振り回し火消しを目論むも、自らの腐った肉体を更に燃焼する形となるのみ。

「ダイアーッ! 俺を助ける為に『盾』になり、屍生人に捨て身の一撃をッ……!」
ポルナレフが、足元に倒れている波紋戦士に向けて叫ぶ。

「フッ、どうと言う事は無いぞ、ポルナレフ……。
 皮膚の表面を『波紋』にて硬質化させ……爆破の衝撃を最小に抑えた」

微笑みを返し、剣士の眼前で悠然と立ち上がるダイアー。
衣服から黒煙を漂わせるも、確かにその肉体にダメージは殆ど見られない。

自分と仲間の身をを同時に護り、
さらにその時には既に仕込まれていた攻撃の刃。
『波紋』能力の持つ無限の可能性に、ポルナレフは驚嘆する。

「ポルナレフ。お前はそこで見ていろ」

ダイアーの眼光は、目前で暴れ狂う、火炎の塊に突き刺さる。

「……後は、止めを刺すだけだ」



524 :参加するカモさん:2007/08/24(金) 00:34:02 ID:RkG6n6nR
支援ッ

525 :その一撃は緋の色 ◇vp3XBrpjZU: 代行:2007/08/24(金) 00:35:07 ID:bG46nefT
* * *


「ANGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAHHHH!」

もう何も見えず、何も聞こえなかった。
その屍生人は、ただ目の前に存在する『敵』を殺し、
新鮮な血と肉を貪り喰う為だけに自我を保っていた。
全身の肉が炭化し、所々が剥がれ落ちていたが、生命活動に依然支障は無い。
しかし、数百年の時を経て肉人形として蘇った後も寸分だけ残されていた理性は、最早完全に途絶えた。

屍生人は本能で判断した――『敵』は未だに生き残っている。
確実に、殺さなくてはならない。自分の圧倒的パワーで押し潰し、死骸に変えなくてはならない。

「AAAAAAAHHHHH……」

壁を背に、静かな、そして何処か奇妙な足取りで迫り来る『敵』。

「我が戦友ツェペリに代わり……私が貴様を討つ」

『敵』が何か言葉を発しているが、
現在の屍生人からすれば、言葉等は最早どうでも良い、取るに足らないもの。
屍生人は、養分のみを欲していた。
燃やされ、破壊された肉体を修復する為の、新鮮な血肉の捕食のみを求めていた。
餌食以外の存在に、『意味』や『必要性』は有り得なかった。

526 :その一撃は緋の色 ◇vp3XBrpjZU: 代行:2007/08/24(金) 00:36:01 ID:bG46nefT

自分の邪魔をする、眼前の『敵』の抹殺。
それだけが、唯一つの目的。

「SYYYYAAAAAAAAAAHHHHH!」
屍生人は『敵』に向け、全身の総力を掛けて飛び掛る。
『敵』の肉体を粉砕するだけが目的の、一直線な突撃。

「遅い……遅過ぎるぞッ! 屍生人ッ!」

振り下ろした拳の豪速が、『敵』の頭部に肉薄する。
だが、次の瞬間に屍生人の腕は、波紋を帯びた手刀に千切り飛ばされていた。
屍生人に生じたごく僅かな隙を、『敵』が見逃す筈も無く――。

「奥義! 『稲妻十字烈刃』ッ!」

十字の形に組み合わされた腕が、屍生人の頭部に激突する。
クロスから放出された太陽のエネルギー『波紋』は、瞬時に腐乱した体躯を駆け巡り――。
暗闇を裂き迸る雷光の中、屍生人の呪われし肉体は、完全に崩壊し、爆散した。

「終わったぞ……ツェペリ」

既に消滅し、無へと還った屍生人に、『敵』の声が聞こえる事は無かった。

527 :その一撃は緋の色 ◇vp3XBrpjZU: 代行:2007/08/24(金) 00:36:59 ID:bG46nefT
 * * *


「……ダイアー。これで、敵が全て片付いた訳じゃあないんだろう?
 奥にもう一人、奴の仲間が居る」

床に散乱した大量の肉塊を横目に、J・P・ポルナレフが訊く。
肉片の中央付近に佇み、彼に頷く波紋戦士ダイアー。

「ああ。この屍生人――タルカスも言っていたな。
 ……全ての頂点に君臨する存在『ワムウ』と」

「このまま、行くのか?」

ダイアーは、驚く程の速さで即答した。
「いや、一旦退こう」

「何故だ? あんた達波紋戦士は、吸血鬼共を倒すのが使命なんだろ?」

「……私は、奥に潜むタルカスの仲間は、タルカスと同じ屍生人、もしくは吸血鬼と予想していた。
 だが、タルカスの言葉から察するに、事実はどうやら違っていたらしい。
 『ワムウ』は、吸血鬼を束ねる究極の支配者――真の破滅の帝王。
 今の闘いで負った我々の怪我と、この暗闇。そして実力の計り知れぬ敵。
 現状では、勝ち目は薄いだろう。今は退く時だ」

「なるほどな……俺達は『ワムウ』について、何も知らないからな」

ダイアーの判断に、ポルナレフは素直に感心する。
戦友ツェペリ男爵をつい先程に失っているのにも関わらず、
この男は、決して冷静さを手放してはいない。



528 :その一撃は緋の色 ◇vp3XBrpjZU: 代行:2007/08/24(金) 00:37:36 ID:bG46nefT

「さあ、戻るぞ」

駅の出口に向けて歩き始めるダイアー。
ポルナレフも、横を行く彼を眼で追い……。

暗闇の奥に存在していた『それ』に、意表を突かれた。

「……ダイアー。少しだけ、待ってくれ。何かある」
駅の床の上に佇む『それ』にポルナレフが近付き、正体を確認する。

「……この屍生人の支給品だったのか……? 『これ』は?」

デイパックの爆破の為に破れ、タルカスの肉片の傍らに飛散した『エニグマの紙』。
役割を終えたその包装より出現した『ランダム支給品』は、一台のモーターバイクだった。


 * * *


「動かせるのか?」
「知らない型だが……運転は出来るな」

J・P・ポルナレフは再び、二輪駆動車を手に入れた。
移動力の増強は、この街の闘いにおいて大きなアドバンテージとなる。
もし、吸血鬼を超越する『ワムウ』が日没後に自分達に襲来したとしても、
これを使用すれば逃走は可能だろう。

529 :その一撃は緋の色 ◇vp3XBrpjZU: 代行:2007/08/24(金) 00:39:52 ID:bG46nefT

今後の行動方針は明確だった。
新たに手に入れたこの道具にて【C-4】へ向かい、リサリサ達と合流する。

気掛かりなのは、現状で待ち人が居ない集合場所となってしまった『カフェ・ドゥ・マゴ』だが、
置き手紙がある上、近い内に空条承太郎が戻る。
承太郎に任せていれば問題は無いだろう。そうポルナレフは判断した。

「しっかり掴まってな。飛ばすぜ」
後部座席に乗り込み、やや緊張した面持ちを見せるダイアーの姿を確認し、
ポルナレフはバイクを発進させる。

けたたましい騒音を撒き散らしながら、改造バイクが屋外へと抜ける。
二人は、杜王駅を後にした。



530 :その一撃は緋の色 ◇vp3XBrpjZU: 代行:2007/08/24(金) 00:40:37 ID:bG46nefT

【杜王駅(E-3)/1日目/夕方(5時半頃)】
【波紋の達人と幽波紋の達人】

【J・P・ポルナレフ】
[スタンド]:シルバー・チャリオッツ
[時間軸]:ヴァニラ・アイスを倒した後。DIOに出会う前
[状態]:恐竜の攻撃による打撲傷(軽症)。疲労。右腕と腹部に負傷
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、コーヒーガム、杜王町詳細地図、
    ジョルノ遺言メモ、『ココ・ジャンボ』。
    リキエルのバイク(76巻参照)。
[思考・状況]:
1)C-4に向かい、リサリサと合流する。
2)荒木の打倒。ジョルノの敵を必ず討つ!!! その為に仲間を探す。
3)仲間の犠牲者は出さない。
4)DIOとディアボロに対する警戒感。(何があっても共闘など真っ平)
5)ワムウの情報を入手し、打倒する手段を検討する。

[補足]:首輪の盗聴、GPS機能に気付いています。

531 :その一撃は緋の色 ◇vp3XBrpjZU: 代行:2007/08/24(金) 00:42:36 ID:bG46nefT


【ダイアー】
[能力]:波紋法
[時間軸]:ジョナサンと会い、ディオの所へ行く直前
[状態]:腕に恐竜の噛み痕及び打撲傷(軽症)。軽い疲労。服が焦げている
[装備]:無し
[道具]:無し
[思考・状況]:
1)C-4に向かい、リサリサと合流する。
2)波紋戦士としての使命を果たす(吸血鬼の殲滅)。
3)自らの過ちにより2名の命を奪ってしまった事への贖罪。
4)1)〜3)の為に、此の身を盾にする事に躊躇いが無い。
5)ワムウの情報を入手し、打倒する手段を検討する。

[補足]:首輪の盗聴、GPS機能に気付いています。


【サヴェジ・ガーデン(支給品)】
サヴェジ・ガーデンは専用の封筒の宛名欄に書かれた人物に手紙を届けます。
手紙を届けた後送り主の下に戻ってくるかどうかも封筒に書く事によって指定可能です。
“手紙を届ける事”のみに関しては、天候その他どんな不測の事態にも影響を受けません。
手紙を送る事が出来る人物は此のゲームの参加者のみであり、同時に複数の人物に手紙を送る事は出来ません。
郵送時間は場所に因りますが封筒には小物程度なら何でも入ります。
首輪を探知し相手の下へ向かう為、届け先の相手が死んでいても手紙を届けます。
首輪が爆発している場合は、手紙を届けません(届け主の下から飛び立とうとしません)。



532 :その一撃は緋の色 ◇vp3XBrpjZU: 代行:2007/08/24(金) 00:43:10 ID:bG46nefT

[補足]:
1)サヴェジ・ガーデンは現在『ココ・ジャンボ』内にいます。
2)封筒使用状況:使用済7枚、残り3枚(サヴェジ・ガーデンに仕込み)。



※リキエルのランダム支給品は『リキエルのバイク』でした。
※デイパックが爆発した事で、
 『エニグマの紙』内にあったリキエルのバイク以外のタルカスの支給品は消滅しました。


【タルカス 死亡】


※【現在ココ・ジャンボの中に入ってる物の一覧】
黒騎士ブラフォードの首輪、大型スレッジ・ハンマー、
ポルナレフの支給品一式×2(バッグは自分とジョルノ)、缶詰等の追加の食料品、
ツェペリの支給品一式×2(バッグは吉良とツェペリの)。薬草少々(リサリサと分けました)。岸辺露伴の手紙
ダイアーの支給品一式×2(但し、水は無し)(バッグは自分と億泰の)
露伴の支給品一式、露伴の書いた落書き
康一の支給品一式、シャボン液
サヴェジ・ガーデン

533 :その一撃は緋の色 ◇vp3XBrpjZU: 代行:2007/08/24(金) 00:43:55 ID:bG46nefT
代行終了。作者さん乙っす。

534 :参加するカモさん:2007/08/24(金) 01:35:16 ID:To9/t1r6 ?2BP(52)
あーんタル様が死んだ!
お疲れ様です、いいSSでした

535 :参加するカモさん:2007/08/24(金) 01:38:16 ID:k/Tua7ln
乙!

ところで「レクイエム〜」、「皆の夢」は正式採用されないの?
あの作品は面白いんだけど

536 :参加するカモさん:2007/08/24(金) 09:49:06 ID:k0iaQmgG
GJ!
ダイアーさんがとどめさす時返り討ちにあわないかビクビクしてたけど、
無事勝利出来て良かった。
ってか、稲妻十字烈刃クリーンヒットしたの初めて見たよw

ダイアーさんヘタレだった頃、こうなると誰が予測出来ただろう。
マーダー化してやりたい放題殺した後改心。
その後は連戦連勝って、どんな優遇キャラだよw
ダイアーさんには是非この調子で最後まで勝ち抜いて欲しい。

>>512
よう、俺。
形兆も最後まで頑張ってくれ。
原作の弟のように。

537 :参加するカモさん:2007/08/24(金) 11:58:20 ID:uuglGMAv
>>536
>>513
よお俺。
メタリカ戦いの
「やはり、予定通りは気分がいい」
にはマジでハートをやられたよ

538 :参加するカモさん:2007/08/24(金) 21:05:19 ID:P9LM0MLv
乙です!
「その一撃」という表現がすごく染みました!最初夕日を浴びせるんだと思ってましたw
ダイアーさんは稲妻十字も決めたしもう原作を超えたと思う。
ところでリキエルのバイクを手に入れたポルナレフ達がワムウとカーチェイスを始めるフラグだと考えたのは自分だけ?

>>535
編集してる人も困ってるんじゃね? NGするしない以前にどう扱ったらいいのか。
個人的には番外編的な扱いで載せてもいいような気がするけど……。

539 :参加するカモさん:2007/08/24(金) 21:40:00 ID:LPKbCHCD
乙です。波紋強い!波紋戦士強い!
もう、ツェペリの生命パワーが相乗されてるとしか思えん程だ

>>535
書き手相談スレで相談したらどうだろうか?
最後の世界観が崩れそうなネタはさておき面白かったのは事実だし
…いや、お任せします

540 :参加するカモさん:2007/08/24(金) 23:09:23 ID:jmHY5Vdp
>>535
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8085/1176634401/398-408
代理投下はしないけど、こうやってリンク貼っておくことでよしとしよう。

>[補足3]:アヴドゥルが見た夢の正体はいったい・・・彼が占い師であることと何か関係があるのでしょうか。
テラ無理やりw

てかアブの最後の台詞の元ネタこれだよな?ネタ細かすぎwww
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm674409

541 :参加するカモさん:2007/08/26(日) 10:46:17 ID:IIbOys0p
早く放送書けやゴミクズども\(^o^)/

542 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/26(日) 12:57:29 ID:hpe7tApk
【東方仗助、ミキタカ、ブチャラティ】 予約します。

543 :参加するカモさん:2007/08/26(日) 13:00:54 ID:ITW7hND0
期待期待

544 :参加するカモさん:2007/08/26(日) 13:01:13 ID:YgMF2ugR
>>542
期待

545 :参加するカモさん:2007/08/26(日) 13:08:40 ID:0uumLZ7e
ブチャキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

546 :参加するカモさん:2007/08/26(日) 13:27:11 ID:I5OG991a
wktk

547 : ◆C9UOxHGVmM :2007/08/26(日) 16:02:59 ID:WvzR8gSc
◆vp3XBrpjZUさん
GJ!!!!!!
ダイアーさん達って、支給品に恵まれてますね。
ダイアー一味;亀、鳩、バイク
承太郎一味;ヨーヨーマッ、チープトリック
歴然とした差がw

◆fk8qEzlLPkさん
期待です。頑張って下さい。

◆yxYaCUyrzcさん
現在「仇」の修正してますが、
◆yxYaCUyrzc さんのストーリを組み込ませて頂いて構いませんでしょうか。
OKな場合、この話は◆yxYaCUyrzcさんと私の共同作品とさせて頂きたいのですが…。
お返事宜しくお願いします。

548 : ◆yxYaCUyrzc :2007/08/26(日) 18:42:28 ID:uhlq2Uor
◆C9UOxHGVmM氏
構いませんよ。元々そのつもりのSSでしたし。
タイトルは「仇」で構いませんし。
って言うか状態表さえもまともに作れないSSなので、とりあえず文章提供、という形で使っていただければ幸いです。

549 :参加するカモさん:2007/08/26(日) 18:59:08 ID:sKnYtQXK
そろそろ第二回作品人気投票を(ry

550 : ◆C9UOxHGVmM :2007/08/26(日) 20:39:44 ID:WvzR8gSc
◆yxYaCUyrzcさん
有難う御座います。
では◆yxYaCUyrzcさんのお言葉に甘えさせて頂きます。

>>549
ちょっとマテw
いつ一回目を(ry

551 :参加するカモさん:2007/08/26(日) 20:40:21 ID:sKnYtQXK
一回やらなかったっけ?
作者人気投票だった気もする

552 :参加するカモさん:2007/08/26(日) 21:47:42 ID:hkLugewQ
5スレ目でやってた。

553 :参加するカモさん:2007/08/27(月) 00:11:50 ID:rpL9EsSx
吉良吉影はそっと近づく

花京院はそのあまりのおぞましさに我を忘れていた
純然たる殺意、それは最早人のものではなかった。あのDIOですら人間らしさがあったというのに
あの男はそれとは次元が違う,彼は『殺しが止められない』のだ。それを阻むものは何であれどんな理由であれ抹殺する
何が何でも生き延びる気なのだ、この島から、たった一人で!!

花京院が『彼』から逃げ、成り行きで相棒となったホル・ホースが『後ろから殺す』
そんな作戦も今ではどうなっているのやら…ホルは殺し屋だ。自身の契約はしっかりとこなすだろう
だがあいつは『人ではない』のだ。ホルに彼を殺すだけの意義があるとも思えないのに、
自分ですら自分を守ることだけで手一杯だというのに、彼は仕事をこなしてくれるだろうか?

もう随分と走った。意味は無い、ただ希望は捨てたくない。ホルはまだ現れない…
@逃げ出したのかA機会はまだ作れないのかB既に『消されて』しまったのか
花京院はもうホルに縋るしかない、彼はそんな自分が許せなかった。覚悟を決める

「かかって来い!貴様!」立ち止まり振り替えると、そこに彼はいた。どういう訳か息を切らせていない。
余裕に満ちている…森を走り回ったというのに身なりも清潔だ。…どういうことだ?

「……君の相棒、何と言ったかな?彼がいないようだが…ふむ、まぁいいか
 これから私は君を殺すが、恨まないで欲しい。仕方ないんだ。私だってむざむざ死にたくは無い
 誰だって一番大変な時には自分のことしか考えられなくなる…
 川で溺れた我が子と父、母親が先に助けるのは大抵我が子だ。これは
 人間という生物に生存本能という奴がある限り仕方の無いことなのだ。
 君には可哀想だが、解って欲しい」



554 : ◆.LMqmG8Hlg :2007/08/27(月) 00:12:25 ID:aHG6ZCeT
【形兆、ワムウ、ディアボロ、リサリサ】
予約します

555 :参加するカモさん:2007/08/27(月) 00:17:23 ID:XJj0Qjhx
wktk

556 :参加するカモさん:2007/08/27(月) 08:58:59 ID:bGJQ95Cf
ちょwww
何その人選w
あの話から、シーザーとシュトロをどうやって外すんだ?
アブの夢みたいな外伝的SSか?
本編だろうと番外編だろうとwktkなんだけどね。

557 :参加するカモさん:2007/08/27(月) 17:54:48 ID:HO96kMnm
これはwktkっとくしかねぇー!

558 : ◆.LMqmG8Hlg :2007/08/27(月) 21:25:15 ID:aHG6ZCeT
すみません、ちょっと急用ができて海外に行かねばならなくなりました
予約解除します

559 :参加するカモさん:2007/08/27(月) 21:26:30 ID:XJj0Qjhx
(´・ω・`)

560 :参加するカモさん:2007/08/27(月) 21:28:01 ID:s66DO/Cn
>>558
母親にスタンドが発現しちゃったんですね…
頑張ってエジプトのカイロまで行ってください
DIOの能力は…あれ?誰か来たみたいだ……

561 :参加するカモさん:2007/08/27(月) 21:37:21 ID:4/gFFfJr
>>558
飛行機内のクワガタには気をつけなよ

562 :参加するカモさん:2007/08/28(火) 00:51:07 ID:bifSMB6o
>>558
飛行機に近付く刺客を安易に撃ち殺しちゃ駄目だよ

563 :参加するカモさん:2007/08/28(火) 01:11:20 ID:R63rhdaR
>>558
ギャングに気をつけろよ

564 :参加するカモさん:2007/08/28(火) 01:23:06 ID:tQlgoIah
>>558
Tボーンステーキが好きな老人が近くにいたら覚悟を決めろよ…

565 :参加するカモさん:2007/08/28(火) 01:26:41 ID:LqUS1xcD
>>558
そうか、別れて暮らしていた娘さんが刑務所に……。大変じゃのぉ。

566 :参加するカモさん:2007/08/28(火) 01:39:56 ID:lyeJ0lhb
ところでさー
この街にはジョジョキャラ以外の生き物は居なかったハズなのに、なんでロッズ達は居たの?

567 :参加するカモさん:2007/08/28(火) 02:31:00 ID:5SgwiadE
気にしたら負け

568 :参加するカモさん:2007/08/28(火) 08:33:01 ID:eUWAUs9H
>>566
凄み

569 :参加するカモさん:2007/08/28(火) 08:35:17 ID:LqUS1xcD
お前はそんなに手も足も出ずに泣き崩れるリキエルが見たかったのか?

570 :参加するカモさん:2007/08/28(火) 09:37:04 ID:YkmiZZoU
ロッズって食えるのかな

571 :参加するカモさん:2007/08/28(火) 10:45:32 ID:mKRtdYBX
肉食ってなかったらうまいよ

572 :参加するカモさん:2007/08/28(火) 11:07:33 ID:5SgwiadE
ナランチャと同じか

573 :参加するカモさん:2007/08/29(水) 08:52:18 ID:joeC1mLl
>>572

574 : ◆FbMvMtxLaQ :2007/08/29(水) 11:57:50 ID:FY5/yA5G
すみません。思いのほか難航してしまいました。
予約期間を一週間。つまり日曜まで延長の希望をします。

おそらくこの話を投下すれば第三回放送にいけるとは思いますので、何卒よろしくお願いします。

575 :参加するカモさん:2007/08/29(水) 12:13:55 ID:Vv2Dmoum
wktkしつつwktkしとく

576 :参加するカモさん:2007/08/29(水) 14:55:51 ID:Hg/2JdW7
wk……あれ?トリ変えました?

577 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/30(木) 10:40:33 ID:R1MzvWCX
>>576
すみません。間違えたようです。

578 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/30(木) 15:13:55 ID:0W0ato8O
それでは投下します。
今回は一度、避難所の「一時投下・試験投下専用スレ」に投下させていただきます。

579 :参加するカモさん:2007/08/30(木) 15:14:54 ID:LYlMRv6t
今更だけど露伴死亡後も書き込みは残る、っていうのが共通認識だったよね
でも露伴自身が気絶したら書き込みの効果は無くなるって言ってるな
まあ今から変えるのは面倒だししょうがないか

580 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/30(木) 15:30:40 ID:0W0ato8O
避難所の「一時投下・試験投下専用スレ」に投下完了しました。

問題が無ければ……こちらに改めて本投下しようと思っていますのでよろしくお願いします。

581 :参加するカモさん:2007/08/30(木) 15:40:46 ID:3LJwG6NN
ブチャラティがトリッシュのスタンドを知っているような発言をしてるんですが

582 :参加するカモさん:2007/08/30(木) 16:02:44 ID:uZYmi/H7
読みました。一時投下ってのはそういう意味か。

ブチャ(書き手さん)が読み飛ばしていいとか言うのがどうかと。
読むか読まないかは読み手次第だし。(私は普通に読み進められました)
読み飛ばしても話の流れに影響ないよっていう親切かもしれませんが。

考察自体は有りだと思うし、もし修正があるなら本投下後でもいいと思いました。

583 :参加するカモさん:2007/08/30(木) 18:31:50 ID:uZYmi/H7
連投ごめんなさい

書き手さんの意味する所の回答を私はきちんとしていません。
他の方の意見もどうぞ、宜しくお願いします。

584 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/31(金) 06:20:01 ID:tLo2uNdg
やや足早な気もしますが本投下します。

585 :ブチャラティがCOOL! ◆fk8qEzlLPk :2007/08/31(金) 06:21:45 ID:tLo2uNdg
Buona Sera。実にいい夜だ。
嘘だ。本当はまだ日没前の午後5時半過ぎぐらいだろう。
もうすぐ第三回放送が流れる。俺にとっては非常にまずい状況だ。

まず原因@。それはこの6時間で誰にも遭遇出来なかったこと。
『不慮の事故』で虹村形兆に別れを告げたのはいいが……この町は“広すぎ”た。
第二回放送で生き残っていた参加者の数はおよそ30人。たかだかそれだけの人数では出会うべき奴とも出会えない。
現在生存が確認されている俺の唯一のチームメイト、ナランチャ・ギルガ。
そして離別してから丸々12時間が経とうとしている自称宇宙人、ヌ・ミキタカゾ・ンシ。
このままでは彼らとの再会をすることなく、時が過ぎてしまいそうだ。

次に原因A。これから町は夜になってしまうという事。
俺が【I-6】で打倒を決意したワムウ達。奴らが大手を振って活動できる時間がやってくる。
奴らが嫌いだと言っていた日光が、この世から一時的に無くなるからだ。
あれだけ強力な攻撃手段を持つ者共を、俺のステッキィ・フィンガースだけで始末する事は可能か?
自信はある。あわよくば相討ちになる覚悟も出来ている。だがそれだけではダメだ。
『ワムウ達も参加者の1人に過ぎない』という事を忘れてはいけない。
奴らはTVゲームで言う、ステージ半ばに立ち塞がる敵。いわば『中ボス』に過ぎない。
最も重要なことはこの町の支配者、つまり『大ボス』である『荒木飛呂彦』の打倒だ。
ワムウ達から勝利しても、最終的に奴に敗北してしまっては意味が無い。
2、3時間前に荒木を出し抜く為の重要な『ピース』を1つ作ってはみたが……1つだけではちょっと、な。


586 :ブチャラティがCOOL! ◆fk8qEzlLPk :2007/08/31(金) 06:22:14 ID:tLo2uNdg
そして最後の原因B。それは先ほど話したヌ・ミキタカゾ・ンシ。
彼は今、自分の変身能力を使って……おそらく『鎖』に化けて『ある場所』に隠れている。
それは……即ち『ワムウ達のいる場所』だろう。
現在俺が辿っているこの点々と続く血の道標のスタート地点は、彼の行方不明時とほぼ同時期、同座標に発見された。
それからというもの、この血痕はひたすら北西に向って続いている。
十中八九ミキタカと同じく……俺達の前から姿を消したワムウ達が連れ去ったものだと考えられる。
つまり、彼を救出するためにはどの道ワムウ達と接触しなければばらないという事だ。
彼は無事なのだろうか? あの変身能力はワムウ達を半日も騙しきれる程の物なのか?

とはいえミキタカはこの町で出会った貴重な貴重な賛同者だ。見捨てるわけにはいかない。
ここまで生き残ってきた連中は少なくとも1度や2度の修羅場を潜り抜けてきたはず。
今更初対面の相手に易々と協力してくれるとは思えない。なまじ此の町での知り合いが少ない俺なんかには、な。
ワムウ達が荒木打倒に賛同してくれる可能性は……いいや。奴らはそんな『穏健派』じゃあない。
命がけの闘いを純粋に楽しみたいと奴らは、催し物を反古にする事は無いだろう。
橋で聞いた奴らの会話を判断する限り(正確に聞いたわけではないが)、『賛同』はあっても『協力』はあり得ない。

ナランチャが誰かと行動してくれていればまだ可能性があるのだが……いや、不確定要素に頼りすぎるのは止めよう。
ナランチャはナランチャで色々と苦労しているかもしれない。
何よりアイツは俺を頼りにしてくれている。それなのに、もし俺が奴に甘えてしまったら……。

*  *  *

587 :ブチャラティがCOOL! ◆fk8qEzlLPk :2007/08/31(金) 06:23:33 ID:tLo2uNdg
(お〜い!ブチャラティー! 無事で良かったぁ〜!!)
(再会出来て嬉しいよナランチャ。ところで相談があるんだが、この町で知り合いは出来たか?)
(もちろんさー!紹介するよぉ〜おーいみんな来てくれー!)
(な、こんなに沢山……!ってお前はワムウ!?)
(貴様がナランチャ君の上司か。よろしく、私はワムウ。ナランチャ君の友達だ!)
(同じく友人のタルカス!)(あたしエルメェス!)(私はジョージ!)(俺はDIO!それ、友情の血管針攻撃ッ!)
(……す、すごいなナランチャ。まさか俺以外のすべての参加者と仲間になったのか?)
(ああ! みんな俺をリーダーと認めてくれたんだぜ! それだけじゃないぜ…… おい、こっちに来いよ!)
(はぁ……こ、こんにちは。荒木飛呂彦といいます。ナランチャ君の上司であるあなたに会えるなんて感激です!)
(あ、ああ。こちらこそよろし……な!?)
(すまねぇブチャラティ。コイツこの町のリーダー的存在の癖に、ちょっと人見知りが激しいんだ!)
(え、あ、そ、そのようだな……)
(ブチャラティ君、こっちに来て我々とダンスしよう! ラジカセは荒木君が炭酸こぼしちまったから使えないが………)


…………いかん。今日はロクに寝ていないせいか、疲れているな。俺は何を考えてるんだ。
話を元に戻そう。
つまり、俺は『ミキタカ』と『ワムウ』と『荒木』に対して早急な決断を迫られているわけだ。
どうする? このまま何のアイディアも思い浮かばないまま、駅に到着してしまう。
そのころには第三放送で新たなる死者の名が呼ばれるだろう。もしその時にミキタカの名が呼ばれてしまったら……。

「……けました! あれはブチャ……」
「……お〜い! そこのアンタ〜聞こえてるッスかぁ……」

…………ん?あれは……?

*  *  *


588 :ブチャラティがCOOL! ◆fk8qEzlLPk :2007/08/31(金) 06:25:04 ID:tLo2uNdg

物事というものには、ある日突然解決する場合もあるらしい。
そういう意味では俺は幸運だった。まさかミキタカとこうして再び会える時がやってくるとは。
ワムウと戦うことなくッ! しかも向こうから、こんなにも容易くッ!

「ブチャラティさん! 何ボーっとしてるんですか? こっちですよッ! 」
「あ、ああ……すまない」

――そんなわけで俺は【F-4】にある靴のムカデ屋の前に来たのだ。
そういえばこの場所は形兆がタルカスがカーチェイスをしたルートの一つだった。

「そいで俺達は一旦ミキタカの血の跡を辿って南東目指して歩いてたんスけど、ミキタカが気がついたんスよ。
 『自分がブチャラティさんと別れたのは早朝だから、時間的に駅の周辺にもう到着してるかもしれない。
 ひょっとしたら入り違いになるんじゃないか』とね。だから慌てて引き返したわけで……」

彼……少し不良っぽいナリの男の名は東方仗助。
スタンドは治癒能力を備えているクレイジー・ダイヤモンド。かなり万能らしい。
彼はミキタカと同じくこの町の住人で町の地理にも慣れているらしく、今日1日で色んな参加者と同盟を結んできたようだ。
そして更に驚いたことに、彼らは先ほどまでワムウ達と一戦を交えてきたというのだ。
彼は俺にその経緯を説明してくれた。
ワムウ達は想像を絶する化け物でありとても自分達では手に負えないとの事。
あくまで逃亡に成功したのではなく、彼らの気まぐれで生きながらえたという事。
ワムウ達はあくまで再戦を前提に仗助達を逃がしたという事。

なるほど。早い話が“ワムウ達とは関わるべきではない”んだな。
どうやら彼らは素晴らしい状況判断能力を持ち合わせているようだ。
ワムウ達が自分達よりも格上と判断し、なるべく接触を避けるという結論を選ぶ慎重さは実にいい。
……整理してみるか。


589 :ブチャラティがCOOL! ◆fk8qEzlLPk :2007/08/31(金) 06:26:03 ID:tLo2uNdg
@ミキタカは無事合流完了。
A東方仗助の同盟のラインを通じて、協力者を集めることが可能。
Bワムウ達の戦闘力は尋常ではないので、とりあえず後回し。

こんなところか。実にあっけなく解決してしまったな。
仗助達に無理を言って3on2でワムウ達を襲撃することも可能だが、
『回復役』と『変身能力者』という大事なメンバーを危険に晒すリスクを考えると、デメリットのほうが大きい。
あのジョルノがあっさりと荒木に敗れたという事実を考えれば、彼らは大事にしたい。
なぜならジョルノのゴールド・エクスペリエンスは『治療』も『物質変化』も兼ね揃えていた万能型だ。
荒木はジョルノの能力を厄介だと判断して早急にに手を下したのかもしれない。
東方仗助は自分の治療は出来ないらしいし、ミキタカは他者を変化させることは出来ない。
ジョルノほど脅威ではない、と判断されたのかもしれない。

「仗助さんッ! 見てくださいッ! 子犬が一匹倒れていますッ! 」
「おう、どれどれ……ダメだな。もう息はねぇ」

仗助とミキタカが店の入り口の脇で倒れている犬を調べている。おそらくアレも参加者の1人だろう。
形兆の自宅周辺で出会った『鳥の死体』の首に付いていた首輪のタイプが同じだからな。
最も、これは俺達3人の首に付いている首輪とも同タイプなんだがな。
つまり荒木は『この町にいる全ての者に首輪を付けて束縛させている』というわけだ。
推測だが教会での奴の会話を聞く限りでは、首輪の機能は幾つかあるようだ。

…………じゃあ次は順を追って、首輪について今まで考えてきた事を整理・確認するか。

*  *  *

590 :ブチャラティがCOOL! ◆fk8qEzlLPk :2007/08/31(金) 06:28:15 ID:tLo2uNdg
@首輪には爆弾が本当に仕込まれているのか?
荒木自身は強引に外そうとすれば爆発すると最初に言っていたが、これは本当か。
形兆が黒尽くめの男の首輪をバッド・カンパニーの爆弾で破壊しているが、
・バッド・カンパニーの爆弾の爆発で首輪が破壊し、首輪の爆弾にも誘爆した→首輪は脆い・爆弾アリ
・バッド・カンパニーの爆弾の爆発の振動によって、首輪の爆弾が誤作動(爆破)を起こした→首輪は固い・爆弾アリ
・バッド・カンパニーの爆弾が単純に首輪もろとも爆破しただけ→首輪は脆い・爆弾ナシ
ま……爆弾ナシはおそらく無いな。
バッド・カンパニーの爆弾の威力ぐらいは几帳面な虹村形兆ならしっかり調べてあるだろう。
首輪に爆弾が無い場合、黒尽くめの男を殺した爆撃は『隊の爆弾のみの威力』だ。
首輪の爆弾との混合爆発が無い、つまり威力の変化の有無が無いなんて事実は奴なら気づきそうだ。
『爆弾は有る』な。

A首輪は(VSリゾットで)どうやって壊れたのか?
次に首輪の強度……これはどうだろうな。
スタンド使い同士の戦闘においては、生半可な強度の物質では簡単に破壊・損傷される。
外部からの衝撃にしろ内部からの破壊にしろ、形兆のしかけたスタンドの爆弾でも破壊or誤作動が生じるのならば、
ほとんどのパワータイプのスタンドでも衝撃を与えて外部or内部破壊できることになる。
正直なところ、あまり重要な事項ではないな。
『とにかく首輪の破壊は可能』のようだ。


591 :ブチャラティがCOOL! ◆fk8qEzlLPk :2007/08/31(金) 06:28:52 ID:tLo2uNdg
B形兆の自宅周辺で見つけた鳥(ペット・ショップ)の首輪における調査。
問題はこれだ。
俺があの鳥から首輪をステッキィ・フィンガースで外した時……『何も起こらなかった』。
首輪についてるであろう爆弾も作動せず、今もこうして俺の手荷物の一つとしてここにある。
今思えばゾッとするが黒尽くめの男、そして形兆との戦闘でよく誤作動を起こさなかったな。
ジッパーで解体していたとはいえ、解体する場所を間違えていたらどうなっていたかわからなかった。
だから俺は暇を見ては自分なりに首輪に衝撃を与えてみた。元に戻した状態でな。
結果は爆破しなかったのだ。正直意外だった。
いくら導火線がない、装置が作動しないとはいっても首輪に爆弾が仕掛けられている事は@より明白。
爆弾の素がそこにあるのは間違いないのだから、取り扱いを間違えれば爆発するおそれはいくらでもある。
しかし爆発しなかった――――これは極めて重要な事項だ。
どういうわけか死体から回収した首輪は完全に爆破装置、爆破物含めて機能停止する。
違和感はあるが『死体の首輪は絶対に誤作動を起こさない。爆弾も爆発しない』というわけだ。
いくら何でも……と思う所もあるが、『首輪の爆破装置』がそれだけ『ザル』という事なのだろうか。
それとも、それだけ高性能の生体反応装置が内臓されているという事か。かなり苦しいがとりあえず良しとしよう。

C首輪による俺たちの位置把握について。
そろそろややこしくなってきたがこれも重要事項だ。『首輪による位置把握の機能はあるのかどうか』。
荒木の発言及びこれまでの経緯より、位置把握に関係のある事項を列挙してみる。

<1>タルカスとカーチェイス中、俺の運転していた車のラジオから放送が流れた事実。
車は形兆に支給されたもの。元より内臓されていた物と考えるのが妥当だな。

<2>首輪は俺達がルール違反をした時に爆破による制裁を担ってくれる。
 一、この空間から逃げだそうとすると爆発。
 一、放送された禁止区域に侵入したとき爆発。
 ※自分のいる場所が数分後に禁止エリアになる場合、参加者にその事実が知らされる。

592 :ブチャラティがCOOL! ◆fk8qEzlLPk :2007/08/31(金) 06:29:45 ID:tLo2uNdg

空間とはこの町の地図でエリア分けされている地域だろう。つまり町の外は最初から禁止エリアということか?
しかし放送で指定される禁止エリアが、単純計算して10×10の100マス。
海、川、湖を省いても70マスはある。しかも1マス辺りの広さは決して狭くない。
ここまで広大な町に禁止エリアという罠を仕掛けるには、この町の全てを毎時間毎分毎秒チェックしなければならない。
水面を仕切るような目測では識別不能なラインの把握もしなければならない。能率が悪すぎる。
だがそれを簡単に解決出来る方法がある。『首輪のほうに禁止エリア識別機能をつければいい』。
任意の禁止エリアに誰が入るかを待つより、誰が今禁止エリアに入ろうとしているかをチェックしたほうが楽だ。
やはり『位置認識機能はある』。そして禁止エリア侵入における首輪爆発のペナルティは、
『首輪が無いと成立しない。目測不能なラインも存在するのでおそらく爆破装置は手動ではなく自動(オート)。
 逆に首輪が無ければ禁止エリアも通過可能、即ち町の外にも脱出可能』ということだ。
まぁ……町の外に脱出出来たとしても元の世界に返るには荒木の力を借りるか、
荒木を打倒して元の世界に還る手段を洗いざらい吐いてもらうしかなさそうだが。
誰かが禁止エリアに入ってしまった時の事前アナウンスはあらかじめ録音されたものでも流せばいい。
アラームかスピーカーぐらいは取り付けているだろう。

D盗聴について。

荒木の第二回放送での発言を思い出す限り、奴は俺たちの会話内容を把握しているようだ。
ただのハッタリの可能性もあるが、無いと決め付けて行動するのは不用心だろう。
万が一首輪が何かのキッカケで外れてしまったしたら、その参加者の状況を判別する手立てが無くなってしまう。
禁止エリアと首輪の爆弾という制約が形骸化してしまう。
その不足の事態に対応する為にも、参加者の状況はリアルタイムで追う必要があるはず。
つまり……盗聴だ。勿論首輪にしかけてな。
Cでも述べたが、こんなに広い町に盗聴機をしかけて傍受するなんてのは不可能に近いし能率が悪い。
『よく聞き取れませんでした』なんて事になれば実にお粗末だろう。
つまり『盗聴はある。首輪に装置がある』が妥当だな。


593 :ブチャラティがCOOL! ◆fk8qEzlLPk :2007/08/31(金) 06:31:03 ID:tLo2uNdg
そろそろ規制されそうなのでここからは避難所に投下します。
どなたか代理投下をよろしくお願いします。

594 :◇fk8qEzlLPk 代理投下:2007/08/31(金) 09:48:44 ID:ngAYbYpb
*  *  *

さて、首輪についてまとめてみよう。
@『爆弾は本当に有る』
A『首輪の破壊は可能』
B『死体の首輪は絶対に誤作動を起こさない(完全機能停止)』
C『位置把握機能があり、禁止エリアを感知した場合自動的に爆発する』
D『首輪に盗聴機がある』

そして推測だが、それによりわかった事実だ。
@『禁止エリアは首輪が禁止エリアと識別して成立する』
A『首輪が無ければ禁止エリアも通過可能、即ち町の外にも脱出可能?』
B『首輪が無いor首輪が外れた者の識別は出来ない』
※この場合直前までの盗聴機能が生きる。うまく首輪を外したとしても、
 外した者が直前に不穏な行動を見せていれば、荒木はその人物に対して警戒を強めればいい。
 外した奴の『演技力』に全てが掛かっていると言えなくもない。

……ここまでまとめてみるとわかる事がある。
(また俺の長い考察が始まるので、面倒くさい奴は飛ばしてもらって構わない)

595 :◇fk8qEzlLPk 代理投下:2007/08/31(金) 09:50:00 ID:ngAYbYpb
*  *  *

それは一見完璧のようで、所々綻びが目立つという点だ。
偶然であれ故意であれ首輪が外れた者へのその後の対処が何もない(これは俺が知らないだけかもしれないが)。
そして『スタンドによって首輪が外されるという事態をまるで考慮していないということ』だ。
ただの一般人ならば、これだけでも充分だろう。しかしスタンド使いが相手ならばどうか?
例えばトリッシュが首輪をゴムのように柔らかくしたら引き伸ばして簡単にとりはずす事が可能だ。
仗助がいれば無理やり首輪を外した人間をすかさず治療するという事態もありえる(さすがにリスクが大きすぎるが)。
何より俺のスティッキィ・フィンガースは『天敵』とも言える存在のはず。
しかし、現に何事も無く俺は『アイツ』を『処理』することが出来たのだ。
この調子でいけば、残りの参加者全員を同様に『処理』をする事が可能だろう。

…………………………いくらなんでも順調すぎではないだろうか?

実におかしい。こんな『事態』になるのを荒木が予測できないはずがない。
俺をこの殺し合いに参加させた時点で遅かれ早かれこうなる事はわかっていたはずだ。
奴の口ぶりから察すれば、奴は俺たちがスタンド使いであること。個々の能力が何なのか位は知っていてもおかしくない。
最悪、俺たちが徒党を組んで一斉に攻め込んできた時、どうするつもりだったのか。
最初の教会を見る限り、手下と呼べるような人物は見当たらなかった。
あの時荒木の襲いかかった男達を荒木自身が直接手を下したことからもその可能性が高い。しかし実際はどうだ?

――やれやれ…くれぐれも僕を殺そうなど滅多なことは考えないほうがいいっと言おうとしたのに…――
――君たちは私に一泡吹かせようと色々考えているみたいだけどね……!あまり私を怒らせないほうがいいぞ――

思い出せ……思い出すんだ……奴の言動を……。


596 :◇fk8qEzlLPk 代理投下:2007/08/31(金) 09:51:12 ID:ngAYbYpb
――あんまり調子に乗られると、私自身が手を下さなければならなくなるんだ――
――こちらとしても、君たちへ罰を与えたという「報告」は今回限りにしたい――

奴の言葉から捉えられる人物像を読み取るんだ……。

――『ジョルノ君は僕の元へ辿り着き、果敢に立ち向かった結果、天へ召されました』……なんて「報告」はねッ! ――

……『辿り着いた』、か。
ジョルノは荒木の居場所を見つけた。だから始末された。あの時の俺のショックは……それなりにでかかったな。
将来の有望ある人物だったのは間違いない。俺が本格的に荒木打倒の決意を固めた瞬間でもあ――



       !?



これは……どういうことだ。奴はなぜジョルノの敗北を放送でわざわざ流したんだッ!?
第二回放送はトリッシュも死んでいる。
偶然かどうかは別にして、大事な仲間が2人も死んだ結果を流せば俺は一刻も早くこの状況の打破に勤しむ事は当然。
ましてやその仲間を葬ったのが主催者自身だとしたら俺は間違いなく参加者達と同盟を結び、例の『処理』を断行。
最後には荒木の討ち取りへと一直線に向うはずだ。いくら荒木が自己顕示欲の強い人間だとしても軽率すぎるッ!
警告どころか、これではまるで『自分の所に攻めてきてください』と煽っているようなものだ。


597 :◇fk8qEzlLPk 代理投下:2007/08/31(金) 09:51:52 ID:ngAYbYpb
――今から君達には"殺し合い"をしてもらいます!これはゲームです――
――                     これはゲームです――
――                        ゲーム  ――

……『ゲーム』か。 主催者である奴にとって、この状況の何が『ゲーム』だろうか。
俺たちが殺しあう様を上から眺めるという事だけだろうか。
奴の挑発からは『貴様らもっと殺し合え』という意味は余り感じられない。
さっき言ったとおり『反逆したい奴はかかってこい』という意識が見て取れる。
つまり……いささか妄想の飛躍も禁じえないが……、
荒木の真の狙いは


『ゲームとして俺たちを戦わせ、(最後に生き残った者=最強の人物)と戦うこと』なのか?


だとしたらジョルノは荒木にとって差し詰め『中ボス』といった所か。
そして大勢の仲間を引き連れて襲撃しようとしている俺は『大ボス』の1人とも言える。
『大ボス』の『仲間』は所詮経験値稼ぎの雑魚……これは言い過ぎだが、奴にとっては大差ないだろう。
ひょっとしたら最初から51人全員と戦うつもりだったのかもしれないな。
『最後に生き残った者は元の世界に返ることが出来る』という奴の言葉も合点がいく。
『最後に生き残った者』は『参加者』とは言っていない。
つまり『荒木本人』が『51人の生き残り』と戦い、結果最後の生き残りになったとしても嘘はついていない。
自分が元の世界に帰ればいいだけのこと。


598 :◇fk8qEzlLPk 代理投下:2007/08/31(金) 09:52:43 ID:ngAYbYpb

これでようやく首輪に関するいくつかの疑問も払拭できる。
『首輪にいくつかの欠陥が在る理由』、それは『首輪を**する人間が現れるようにする為』だ。
首輪に存在する数々の欠点は、俺たち51人の誰にも首輪を**するチャンスを生み出している。
もし俺がこのまま全員の首輪を**し、勝つ気満々で荒木を打倒しようとすれば、それこそ奴の思う壺だったわけだ。

スタンド使い対策が不十分でぱっと見ると、粗悪品としか思えぬ首輪。
しかしその実態は俺たちが自らの手によって**した勘違いし、そのまま勢いに乗って荒木を出し抜いたと思い込み、
結局奴と直接一戦を交える為の近道切符だったわけだ。

しかしこれが本当だとすると、荒木自身のスタンド能力が気になるな。
自分の能力によほどの自信が無ければ……こんな事をしようとは思うまい。

*  *  *

599 :◇fk8qEzlLPk 代理投下:2007/08/31(金) 09:53:58 ID:ngAYbYpb
*  *  *

これまでの流れをもう一度整理してまとめてみよう。

・首輪(爆弾付き=確定)
@『死体の首輪は絶対に誤作動を起こさない(完全機能停止)、しかし首輪は機能停止の如何に関わらず破壊可能』
A『位置把握機能があり、禁止エリアを感知した場合自動的に爆発する(首輪が禁止エリアと識別して成立する)。
  だが首輪が無ければ禁止エリアも通過可能、即ち町の外にも脱出可能?』
B『首輪が無いor首輪が外れた者の識別は出来ない』
※この場合直前までの盗聴機能が生きる。うまく首輪を外したとしても、
 外した者が直前に不穏な行動を見せていれば、荒木はその人物に対して警戒を強めればいい。
 外した奴の『演技力』に全てが掛かっていると言えなくもない。

・荒木の最終的な狙い(不確定だが可能性高し)
@『参加者の生き残りとの対戦?』
荒木の言う優勝者=51人の中の生き残り=最強の人間?
その生き残りとの戦いを望んでいる?
※最後に生き残った者は元の世界に帰れる→参加者とは限らない。荒木自身を指してる?)
※第二回放送でのジョルノを始末したという報告はブチャラティへの煽り?
 ブチャラティは首輪の**に最も近い存在。(例:首に****を付けて首輪を体から***)
 ブチャラティが仲間を集めて自分に戦いを挑んで来ることは狙い通り?
※従って荒木は自分の能力に相当な自信アリ?

……ふぅ。とりあえずこんな所か。
とりあえずこの仮説を仗助達に筆談で伝えてみるか。

600 :◇fk8qEzlLPk 代理投下:2007/08/31(金) 09:54:51 ID:ngAYbYpb
*  *  *

「ブチャラティさん……本当にアナタが形兆さんを始末したんですか? 」
「問いただしても無駄だぜミキタカ。この人が形兆をヤッたっつーんならヤッたんだろーよ。
 冷たい事言うようだけどな、俺には反旗を翻すほうがアイツらしいと思ったぜ? 実際に会った俺が言うんだからな」
「そうですか……せめて本人なのかゾンビだったのか知りたかったです」
「どーだろなー。でもワムウの野郎はジジイの事を青年とか言ってたから……ワムウはゾンビの類かもしれねーぞ。
 あいつら1000年は生きてそうなカンジだったからな。ま、流石にもう一度会って聞くつもりはねーがな……」
「『ドッピオ』さんという人物に関して、仗助はどう考えていますか? 」
「わかんねーなぁ……名簿に名前は無いんだからエルメェスさんの勘違いかもしれねぇ……あ、名前の話な?」

白白しい会話をしながら、仗助達は俺に目で合図を送る。
とりあえず一通りの事は彼に話しておいた。
ついでに禁止エリアを始めとした彼らの知らない情報も伝えておいた。
もちろん彼らは既に『俺が形兆を処理した事』について全てを知っている。無論『筆談』でだ。
彼らも形兆の事については『乗り気』だったようだが、今は俺が説得をし、自重してもらっている。

そう、問題は彼らを『いつ、どのタイミング』で『虹村形兆』と同じように『処理』するかなのだ。

今、俺達がいる場所は【E-4】の杜王町商店街付近。時刻は……町の時計を見る限り午後5時50分。微妙だ。
『このあたりに禁止エリアは無い』し、街の中心だけに『人と遭遇しやすい、つまりにもつきやすい』からな。
その上放送が流れれば、ワムウ達が駅から飛び出してくるだろう。
『処理している最中』に『誰かが俺と遭遇すれば』計画は全部水泡に帰す。
そして何より……もしこれからナランチャを始めとする仲間と合流したときに、もし彼らが重傷を負っていたとしたら?
ミキタカにここぞという時に何かに変身してもらう必要があったとしたら?(彼は人間には変身出来ないようだが……)
2人を『処理』するタイミングは特に慎重に決めないとな。

601 :◇fk8qEzlLPk 代理投下:2007/08/31(金) 09:56:26 ID:ngAYbYpb

まだまだ俺達は知らない事が多い。
@荒木自身の能力にはあとどれくらいの秘密がかくされているのか?
A荒木の居場所はどこか?(東方仗助曰く、荒木がいた教会は見た事が無いとのこと)
B果たして第三回放送で『アイツ』の名前は『ちゃんと』呼ばれるのか?(作戦の成否に大きく関わってくるので)

荒木打倒へのピースは確実に集まってはいる。
しかし、まだ足りない。表からも裏からも攻めなければ奴は倒せない。
『欠陥品』の『首輪』を用意する時点で、奴の余裕っぷりがみてとれる。

「ブチャラティさん、とりあえずジジィの捜索……手伝ってもらうッスよ」
「南はブチャラティさんが散々探検したんですよね。このまま北へ向かってみるのはどうでしょう? 」
「南を完全に調査し終えたとは言えねーけど……行ってみる価値はあるな。どうッスかね、ブチャラティさん」

自信はある。あわよくば相討ちになる覚悟も出来ている。だがそれだけではダメだ。
『荒木はまだ手の内を全部俺達に見せていない』という事を忘れてはいけない。


……そろそろ午後六時か。
放送が、流れるな。


602 :◇fk8qEzlLPk 代理投下:2007/08/31(金) 09:57:47 ID:ngAYbYpb
【ギャングと学生と宇宙人 (遂に合流ゥ!)】
【杜王商店街(E-4)/1日目/夕方(放送直前)】
【ブローノ・ブチャラティ】
[スタンド]:『スティッキー・フィンガーズ』
[状態]:無傷(かすり傷、右腕の袖の傷は仗助に治してもらいました)
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、フォーク。首輪×2
[思考]:
1)北へ向う。
2)なるべく多くの人を救う。機会があれば仲間と合流
3)荒木の打倒。其の為の秘策アリ?(しかし荒木への警戒は怠らない)
4)『ゲーム』に乗った奴は容赦しないが、ワムウ達はスルー。

[補足1]:ブチャラティはトリッシュがスタンドを使えた事を知りません

【東方仗助】
[スタンド]:『クレイジー・ダイヤモンド』
[時間軸]:四部終了時
[状態]:右太股にツララが貫通した傷(応急手当済み・ 歩行に少し影響)、全身に軽い打撲
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考・状況]:
1)どこかに隠れているジョセフを探す為に、北へ向う。
2) 傷ついている参加者がいたら、敵味方関係なくとりあえず『治す』
3)シーザー、シーザーの仲間を探すのは後回し。ドッピオという人物への疑問。
4)打倒荒木! (時間軸のズレに気付いたかもしれない?)

[補足1]:仗助は首輪からの盗聴の可能性、禁止エリアの情報を知りました。
[補足2]:仗助は、荒木の能力(時空操作)に気付き始めました。
[補足3]:仗助は埋葬した遺体がジョセフだとは気づいていません。

603 :◇fk8qEzlLPk 代理投下:2007/08/31(金) 09:58:27 ID:ngAYbYpb
【ヌ・ミキタカゾ・ンシ】
[スタンド?]:『アース・ウィンド・アンド・ファイアー』
[時間軸]: 鋼田一戦後
[状態]:無傷(仗助に治してもらいました)
[装備]:支給品一式(地図無し)※ブチャラティに返してもらいました
[道具]:ポケットティッシュ
[思考]:
1)ジョセフを探すand味方を集めて多くの人を救いたいので、北に向かう
2)形兆ゾンビ説、というよりワムウの発言(ジョセフ関係)に疑問。

[補足1]:ミキタカは首輪からの盗聴の可能性、禁止エリアの情報を知りました。


604 :◇fk8qEzlLPk 代理投下:2007/08/31(金) 10:17:08 ID:ngAYbYpb
【ブチャラティの推論のまとめ】
・首輪(爆弾付き=確定)
@『死体の首輪は絶対に誤作動を起こさない(完全機能停止)、しかし首輪は機能停止の如何に関わらず破壊可能』
A『位置把握機能があり、禁止エリアを感知した場合自動的に爆発する(首輪が禁止エリアと識別して成立する)。
  だが首輪が無ければ禁止エリアも通過可能、即ち町の外にも脱出可能?』
B『首輪が無いor首輪が外れた者の識別は出来ない』
※この場合直前までの盗聴機能が生きる。うまく首輪を外したとしても、
 外した者が直前に不穏な行動を見せていれば、荒木はその人物に対して警戒を強めればいい。
 外した奴の『演技力』に全てが掛かっていると言えなくもない。

・荒木の最終的な狙い(不確定だが可能性高し)
@『参加者の生き残りとの対戦?』
荒木の言う優勝者=51人の中の生き残り=最強の人間?
その生き残りとの戦いを望んでいる?
※最後に生き残った者は元の世界に帰れる→参加者とは限らない。荒木自身を指してる?)
※第二回放送でのジョルノを始末したという報告はブチャラティへの煽り?
 ブチャラティは首輪の**に最も近い存在。(例:首に****を付けて首輪を体から***)
 ブチャラティが仲間を集めて自分に戦いを挑んで来ることは狙い通り?
※従って荒木は自分のスタンド能力、もしくは戦闘能力に相当な自信アリ?


605 :参加するカモさん:2007/08/31(金) 10:26:54 ID:alhTsgz3
投下乙!
ブチャラティの首輪考察が本当にうまい
こういうことをまとめてくれるのは本当に助かる

そして、仗助とミキタカと合流してなかなか強いコンビになったなぁ
今後が楽しみな展開でした

606 :参加するカモさん:2007/08/31(金) 11:44:29 ID:IokzOtBD
乙!
前に誰か言ってたけどブチャラティはトリッシュのスタンドを知らないはずなのになんで>>595で言ってるの?

607 :参加するカモさん:2007/08/31(金) 12:38:43 ID:tl1AvoYq
乙です

やはりトリッシュのスタンドについての言及が気になります
例えば「物質の状態を変化させるスタンドがあったとしたら」
のように一般論として言い換える事は出来ないでしょうか?

608 : ◆fk8qEzlLPk :2007/08/31(金) 13:57:57 ID:tLo2uNdg
>>606-607
orz

確かに直したはずなのに……本当に申し訳ありません。
手違いで直していないバージョンを投下してしまったようです。
と、いうわけで。
>>595
>例えばトリッシュが首輪をゴムのように柔らかくしたら引き伸ばして簡単にとりはずす事が可能だ。

>例えばミキタカなら体をゴムに変身して、首輪を体から簡単に取り外す事が可能だ。
に修正します。よろしくお願いします。

609 :参加するカモさん:2007/08/31(金) 14:16:36 ID:0aSvKnIf
なんかもう鎖になったときに取れてそうだwww

610 :参加するカモさん:2007/08/31(金) 14:18:13 ID:2nDrec/G
どうやってくっついてたんだろうかw
もううっかり外れてたってことでもいい気がしてきた

611 :参加するカモさん:2007/08/31(金) 17:25:07 ID:ngAYbYpb
>>607
すいません、代理投下した時に間違えて直してないバージョンを投下してしまいました
作者さんと読み手さんすいませんでした><

612 :参加するカモさん:2007/08/31(金) 17:26:48 ID:5h0hMKeR
ミキタカの変身は服ごとだから。原作でも学生服ごと変身してる。
まさかあの服まで宇宙人の肉体の一部ってことはないだろう。
ボーダーラインが分からないが、身につけてるものは一緒に変化すると見ていい。

あれ? ってことは、変身中は首輪消えて、首輪の効力からフリーになってた? 変身中は爆破されない?

613 :参加するカモさん:2007/08/31(金) 17:29:14 ID:fTT3pfB1
リトル・フィートみたいなものか

614 :参加するカモさん:2007/08/31(金) 20:14:03 ID:DSD2wDZB
>変身中は爆破されない?
こういうところにブチャ等々が気づけば新たなアラキ打倒策になるのでは?

615 :参加するカモさん:2007/08/31(金) 20:46:41 ID:Ac+GRsfr
首輪ヲタと化したブチャなら「変身中どうなっていたか?」という疑問は抱きそうだな

616 :参加するカモさん:2007/08/31(金) 21:13:14 ID:FiKal4oc
アブの夢ルートがまだ消えてないところが非常に気になるw

617 : ◆C9UOxHGVmM :2007/09/03(月) 21:29:11 ID:fc17SvDF
◆fk8qEzlLPkさん
GJ!!!
タイトルが今までの知的なイメージからいきなりノリが良いイメージになりましたね。
にしても、ブチャKAKKEEEEEEEEEE!!!
読み始めの頃、自分のブチャラティ像がガラガラと音を立てて崩れ去ったんですが、
読み終わって持ち直しましたw
5部ツートップの片割れが居ない以上、ブチャには一人で頑張ってもらわねば。
後、一点気になったんですが(矛盾というレベルではないです)、
鳥の時も、形兆の時も“首を切断して首輪を外した”と思うんですが、
今回のSSでは、首輪そのものを切断したような描写があります。
ブチャは首輪を切断した事があると考えて良いのでしょうか?

◆yxYaCUyrzcさん
貴方の文章を頂いて修正してしたらばに乗せてました。
◆yxYaCUyrzcさんの文章も弄ってますので、
このSSの投下について、許可を頂けますでしょうか。

>>551-552
ココジャンボですが、
初めて知りました。
自分が参入する直前ですかね。
結果とか、まとめwikiに載ってないのが残念です。

618 : ◆yxYaCUyrzc :2007/09/03(月) 22:16:29 ID:pujGMPdN
>>617、◆C9UOxHGVmM氏
俺の文章弄ってもらって光栄です。反対するところはありません。おまけにサブタイトルに入れてもらえて。
俺の提供した文章をうまく◆C9UOxHGVmM氏らしい文章に消化してもらってGJです。
ただまぁ個人的には作品の最後に【To Be Continued】をつけて(スペル合ってるか不安ですが汗)
創作小説のこのロワに多少のジョジョパロディらしさがほしいかと思います。
台詞や言い回しだけでジョジョのパロディを出すのはなかなか大変ですから・・・
しかも作品の最後が次回に続くことを示唆しているような文章なのでなおさらですね。
作品は俺の文章ですがしっかりと作品の一部になっていたのでもちろん許可します。半分だけとか感染部分は許可しないとは言いませんw

619 : ◆C9UOxHGVmM :2007/09/04(火) 22:05:32 ID:nb3GgYL1
まだ開かれてない支給品ってありましたっけ。
あったら支給品対決したいんですけどね。
ヨーヨーマッVSノトーリアスとか、
ヨーヨーマッVS億泰の親父とか(これはダメか)


◆yxYaCUyrzcさん
了解です。
今、別のSSを修正してますので
それを投下する時に合わせて修正します。
マン・イン・ザ・ミラー発動しなくてほっとしましたw

620 :参加するカモさん:2007/09/04(火) 22:34:29 ID:9/mDus5x
確かDIOの支給品だけじゃなかったっけ

621 :参加するカモさん:2007/09/04(火) 22:37:52 ID:IvMxlhG7
杜王駅に置きっぱなしになってる(と思う)リキエルの支給品もだな

>>619
親父支給して一体何するんですかwww

地図 パスはjojo
http://www11.axfc.net/uploader/20/so/He_31353.jpg.html

622 :参加するカモさん:2007/09/04(火) 23:14:38 ID:EJwt6K4f
>>620
第三回放送でどこかに荒木がどこかに設置するとかなんとか言ってたような。

>>621
乙なんだぜ! 今まで投下されてきた地図も終盤になってきたんだな……。
かなり人数減ってきたな……ってペットショップの死体がG-5にいねぇー!
それとリキエルの支給品はもう出てるぜ。バイクだったはず。

623 :参加するカモさん:2007/09/05(水) 00:15:01 ID:mx0VbD6j
個人的にはやっぱりハズレも欲しい。>支給品
5千万ドル(60億円)とか、南極の氷に埋めたトロフィーとか。
あんまりでてないSBRからの支給品、且つこの上なくハズレw


624 :参加するカモさん:2007/09/05(水) 00:57:01 ID:k9WHiyMD
チープ・トリックのように機能的にハズレでもなく存在がハズレなのかよw

荒木が最後の最後に用意してくれた支給品がハズレだなんて……いや十分に有り得るか?w

625 : ◆fk8qEzlLPk :2007/09/05(水) 16:40:56 ID:lelL89u0
>>617
>鳥の時も、形兆の時も“首を切断して首輪を外した”と思うんですが、
申し訳ありません。“首輪を切断して取り出した”と完全に勘違いしていました。
ペット・ショップのくだりは“首を切断して首輪を外し”、
しばらくした後“首輪をジッパーで解体するなりして調査した”と解釈してください。
また後日修正したものを投下します。

そして第三回放送についてちょっと相談事があります。それは避難所のほうでお話したいと思います。


626 : ◆C9UOxHGVmM :2007/09/05(水) 21:06:14 ID:Y9nWnygg
◆fk8qEzlLPkさん
第三放送の件に付いては、
今しがたあちらに書いておきましたので御参照下さい。
ブチャの件は了解です。


627 :参加するカモさん:2007/09/06(木) 15:17:35 ID:LgEhpzRz
第三放送マダー?

628 :参加するカモさん:2007/09/06(木) 22:27:21 ID:XGNCG++0
第三放送wktk

629 : ◆fk8qEzlLPk :2007/09/06(木) 22:28:11 ID:h3+Q2DYD
したらばの修正スレに本スレ>>>>591の修正を投下しました。
そして【第三回放送】予約します。

630 :参加するカモさん:2007/09/06(木) 22:36:08 ID:hVgXWZIH
wktk

631 :参加するカモさん:2007/09/07(金) 20:24:14 ID:p8LxsmCU
ワクワク

632 :優勝するのは誰だ!? まとめ:2007/09/07(金) 20:52:24 ID:gFyWcSzR
『比較的平和だけど油断はできないよ編』
★午後4時〜6時
・ジョージ&ナランチャ&エルメェス【E-4】
仗助を探している。エルメェスは2人に荒木の居場所をまだ話していない。
仗助達と合流すればナランチャの視力回復とブチャの首輪の考察がもれなくつくし、最強パーティ結成か?
ワムウと遭遇しなければしばらくは安泰?

★午後5時半頃
・ダイアー&ポルナレフ【E-3】<杜王駅>
タルカスを撃破。【C-4】へ向かって移動中。
・ワムウ【E-3】<杜王駅内部>
駅の中にいるのは確か。夜は西側入り口にいる吸血馬で移動予定?
ワムウがポルナレフ達を追いかければカーチェイスかバトル開始?
その前にエルメェス組かブチャ組と遭遇?

★午後6時のちょっと前
・東方仗助&ミキタカ&ブチャラティ【E-4】<杜王商店街>
ワムウとは戦わないとか言ってるけど遭遇したらバトル回避は厳しいか。
ジョージ組かポルナレフ組と合流すれば大丈夫そうだが、ブチャ達はポルポル達と面識無し。

633 :優勝するのは誰だ!? まとめ:2007/09/07(金) 20:52:58 ID:gFyWcSzR
『平和どころか修羅場真っ最中だよ編』
★午後4時〜6時
・シーザーVSディアボロ【F-3】<F-3とG-3の境にある住居>
どっちかはここで退場かもしれない。
リサリサ&シュトロハイムの横槍でどっちも生き延びる可能性はあるけど……。
逆に言えばリサリサ達以外横槍いれるのムリポ。
・リサリサ&シュトロハイム【G-3】<杜王町南西>
シーザーVSディアボロにどこまで横槍を入れれるかが鍵。
この中で誰が生き残るのかなんて予想は野暮か。

★午後6時
・空条承太郎&モハメド・アヴドゥルVSDIO【C-8】<吉良吉影宅>
ハイウェイスターに養分を吸われているのでスタミナ切れが出そうな承太郎。
戦力としては充分だけど胴体、両肩にダメージ&チープ・トリックがネックなアヴドゥル。
健康で無傷だけど登場時間軸のズレのせいで承太郎が時止めできる事を知らないDIO(承太郎はDIOの時止めを知ってる)。
そして半分空気のヨーヨーマッ。予測不能!予測不能!

『というかコイツの事を忘れてはいけないよ編』
★???
・荒木飛呂彦
このまま教会にいるのか、それともジョルノやウェザー達のように誰かを殺すのか……。
放送後の対応の影響が、どの参加者のどの程度響くのか。これが一番恐ろしい。

634 :参加するカモさん:2007/09/07(金) 21:18:57 ID:/pguWHxd
仗助って失明も直せるの?

635 :参加するカモさん:2007/09/07(金) 21:32:36 ID:gFyWcSzR
>>634
いやわからんけどナランチャが失明した原因が病気とかじゃなくて
マジシャンズレッドの炎で目を焼かれて失明したわけだから治せるかもしれないってこと。

636 :参加するカモさん:2007/09/07(金) 22:03:10 ID:xxkIiDPB
怪我が原因なら治せるね

637 :参加するカモさん:2007/09/07(金) 23:12:49 ID:LDLtvI+B
ささいなことなんだけど、荒木の教会が地下ならジョルノのカバンはどうやって来たんだろうか
気付いてたけどわざと放したのかな?

638 :参加するカモさん:2007/09/07(金) 23:29:02 ID:AJV0LFLK
>>632
ブチャ組とジョージ組に関してはナランチャとブチャの間に十分すぎるくらい面識があるから大丈夫な気がするが・・・


639 :参加するカモさん:2007/09/07(金) 23:49:33 ID:6pTmZMK0
>>638
>>632がいってるのはポルポル組とブチャ組の面識のなさで
ジョージ組とブチャ組は大丈夫といってるが

640 :参加するカモさん:2007/09/08(土) 00:00:26 ID:E2mc+N36
>>639
スマン、見間違えてた

641 :参加するカモさん:2007/09/08(土) 00:04:34 ID:q2DSUDWu
>>637
エルメェスが荒木の居場所を知ったのに敢えて放置して様子を見ると言ってるし多分それが正解だろう。
ブチャの考察から荒木は挑戦的な態度がケッコーみてとれる。

642 :参加するカモさん:2007/09/08(土) 01:53:56 ID:mUn8pxh0
>>639
一応ポルナレフはジョルノとパーティー組んでたし、お互いの仲間の名前と特徴は教えてただろう。
そう言った意味ではブチャの『首輪の情報』と、ポルの『荒木の情報』交換は凄いことになると思う

今参加者でバトルロワイアル内の情報を考察or持っているのは…
・エルメェス:荒木の居場所+大まかな正体。
・ブチャラティ:首輪の秘密
・ポルナレフ:荒木の能力(ほぼ完璧)
・京兆:首輪の秘密(不完全)
当たりがメインかな?

643 : ◆fk8qEzlLPk :2007/09/08(土) 19:19:13 ID:24VWEI74
投下します。

644 :コーシャス☆アラキ〜第3回放送〜 ◆fk8qEzlLPk :2007/09/08(土) 19:19:57 ID:24VWEI74
物事には最適な時期という物が存在すると私は思う。
果実で言えば熟したとき、『食べごろ』というやつだね。
その変わり目を見抜くのは至難の業であり、達人ですら頭を悩ませる。
長年の経験と知識、そして勘に頼るしかない。


今、私はその『時期』を見極めようと息巻いている。
胸が大きく高鳴る。少し興奮気味だ。


―――――――――放送を、流そうか。



645 :コーシャス☆アラキ〜第3回放送〜 ◆fk8qEzlLPk :2007/09/08(土) 19:20:51 ID:24VWEI74
 *  *  *




 あーテス、テス……ピザ……ピザ、モッツァレラ♪ レラレラ……ふう、大丈夫だね。

 こんばんは! もうわかってるよね。第三回放送の時間だよ。 
 太陽も完全に沈んでいよいよ夜がやってきたぞ。
 闇に生きる者たち、ようやく君達の時間だ。思う存分に暴れて欲しい。
 ああそれとね、僕は君達に謝罪をしなければならない。
 第二回放送を覚えているかな? 
 あの時に私が発表した死者はわずか7名なんだけど、私はこの数字を聞いたときガッカリしたんだよ。
 このゲームは思ったよりも長期化するんじゃないかってね。
 ところがどうだ。この6時間で何人が死んだと思う?
 
 
 発表しよう―――――――

646 :コーシャス☆アラキ〜第3回放送〜 ◆fk8qEzlLPk :2007/09/08(土) 19:21:40 ID:24VWEI74




  ウィル・A・ツェペリ、タルカス
  花京院典明、ホル・ホース、ミドラー
  噴上祐也、虹村形兆
  セッコ
  空条徐倫、ウェザー・リポート、F・F、ナルシソ・アナスイ、エンリコ・プッチ神父、ジョンガリ・A、リキエル


  

  以上15人だッ! 過去最高なんだなこれがぁぁぁぁッーー!
  みんなやれば出来るじゃあないか。私は猛烈に感動しているよ。
  引き続き殺しあってね。多分深夜0時頃には現在の半分位にはなってるでしょ。
  そして禁止エリアの発表。今回加えられるエリアも『3つ』。
  ちゃんと聞いててね? 該当するエリアは――――



   まず19時、つまり午後7時からI-6
   次に21時、つまり午後9時からE-3
   次に23時、つまり午後11時からE-7





 わかったかな? I-6、E-3、E-7の3つ。
 うん、もう言わない。

647 :コーシャス☆アラキ〜第3回放送〜 ◆fk8qEzlLPk :2007/09/08(土) 19:22:21 ID:24VWEI74
 そして、もう一つ……とても……とても重要な事を話そう。
 僕ね、今から『主催者』を止めようと思う。
 
 『主催者』兼『参加者』になることにしたよッ!
 
 君たちと同じように首輪も付けるし、道具は支給品だけ。
 DIO君の分が残ってたんでそれを使わせてもらうよ。
 君達は詳しいことを知らないと思うけど今、かなりクライマックスなんだよこのゲーム。
 もうね、見てるこっちがハラハラしてくるぐらいねッ!
 本当は最後まで教会に閉じこもっていようと思ってたんだけど、いいかなぁ〜なんて


 ……………………………………ま、まぁ、い、いきなりこんな事を話すのはフェアじゃあないな。


 君たちだってどうすればいいのか困るだろうし、まだ生存者だって16人いる。
 16人全員と戦うのは別に構わないんだけど、
 君たちの中には『最後の1人になって僕から優勝を許可してもらいたい』者だっているだろう。
 それなりのご褒美も考えているつもりだ。信用するかどうかは勝手だけどね。
 
 ……だから6時間待ってあげる。

 その間に君たちは色々考えておいてね。
 『荒木のごほうびが欲しいから荒木を守りたい! 』『これはチャンス、荒木打倒の仲間を探して荒木をリンチだ! 』
 『荒木打倒のフリをして仲間を集め、隙を突いて全員殺して荒木の好感度UPだ! 』
 『荒木が参加するならもう駄目だ、死のう!』『でもそんなの関係ねぇ!皆殺しだ!』……君たちはどれを選ぶ?


648 :コーシャス☆アラキ〜第3回放送〜 ◆fk8qEzlLPk :2007/09/08(土) 19:22:54 ID:24VWEI74
 ンッン〜夢が広がるとは思わないかッ!?
 絶望によく似た希望、あるいは希望によく似た絶望というべきか。
 いいかい? 6時間後だよ? 

 さて、ちょっと喋り過ぎたかな。
 16人の参加者のみんな、確かに私は話したからね。
 次の放送は死者の発表だけじゃあなく、参加者としての私の門出も祝うイベントになるわけだ。


 その記念すべき瞬間に、また私の声が聞けるといいね―――


 *  *  *



649 :コーシャス☆アラキ〜第3回放送〜 ◆fk8qEzlLPk :2007/09/08(土) 19:23:23 ID:24VWEI74
教会の内部に並ぶ長椅子の一つに腰掛けると、僕は天を仰ぎほっと一息つく。
遂にしたのだ。私は宣言を彼らにしたのだ。
両手は汗をかきながら振るえ、心音はより一層激しくなっている。
これは18時間参加者達の戦いにあてられて、自分も参加したくなったという『思い』のせいなのか?
好奇心?武者震い?……いや違う。

『恐怖』だ。

6時間の猶予を与えると思わず口走ってしまったあの瞬間。わずかに頭が真っ白になったような気がする。
あれは彼らのためではなく、自分のための6時間だったんだろう。
私自身が私に言い聞かせたんだ。『心の準備が出来ていない』と。
私は何を思い止まっているのだろうか。『覚悟』が彼らよりも足りないのか。
エルメェス君達がどんなにあがこうと絶対的優位は私にあるはずなのに。だけど――――――

「6時間待つのはやっぱ無し……ってのも今更カッコ悪いよなぁ」

誰も見ているわけでもないのに、私の口は言葉を放つ。
もう後には引けない。ここまで来たからには引き返す事なんて難しい。
ジョルノ君、君たちが憎い。
君たちが私に直接挑んできたせいで、私の心は大きく揺さぶられてしまった。
自分でもこれまでの行動が……どこまで自分らしいかさえもわからなくなってきたよ。
でも、それだけ人を動かす魅力が君たちにはあったのだろう。

650 :参加するカモさん:2007/09/08(土) 19:23:47 ID:g4cMEatd


651 :コーシャス☆アラキ〜第3回放送〜 ◆fk8qEzlLPk :2007/09/08(土) 19:24:15 ID:24VWEI74




正直、ちょっとうらやましい。





【教会(A-1地下)/1日目/夜】
【荒木飛呂彦】
[スタンド]:『バトル・ロワイアル』
[時間軸]:???(想像を絶する大昔の模様?)
[状態]:無傷
[装備]:DIOの支給品一式。
[道具]:???
[思考・状況]:
1)あと6時間の内に腹を括ろう。
2)6時間後の第四回放送後に参加者として参加するよ。
3)みんなはどうするんだろうな。居場所を知っているエルメェス君に期待出来そうだな。
4)(心の底)ウェザー君達もジョルノ君と一緒だ。僕を神を見るような目で見る。

[補足1]:どうやら荒木がゲームを始めた背景には、“人間として見て欲しい”と望む事と、荒木の過去に原因があるようです。
[補足2]:荒木は、エルメェスがウェザーの舌から情報を得たのを、首輪の盗聴器を通して知りました。

652 :コーシャス☆アラキ〜第3回放送〜 ◆fk8qEzlLPk :2007/09/08(土) 19:26:13 ID:24VWEI74
投下完了です。
禁止エリアについてはI−6は橋を全て封鎖するため。E-3は駅を封鎖するため。
E-7は……一番最後なので多分彼らはなんとか切り抜けると判断し、決めました。
支援してくださった方、ありがとうございました。

653 :参加するカモさん:2007/09/08(土) 19:36:18 ID:g4cMEatd
乙です!ついに来ましたよ第3放送!

記憶違いなら申し訳ないが、前回放送と違ってメモ取ってる場合じゃない人達が居るな〜
一気に展開が加速するか、6時間ってのが荒木にとって吉と出るか凶と出るか…
とにかく期待。

654 :参加するカモさん:2007/09/09(日) 00:53:21 ID:v/jqhyaa
来た来たキター!!
ついに来たか第三放送!乙です!

655 :参加するカモさん:2007/09/09(日) 02:56:53 ID:kiLQ0Wmf
第四回放送後、そこには荒木を待ち受ける16人のチームの姿が!

656 :参加するカモさん:2007/09/09(日) 04:07:55 ID:WmOC6puD
そこには真っ先に殺されるアヴドゥルの姿が・・・

657 :参加するカモさん:2007/09/09(日) 10:39:32 ID:MLZCYdo+
さすが荒木!俺達には出来ないことを(ry
ていうか六部死にすぎワロタ
エルメェス辛そうだな

658 : ◆C9UOxHGVmM :2007/09/09(日) 13:53:51 ID:zIJj9c5y
乙です!!!
主催者アグレッシヴwww
かと思いきや、どもったり怯えたり迷ったり、この人間臭さがベネ!
そして…

形兆の名前キターーーーーー!!!
トップランクの注目度を誇る伏線、此れからどうなるのやら。


予約します。
【ジョージ、丈助、ミキタカ、首輪マニア、ナランチャ、兄貴】
此れから書き始めなので、一週間下さい。

659 :参加するカモさん:2007/09/09(日) 17:10:59 ID:E3qFRqs6
主催者参加するロワって他にあるのか?w

660 :参加するカモさん:2007/09/09(日) 17:17:33 ID:v/jqhyaa
期待期待

661 :参加するカモさん:2007/09/10(月) 01:09:21 ID:JM89gRkx
     ∧_∧       ∧_∧ 荒木
    ( ワムウ)      (; ' A` )
  三 (  つ つ     (つ   ,ノつ
  三 人 ヽノ      / ゝ 〉
   (__(__)     (_(__)

                ∧_∧荒木   ∧_∧
               (;Д⊂彡  三DIO  )
              ⊂    ノ  三G(   こつ
                人  Y    三(_,\ \
               し (_)        三___)

       ∧_∧     .   .    ∧_∧ ∩
       ( フブチャ)フ   ::∧_∧: ⊂(仗助 ,)/
      (    )ノ    :( ∩∩ ).   \    )
      / / /     ::(´ ノ ノ::     ( (  |
      (_)_)     ::( ̄__)__)::     し(_)

662 :参加するカモさん:2007/09/10(月) 01:48:14 ID:ApybE54I
>>659
荒木は吸血鬼で波紋も使えるんだからこれくらいやってもらわなくちゃあ困る

663 :参加するカモさん:2007/09/10(月) 01:51:38 ID:Efi9hKvz
既存の概念を完全に無視するのが荒木の恐ろしさ

664 : ◆yxYaCUyrzc :2007/09/10(月) 16:09:06 ID:9Z5hW85g
予約します。
【虹村形兆】です。
結局形兆を思い出すかどうかの議論はお流れになったみたいですが、
放送もあったことだし独り言SSとして投下したいと思います。

665 :参加するカモさん:2007/09/10(月) 16:36:47 ID:R4DGg/tk
期待ッてやつだッ!

666 : ◆yxYaCUyrzc :2007/09/10(月) 19:26:00 ID:9Z5hW85g
えー、それじゃあ形兆SS投下します。
いきなりここに投下するので支援よろしくお願いします。

667 :孤軍奮闘 ◆yxYaCUyrzc :2007/09/10(月) 19:27:59 ID:9Z5hW85g
H−7。
杜王グランドホテルからまっすぐ南下した位置。橋を渡れば工場が立ち並び、杜王港が見えてくる場所。
そして…15時以降、誰も入れない……入る事を許されない区域、禁止エリア。
その区域には今や人間どころか、一匹の鼠さえもいなかった。

そう………………『ルール』の上では。

実際にはそこには生きた人間が一人、息を潜めていた。
人間の名は虹村形兆。第2放送の後にブローノ・ブチャラティと意見を違え、死んだはずの人間。
しかし…実際は主催者打倒のためブチャラティに『処理』され、荒木の『盲点』となったのである。
彼は今ブチャラティの作った洞窟の終点…橋の真下のところで腰を下ろしている。
「そろそろ放送だな……」
ポツリと口を開く。それは形兆自身の耳にも入るかどうか、と言うかすかな声だった。
首輪がない以上会話することに問題は無い筈だが、いつ・どこで・誰が・どうやって盗聴しているともわからない状態だからである。
孤独でいることや荒木打倒の為への不安や恐怖は微塵も無い。それよりも『情報が入らないこと』の方が几帳面な彼にとっては不安であった。
もちろんこの数時間、ただボーっとしていたわけではない。
地上の…それも障害物が多く目立たないような位置にグリーンベレーや狙撃兵を極少数配備し、『目』の代わりとして警戒していた。
しかし地上に目立った動きは無く、ほとんどの時間をそれまでの状況の整理に費やしていた。
『………あーテス、テス……ピザ……ピザ、モッツァレラ♪ レラレラ……』
何度目になるか分からない考察を、もう一度整理しなおそうと思った矢先、運命の放送が始まった。
「フン…ピザの歌、か………俺が昔“矢”で射った音石が好んで歌いそうな歌だな……しかし、気楽な男だ。」
そう小さくぼやきながらも精神を張り詰め、放送に神経を集中させる。

*    *    *    *    *

………よし。『呼ばれた』。放送を聴き終え、形兆は息をつく。
自分が死者として呼ばれると言うのはどうも奇妙な体験だが、そう言っている場合じゃあない。
こうして晴れて『死人』になったのだ。自分に出来る任務を全力で遂行しなければならない。
まずは放送の考察からか………そう呟きながら形兆は自分の考えを整理し始めた。



668 :参加するカモさん:2007/09/10(月) 19:34:30 ID:GK/STWxs


669 :孤軍奮闘 ◆yxYaCUyrzc :2007/09/10(月) 19:34:31 ID:9Z5hW85g
今回の放送で一番大きな内容と言えばやはり『主催者の参加』だろう。
よほど自分の力を過信しているか……はたまた本当に参加者としての優勝が出来る程の能力なのか……――
しかし、この宣言によって自分達のような『反ゲーム組』の人間の覚悟がより強くなるだろう、と言うことは十分に理解できる。
ブチャラティはどう動くのだろうか…?すでに自分のように誰かを『殺した』のだろうか…だとしたらこのエリアに来る人間は誰なのだろうか…?
もっとも、こうして形兆を『殺して』いる以上は軽はずみな行動を起こすことはしないだろうが………ここはひとつブチャラティに任せよう。
半ば自分に言い聞かせるような形で一旦の考察を終え、形兆は息をつく。
勿論考察している最中や放送の間も『目』を光らせてはいたが周囲に気配は無い。
このままでは頭と精神、どちらの力も消耗すると考えた形兆は一度配備についていた兵たちに撤収の命令を出す。
勿論、スタンドを引っ込めてその場から消すことも可能だが、自身の性格と『戻ってくるまでに何か見つけるかも』と言う可能性から、あえて撤収の命令を出した。



670 :孤軍奮闘 ◆yxYaCUyrzc :2007/09/10(月) 19:36:18 ID:9Z5hW85g
次に禁止エリアだな。部隊が戻ってくるまでの間も形兆の考察は続く。
今回は駅にホテル…後はここ、H−7からはすぐそばの川沿いの位置だった。おそらく参加者を動かすための荒木なりの計らいだろう。皮肉な野郎だ、と小さく漏らす。
しかし…橋に関してはここと隣接しているとは言え自身が動くことはかなり困難だろう。それは自分の能力と立場をよく知る形兆自身が一番分かることだった。
もし途中で誰かに出くわして『テメーなんで首輪してねぇんだアァ!?』なんて叫ばれたら一巻の終わりだろうし、大きな建物も無いこの近辺じゃあ隠れる場所も無い。勿論戦闘にも不向きだ。
もっとも…形兆はここから動く気などは無かった。この地下……と言っても橋の下だが……ここほど安全なところは他には無いだろう。もう一箇所も橋ではあるが無理をして移動することも無い。
それに………自分が下手に動けばブチャラティの『覚悟』を『裏切る』ことになる。そうなればブチャラティに申し訳が立たない。それだけは形兆自身、一番避けるべき事だと理解していた。
だがしかし……こうも人間が集まる場所を禁止エリアにされたらブチャラティも『殺人』を起こしにくいだろう。
まさか荒木が自分たちの行動に気付くとも思えないが……用心するに越したことは無いな。まぁ、とりあえずのところは問題ないだろうか。
禁止エリア内を動かないと決意した形兆にとっては、他のエリアなど、正直言って後でどうにでもなることだった。
次の放送の禁止エリア次第では自身の行動範囲も広がるだろうが今のところ優先すべきことではない。



671 :孤軍奮闘 ◆yxYaCUyrzc :2007/09/10(月) 19:37:44 ID:9Z5hW85g
放送に関する考察も残りは『呼ばれた連中』のことくらいだろう。部隊もある程度帰還し始めてきた。
15人も死んだと言っていたな。まだ日の出ている時間にその人数だ。夜になったらどうなることか……
それと…タルカスが呼ばれていたな。まさかブチャラティが『処理』したとも思えないし…おそらくは本当に死んだのだろう。
ミキタカを連れ去ったときのもう一人、ワムウの名は無かったが…どういうことだ?あの時の会話の内容からしてあの二人が仲間割れをして戦ったとも思いにくいが…
とにかく、自分の仲間たちは大方無事なようだな。それを確信した形兆は、軽く名簿に目を通しながら放送の内容を思い出す。
後は他に俺が知る連中は特にいないな。アンジェロを倒した仗助との身内らしい空条と言う人間もいたが承太郎ではない。名前から言って女。姉妹か…妻か、娘か……まぁ重要なことでは………―――

!!

名簿を手にしていた手が小さく震える。形兆は静かに深呼吸をし、もう一度その仮定について考える。徐倫と言う女の事ではない。『空条』と言う姓のことだ。
「……この放送で呼ばれた人間の順番は何だ?」

*    *    *    *    *

672 :孤軍奮闘 ◆yxYaCUyrzc :2007/09/10(月) 19:39:25 ID:9Z5hW85g
思わず大きな声を出しそうになった。もう一度だけ深呼吸をする。名簿に目を落とす。
――…五十音順ではない。ここまでは聞いていれば誰だってわかる。現に『にじむら』の後に『くうじょう』が呼ばれたのだから。
死んだ順番だろうか…?だが形兆が『死んだ』のは第2放送を聞いた直後だ。その後すぐにブチャラティに別れを告げたのだ、時間にして10分もしなかっただろう。
その僅かな時間に…自分の前に6人も死んだのだろうか……?放送の最中、それを聞き逃すほど戦っている人間もそういないだろうが……。
だとしたらこの『順番』は一体何だ?形兆は自分の思考を隅から隅まで思い出し、整理し始めた。
今回の放送に限らず、すべての放送の内容と名簿を照らし合わせながらひとつずつ考察を続ける。
自分がかつて『矢』で射った山岸由花子は第1放送で、この世界での再開を果たせなかった弟は第2放送で………―――
名簿を指でなぞりながら形兆の頭に疑問がひとつ、浮かんできた。
「なんだ……この名簿には『日本人が少なすぎる』じゃあないか!?
 しかも…必ず『外国人たちに挟まれるような形で名簿に載っている』だと…!?」
自分自身が何を考えているのかがまったく理解できなかった。
動揺と疑問で押しつぶされそうになる頭を何とか回転させ、整理する。否が応でも息が荒くなるが…どうにか落ち着かせ、言葉にして整理する。
「はあッ…はあッ……フゥ。らしくなく取り乱しちまったな。どれ、もう一度名簿を見てみるか。
 …フーム、どうもイギリス系の名前やイタリア系の名前が多いみたいだな。出身国順に並んでいるのか?
 しかもよく見てみりゃあイギリス人、日本人、イタリア人、という順番だな。多少の違いはあるみたいだが…何かこう『分類』でもされているかのような……?」
そう言いながらもうひとつの仮説を立てた。誰に話している訳でもなく、自分の考えをハッキリさせるため、ゆっくりと口を開く。
「俺たちは…どこから連れられてきたんだ?」

673 :孤軍奮闘 ◆yxYaCUyrzc :2007/09/10(月) 19:43:13 ID:9Z5hW85g
今まで殺し合いと言う過酷な状況下にあったせいか、無意識に放棄していた疑問に目を向ける。
「そうだよな……ブチャラティは外人だよな。ミキタカなんか宇宙人とか言っているし…本当にそんなもんが居るかは微妙だが…」
いくら形兆が頭がよかったとは言え、イタリア語…まして宇宙語など話せる訳が無かった。他の連中にとっても同じだろう。
その筈なのに、言葉で話す事も、筆談で…文字で会話する事も難なく出来たのだ。
これも荒木の能力のひとつの形なのだろうか……――?
「…くっ、しかし俺一人じゃあ結論付ける事は出来ない疑問だな。少し整理しておいて、あいつらと合流できた時に話す事にしよう。」
自分たちが他国語を意図も簡単に話せること、名簿の順番の意味など、疑問に残る点をいくつか書き記し、大きく息をつく。
ずっと頭を回転させていた形兆はその精神的疲労から、足を投げ出し橋脚に背中を預け……とても普段の形兆らしくない格好でゆっくりと休息をとり始めた。

*    *    *    *    *

程なくして、形兆の座っている足元には配備していた兵達が…極少数だったとはいえ、全員帰還し、整列、敬礼をして形兆の指示を待っていた。
帰還の命令を出してからはまったく指示を出していなかったにも関わらず、兵達は『部隊』としてきちんと整列していた。形兆にも無意識の行動…行動を起こしているかさえ分からなかった。
「……そうだったな。よし、一時解散だ。」
そう呟きスタンドを消す。普段の形兆からはなかなか見られない『ボーっとしている』状態だった。
形兆の『バッド・カンパニー』が広瀬康一の『エコーズ』のように意思を持つスタンドだったなら兵達のどよめきが口々に聞こえてきそうな程だった。
「あいつは無事だろうか……」

674 :参加するカモさん:2007/09/10(月) 19:45:28 ID:yMSBImqL
wktk

675 :孤軍奮闘 ◆yxYaCUyrzc :2007/09/10(月) 19:46:36 ID:9Z5hW85g
形兆は一通りの考察を終えた後、ぼんやりとそんな事を考えていた。
ブローノ・ブチャラティ。
彼ほどまでに『敵にしたら厄介で、味方にすれば心強い』と言う人間もそうはいないだろう。
形兆は、決してセンチな気持ちになった訳ではないが、彼の行動を思い返していた。
能力の分からない相手への自己犠牲的な単身での攻撃、臨機応変な戦い方、戦闘中でも自分を過信せずに相手の弱点を見抜く才能……
考えれば考える程、深みにはまっていく。ブチャラティは一体何者なのだろうか……
「…俺の、弱点…か……―――」
形兆が呟く。それは、ブチャラティに『殺された』時に彼の口から聞いたものだった。
『“几帳面過ぎる”それがお前の弱点だ。
 お前は隊列を整えて攻撃する場合、攻撃を受けて一旦隊列が乱れると、反撃する前に隊を再整列させずには居られない。
 しかし、それは致命的な隙を生む。
 几帳面さが生む隙を克服しない限り、お前は勝負に勝つ事など出来なかったのだ』
その言葉を思い返す。
―――反論出来なかった。いくら荒木を出し抜くための芝居だったとは言え、本気でやりあった相手なのだ。弱点も嘘ではない。
事実、ついさっきの『目』の帰還の時も、ほとんど無意識に部隊を整列させていた。
大きくため息をつく。今までスタンド使いになってからは1度も負けを経験したことが無かった形兆が、たった一日で弱点を突きつけられ、敗北したのは事実である。
少し考えて形兆は腰を上げ、スタンドを発現させる。美しい幾何学模様になった部隊が目の前に現れる。
「……これじゃあ駄目だな。あいつの言う通りだ」
恐ろしいまでに整列された部隊は、静かに指示を待っている。『兵隊は何も考えない』と言う表現がよく似合うだろう。
「よし、全部隊にこれから唯一の指示を出す」

676 :参加するカモさん:2007/09/10(月) 19:47:00 ID:FGvRhU7F
 

677 :孤軍奮闘 ◆yxYaCUyrzc :2007/09/10(月) 19:48:19 ID:9Z5hW85g
部隊に緊張が走る。
「…今後は、部隊としてでなく、個人として自由に戦っていい。目標に攻撃さえすればどんな手段をとってもいい。自由に戦うんだ。」
そう形兆が言い終え、一呼吸すると、
「「「「「イー」」」」」
ときれいに重なった返事が返ってきた。何人が返事をしたかも分からない程の揃い具合だった。
「……あぁ、だからそうじゃあなくって、無理に部隊として揃わなくてもいいんだ。誰がどこからどう攻めたって良いんだ。分かるか?」
「「「「「イー」」」」」
………形兆は思わず肩を落とした。自分のスタンドにこれ程までに手を焼くとは思わなかった。
「だーかーらァー…分かってるのか?まぁ今ここで目標となる相手もいないのに無理な話か…かと言ってここで砲撃の練習をする訳にもいかないし…」
「「「「「………」」」」」
――スタンドは精神の才能である。形兆の場合はその几帳面さが形となって『中隊』のスタンドとなったのだ。
虹村形兆は、自分の精神や心の奥底の性格を乗り越え、さらに『先』に行くことは出来るのだろうか……―――
「と、とにかくだ!お前らは俺が指示しなくても自分の好きなように戦っていいんだよォーッ!」
「「「「「イー」」」」」
―――――………司令官は辛いものである。



678 :参加するカモさん:2007/09/10(月) 19:49:22 ID:yMSBImqL
形兆かわいいなwwww

679 :孤軍奮闘 ◆yxYaCUyrzc :2007/09/10(月) 19:49:34 ID:9Z5hW85g
【H-7、橋の下(北側)/1日目/夜(放送直後)】

【虹村形兆】
[スタンド]:『バッド・カンパニー』
[時間軸]:仗助と康一が始めて虹村兄弟と遭遇する直前
[状態]:首輪解除(死亡扱い)。軽傷(バッド・カンパニーはほぼ全隊呼び出せる)
[装備]:無し
[道具]:支給品一式。ブチャラティのメモが書かれた地図
[思考・状況]:
1)覚醒。ブチャラティ達を死なせない為に荒木を斃すと決意。
2)その為にブチャラティの案に乗る。
3)ブチャラティが荒木の居場所を特定した後、首輪の無い自分が荒木を暗殺する。
4)3)の為に、ブチャラティの連絡があるまでは誰にも生存を悟られないようここを動かない。
5)放送での荒木の参加に軽い動揺。
6)名簿の順番(=“部”の存在)に疑問(当然ながら部と言う概念はない)。
7)ブチャラティの忠告を受け、几帳面な性格を乗り越えようと決意。
8)親父はこの世界に居ないようだし頭の中からは一時除外。

680 :孤軍奮闘 ◆yxYaCUyrzc :2007/09/10(月) 19:55:06 ID:YyL48OAK
投下完了です。
アブの夢にもあったように『几帳面を乗り越えた形兆』になるよう考えさせてみました。

最後の方はすっかりギャグキャラになってしまって申し訳ない……実践はどうなることやら…w
名簿の順番は書いてるうちにグダグダになりそうなので必要があれば修正(削除)します。
あと3人称で書いたんですが文章にミスがありましたら指摘をお願いします。
最後のコメントで規制なんてorz

681 :参加するカモさん:2007/09/10(月) 20:02:48 ID:R4DGg/tk
乙!
「「「イー」」」ワロタwww
これで正式に形兆が生存確認だな。ブチャラティは順調だし着々と対主催ルートいってるね。
でもまだワムウ、ボス、DIO様がいるんだよなぁ……。

682 :参加するカモさん:2007/09/10(月) 20:34:37 ID:6pEMzZa5
「「「「「イー」」」」」 GJだぜ!

文章の指摘ね… 「「「「「イー」」」」」

683 :参加するカモさん:2007/09/10(月) 21:10:23 ID:aSl0KmL4
もしかしたら、ピストルズみたいに各兵士が個性を持つ方向に進化するんだろうか。
面白そうだな、そしてスタンドの発展・進化の方向性としても妥当な気もする。
ともかくGJ! 「「「イー」」」!

684 :参加するカモさん:2007/09/10(月) 21:33:33 ID:xB2KQg4u
>>680
文章の指摘ってほどでもないけど>>667
>………よし。『呼ばれた』。放送を聴き終え、形兆は息をつく。
>>672
>だとしたらこの『順番』は一体何だ?形兆は自分の思考を隅から隅まで思い出し、整理し始めた。

が最初は形兆自身の一人称なのに、途中から三人称になってるよ。
でもこれ等は一人称と三人称の変わり目で行を一行開ければ解決できると思う。

「………よし。『呼ばれた』」
放送を聴き終え、形兆は息をつく。

みたいな感じに直せば大丈夫だよ。ちなみに人物のセリフの最後に『。』はいらないッス。

685 : ◆yxYaCUyrzc :2007/09/10(月) 21:51:35 ID:9Z5hW85g
>>684
ご指摘ありがとうございます。
今後も指摘受けつつ、明朝あたりにしたらばに再投下します。

686 : ◆yxYaCUyrzc :2007/09/11(火) 21:21:49 ID:2iaGDeFX
遅くなりましたがしたらばに投下したことを報告します。
wiki管理の方よろしくお願いします。

687 :参加するカモさん:2007/09/11(火) 23:17:18 ID:AmJ0dKfh
乙です。
クライマックスに向けてきたいですね


688 :参加するカモさん:2007/09/12(水) 01:59:27 ID:8IrCBgxx
乙乙〜

689 :参加するカモさん:2007/09/12(水) 12:20:15 ID:jtni9i6z
「「「「「乙」」」」」

690 : ◆C9UOxHGVmM :2007/09/12(水) 22:38:32 ID:wk4oxyXI
>>680
GJ!!!
覚醒後の形兆、キャラ良過ぎw
もし今キャラ人気投票やったら、かなり上位に食い込みそう。
「「「イー」」」も笑いましたが、
>―――――………司令官は辛いものである。
此れに吹きましたwww

自分の予約について、中間報告です。
現在30%位。
投下予定日は金曜日、遅くても土曜日になる予定です。

後、此れから承太郎アヴVSDIO、二部主人公サイドVSボスを書く方へ、
自分が気付いた点を参考程度に何点か。
(補足に書き忘れましたので)
・DIOはジョースターの血がなじんでないので、時止め時間は4〜5秒
・シーザーはボスの能力を知っている(トリッシュ死亡SS参照)
ヨロ。

691 :参加するカモさん:2007/09/12(水) 23:16:57 ID:ugSDycY6
>>690
乙です。
期待してます

692 :参加するカモさん:2007/09/12(水) 23:51:55 ID:G6Dz79NX
形兆が気づいた言語の問題、
首輪を通した荒木の能力によるものだったりしたら、面白そうですね。

首輪を外された形兆は、もうブチャラティと意思疎通ができない。
培ってきた信頼とチームワークが、脱出手段の確保と引き換えに揺らぐ!!
みたいに。

693 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 00:27:49 ID:fF+0W2hA
あとは放送が色んな所から流れる謎だな。
TV、車のラジオはまだしもジョセフの死体も第1回放送でを喋ってるし。
確かナランチャも地面に放送内容が文字で浮かび上がる描写があった。

これも首輪が関係した荒木の能力なのか?

694 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 08:49:41 ID:rX3OjzLB
言語の問題は微妙じゃない?
原作でも三部の連中普通に会話できてるんだから。
つっこんじゃいけないマンガのお約束じゃん?

695 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 13:03:00 ID:/CPbB5MJ
三部連中は英語って言ってなかったか?



ソースはわからない

696 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 14:25:19 ID:egfCVhaO
花京院が我々ならスタンドで会話可能とか言ってたな。

697 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 14:28:14 ID:Igdd8TJ0
でもそれだと1,2部キャラが…

698 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 15:39:22 ID:OJd1OROS
いや一部二部は同じ国の人ばっかりだから普通じゃない?

699 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 15:45:21 ID:Igdd8TJ0
知ってんだよおおおお ジョジョの教師かッ!

700 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 16:28:34 ID:sie+6Xem
2部は世界動きまくりだぞ?w
アメリカ人(英語)に、ナチ公(ドイツ語)に、イタリア人(イタリア語)に……。
英語でも、米国人と、英国から渡ってきたばかりの奴とがいる。
おまけに、何語を喋ってるのかよく分からない柱の男たちw

2部こそ言語問題が一番謎な部だ。まだ英語がそこまで世界の共通語になってない時代だしな。
3部くらいの時代になると、英語さえ喋れればああいう旅に不都合は無いだろうな、と思えるが

701 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 17:08:05 ID:uiA79D1q
>>693
空間を操作したら可能
瞬間移動を人間じゃなくて音でやったと考えれば

702 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 17:21:25 ID:9gVaY6dJ
あれだ、スタンドで話せばなんでも通じるんだよ

まぁ、一番分かりやすいのは>>694だと思うけどな

703 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 17:28:05 ID:MiAMhRDv
>>699
ジョセフは確か中卒か高卒で(しかも暴力沙汰で退学)お世辞にも3ヶ国語をマスターしてたとは思えんしなw
生まれつき3ヶ国語に触れる環境にいたならわかるがまずそれは無いっぽいし。
やっぱり荒木ワールドだからでいいだろう。
他の問題も「これもバトル・ロワイアルの能力なんだ」で済ましたほうが良い気がしてきたぞw

704 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 19:31:01 ID:ih6Uar/S
>>703
「これもバトル・ロワイアルの能力なんだ」とかだと書き手も考察しにくいだろw特に戦闘。
素直に、荒木の協力者に「トーキングヘッドとエコーズAct1を混ぜたようなスタンド使い」がいるって設定で良いんじゃないか?

設定に無理が生じすぎるとアブの夢みたいな夢オチになりかねないwww

705 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 19:44:17 ID:MiAMhRDv
>>704
エニグマの紙とかヨーヨーマッが出てる時点で(ry
まぁこのあたりは書き手諸氏がうまくやってくれる、よな……?

706 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 19:48:37 ID:OuLH6aL2
書き手任せって言ったら言葉が悪いけど
こうゆう雑談から書き手さん達がひらめいてくれたらいいなとは思う。

707 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 19:57:30 ID:/CPbB5MJ
ヘブンズドアー

708 :参加するカモさん:2007/09/13(木) 20:00:30 ID:uiA79D1q
死にますた

709 : ◆yxYaCUyrzc :2007/09/14(金) 07:55:32 ID:LvL2jI+X
えー、俺のSSでの言語の事で議論があるみたいなんですが、修正(その部分のみ削除)した方がいいですかね?
確かに自分でも「マンガのお約束」だと思いましたが…アブさんの夢でも書かれていた内容だったからと消さずに投下したので。もし問題ならお知らせください。

710 :参加するカモさん:2007/09/14(金) 08:46:44 ID:g28x23l7
書き手さん、特に本人がそう思われたならそれが一番だと思います。

711 :参加するカモさん:2007/09/14(金) 08:57:44 ID:e5Ax40nx
ん?あのSSって番外編みたいなものじゃなかったの?

712 :参加するカモさん:2007/09/14(金) 14:22:10 ID:jzBfJ6Gq
番外編というかなんというか。
>>709
今まで誰も言語について触れてないからどっちでもいいんじゃね?
他ロワも言語の壁は大抵スルーしてるし。修正はおまかせってことで。

713 : ◆C9UOxHGVmM :2007/09/14(金) 21:59:34 ID:O7qBt4+G
いつもの場所に投下しました。
どなたか代行御願いします。

ミキタカが“ヤバイ”ので、あの部分を削除する必要があるかも知れません。
けど、“あのネタ”自体は使えると思うのですが、どうでしょう。

714 ::荒木討伐隊 ◇C9UOxHGVmM(代理投下):2007/09/14(金) 23:35:53 ID:jzBfJ6Gq
『承太郎へ

俺達はワムウとタルカスを斃しに行く。
その後ココに戻って来て、第四放送前になったらC-4の病院で他の連中と合流するつもりだ。
状況に応じて駅前なり病院なりへ向かってくれ。

                                    ポルナレフ』

承太郎さんが指定したらしい、承太郎さんの仲間の居る場所には、一枚の置き手紙しかなった。
「どうします?」
アタシの言葉に、ジョージさんは冷静な分析を下す。
「ポルナレフ君の名も、ワムウの名も第三放送で呼ばれなかった。
と云う事は、ポルナレフ君達は駅前に行き、
タルカスと云う吸血鬼を撃破した後、現在ワムウと交戦中と考えるのが自然だ」
そこまでの意見を聴き、アタシにもジョージさんの考えが読めた。
「つまり、私達のすべき事は、ポルナレフ君達の助太刀だ」
いや、全く予想通りの結論っスよ。でもさ、
「その傷で行くのは無理があるんじゃないですか?」
そう、アタシ達はホイホイと戦闘に首を突っ込めるような状態じゃない。
はっきり言って、まともに戦えるのはアタシだけなんだから。
「確かにナランチャ君の傷は深刻だ。
ココに残っていた方が良い。
だから私とエルメェス君で駅に向かおう」
言うと思った。
この人の事だから、我が身を盾とすれば他の人達を護れる、とでも考えてるのだろう。
だが、そう云う訳には行かない。
あんたらを護るのがアタシの役割なんだから。
少なくとも、仗助だったらジョージさん達をみすみす危険に晒すような真似はしない。
だからアタシはこう提案する事にした。

715 ::荒木討伐隊 ◇C9UOxHGVmM(代理投下):2007/09/14(金) 23:36:50 ID:jzBfJ6Gq
だからアタシはこう提案する事にした。
「いや、駅にはあたし一人で向かいます。ジョージさんはナランチャの側に居て下さい」
「え?」
「ナランチャを一人にするのは危険です。誰かが側についてやらなくちゃならない。
ならば駅に向かうのは一人になるが、アタシとジョージさん、どちらが行った方が役に立てるかは火を見るより明らかでしょ?」
我ながら説得力あるね、今の説明。
「しかし、君も一人には…」
「大丈夫っスよ。アタシはあんなんでへこたれる位ヤワな女じゃ無いですって」
多分、ジョージさんは第三放送の事を気にして、アタシを一人に出来ないと言ってるんだろう。
第三放送直後、アタシはみっともなく取り乱しちまった。
実際の所、今も全然平気じゃ無い。
少しでも気を緩ませると、茫然自失の状態になったり、涙が止まらなくなったりしそうだ。
でも、この人達を護る為にはそんな暇は無い。
それにさっき、ジョージさん達の居ない所でこっそり泣いたし………な。
結局、ジョージさんは
「…解った」
と、承諾してくれた。
「ただ、一つ御願いがあるのだが」
「ん?何スか?」
「君のスタンド、『キッス』と言ったね、そのシールで増やした私の舌を持っていってくれないか?
そして同じように増やした君の舌を、私が預かる」
「なるほど。トランシーバー代わりっスか」
一度肯き、ジョージさんは続ける。
「それに、万が一危険に晒されたら、私の舌のシールを剥がしたまえ。
そして私の元へ戻ろうとするその舌に摑まっていれば、すぐに此処へ戻ってくる事が出来る」
「ウッス。了解です」
何かジョージさんって、アタシよりキッスの使い方熟知してんじゃないか?
「では、済まないが駅前の事は任せる。何かあったらすぐに此処へ戻って来る位の慎重さで構わない」
「解りました。行って来ます」

716 ::荒木討伐隊 ◇C9UOxHGVmM(代理投下):2007/09/14(金) 23:37:23 ID:jzBfJ6Gq
「エルメェス君」
「はい?」
「本当に…大丈夫かね?」
ジョージさんの気遣いが心に沁みる。
俯いてしまいそうになる視線を無理矢理上げ、ついでに笑みを作って、
「大丈夫ですよ。仗助なんてアタシより辛いんスから」
そしてアタシは一人、駅へと向かった。
………………
………

「げっ!」
目の前の惨状に、アタシは思わず声を上げちまった。
『どうかしたかね!?』
ジョージさんの声が手元から聴こえる。
「いや、道端に変な生き物がぶっ倒れてまして、…死んでるな、コリャ」
『死んでる!?』
「あ、イヤ、参加者じゃないっス。首輪付いてないんで。
ってか、どう見ても恐竜だよな。コレ」
『恐竜!?』
流石にジョージさんも驚いたらしい。
「えぇ。何でこんなトコで死んでるんでしょうね。あ、もしかして支給品だったりして」
軽口を叩きながら、アタシはざっと辺りを見渡す。
「あ、死体の側に帽子が落ちてんな。
派手なシルクハット。ジョージさんは心当たりあります?」
『それは、ウィル・A・ツェペリ氏のだな。承太郎君から聴いていた特徴に一致する。
ツェペリ氏の名は第三放送で呼ばれていた。恐らく其処で…』
ジョージさんは最後まで言葉を続ける事が出来なかった。
『だが、残りの仲間であるポルナレフ君、ダイアー君の名は挙がらなかった。
恐らく彼らがその恐竜を斃したのだろう』
「了解。じゃあ、駅へ向かいます」

717 ::荒木討伐隊 ◇C9UOxHGVmM(代理投下):2007/09/14(金) 23:38:00 ID:jzBfJ6Gq
そう言って、アタシは駅へと向かう。
にしても、もし恐竜を斃したのが彼らなら、それ程の奴らが仲間になってくれるというのは非常に心強い。
「………と」
そんな事を考えている内に、駅に辿り着いた。
「ジョージさん。これから駅に入ります。
敵に居場所が割れるとまずいんで、暫くお静かにお願いします」
『了解』
そしてアタシは、駅の内部へ潜り込んだ。

………………
………

「なっ!!!」
『どうした!?』
又声を上げてしまったアタシに、ジョージさんもつい反応してしまったようだ。
声を出さない約束を忘れ、何があったのかアタシに訊ねてくる。
「い、いや。プッチの奴が死んでいるんで驚いただけっス」
『プッチ?第三放送にその名は挙がっていたが…』
「まあ、アタシや徐倫の宿敵みたいなモンですね」
そう、徐倫の因縁の敵、プッチ神父の死体が駅に入ってすぐの所に在ったのだ。
その側にもう一つの死体。
誰の死体かは判らない。
だが、ぱっと見吸血鬼に見えない。
と云うか、人間に見える。
可能性としては、プッチの仲間か、ポルナレフさんの達のどちらかか。
「…解らないな」
軽く呟いて、ジョージさんに報告する。
特徴を伝えても、ジョージさん達の知る人物でも無かった。
まあ、兎に角ポルナレフさんでもダイアーさんでもない事だけは確認出来た。
「取り敢えず中へ進みます。又お静かにお願いします」
『了解』
そしてアタシは奥へと進んだ。

718 ::荒木討伐隊 ◇C9UOxHGVmM(代理投下):2007/09/14(金) 23:39:37 ID:jzBfJ6Gq
………………
………

「ジョージさん、ジョージさん」
『どうかしたかね?』
「今、駅内部を一通り調べたんですが、誰も居ません」
『誰も?』
「えぇ。生死問わず一人も、です。さっきのプッチ達の死体以外は」
『…そうか。戦闘しながら場所を移動したか、ポルナレフ君達と吸血鬼が擦れ違ったか…。
いずれにしても………!!!』
そこまで言ったジョージさんの息を呑む気配が伝わった。

 * * *

『ジョージさん!どうしたんスか!?』
私の動揺が伝わったらしい、エルメェス君の訊ねる声がキッスの舌を通して聴こえる。
「ジョージさん、何かあった?」
ナランチャ君も同じ事を訊ねる。
だが、私の視線は窓の外に固定されていた。
そこに映る景色、それは北へ向かう二人の男。
そしてその姿は、エルメェス君やナランチャ君から聞いていた特徴に一致していたのだ。
私はエルメェス君達への返答の代わりに、私の視界に入った“彼ら”を呼び止めた。
「そこを行く方達!
ブローノ・ブチャラティ君と東方仗助君とお見受けした!
私の名はジョージ・ジョースター!
済まないが、此方まで御足労御願い出来ないだろうか!?」

 * * *

719 :参加するカモさん:2007/09/14(金) 23:40:10 ID:r9p6IbsC
wktk

720 ::荒木討伐隊 ◇C9UOxHGVmM(代理投下):2007/09/14(金) 23:41:45 ID:jzBfJ6Gq

「!!!」
北に向けて二人で歩いている途中、俺達はいきなり声を掛けられた。
(ミキタカはバッグになって変装&体力温存中)
「なんスか?今の声」
「あそこだ」
そう言ってブチャラティさんが指す先にあるのはカフェ・ドゥ・マゴ。
そして店の扉の側に、一人の中年紳士風の男が立っていた。
今の声は、あの人から発せられたのか。
にしても、あの人今、ジョースターって名乗ったよな。
年齢的にはブチャラティさんの親、ジジイ(ジョセフのことね)の子位の年齢に見え…
って、またジジイの隠し子じゃねぇだろうな、コラ。
「ブチャラティだって!!?」
そんな事を考えている内、もう一人、店内から飛び出すように出て来た奴がいる。
「!!!」
その姿を見て、俺は驚いた。
顔にひどい怪我を負い、失明しているのは明白だった。
目に巻かれた布切れが痛々しい。
「ナランチャ!」
その姿を目にし、いつもはクールなブチャラティさんの表情に驚きの片鱗が垣間見えた。
「あぁ!ブチャラティの声だ!
良かった!良かったよォォォ!!!」
前方へ手を出して探りながら歩こうとする、ナランチャとかいう少年。
その背を、ジョージさんて人が支え、二人でこっちへ向かって来た。
俺達も、彼らの方へ向かい、そして…
「ナランチャ、今まで良く頑張った」
ブチャラティさんが、ナランチャの手を握っていた。

 * * *


721 ::荒木討伐隊 ◇C9UOxHGVmM(代理投下):2007/09/14(金) 23:42:44 ID:jzBfJ6Gq
「これは凄い。仗助君、本当に有難う」
「仗助!サンキューな!」
仗助君は、私達に会うなり傷を治してくれた。
『クレイジー・ダイアモンド』と云う、怪我を治したり物体を変形させたりする事の出来るスタンド。
非常に強力な能力だ。
特に、今まで塞がれていた視界を取り戻したナランチャ君は、本当に嬉しそうに仗助君に感謝の言葉を伝えていた。
「いや、当然の事をしたまでっスよ」
『ジョージさん!仗助がそこに居るんですか!?』
「!エルメェスさん!?」
突如聴こえるエルメェス君の声に、仗助君が驚いていた。
仗助君の声はエルメェス君に届かないので、代わりに状況を伝える。
「仗助君とブチャラティ君、ミキタカ君と云う3名と合流した。
エルメェス君も、一度此方へ戻って来たまえ。
私のシールを剥がして構わない」
『了解』
「今のは何ですか?」
そう訊ねるのはブチャラティ君。
「うむ。実は…」

バタン!!!

そこまで言い掛けた時、店の扉が突然開いて、エルメェス君が突入して来た。
そして、
「ぐっ!」
私の舌に走る激痛。
元に戻った時に亀裂が入ると云う、エルメェス君の能力の為だ。
「ただいま、ジョージさん!」
「エルメェスさん!」
「おぉ!仗助か!再会を喜び合う前に、ジョージさんの舌を治してやってくれねぇか?」

722 ::荒木討伐隊 ◇C9UOxHGVmM(代理投下):2007/09/14(金) 23:43:30 ID:jzBfJ6Gq
「え?」
仗助君は振り返り、私を見て驚く。
「あれ?ジョージさん、何で口から血を流してるんスか?」
「説明するから、まずは治してくれって」
「あ、ハイ。そうでした」
そして私は、もう一度怪我を治して貰った。

 * * *

「そこに居る四人、何飲みます?」
店の奥から仗助の声が聴こえる。
どうやら飲み物を用意してくれているようだ。
「アタシはアイスティーで」
「私もそれで御願い出来るかな」
「俺はアイスレモンティーを頼む」
「俺はグレープフルーツジュース!」
「了解。後、適当に何か食べ物作りましょうか」
「「頼む」」
そして仗助とミキタカが用意している間、
これから話し合う上での最重要事項を三人に教える。
――盗聴器の存在を。
ジョージ・ジョースター卿、エルメェス・コステロさん、東方仗助、ヌ・ミキタカゾ・ンシ、ナランチャ・ギルガ、
そして俺、ブローノ・ブチャラティ
六人が一堂に集まり、全員の自己紹介を終えた所で、それぞれの情報を交換する事にした。
だが、普通に話しては会話の内容が荒木に筒抜けになる。
彼らが盗聴の存在に気付いているかの確認も踏まえ、筆談で説明する。
しかし、彼等はその事を知っていた。
それも、他ならぬ荒木から説明があったと云うのだ。

723 ::荒木討伐隊 ◇C9UOxHGVmM(代理投下):2007/09/14(金) 23:44:04 ID:jzBfJ6Gq

 * * *

@生存者区分け
・現在居る仲間
ジョージ、仗助、ミキタカ、ブチャラティ、ナランチャ、エルメェス
・この場に居ない仲間
承太郎 ⇒(承太郎の仲間)ダイアー(※)、ポルナレフ、リサリサ ⇒(リサリサの仲間)シーザー、シュトロハイム
※ダイアーはゲームに乗ったとの声が第二放送直前に聴こえたが、承太郎の話ではその後改心したらしい
・敵、要注意人物
アヴドゥル(味方の筈が、突然襲われた)
ワムウ(仗助との再戦を熱望)
DIO(ジョージの息子だが、仲間の殆どの敵である)
ディアボロ(※)
※ディアボロも要注意枠に入れる事を以下の考察から決定。
15人も死んだと云う事は、殺し回っている人間が居る筈。
要注意人物の内、アヴドゥルは承太郎と接触したと思われ、DIOとワムウは日の下に出る事が出来ない。
とすると、他に自由に動き回っている殺戮者が居ると考えられ、
生存者から消去法で考えると、ディアボロと云う人物である可能性が極めて高い。
(エルメェスが殺されかけた『ドッピオ』と云う人物にも注意)

A荒木考察
・スタンド:バトルロワイアル
・能力:空間を自由に操る。対象物を固定したり、形状を変えたり、隔離したり出来る
    対象物は、荒木自身、或いはバトルロワイアルが知覚していなければ、操る事が出来ない。
    時間を操作出来ない。未来へ旅立ち何かを持ち出すとか、過去の自分に未来の状況を教えるとか出来ない。
・正体:不明。生物学的には人間と同じ作りをしているらしい。
・目的:不明。少なくとも、このゲームを観戦する事が目的ではない。


724 ::荒木討伐隊 ◇C9UOxHGVmM(代理投下):2007/09/14(金) 23:45:18 ID:jzBfJ6Gq
B首輪考察
・機能:「爆破」「盗聴」「GPS」の三機能
    爆破…主に自分にとって不都合な人物の排除。本来の目的「盗聴」「GPS」を悟られない為のカモフラージュ。
    盗聴+α…参加者の不穏な行動を察知。盗聴だけでなく、首輪装着者の生命活動も把握
    GPS…荒木にとって最重要機能。これにより荒木は参加者の居場所を常に把握出来る(バトルロワイアルで操れる)。
・仕様
首輪は参加者の生命活動停止に伴い、機能停止。
首輪を外す事と参加者が死ぬ事は、首輪にとっては同義(機能停止)。つまり首輪を外し、参加者が死んだように見せかける事が可能。
GPS機能により、首輪が禁止エリアを識別。首輪がなければ禁止エリアに害は無い。

C現在状況・その他:
・ポルナレフとダイアーは、駅に向かった後C-4へ向かう予定。
・承太郎はジョンガリ・Aと東(アヴドゥルの下)へ向かった。
・DIOはC-7の家に隠れている。
・ワムウは仗助が駅から離れる時は駅内に居たが、その後エルメェスが駅を捜した時には居なかった。
・完全に不明なのはディアボロのみ。
・荒木の、このゲームを始めるまでの経緯(詳細省略)
・各人間の連れて来られた時代(詳細省略)

 * * *

「仗助…」
さっきの打合せの結果、俺は知っちまった。
俺が埋葬した人物が、若きジョセフ・ジョースターである事に。
色々な時代から人が集められている。
それを知った瞬間、俺はその疑問に気付いてしまった。
“ジョセフ・ジョースターはいつの時代から来たのか”と云う疑問に。
その答を知っているのは、エルメェスさんだった。
『ウェザーの所持品に、顔写真入り名簿があった。
それで確認した所、ジョセフ・ジョースターは、仗助が担いでたあの男だった。
つまり、19世紀半ばから連れて来られたのだろう』
と言っていたのだ。

725 :参加するカモさん:2007/09/14(金) 23:51:59 ID:r9p6IbsC
wktkwktktkktwktkktkw

726 ::荒木討伐隊 ◇C9UOxHGVmM(代理投下):2007/09/15(土) 00:03:31 ID:rMBplt1n
規制された……あとは↓をこっちに貼り付けるだけなんで誰か代理投下してください。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8085/1176634401/437-452

727 :代理です:2007/09/15(土) 00:12:51 ID:oCTHPpHF
ジジィを捜そうと思っていた矢先突きつけられた真実。
今、俺は打合せの場を抜け出して、一人店の奥に引っ込んでいた。
悲しみと喪失感で狂いそうだった。
何なんだよ、このゲームは。
何でこんな、俺の周りの奴らが死んで行くんだよ。
「仗助。辛いかも知れないが、元気出そうぜ…」
エルメェスさんが背後から声を掛ける。
俺を慰めようとしてくれているみたいだが、俺に構わないで欲しい。
もう、何もかもイヤになってきた。
「なぁ、仗助…」
「…エルメェスさん。一人にさせてくれ」
「だが…」
「ほっといてくれっつってんスよ!!!頼むからよぉ!!!」
涙混じりになった俺の叫び声を受け、エルメェスさんは去って行く。
「………」
そして俺は、暫く一人で涙を流していた…。

「失礼するよ」
不意に背後に人の気配がし、俺の背に声が掛けられる。
誰が来たのか声で解るが、顔を上げるのも面倒臭い。
「…一人にして下さい」
呟く声にその人、ジョージさんは構わずに俺の隣に座る。
「聴いて欲しい事がある」
俺の声を無視して勝手に喋るジョージさん。
鬱陶しい。
「ほっとけっつってんだろ!!!」
「聴きたまえ!!!」
怒鳴る俺に、ジョージさんは怒鳴り返す。
そして俺の顔を掴んで、ジョージさんの方へ向けさせた

728 :代理です:2007/09/15(土) 00:13:27 ID:oCTHPpHF
真摯な瞳が俺を射る。
「聴きたまえ!辛いのは君だけではないと云う事を!
それでも無理して元気に振舞う彼女の強さを!」
怒鳴られた俺は、ムカつくばかりでジョージさんの話なんて聴く気無い…筈だった。
が、その目で見られると、反感が失せる。
ジョージさんはとつとつと語り始めた。
「第三放送直後のエルメェス君の取り乱しぶりは、見ていられないほどだった。
徐倫君、F・F君、ウェザー君、アナスイ君、彼女の知り合いの四人の名が呼ばれたのだ。
しかも、その四人が、元の世界で彼女の友人の全てらしい。
このゲームで、参加者の内元の世界の友人全員を失ったのだ。彼女は」
「!!!」
そうだったのか!それなのに、そんな素振りを見せずに…!
「でも、彼女は私達が心配しないよう、元気に振舞って見せた。
空元気なのは一目瞭然で、見てるこちらが痛々しい位だった。
どうしても涙が止まらない時は、トイレの振りをして一人で泣いていたりしたよ。
そんな彼女が言っていたんだ。
『仗助はアタシより辛い思いをしている』と」
「………」
エルメェスさん。
そんな状態でも、俺の事を気遣ってくれたのか。
なのに、俺はエルメェスさんに怒鳴ったりして…。
「仗助君」
「解ってます。皆まで言う必要はありません」
そんな話を聴かされて、大の男がメソメソしてる訳にはいかねぇよなぁ。
「良し!仗助君復活だぁ!!!まずはエルメェスさんに謝って、お礼言わねぇとな!」
「その心意気だ、仗助君」

729 :代理です:2007/09/15(土) 00:14:22 ID:oCTHPpHF
「ウッス!」
そして俺は立ち上がる。
億泰、康一、それに、ジジィ。
悲しむのは、もうちょっと後にすることにするぜ。
今は、お前らがゆっくり眠れるよう、俺のやるべき事をやる!
だからさ、術が終わった後、お前らの事を想ってちょっと位泣くのは許してくれよな。
「行きましょう、ジョージさん。まだまだ話し合うことがありますから」
「あぁ。頑張ろう」


730 :代理です:2007/09/15(土) 00:15:02 ID:oCTHPpHF
 * * *

『ここまで整理すると、俺らの目的も自然と固まりますね』
『うむ。生存者はほぼ完全に敵味方に分かれた。
敵に該当する者達を全て淘汰し、その後全員で荒木の下へ向かう。
これを私達の指針としようと思う。
異論は?』
私がそこまで書き込んで顔を上げると、皆首を横に振った。
『後、気になる点がある者は居るかね?』
私の質問に、エルメェス君が筆を取る。
『荒木の奴、何でアタシを放置してるんでしょう』
「?」
『荒木は、アタシがウェザーの舌を通して荒木の居場所を知ったという事実に、気付いている筈です。
ウェザーが荒木の居場所を知った時、荒木の下へ飛ばされた。
なのにアタシが知っても放置ってのは、釈然としないんですが』
『恐らく、荒木に立ち向かうと告げていないからだろう』
エルメェス君の質問に、ブチャラティ君が書き込んだ。
『ウェザーさんは居場所を知ったらすぐに荒木の下へ向かうと言っていた。
だから荒木は手間を省いた。
エルメェスさん。貴方は荒木の場所を知っても、荒木の下へ向かうとは口にしていないでしょう』
肯くエルメェス君。

731 :代理です:2007/09/15(土) 00:15:46 ID:oCTHPpHF
『つまり、エルメェスさん、或いは俺達の誰かが『荒木を斃しに行くぞ』と口にしたら、
俺達は荒木の下へ連れて行かれる可能性が高い。
場合によっちゃあ便利だが、今の面子では心許無いな』
『つまり、荒木を斃す準備をした後荒木に宣戦布告をすれば、自動的に教会へ行けるって事か?』
エルメェス君の書き込みに、ブチャラティ君は肯いた。

 * * *

「ジョースター卿」
「?」
突然ブチャラティ君が話し掛けて来た。
「何かね?」
「申し訳ありませんが、駅の探索をしたいと思います。
俺達にとって斃すべき敵の一人、ワムウの足取りを見失ってはいけないですから」
「そうだな。では、皆で駅に向かうとしよう」

732 :代理です:2007/09/15(土) 00:16:30 ID:oCTHPpHF
「全員でっスか?ココで誰か待ってた方が良いんじゃないスか?」
「いや、ココでの待ち合わせは第三放送まで、その後はC-4の病院が合流地点となっているようだ。
私達が待つ必要は無いだろう。
それに…」
その時、苦い経験を思い出して言葉に詰まった。
だが、同じ過ちを繰り返さない為に、私は皆に伝えねばならない。
「…私達のような大人数を相手にした時、敵はチームを分断して各個撃破を狙ってくる。
私達はそれを防がねばならない」
私の言いたい事が一番伝わったのは、やはりナランチャ君だった。
「そうだな。チームが分かれたら、かたっぽのチームが無事でももうかたっぽが全滅なんてケースもある。
そうならないようにしなくちゃな」
「うむ。と云う事でだ。皆で駅に向かおう。ブチャラティ君」
「了解」
そして私達六人は準備を整えた後、駅へと向かった。


733 :代理です:2007/09/15(土) 00:17:07 ID:oCTHPpHF
 * * *

〜駅前(ブチャラティ・仗助・ナランチャ)〜

「なるほど、そう云う事か」
駅前付近をざっと調べて数分後、ブチャラティさんが地面から立ち上がる。
ブチャラティさん、ナランチャ、俺は駅の周りの調査をしている。
(厳密には、ナランチャはエアロスミスによる周囲の確認だが)
ミキタカ、エルメェスさんは、調べたい事があるからと駅構内へ入って行き、
それにジョージさんが付いて行った。
何かあった時のため、ジョージさんとナランチャ、ブチャラティさんとミキタカ、俺とエルメェスさんは
キッスで分裂させた互いの舌を持っている。
「何か解かったんスか?」
俺としては、ワムウの奴が出て気やしないかとビクビクしてんだけど。
アイツ、俺にご執心のようだからなぁ。
俺の姿を見るなり『再戦だ!』って言ってくるに違ぇねぇからよぉ〜。
「あぁ。これを見て欲しい」
ブチャラティさんが指す先にあったのは…車輪の跡。
北の方角へ続いている。
「ワムウとタルカスは、チャリオットに乗っていた。
恐らくそれに乗って、北へと向かったのだろう。
ナランチャ。北に誰か居るか確認出来るか?」


734 :代理です:2007/09/15(土) 00:18:01 ID:oCTHPpHF
「ん〜。特に誰も居ないや。まぁ、ワムウとか云う奴は俺のエアロスミスじゃ探知出来ないけど」
「二人組の反応も無いんだな?」
「うん。全然無い」
「どうやら、北へ行ってから随分経っているようだな」
それが本当なら、ワムウの奴は本当にココに居ないのか。安心した。
でも、
「何でそう結論付ける事が出来るんです?
車輪の跡は他にもありますし、第一ワムウが乗った証拠すらないっスよね」
「仗助がワムウと居た時はまだあったんだろう?」
「ハイ。あの馬自体も吸血鬼らしく、日の当たらない所に待機してたっス」
「と云う事は、誰かが乗ってココを出たのは第三放送からエルメェスさんがココに来るまでの短い時間。
そしてワムウも第三放送までココを動けない事を考えると、その短い時間でチャリオットに乗った奴は一人しか考えられない。
そして車輪の跡だが、西に続いている跡は、俺達を追った2種類と、駅に隠れる時の物だ。
俺達を追って来たのがゲーム開始直後とも言える時間だった。
そしてその後日が出るまで俺達を追い回し、日の出直前に、奴らは此処へ逃げ込んだ筈。
つまり、この北へ向かう車輪の跡は日の出後の公算が高い。
実際、仗助達が駅を出た時は、この車輪跡は無かったんじゃないか?」


735 :代理です:2007/09/15(土) 00:20:06 ID:oCTHPpHF
「スミマセン。そこまでは確認してませんでした」
「そうか。いずれにせよ、其処までの推察からさっきの結論に至る訳だ。
しかも、そこから一つの仮説が立てられる」
「?」
「仗助。お前がワムウの立場なら、駅を出てどちらへ向かう?」
「え〜っと…。
俺達が血痕の跡を辿って行ったことを知ってるんなら、俺達を追って東へ向かうんじゃないスか?」
「その事実を知らなくても、普通は東へ向かうだろうな。
俺と形兆が、血痕を辿って駅に向かってるかも知れない事を、奴はミキタカから聞いているのだから」
「でも、奴は北へ向かった」
「あぁ。何故か解るか?」
「もしかして…」
俺が何を言わんとしているのか解っているらしい、ブチャラティさんは一度肯き、俺の考えていることを口にした。
「そう。俺達を追うより重要な何かがあったんだ。そしてその原因にポルナレフさん達が絡んでいる可能性が非常に高い」
「ポルナレフさん、ダイアーさんを、ワムウの奴が追って行ったって事っスか」
「多分そうだろうな。或いはワムウが逃げ出し、ポルナレフさん達が追って行ったか」
「それだけはね〜っス。奴は勝とうが負けようが、死ぬまで闘う事に喜びを感じるタイプですから」
「そうか。ならワムウは追う側だな。良し、ジョースター卿達へ報告に行こう。
ナランチャ、見張りは継続してくれ」
「ラジャー」
そして俺達三人は、駅内部へ入って行った。


736 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 00:20:07 ID:RlDvGImS
 

737 :代理です:2007/09/15(土) 00:21:56 ID:oCTHPpHF

 * * *

〜駅構内(ジョージ・ミキタカ・エルメェス)〜

「この死体は、リキエルという人のものです」
「そっか。矢張りポルナレフ君とダイアー君は此処に居ないと考えて良さそうだな」
アタシ達三人は、駅構内を見回っていた。
そして、アタシがさっき駅に来た時に見付けた死体を、ミキタカに見てもらっている。
死体に対し、ミキタカが心当たりがあると言ったのだ。
「えぇ…。あれ」
「どうした?」
「これは…あの時のDISCでは?」
「あ!」
ミキタカが拾ったそれを見て、思わず声を上げる。
やべ。さっき駅に来た時見落としてた。
「ちょっと見せてみろ。記憶DISCか?スタンドDISCか?」
そう言いながらミキタカからDISCを受け取り、近付けて眺める。
「…こりゃ、スタンドDISCだな。でも、こんなデザイン、アタシゃ知らないや。
ミキタカ。このDISCに見えるスタンド知ってるか?」
再度受け取ったミキタカは、アタシを真似てDISCを眺めてみた。
「これは、ヘブンズ・ドアーです」
「知ってるのか?」
「えぇ。岸部露伴さんのスタンドで、相手を本にして相手の情報を読み取ったり書き込む事で相手の行動を制御したりする能力です」
「そうか」
「一体それは何だね?」
「スタンドをDISCにしたものです。
これを差し込めば、そいつはヘブンズ・ドアーというスタンドを使う事が出来るようになるんです」
「本当ですか!?」


738 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 00:23:24 ID:OvQ3NVcH
まさか…支援!

739 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 00:25:14 ID:rMBplt1n
sienn

740 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 00:26:26 ID:e7Bk5Sbp
さるさん規制食らったならその旨臨時に書き込んできただければ代理しますよ

741 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 00:31:25 ID:rMBplt1n
>>740
お願いします。

742 :荒木討伐隊 ◇C9UOxHGVmM代理:2007/09/15(土) 00:32:58 ID:e7Bk5Sbp
「ああ。だが、そいつに素質が無くちゃ、拒絶反応を起こす。
だからおいそれと試すわけにも行かないんだが」
「ならば私が試そう」
そう言ったのは、ジョージさん。
言うと思った。けど…
「ジョージさん。アナタ、人の過去を洗いざらい暴露するのって、好きですか?」
「そんな事は許されん。プライバシーの侵害だ」
「相手の意志を尊重せずに、自分の思うままに動かすのは?」
「それは最早相手を人間と見ていないではないか」
「…ですよね」
スタンド能力とジョージさんの性格って、どう考えても対極に位置するよな。
つまり、相性は最悪。
ジョースター一族の人間であるから素質はある事を差し引いて考えても、ジョージさんには無理。
断言出来る、ウン。
って事を二人に告げると、
「なら、私が試しましょう」
ミキタカが名乗りを上げた。
「私、人間を含めて地球の事を知るの好きですし、『ピンクダークの少年』も、この頃よく読んでますから」
後半はよく解らないが、露伴さんを知っているのもこの中ではコイツだけだし、それが良いだろう。
「良し、任せた」
ミキタカにDISCを渡す。
受け取ったミキタカは自身にDISCを挿入し…
「出て下さい。ヘブンズ・ドアー」

743 :荒木討伐隊◇C9UOxHGVmM代理:2007/09/15(土) 00:33:54 ID:e7Bk5Sbp
ズキュウウゥン!!!
ヘブンズ・ドアーが発現した。
「どうだ?気分が悪いとか無いか?」
「特に問題無さそうです」
「スタンド、ちゃんと操れるか?」
「多分大丈夫かと…。エルメェスさん、ちょっと試して良いですか?」
「私にやりたまえ。女性の過去を穿るのは品位に欠ける」
「解りました。では、失礼します。ヘブンズ・ドアー!」
ドギャン!
ジョージさんは、本にされて意識を失った。
「成功です!」
「へぇ〜。こうなるんだ。こりゃ便利だな」
ミキタカと二人で、パラパラとページを捲る。
そこには、今までのジョージさんの過去が全てか書き込まれていた。
「………ん?」
「どうかしたか?ミキタカ」
「このページ、張り合わせたように開けづらいです」
「ジョージさんの知られたくない過去なのかもな。見ない方が良いんじゃないか?」
「う〜ん。そうなんですけど、ちょっと気になってしまいまして…。
ジョージさん、失礼します」
そう言ってミキタカは、手をペーパーナイフに変えて、開かないページに差し込む。
ベリベリッ
そしてナイフで梳いてそのページを開き、
「!!!」
そのページを捲った瞬間、ミキタカの顔が強張った。

「どうしたんだ?」
「これを見て下さい」
そう言ってミキタカが見せてくれたのは…

『本物の岸部露伴にこのページを開けさせない』

744 :荒木討伐隊◇C9UOxHGVmM代理:2007/09/15(土) 00:34:29 ID:e7Bk5Sbp
「!!!」
これは…!
岸部露伴、いや、参加者に知られてはマズイ何かがある!
そのページを見ると、そこにはびっしりと何かが書き込まれていた。
さて、何が書いてあるのか…

『相手がどんな言語を喋っていても、理解する事が出来る』

「!!!」
そういえば、アタシはゲーム参加者全員と問題なく言葉のやり取りを交わしている。
だが、よく考えてみれば不自然だ。
アタシは母国語である英語しか喋れない。
なのに、何故このミキタカや、仗助、ブチャラティといった面子と普通に話せるのか。
その答がココに在った。
そう出来る様荒木がアタシ達に仕込んでたって訳だ。
ココに来て、アタシはこのページの重要性に気付いた。
このページは、“荒木が参加者への命令を書き込んだページ”だ!
「ミキタカ。これは…」
「はい。そうですね」
そして二人でそのページを読み進める。
そこには色々な驚愕の事実が書かれていた。
『スタンドを知覚する事が出来る』
『首輪が爆発したら、再生出来ない』


そして、右のページにはこう書かれていた。
『以下、荒木の許可が出ていない行動は取れない』
そしてその直後に書かれていたのは…

745 :荒木討伐隊◇C9UOxHGVmM代理:2007/09/15(土) 00:34:55 ID:e7Bk5Sbp
『荒…』
(マジかよ、おい)
『…木…を…殺…』
(荒木が許可しなければ、アタシ達は荒木を殺せないのか。そして…)
『す…』
(コイツ、最強のセキュリティを)
『………………許可』
(解除してやがる!!!)

他にも幾つか記されていた。
『荒木の作った閉鎖空間を脱出   不許可』
『荒木に反抗する         許可』


「エルメェスさん!」
盗聴されてるってのに、ミキタカが声を上げる。
何だってんだ。
そう思いながら、ミキタカの指差す先を見ると…

『荒木を殺す      不許可』

………………え?
さっきは『許可』だったよな。
アタシの見間違いだったのか?
「ん?」

『荒木を殺す      許可』

746 :荒木討伐隊◇C9UOxHGVmM代理:2007/09/15(土) 00:35:12 ID:e7Bk5Sbp
何だ!?これは。
許可になったり不許可になったりしてやがる。
混乱するアタシに、ミキタカが推論を紙に書く。
『恐らく、荒木自身迷っているようですね。
命を賭けたゲームに参加するか、死にたくないかの狭間で』
成程、じゃあ、この書き込みがある限り、アタシ達はいざという時にヤツを殺せなくなるかも知れないって事か。
『取り敢えず、右のページの命令は邪魔にしかならないな。
ミキタカ。消せるか?』
ミキタカは肯く。
『終わったら、あたしに書かれているものも消してくれ』
ミキタカはもう一度肯き、不要な書き込みを、全て消した。

 * * *

『でも、ヘブンズ・ドアーでこれを書き込んだなら、露伴さんが死んだ時に何故書き込みが消えないのでしょう』
私に書き込まれていた事実を説明した後、ミキタカ君が疑問を髪に書く。
『三つ考えられる。
まず、”露伴君は死んでいない“という物。ただ、死体が確認されている以上考え難い。
次に、DISCが抜き取られた影響。
例えば今エルメェス君が死んだら、キッスは消滅して、今分裂しているもの、例えばそのスコップは一つに戻るだろう?』
エルメェス君は肯く。
『だが、DISCを抜き取られてもキッスの効力は残る可能性がある。
そしたら、その後エルメェス君が死んでもスコップは二つのままだ。誰かがシールを剥がすまで』
『或いは、DISCをもう一度誰かに挿し、その人物が死ぬまで、ですか』
『あぁ。そして三つ目の可能性。恐らくこれが正しい。つまり…』
その後出て来た言葉に、ミキタカ君とエルメェス君は少なからず動揺していた。

『この書き込みをしたのは露伴君では無い』

747 :荒木討伐隊◇C9UOxHGVmM代理:2007/09/15(土) 00:35:34 ID:e7Bk5Sbp
『どういう意味です?』
『私にはこう書き込んであったそうだね。
“本物の岸部露伴にこのページを開けさせない”
何故“本物”と記す必要がある?
答えは簡単。“偽者の露伴君が居る”からだ』
私がそこまで書き込んだ時、エルメェス君が「あっ」と、何かに気付いたようなリアクションを取った。
私の書いた下に、書き込み始める。
『私がウェザーを通して得た荒木の情報にこんなのがあった。
“本物をこの世界に引き摺り込んだ後、代わりにダミーを操っていた”
そのダミーで書き込みをしていたって事か』
『そう。そもそも本物の露伴君の書き込みでは、露伴君が意識を失った瞬間効力を失う。
それでは、ゲームに影響が出るのは必至だ。
それで尚、偽者よりも本物で書き込みを行なうメリットは考え難いだろう』
なるほど。
一応結論が得られた所で、ミキタカが提案する。
『兎に角皆さんに書き込まれている命令を解除するべきだと思うのですが』
『賛成だ。先ずは外の者達と合流しよう』
二人が肯き立ち上がった所で、丁度ブチャラティ君達が此方へ向って来た。

 * * *

六人が再度合流した後、やった事は、主に以下の通り。
・情報交換
・ヘブンズ・ドアーによる情報確認(裏切り者は居ない事を確認)
・ヘブンズ・ドアーの書き込み解除(言語理解とかスタンド知覚とか、有益なヤツは残してある)

一番驚いたのは、人によって書き込み内容が違う事だった。
例えば仗助。
ジョースター卿の様に『スタンドを知覚する事が出来る』という命令が無い(スタンド使いだから当然だ)。
が、
『首輪の爆発による傷は治す事が出来ない』
と書かれていた。

748 :荒木討伐隊◇C9UOxHGVmM代理:2007/09/15(土) 00:36:01 ID:e7Bk5Sbp
つまり、首輪を誘爆してクレイジ−・ダイアモンドで治そうと云う手段を採っていたら、失敗していた訳だ。
本来なら、ヘブンズ・ドアーは岸部露伴さんのスタンドで、彼しかページを開ける事は出来ない筈だった。
しかし、荒木が書き込んだページは露伴さんには開ける事の出来ない“開かずのページ”だ。
つまり、あのページを見る為の方法は一つしかない。
『ヘブンズ・ドアーを使える岸部露伴以外のスタンド使い』
本来なら絶対に出来ない状況を、偶然にも荒木の死角を突いて作り上げる事が出来た。
そして、幸運とも云える巡り合わせによって俺達はスタンド能力の制限を解除する事が出来たのだ。
『これで首輪解除の手段が増えましたね』
仗助の書き込みに肯く。
現段階での首輪解除の方法は、俺のスティッキー・フィンガーズか仗助のクレイジー・ダイアモンドを使う2種の方法がある。
『そうだな。だが、荒木の書き込みを解除したと云う事実を荒木に知られるのは危険だ。
暫くは、首輪は保留しよう』
『因みに仗助。間違っても首輪の傷を治す時に『ドララララ!』なんて叫ぶなよ?荒木にバレバレになるからな』
「………」
エルメェスさんの書き込みに仗助は暫く固まり、
『当たり前じゃないっスか』
と書き込んでいた。
あれは、エルメェスさんに言われるまで気付いてなかったな。
嘘の汗(と云うか、冷や汗)を流している。
「…で、ジョージさん。これからどうしましょう」
「うむ。思わぬ所でミキタカ君が強力な能力を得たからね。
攻勢に出よう。
六人で他の参加者を捜し、敵を淘汰し、仲間と合流する。
そして、荒木を討つ」

749 :荒木討伐隊◇C9UOxHGVmM代理:2007/09/15(土) 00:36:16 ID:e7Bk5Sbp
「大まかなプランはそんなトコですね。で、具体的に、どこか向う所あります?」
「やっぱ、居場所の判明しているワムウを追うのが一番ではありませんか?」
ミキタカ君の提案に、エルメェス君が意見をする。
「だが、ポルナレフさん達と面識ある人間って居ないんだよな。
あちらが俺達の事を仲間と認識してくれないと、混乱しかねないぜ。
手間は掛かるけど、承太郎さんの助太刀に行って、
承太郎さんを加えた後ポルナレフさん達に加勢に行った方が安全だと想うけど」
「そんな時間の掛かる事していたら、誰かがワムウにやられるかも知れねぇっスよ?」
「ブチャラティ君。君の意見を聴こう」
意見が飛び交う中、じっと何かを考えているブチャラティ君に訊ねる。
ブチャラティ君は私の声に反応して顔を上げ、こう告げた。
「…ポルナレフさん達は逃げながらワムウと闘う。俺達は追いながら奴と戦う。つまり…」
成程。ワムウと闘いながらポルナレフ君達を助けるのか。

「挟み撃ちの形になりますね」

 * * *

「うむ。ではブチャラティ君の意見に従い、先ずは北へ向かうことにしよう。
エルメェス君、構わないかな?」
「えぇ。リーダーがそう云うなら、従います」
「良し。此れより我がチームは本格的に始動する!
承太郎、ダイアー、ポルナレフ、リサリサ、シーザー、シュトロハイム
以上六名を仲間に加え、
ワムウ、アヴドゥル、DIO、ディアボロ
以上四名をその場に応じ、対処する!
その後、荒木討伐へと向かう!」
「「「「「応っ!!!」」」」」



荒木討伐隊――――――発 足 ! ! !

750 :荒木討伐隊◇C9UOxHGVmM代理:2007/09/15(土) 00:36:39 ID:e7Bk5Sbp
【駅前(E-3)/1日目/夜(19時30分)】

【荒木討伐隊】
[隊基本方針]
1)C-4へ向かい、ポルナレフ達との合流&ワムウ打倒
2)シーザー、リサリサ、シュトロハイム、承太郎と合流
3)アヴドゥル、DIO、ディアボロとの接触。状況により、説得或いは打倒
4)合流後、打倒荒木

[隊共有情報]
・荒木のスタンド(荒木がウェザーに話した情報)
・ゲームに至る経緯(荒木がウェザーに話した情報)
・首輪(ブチャラティ考察、荒木がウェザーに話した情報)
・各人物の連れて来られた時代



【ジョージ・ジョースター1世】
[能力]:なし
[時間軸]:ジョナサン少年編終了時
[状態]:無傷。健康
[装備]:狙撃銃、予備弾、ホル・ホースの帽子(ミスマッチは承知の上)
[道具]:レミントン2連装デリンジャー(予備弾あり)、ナランチャの舌
[思考・状況]:
1)荒木打倒に向け、隊方針に従って行動する
2)荒木打倒方法を模索
3)DIOへの対応を迷っている(いざとなればこの手で引導を渡すしかないが…)

[補足1]:トニオさんの包丁は店に置いて行きました。

751 :荒木討伐隊◇C9UOxHGVmM代理:2007/09/15(土) 00:36:55 ID:e7Bk5Sbp
【ブローノ・ブチャラティ】
[スタンド]:『スティッキー・フィンガーズ』
[時間軸]:サンジョルジョの教会のエレベーターに乗り込んだ直後
[状態]:無傷。健康
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、首輪×2、ミキタカの舌
[思考・状況]:
1)荒木打倒に向け、隊方針に従って行動する
2)荒木打倒方法を模索
[補足1]:フォークは店に置いて行きました。

【東方仗助】
[スタンド]:『クレイジー・ダイアモンド』
[時間軸]:四部終了時
[状態]:右大腿部に刺傷(応急手当済み)
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、エルメェスの舌
[思考・状況]:
1)荒木打倒に向け、隊方針に従って行動する
2)でも、あんまりワムウには会いたくない
3)億泰達の死を悲しむのは、全てが終わってからだ

【ヌ・ミキタカゾ・ンシ】
[スタンド?]:『アース・ウィンド・アンド・ファイアー』(『ヘブンズ・ドアー』)
[時間軸]:鋼田一戦後
[状態]:無傷、健康
[装備]:無し
[道具]:支給品一式(地図無し)、ポケットティッシュ、ブチャラティの舌
[思考・状況]:
1)荒木打倒に向け、隊方針に従って行動する
2)出会った仲間の書き込み解除をする
[補足1]:ポケットティッシュは食べました。

752 :荒木討伐隊◇C9UOxHGVmM代理:2007/09/15(土) 00:37:11 ID:e7Bk5Sbp
【ナランチャ・ギルガ】
[スタンド]:『エアロスミス』
[時間軸]:ヴェネチア入り後
[状態]:無傷、健康
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、ハート型の飾り(@DIO)
[思考・状況]:
1)荒木打倒に向け、隊方針に従って行動する
2)ブチャラティに再会出来た喜び

[補足1]:ヌンチャクとガラスの破片は店に置いて行きました。

【エルメェス・コステロ】
[スタンド]:『キッス』
[時間軸]:スポーツマックスとの決着後、体調が回復した頃(脱獄前)
[状態]:無傷、健康
[装備]:ライフル
[道具]:ドル紙幣等、大量の石ころ、ウェザーの舌、仗助の舌
[思考・状況]:
1)荒木打倒に向け、隊方針に従って行動する
2)徐倫達の死にショック。でもジョージ達に余計な気を使わせないよう平気なふりをする

753 : 株価【32】 :2007/09/15(土) 00:37:57 ID:e7Bk5Sbp ?2BP(52) 株優プチ(event)
代行終了。
ミキタカティッシュ食べてる場合かw
書き手さんお疲れ様でした

754 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 00:46:47 ID:OvQ3NVcH
これは面白い展開!
だが、かつてのダイアーさんの件もあるからなぁ
微妙だ

755 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 00:49:33 ID:rMBplt1n
投下乙。
ミキタカにヘブンズドアーがくるとはなぁ。
ミキタカのアース・ウィンド・アンド・ファイアーがスタンド能力とは原作で明言されてないから別にいいのかな。
情報まとめの量が増えてきたな。このままいけば荒木打倒もありえるな。

で、ワムウは結局ポルナレフ達を追いかけたのか……なんというツンデレ。

756 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 04:35:17 ID:Ay+6VrYc
リレー小説という表現形式の底力を垣間見た気がする。
面白かったぜ!

757 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 06:51:18 ID:wwpehffE
乙です!
たしかどこかにF・Fのディスクもあるな。そっちの使い道にも期待だな。

758 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 07:04:40 ID:yT/BP328
乙でした!
これは後の展開に期待せざるを得ない

759 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 10:30:37 ID:YteaCHFp
だが乙!!
露伴のDISCがこんなところで伏線回収となって
出てくるとは・・・!痺れる憧れる。

760 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 12:07:32 ID:AZn5JqY2
乙です!
此処まで来てジョージさんが残ってるってのが効くなぁ
ある意味、原作とは違ったベクトルを感ぜずにはいられないッ GJ!

761 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 13:01:25 ID:FhkB2KXE
ジョースター卿と仗助は先祖と子孫だという認識は持ってないのかな?

762 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 14:30:18 ID:hNpFpvgl
>>761
ジョセフが仗助の子供とはいえ、ジョセフはジョージのひ孫だだからイメージしにくいんじゃないかな。
薄々感づいてるかもしれないが。

763 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 14:47:08 ID:RIbbTrfj
4代前のジョナサン(DIO)の存在を承太郎が感じ取れたんだし
同じ4代前のジョージを仗助が感じ取れても、おかしくはないけどね

764 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 14:50:40 ID:hNpFpvgl
そういやあの一族星の痣でなんとなくどこにいるかわかるんだっけ。

765 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 17:08:28 ID:pAXbHxGS
許可・不許可の書き込みっていうのは荒木の意思でころころ変えられるものなの?
書いたのは荒木じゃなくて偽の露伴だろうし、
いずれにせよその場にいなければ書き込みの変更は不可能なんじゃないかとちょっと気になった


766 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 17:25:35 ID:rugvJw2c
許可不許可は荒木の考え次第で変えることができるとでも書き込んであるとか

767 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 18:22:48 ID:DjYpRLu4
乙!!しかし 
>>729 
億泰、康一、それに、ジジィ。
悲しむのは、もうちょっと後にすることにするぜ。   
って仗助、 露伴忘れとるよ露伴www

768 : ◆fk8qEzlLPk :2007/09/15(土) 21:39:01 ID:3ei95yzH
【ディアボロ、シーザー、シュトロハイム、リサリサ】予約します。

769 :参加するカモさん:2007/09/15(土) 21:53:45 ID:yT/BP328
wktkwtkk

770 :参加するカモさん:2007/09/16(日) 01:11:06 ID:EncSgggl
わくてか

771 :参加するカモさん:2007/09/16(日) 08:12:40 ID:FII9xn8b
【ジョジョの】オリラジ中田のジョジョ立ちレクチャー【奇妙な冒険】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm701089


772 : ◆7G5I3kP69w :2007/09/17(月) 00:32:56 ID:1pfQClbn
【空条承太郎、モハメド・アヴドゥル、DIO】
予約します。

773 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 00:35:14 ID:qursLDV4
ついにくるかヨーヨーマッ・・・

774 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 00:58:56 ID:jwfV4c16
>>773
そこはアヴドゥルさんだろwww

775 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 07:47:59 ID:HJx4F0kr
期待!


と同時に、何故か少しビビッてる俺がいる

776 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 13:40:03 ID:j/RxHX5I
承太郎が死ぬのも嫌だしDioが死ぬのも嫌だ

777 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 13:41:42 ID:qursLDV4
だからといって手を取り合う展開はありえないしな・・・

778 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 13:47:46 ID:IxPABDwM
ここでヨーヨーマッの出番

779 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 14:11:48 ID:xiz9wOcV
どっちも死なないなんて無理だろ……

780 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 14:50:56 ID:zhg4LvZ5
エニグマの中に封印すればどっちも死なないで済むんじゃね?

781 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 15:20:28 ID:1e09SHSK
>>780
どうやって封印するんだよ?

782 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 17:06:41 ID:xiz9wOcV
>>780
荒木がエニグマの少年に頼めばやってくれそうな気もするが、破られたら終わりなのがなー。

783 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 17:24:20 ID:Vh1ylTKC
>>782
DIO対承り・アヴなのに荒木が出たら駄目じゃね?

784 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 17:35:24 ID:VL121D45
ヨーヨーマッが成長(巨大化)して、
DIOのみ込めばおk。

それ以前にちゃんと決着つけて欲しいと思ってる俺は異端ですか?

785 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 17:46:13 ID:+1ZCLfQe
この流れだとアヴドゥルは確実に死ny

786 : ◆7G5I3kP69w :2007/09/17(月) 19:07:36 ID:p7L/dQpk
投下します。

787 :くだらない仕掛け ◆7G5I3kP69w :2007/09/17(月) 19:10:26 ID:p7L/dQpk
「――アヴドゥルッ!」

何が起こったのか、全く理解が出来ない。
確かに眼前に存在していたはずの、闇の帝王――DIOの姿は、“いつの間に”やら消失していた。
その上、我が仲間の承太郎も“いつの間に”か部屋の隅に移動し、私に向けて呼び掛けている。
私はたった今、彼と共にこの屋敷の奥に潜む、DIOの姿を目撃した筈なのだ。
しかし――上手く説明が出来ないが――“次の瞬間には、承太郎は移動し終わっていた”。
DIOに攻撃され、私は暫くの間気絶していたのか?
いや、有り得ない。
私は一切の攻撃を受けていない。一ミリたりとも、『たった今』から移動していない。
承太郎と共にDIOを探索し、結果奴を発見した。私が行った行動は、たったそれだけだったのだ。
戦闘は、始まってさえいないはずなのだ。

なのに……。

“何故、承太郎の衣服には生々しい血飛沫がこびりついているのだろうか”?

「これは――!?」
「説明する時間はねえッ!
 今から俺が言う通りにしてくれッ!」
『――あーテス、テス――』

開始された荒木の放送を背後に、承太郎が私に向けて叫ぶ。
その怒気と勢いに押されて、私はつい頷いてしまう。
何が起こっているのか、未だに分からない。
事態は切迫しているらしい。“いつの間に”なのだろうか?
部屋の奥の壁に、人が入る程の巨大な穴が開いているのが見える。


788 :くだらない仕掛け ◆7G5I3kP69w :2007/09/17(月) 19:11:18 ID:p7L/dQpk
「“『ヨーヨーマッ』の主人を、これよりモハメド・アヴドゥルに変更する”!
 アヴドゥル、『同意する』と言うんだッ!」
『――ピザ……ピザ、モッツァレラ♪――』
「ど……同意、する」

訳が分からぬまま、承太郎の言う通りにする。
今の言葉の意味は何なのだろうか? DIOは何処に行ったのだ?
私がその言葉を言い終えると、承太郎は大きく頷き、
部屋に開いた風穴に顔を向けた。

『――レラレラ……ふう、大丈夫だね――』

状況は依然全く飲み込めない。彼は何をしているのだ?
如何なる事態が我々に起こっている?
これがDIOのスタンド能力なのか? 超スピードか、あるいは幻覚か?

「待て、承太郎、一体これは何――」

私が承太郎に向けて、疑問の全てを言い終わる前に……。

承太郎の姿は、一瞬にして消滅した。


789 :くだらない仕掛け ◆7G5I3kP69w :2007/09/17(月) 19:12:09 ID:p7L/dQpk
*  *  *

『その記念すべき瞬間に、また私の声が聞けるといいね―――』
荒木による、第三の放送が終了した。

「…………」

私は、承太郎が存在していたはずの場所を呆然と見つめ続けていた。
今現在も、承太郎とDIOに何が起こったのか理解出来ない。
大切な放送の内容も、殆ど聞き逃してしまっていた。

ただ一つ私が理解している事実は、
『承太郎とDIOは、一瞬にして消え去り、この家から離れた』と言う事だけだ。
何故彼等がこの家を離れたのかも、どの方角に行ったのかも分からない。
全ては、私の理解の及ばぬ境地にあった。

「…………」

私は、考えるのを止めた。
幾ら思考を巡らせても、答えが出そうに無いからだ。
DIOのスタンド能力の正体、それに対する承太郎の行動……
仕方が無い、私が知らない背景が多過ぎるのだ。


790 :くだらない仕掛け ◆7G5I3kP69w :2007/09/17(月) 19:12:44 ID:p7L/dQpk
思考を止めると同時に、苦い思いが私の胸に吹き上がる。
必然的に、私の心を支配するのは一つの感情――失意に取って代わる。
……生き延びて、しまったのだ。
夜の影が差し掛かった、音も誰の気配も無い屋内で、
私はただ一人で、そこに勃然と存在していた。
自身に刻まれている≪運命≫を、私は呪った。
浅はかな、実につまらない一つの『誤解』の為に、
このモハメド・アヴドゥルは余りにも多くのものを壊し過ぎた。
闇の中にあった私の心を呼び覚ましてくれた承太郎。
彼に報いるために、忌まわしき宿敵、DIOとの対決――
この闘いにおいて、自らの命を捧げてでも、彼を助けるつもりだった。
だが……私は、生き延びてしまった。
あのDIOに、一撃さえ与える事も叶わずに。
文字通り、手も足も出ないまま、何も出来ずに。
気付いた時には、事態の全ては私の前から過ぎ去ってしまっていた。
私は蚊帳の外だった。『決意の戦死』さえ出来なかったのだ。

『――どうしたのさ、モハメド・アヴドゥル君?
 らしくもなく考え込んじゃってさぁ。そんなのは君のキャラじゃないよっ。
 何が起こったのかは、ぼくにもサッパリ分からないけどさぁ、
 とりあえずはこの屋敷から離れて、もっと人のいる所に行こうぜ?
 そう、他人が集まっている――『背中を見せる事ができる相手』のいる――場所に向けてさぁ。ねっ?』

背中で喚くのは一体のスタンド。何処までも本能に忠実な、不気味な怪物。
私は鼻で笑う。皮肉な事だな。
DIOも承太郎も消えたこの静かな場所で、唯一の『他者』と言う訳か、コイツは。

「フンッ……たまには正しい事も仰るじゃないか、相棒。
 私もその気持ちは山々だがな……では一体何処に行けというのだ?
 承太郎も、DIOも消えてしまった。彼等が何故この家を離れたのかさえ、私には分からんのだぞ?
 ……そもそも“あれ”は一体何だ? DIOも承太郎も、“気付いた時には既に消えていた”。
 この事態は何なのだ? 全く理解出来ない」

791 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 19:13:14 ID:IxPABDwM
wktk!!

792 :くだらない仕掛け ◆7G5I3kP69w :2007/09/17(月) 19:13:15 ID:p7L/dQpk
『そんな事は、ぼくも知らないよっ……!
 とにかく、ぼくはアンタを喰い殺して、違う奴に乗り移りたい。それだけだよっ』
「……チッ」

私は後悔する。状況に気が動転しているのだ。
こんな『ハズレアイテム』に意見を仰いでも、意味は無い事なのは明白なのに。
DIOと対峙できなかった、“外部に置かれてしまった”事実が、私を苛立たせていた。結果、躊躇いも無く見解を語ってしまったのだ。
私は自身の本心を理解する――情報が欲しいのだ。この街や、参加者や、仲間に付いての、様々な情報が。
何か良い手立ては無いものか……とりあえず、私は今自分がいる、この部屋の様子を確認しようとした。

『――ふむ、そうですね』
「……!?」

突如聞こえた、何者かの声。
私は声の聞こえた方向を仰ぎ見る。

『……こうして二人で話すのは初めてですかね?
 モハメド・アヴドゥル様』

私の隣にあった椅子に、奇妙な容姿を持つ生物が座っていた。
何故か承太郎の隣にいて、ずっと我々と行動していた奴だ。
気に止めていなかったが、一体コイツは何者なのだ?

『――私にも、何が起こったのかは把握出来ていません。
 恐らくだんな様と同じ程度の『実感』しか無いでしょう。
 私の『元だんな様』……空条承太郎様と彼の宿敵のDIOは、
 “この屋敷から去り、何処かへと行ってしまいました”。
 私が見知った事実は、それだけです。私には知覚関連の特殊能力はありませんからね。
 ですが、この部屋に色々とヒントはありそうですよ。例えばあの大穴……』

そいつは、ペラペラと私に向けて講釈を始めた。
私は当然の質問で、それを断ち切る。

793 :くだらない仕掛け ◆7G5I3kP69w :2007/09/17(月) 19:14:12 ID:p7L/dQpk

「おい……少し待ってくれ。
 お前は、一体何者なんだ?」

こいつは……何だ? スタンドなのか?
では本体は何処にいるのだ? スタンドが意思を持ち、自動的に動いていると言うのか?
そんな事が有り得るのか? そもそも何故承太郎と一緒にいたのだ? 疑問は尽きない。

生物は、平然とした様子で私に返答した。

『……私の名前はヨーヨーマッ。ヨーヨーマッです。
 だんな様――そう、あなた、モハメド・アヴドゥル様――に仕える、下僕ですよ』

 *  *  *

『……と、こんな所ですかね。さらに説明が欲しければ、いつでも何なりとどうぞ』
「うむ。大体理解したが……」

召使いスタンド『ヨーヨーマッ』が、自らに課せられた使命と制約を私に語り終えた。
メモ用紙に向かい、ペンを素早く走らせながら。
彼は放送の要約と、自らの推測を纏めて書き込んでいるらしい。

「つまり、我々が最後に見た際の承太郎の言葉は、
 私にお前――ヨーヨーマッの所有権を委託させるキーワードだった訳だ」
『はい。それは確かでしょうね。
 事実、私の所有権はだんな様、つまりモハメド・アヴドゥル様に移りました。
 だんな様、いえ、空条承太郎様……あの時、とても急いでいる様子でしたね』

794 :くだらない仕掛け ◆7G5I3kP69w :2007/09/17(月) 19:15:11 ID:p7L/dQpk
それにしても驚いた。何よりも、このスタンドが自己紹介したその正体に。
自身、『魔術師の赤』を持ち、また多くのスタンド使いと接してきた私だが、
完全に本体の意思から独立し、行動するスタンドなど聞いた事も無い。
スタンドは、能力者の意思が形を持ったもの。
だから本体と共に存在し、意思を同一にするものと私は考えていたのだが、
そのような常識はもはや完璧に覆されてしまった。
今思えば、背中の『チープ・トリック』もこのタイプのスタンドなのだろうか?

我々はテーブルを前に椅子に腰掛けている。
その状態にて、二人――いや、一人と一体の対談は始まった。
メモを書き終えたらしく、ヨーヨーマッはデイパックにペンを戻している。

「早速、幾つかお前に質問をしたいのだが、良いだろうか?」
『ええ。何なりとどうぞ』
「では、まず疑問に思っていた事を一つ。
 承太郎は、何故お前との関係を切り離したのだと思う?」
『その答えは単純ですよ。
 承太郎様は私が邪魔になったのでしょう』
「……邪魔?」
『承太郎様はこの屋敷から、即座に移動する必要があったのですよ。
 『20メートルルール』は既に説明しましたよね?
 “私と所有者の距離が20メートルを越えた瞬間に、
 私の本体であるDアンGの首輪が爆発し、私は消滅する”。
 承太郎様が私を手放した理由が、それです』
「……?」

795 :くだらない仕掛け ◆7G5I3kP69w :2007/09/17(月) 19:16:03 ID:p7L/dQpk
『分かりませんか。では話を進めましょう。
 『承太郎様が私の所有権を、だんな様に委託した』。
 この行動の、考えられる理由は三つ。
 理由その@。あの時の承太郎様に、私の身体を担いで移動する余裕が無かった為。
 強大なパワーを持つ『星の白金』の全速力でもって、
 万全の体制で、移動しなければならなかった事情が発生していたのです。
 理由そのA。だんな様に所有権を移す事で、私にメッセンジャーの役割を担わせる為。
 承太郎様が屋敷を離れる以上、私をここに残して情報を渡しておいた方がいいと考えたのでしょう。そう、ちょうど今我々が話しているように。
 理由そのB。承太郎様が、単純に私の存在を鬱陶しく思っていた為。
 ……まぁこれはいいですけど』
「……ふむ。
 では何故、あの時承太郎は私にそれらの理由を説明しなかったのだ?
 私にお前を押し付けて、すぐに行ってしまったじゃないか」
『はい、その点も重要なヒントになり得ます。
 つまり“私の主有権をだんな様に委託する訳を説明するだけの時間の余裕さえも、
 承太郎様は持っていなかった”のですよ。
 猶予は一刻も無かったのです。一瞬早くにでも、屋敷から移動する必要があった。
 そのような、切迫した状況に承太郎様はあったのです』
「……なるほどな」
『纏めてみましょう。
 承太郎様は、『全力で持ってして、すぐさまにでもこの屋敷から移動する必要があった』のです。
 そして、この背景から導き出される結論は、一つです』
「……なんだろうか?」
『“承太郎様はDIOを追っている”のですよ。
 逃走したDIOを追い、勝負の決着を付ける為に、屋敷を離れたのです』
「逃走……だと? DIOは逃げたのか」

796 :くだらない仕掛け ◆7G5I3kP69w :2007/09/17(月) 19:16:55 ID:p7L/dQpk
『はい。推測する限り、ほぼ間違いないでしょうね。
 順番に説明しましょうか。
 まず、承太郎様の服に付着していた鮮やかな血液。
 あれはDIOを攻撃した事による返り血でしょう。
 あなたに所有権の交渉をした際に、
 承太郎様自身がダメージを負っている様子はありませんでしたね。
 そして、壁に開いているあの大穴。
 承太郎様の『星の白金』のパワーに関しては、私がこの肉体で持って体感しております。
 詳細に記憶していますよ……あの途轍も無い程のエネルギーを。
 あそこの真新しい穴は、『星の白金』の攻撃を食らい、
 吹き飛んだDIOが壁に激突して作られたものではないでしょうか?
 あの時、私が見る限りではDIOの姿は既に部屋から消えていました。
 『星の白金』のパワーや、前述の状況を重ね合わせれば、
 この推測が一番論理的に筋が合いますよね。
 結論を纏めます……DIOは承太郎様の『星の白金』に攻撃され、
 壁を突き抜けて屋敷の外部まで吹き飛んだ。
 深いダメージを負ったDIOは自身の戦力不足を感じ、
 屋敷から何処かへと逃走した。そしてそれを承太郎様が追った……こんな所でしょうかね』
「ううむ……隙が無い論理だな」

『ヨーヨーマッ』の洞察力と、その厳密な論に、私は非常に感心した。
自動操作型とはいえ、本体の特性はスタンドに加味されているだろう。
こいつの本体の『DアンG』とやらも、やはり相当に賢く冷静な人物なのだろうか。

「では、もう一つ質問してみようか。彼らはどの方角へ向かったのだろうか?
 是非私もDIOを追って、承太郎の手助けをしたいのだが……」
『そこまでは私にも分かりませんね……。
 まぁ、この屋敷の位置――【C-8】ですが――を考える限り、
 西から南の方角に逃げた可能性が高いのでしょうけど、大した有用性は無い話です。
 恐らく、移動方法はスタンドのパワーを利用した極めて高速なもの。
 だんな様が今から追い付くのは難しいでしょう』
「ふうむ……」

797 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 19:20:43 ID:IxPABDwM
wktk

798 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:20:56 ID:jMhvh3kx
結局私は蚊帳の外、と言う訳か。
私はヨーヨーマッに、続けてある疑問を呈する。
恐らく彼にも理解不能なのだろうが、彼が感じた、彼なりの印象を聞くだけでもいい。

「では、最後の質問だ。ヨーヨーマッ、お前は『あの状況』をどう思う?
 お前も実感していたんだろう? DIOの姿は、“何時の間に”か消えていた。
 それに承太郎も一瞬にして……消失したように見えたぞ」

正直、これが今最も自分が気になっている点だ。
ヨーヨーマッは平然と二人の戦闘について言及しているが、
それでは“私がDIOを発見した直後”に既にDIOと承太郎は一戦を交えていた事になる。
承太郎の『星の白金』のスピードが驚愕すべきものとは言え、幾らなんでもあれは速過ぎるだろう。
あの時の私の実感――今思い返しても、明らかに妙な矛盾がある。
私が一時的に気絶していたようにも思えるが、
前述した通り、その可能性は有り得ない。私はただそこにいただけだ。

『ああ――『あれ』ですか?
 え、だんな様、もしかして……ああ、そうなんですか?』

何故かヨーヨーマッは私の質問に首を傾げ、少しの間何かを考えていた。
そして彼の返す言葉に、私は驚愕し続ける事になる。

『だんな様、もしかして知らないんですか?
 DIOのスタンド、『世界』の正体を。
 “この世の時間を停止させ、その中を自由に移動する”能力を』
「は……!?」
『私もだんな様の反応が何かおかしいと思っていたのですが、そういう事だったのですね。
 承太郎様は私に話してくれたのですが……だんな様は『世界』の能力を存じておられなかった、と』
「……?」

799 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:21:32 ID:jMhvh3kx
『なるほど、大体掴めて来ましたよ。
 承太郎様は以前、だんな様を始めとする“既に死んだ人間”がこの街に呼び出されている点に疑問を持っていました。
 しかし、残念ながらつい先ほど亡くなられてしまったツェペリ様や、ポルナレフ様達との情報交換で、
 その謎に対する解答は、“荒木が異なる時代、時間から我々を呼び寄せている為”だと決着しました。
 だんな様は、承太郎様がDIOに会う直前に部下の手によって亡くなられたらしいですね。
 つまり、それ以前の時間から、荒木にこの街に呼び出されている。
 そう考えてみれば当然ですよね、『世界』の正体を知らないと言うのも』
「……おい、さっきから何を言っているんだ!?
 DIOの能力とか、異なる時代とか、既に死んでいるとか、訳が分からんぞ……!」

『ヨーヨーマッ』の語る全ての言葉に混乱する。
私が叫ぶ様に言うと、奴はめんどくさげに溜息を付いた。

『はあ……全く知らないらしいですね、様々な事柄を。
 では、一通り説明しましょうか。幸い時間はありますし……。
 私と承太郎様の出会いと、これまでの経緯を話しましょう。
 そして『荒木のゲーム』について判明している事実を』

――ヨーヨーマッは私に語り始めた。
まず、参加者たちが、時空を超えて集められていたという真実。
そしてあの教会から街に飛ばされてから、ヨーヨーマッを連れた承太郎が出会ってきた人々。
承太郎が承太郎・P・ポルナレフ達とチームを結成し、打倒荒木を目指し行動し始めた事。
荒木に召喚され命を落としたジョルノ・ジョヴァーナという少年が、ポルナレフに託した荒木の能力の詳細。
承太郎が集合の号令を伝える為に、街の西部へと移動し、
途中出会ったジョージ・ジョースター達の情報を頼りに、DIOの潜むこの屋敷に向かった事。
そして私との対決……。

800 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:22:15 ID:jMhvh3kx
その全てが実に興味深い内容だったが、
特に目を引いたのは、あの波紋戦士ダイアーについての話だった。
『ヨーヨーマッ』によれば、彼はスタンド使いに憎悪を抱き、参加者への無差別攻撃を行っていたらしい。
旧友のツェペリに諭され改心したらしいが、その時彼は、既に二人の参加者を葬っていた……。
私は深く後悔する。
スタンド使いを憎む切っ掛けを作り、彼を殺戮者へと変貌させてしまったのは、他ならぬ私なのだ。
彼と行動を共にしていたあの時、私はもう少しだけでも彼の気持ちを汲み取れなかったのだろうか……?
幾ら悔やんでも悔やみ切れるものではない。

次に『ヨーヨーマッ』はDIOの能力、『世界』についての情報を私に語った。
“この世の時間を停止させ、その中を自由に移動する”……。
『世界』は私の想像以上に凶悪なスタンド能力だった。
私の『魔術師の炎』程度の能力が、対抗出来る自信が全く持てない。
先程、一瞬にして殺されていた可能性も十分に有り得たのだ。

「……いや、待て。
 時を止める能力については把握できた。しかしそれでは、説明可能なのはDIOについてだけだ。
 私の感覚では、承太郎も『停止した時』の中を移動していたようだったが」
『ああ、それですか。
 私も不思議に感じていたのですが、考えてみれば簡単な話ですよ。
 恐らく承太郎様も、同じ時間停止能力を使ったのでしょう』
「……何だと?」
『だんな様が本体を倒してくれた、あの『ハム状のスタンド』との戦闘中、
 承太郎様に時折“時を停止していた”素振りがありました。
 だんな様が知らないのなら、恐らくごく最近に習得した能力なのでしょう。
 『世界』と同様の時の停止こそが、『星の白金』に隠された特殊能力。
 そう考えればつじつまが会うんですよね……
 承太郎様が瞬間的に移動した事も、DIO程の実力者が易々と逃げ出した事も』
「なるほどな……」

801 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:22:38 ID:jMhvh3kx
承太郎の真の能力。それはDIOと同じ時の停止。
多少信じ難いが、それが恐らく真実なのだろう。
そうであれば、彼の先の行動にも納得できる……
DIOの無敵の『世界』に立ち向かえるのは、承太郎ただ一人だけなのだ。
対決の場に居ても殺されるだけだから、彼は私を引き止めていたのか。

「承太郎……」
私の心より溢れる感謝の思いが、遠く去ってしまった彼に届く事は無い。

 *  *  *

夜の風が、俺の全身に吹き抜ける。

『星の白金』の脚力にて、街の家から家へ、屋根から屋根へと飛翔する。
それは奴――DIOも同じ。夜の帳の中、50メートル程先で跳躍しながら移動を続けている奴の姿がハッキリと見える。

屋敷にて奴を吹っ飛ばしてやった際、DIOは俺が『止まった時の中を動ける』事に、少なからず動揺していた。
皮肉にも、奴が俺を殺す為に送り出した、あの『ハムスタンド』との戦闘が丁度良い訓練になったのだ。
最初は苦労したが……今はもう自由に時間停止が出来る様になったぜ。

……と。
俺と同様に街を跳ね飛んでいたDIOの姿が、一瞬にして奥へと移動した。
時を止められるのは、奴も同じ。
停止時間に関して言えば、奴の方が俺よりも少々長い。
つまり、二つのスタンドの脚力を同等と考えた場合、奴の方が移動速度は上。
このまま距離は広がるばかりか――チッ、厄介だぜ。


802 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:23:48 ID:jMhvh3kx
DIOは恐らく、事前に話し合い、何処かに潜伏している自分の部下と落ち合おうとしている。
部下と数人掛かりで、時を止める能力を持つ俺を攻撃するのが最善と判断しているのだろう。
だが、奴が仲間の元に向かっているのならば、奴が俺の能力に手を拱いている事実も意味している。
つまり、今が奴を打倒する最大のチャンスなのだ。
応援を呼ばれる前に。これ以上の被害者が増える前に。
一刻も早く、奴の肉体を完全に破壊しなければならない。

現在の俺達の座標は【C-7】辺りか。
『西』に向けて――あの屋敷から、DIOは西の方角に逃げ続けている。
恐らくこの先が、部下が潜伏している場所なのだろう。

「オラァッ!」

『星の白金』が全力でビルの壁を蹴り上げ、俺は弾丸の如き動きでDIOの元へと向かう。
このまま、思惑通りに逃げられてたまるかよ。
『真西』の仲間に合流するまでに、落とし前は、しっかりと付けさせて貰うぜ。

 *  *  *

街の外れに佇む古風な屋敷。
その一室にて、私とヨーヨーマッの情報交換は続く。

『……では、先ほど行われた、荒木の第三放送に話を移しましょう』
「分かった。私も知りたい所だ」

――ちなみに我々は、今も肉声で会話をしている。
勿論、首輪の盗聴機能については、既に話を聞いている。
私はそれを知ると即座に筆談をヨーヨーマッに持ち掛けたのだが、
彼はあっさりとそれを断った。

803 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:24:30 ID:jMhvh3kx
『第四放送以降に参加者として街に入る、と荒木が宣言している以上、
 現状において、荒木に関する会話を書き言葉で行う事はほぼ無意味だと思いますね。
 荒木打倒の為に参加者が協力し合うのを許容している節の発言も、本人がしていますし。
 ジョルノ・ジョヴァーナのように『呼ばれる』心配ももう無いでしょう。
 元々あれはパフォーマンス的な意味合いが強い行動だったと思われますし、
 荒木は自身の能力に絶大な自信を持っている。
 参加者が反抗を狙っている可能性を、奴が想定していないはずがありませんよ。
 それに我々が幾ら頭を捻っても、結局、奴の予測の範囲内なのかも知れませんし……』
ヨーヨーマッはそのように語った。私も彼の意見に納得し、結果として今も筆談を使っていない。

『第三の放送が行われていたあの時。
 私が見る限り、だんな様は放心しておられましたよね?
 恐らく殆ど聞いていないのでしょう?』
「あ、ああ……正解だ。全然聞いていなかった。
 どうして分かったんだ?」
『見た通りの事を言ったまでですが……。
 放送内容の要約をだんな様に渡します。
 情報を整理しましょうかね』

ヨーヨーマッは彼が先ほどまで書いていたメモを私に遣して、語り始めた。

『まず、死亡者の発表ですね。
 驚くべき点は、この六時間の死者数です。
 なんと今までで最大の十五名。
 これは全くの予測外でしたよ。
 私は時間の経過につれて、徐々に死者数は低下していくと踏んでいたのですが。
 だんな様のお知り合いの名前はありませんかね?』

「そうだな……三、四人ほど、いるか」


804 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:25:02 ID:jMhvh3kx
花京院、そしてF・Fについては……何も言うべき事は無い。
全ては私の問題であり、責任だ。
私ができる償いは、彼等の遺志を継ぎ、荒木を打倒する事だけだ。しかし……。

先ほどヨーヨーマッの語ったホル・ホースの死に、私は愕然とした。
本来敵であるはずのジョージ・ジョースター卿を禁止エリアから護り、息絶えたらしい。
奴に比べて私は、何たる事をしていたのだろうか……。

「私は……一体……」
苦い過去に思いを馳せていた私に向けて、突如、ヨーヨーマッが喋り始めた。

『別に、私はだんな様の行動の是非に関して口出しするつもりはありませんけど、
 私が行うのは、だんな様を世話する事だけだと言う事をお忘れなく。
 悔やむのはだんな様一人がやればよろしい。
 他人に押し付ける行為に意味は無いですし、そもそも私は関係ありませんし……』

相変わらず何を考えているのか分からない、淡々とした口調で語り掛けるヨーヨーマッ。
彼の厳しい口調に、何故か私は励まされた。
過去を後悔していても意味は無い。
生き残った者たちは、未来に向けて行動しなければならないのだ。
そう諭された気がしたのだ。

「確かに……その通りだな……」
『分かればいいんですよ。
 では、次は禁止エリアについてです。良く聞いていてくださいね』
「ああ」
私は彼に向けて、大きく頷く。
ヨーヨーマッ……承太郎が去ってしまった今、
彼はこの街にて出会った私の唯一の、頼もしい仲間だ。
大切にしようと思う。共にエジプトに旅立った戦友たちと、同じ位に。


805 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:25:27 ID:jMhvh3kx
『禁止エリアは、午後7時から【I-6】、9時から【E-3】、11時から【E-7】。
 注目すべきは勿論、ここから近い【E-7】ですね。
 11時の時点から、屋敷から街の中央部に向かうには、東側の海を船で渡るか、
 西側を通る以外の手段は無くなります。
 つまり、もし残りの参加者が市街地に集まっているのであれば、
 この場所は絶好の隠れ場所となるのですよ。
 それに関連した一つの提案があるのですが、これについては後ほどに。
 ホテル周辺にももう近付けませんが、忘れ物はありませんよね?』
「いや……別に」
『禁止エリアについては、【E-7】について把握していれば問題ありません。
 今回の放送の最大の重要点は、最後の部分に他なりませんから』
「ああ、『第四放送時点から荒木が参加』と書いてあるな」
『Exactry(その通りでございます)。
 教会に引き篭もって我々を観察していた荒木が、遂に動き始めるのですよ。
 支給品を持ち首輪を付けて、同じ参加者として。
 奴の危険性と強さは、誰よりもだんな様が知っているはず』
「ああ、そうだな」

全ての始まりの場所――教会にて、荒木は私の『クロス・ファイヤー・ハリケーン』を難なく消滅させた。
奴に呼び出され、奴によって殺されたジョルノという少年が遺したメモによれば、
荒木のスタンドは、空間を自在に操る能力らしい。
その凶悪さ、おぞましさは、この世の全ての時間を停止させるDIOの『世界』に勝るとも劣らない。

『何よりも避けなければならないのは、第四放送後の荒木との接触でしょうね。
 しかし我々の所に、奴が来ないと思われる理由が幾つかあるのですがね……
 それについては後ほどお話しましょう。
 これまでの話に、何か疑問はありますか?だんな様』

806 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:26:18 ID:jMhvh3kx
 *  *  *

……やはり、奴は逃げるばかりでは無かった。
逃走を続けながら、俺への攻撃の隙を伺っていたのだ。

『星の白金』のパワーで数十メートルの距離を飛び上がり、
俺が新たなる家の屋上に着地した、正にその瞬間だった。

そこに至るまでの過程も存在せず、全く唐突なタイミングで。
……眼前に、煌びやかな刃の群が存在していた。

「『星の白金』!」
即座に、全世界の時を停止させる。
襲い来る包丁、ナイフ、フォークは頭部から胸元に向けて、その数四。
数こそ少ないが、停止時間は限られている。全ての防御が可能か否か――!?

「オラ――――!」

止まった世界の中、綺麗に空中に停止した刃の並びを、
『星の白金』の拳が、全速力で弾き飛ばしていく。

「――オラオラオラオラオラァ!」

そして、全てが動き出す。時間差で送り込まれてきた包丁の一本を、
『星の白金』の足が、コンマ一秒の契機を逃さず蹴り飛ばす――。
ギリギリだったが、防御は成功した。

そして真っ直ぐに、眼を向ける。俺の視線はビルの屋上に佇むDIOを射る。
奴は、150メートル先で振り返り、こちらの様子を伺っていた。


807 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:27:07 ID:jMhvh3kx
DIO……次は俺の番だぜ。
『星の白金』の脚部に全集中力を預け、飛翔方向の修正を行う。
そして、奴目掛けて飛び上がろうと、脚に力を込め――!?

「――ッ!?」

俺の身体は……グラリと傾いた。

 *  *  *

バランスを失った身体は、民家の屋根から無様にも落下し、そのまま路面に激突した。
どうやら、『星の白金』のスタンドエネルギーが限界に達したらしい。スタミナ切れって奴だ。
着地衝撃の保護さえ、ままならない。
直に衝突した左肩の骨がへし曲がる音が聞こえる。これはバキ折れたな……。

路面に倒れた体勢で、俺はようやく気付く。
スタンドだけではない。俺の肉体も、極限までに疲労していたのだ。
『ハムスタンド』だ。奴の攻撃が、俺の体力を底から吸収し尽くしていた。
停止した世界の中で、アヴドゥルを殺しに掛かったDIOにラッシュを叩き込み、奴を屋敷から吹き飛ばした。
時を幾度も停止させながら逃げるDIOを追い、たった今、例のナイフ攻撃を防御した。
ここまでやれただけでも、奇跡的と言っていい。それ程までに俺は疲弊していた。
チッ、指一本動かせねェ。二、三時間程度、ここで休む必要がありそうだぜ。

崩れ落ちたままの姿勢で、俺の瞳だけは奴の姿を追い続けている。
DIOは俺に止めを刺しに戻らず、移動を続けていた。
足を封じた時点で、もう既に敵では無いと考えているのだろうか。
『仲間』と落ち合い、布陣を固めた状態で改めて殺しに掛かるのだろうか?

だが……すぐに俺は自分の眼を疑う事になる。
このまま『西』に向かうと思われていた奴は、驚くべき行動を取ったのだ。


808 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:28:42 ID:jMhvh3kx
DIOは……“左側――すなわち『南』に方向転換をした”。

「…………!」
『世界』と共に、南に向けて飛翔し始めた奴の動きを見て、初めて。
俺は、奴の『逃走』の意味を理解した。
DIOは、始めから『西』などには向かっていない。
奴が目指していたのは、『南西』だったのだ。
緊張と疲労の為に、俺は忘れていた。『禁止エリア』の存在を。
踏み入れば首輪が爆破してしまう【D-6】のエリアを回避し、『目当てのもの』がある南西へと移動する。
DIOの目的は、それだったのだ。

俺は、奴が向かう先に『何』が待ち受けているかを知っている。
そして奴も、分かっているのだろう。
『目当てのもの』の位置を、その肉体で、感覚で理解しているのだ。

……ジョージ・ジョースター。
あの男は、俺の先祖だ。
出会った瞬間から――いや、出会う前から――頭でなく、心で理解していたぜ。
言葉を使わずとも、名前を聞かずとも、その瞳を見た瞬間に、ジジイの身内だと分かった。

DIOの首から下の肉体は俺の先祖、ジョナサン・ジョースターのもの。
その為に、他の誰よりもジョースターの一族の血液が奴の身体に『合う』らしい。
もしジョージが殺され、その血が奪われれば、奴の力は倍増する。
それは前の世界での戦いで、十分に承知している。
『世界』の停止時間も、圧倒的に増加するだろう。
俺の時間停止でさえ対応が難しくなる。非常に危うい事態だ。

DIOが求めていたのは、『仲間』ではなく、『宿敵』。
そしてジョースター卿は、スタンドを持たない只の無力な人間。
この状況はヤバイ、ヤバ過ぎるぜ……!


809 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:29:35 ID:jMhvh3kx
 *  *  *

空条承太郎、見るも無様だよ。
スタミナ切れの為に、もう一歩も動けないのだから。
『養分』を奪うとかのスタンドを持つ噴上祐也をぶつけたのは幸運だったかな?
奴は放送前にくたばったらしいが、始末の手間が省けただけでそれも良し、だ。

フゥ――――ッ。
でもな、正直な話、“時の停止した世界に入り込み、
私にスタンドのラッシュを叩き込んできた”時には、実に、実に驚いたんだよ、承太郎。
この帝王DIOさえもが、ほんの少しだけ『恐怖』を味わってしまった瞬間だったよ。

しかし……お前は所詮人間だ。私から見れば下等生物、言わばカスに過ぎない。
背中を向けて立ち去る宿敵を見て、
“部下の元に逃げようとしている”とでも考えていたのではないかね?
それは大ハズレだ。我が無能な部下は、先の放送で全員死んだよ。

君のスタンドが時を止められると判明した以上、現在の私の目的はただ一つだよ。
それはジョースターのEXTRACTの奪取。
承太郎、君も感じているんだろう?
南西の方角に二つ程の、ジョースターの気配が存在している事に。

古き友人が与えてくれた、我がボディに対応した血液。
何をしてでも、手に入れたいね。
もしもジョースターが仲間と身を挺して抵抗、なんて野暮な手段を取るのなら、
『世界』で友達もろとも皆殺しにするまで。
問題は何一つ無いさ。プランは順調に進んでいる。
ジョースターのEXTRACTを奪い、我がボディと『世界』が完成された暁には、
君の元に再び戻ってあげるよ、承太郎。
楽しみにして待っていてくれ。でも、その頃にはもう力尽きて死んでるかな?

810 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:31:00 ID:jMhvh3kx
完成された『世界』ならば、ワムウだろうが荒木だろうが指一本で一捻りさ。
全ての力は私の掌の上に集約し、私はその頂点に君臨する。
想像するだけで、心がハイになってくるじゃあないか。
実に。実に気分がいいぞッ!

 *  *  *

「そういえば、お前と話し始めてから何かが妙だとは思っていたのだが……」

私は、会話の最中にふと浮かんだ疑問を、
ヨーヨーマッに向けて口に出した。

「私の背中の『チープ・トリック』だ。
 私の身体に取り憑いて以来、常にベラベラとうるさかったコイツが、
 どうしてお前と出会ってから一言も言葉を発していないのだろうか?
 何か分かるか?」

『ああ、彼の事ですか……』

それがさも当然かの如く、ヨーヨーマッは淡々とした調子で語り始めた。

『彼の能力の一つは、既に封印されていますよ。
 もうその鬱陶しいスタンドは、もう貴方に下手に語り掛けられません』
「……!?」
『……既に説明しましたよね。
 だんな様から私に対して、『自害しろ』と言う命令は不可能です。
 ですが、一定の条件を満たした場合なら……
 例えば、『チープ・トリックが何らかの無駄口を叩いてきた時、だんな様の背中を見ろ』と言う命令の形ならば、
 その遂行は可能なんですよね』
「お前が私の背中を……!?
 待てッ、そんな事をしたら私の命は」


811 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:32:12 ID:jMhvh3kx
『ハイ、私がだんな様の背中を見た場合、
 『チープ・トリック』は私に移動し、だんな様は死亡します。
 ですが……考えてみて下さい、“その時は奴もタダでは済みませんよ”』

『ヨーヨーマッ』の顔がニヤついている。
実に愉快そうな、イヤらしい表情。

「『私の消滅条件』を覚えていますか?
 一つは、『私の所有権を持つ人物と20メートル以上離れる事』。
 そしてもう一つは、『私の所有権を持つ人物が死ぬ事』です。
 ……気付きました? 私がもしだんな様の背中を見たら、だんな様は死にます。
 しかしその瞬間に『チープ・トリック』が乗り移った私も消滅する訳で、
 さらになし崩し的に『本体』を失ったそいつも死んでしまうんですよ。
 彼も馬鹿ではありませんねぇ……私が『ルール』を話した瞬間から黙り込んでしまって。
 奴は何も話せなくなってしまったのです。
 我々に、不死身だったはずの命を握られているのですからね。
 もうどんな言葉も、『ささやき』も、許されない』

「……!」
私は、目の前の『ヨーヨーマッ』の言葉にただただ圧倒されていた。
気付かなかった。私の背中に取り付いて離れない、この恐るべきスタンドの『弱点』に。

『ククッ……! その『チープ・トリック』、話を聞く限り無敵のスタンドに思えますが、
 少しだけ頭を捻らせれば、対抗手段は簡単に見出せるんですよ。
 その名の通り、『くだらない仕掛け』と言う訳です。
 ククククッ……! アッハッハハハハアァァァァ』

腹を抱えて爆笑し始めた『ヨーヨーマッ』をよそ目に、
私は背中の『チープ・トリック』の様子を確認した。

『…………ッ』


812 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:32:55 ID:jMhvh3kx
奴は、黙り込んでいた。
これまでに見た事も無い、必死な表情で。
良く観察すると、僅かにブルブルと震えている。
奴は恐怖していた。不死身の存在であるはずの自らに襲い掛かろうとしている『死』に。
……いい気味だ。奴は私をとかく悩ませてくれたからな。
危険な状況が変わった訳ではないが、
もう奴に無駄口は許されなくなった。コイツに一矢報いられたのは、実に気分がいいぞッ。

『……アハッハハハハハハァァッ、アヘラアヘヘヘェェェェ』
それにしても、いい加減に笑うのを止めて欲しいな。
我が頼もしき、相棒よ。

 *  *  *

ヨーヨーマッが、ようやく笑いを終えた。
壁時計を見ると、時刻は午後7時を過ぎている。
一時間以上、我々はこの場所で話し合っていたのだ。

『では、情報交換も一通り済ましましたし、
 そろそろ我々も行動方針を決めましょうかね』
「ああ、そうだな……だが、我々は一体何処に向かえば良いのだろうか。
 ヨーヨーマッ。お前はどう思う?」
『考えられる選択肢としての目標場所なら、駅……でしょうね。
 承太郎様も集合場所にしようとしていましたし。
 ですが、一つ気になる点がございます』
「ジョージ・ジョースター達と出会った際の事だろう?
 彼らにとって私は『敵』だ。下手に近付いてしまうと、事態がどう動くか分からない。
 私が攻撃されるのは良いとしても、彼等が混乱してしまうのは避けなくてはならない」

813 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:33:48 ID:jMhvh3kx
『はい……だんな様でもその程度の判断はしていましたか。
 仰るとおり、そこが最大の問題なんですよね。
 だんな様は、ジョージ・ジョースター様達のチームを攻撃し、分裂させました。
 現在でも危険人物――荒木の思惑に乗った一人として認識されているでしょう。
 いやそれどころか、だんな様が『悪』である情報が、
 生き残っている参加者達に広まっている可能性さえあるのです。
 状況は、より厄介になっていると考えて良いと思いますよ。
 だんな様の汚名を晴らすのは限りなく難しい』
「……ううむ」
『ですから、私は一つの提案をしたい』

『ヨーヨーマッ』は人差し指を立て、
テーブルにそのずんぐりとした身体を乗り上げさせた。

『“待ってみる”と言うのはどうでしょう、だんな様?
 下手に動くとあなたも他の参加者も、危険に晒される事になってしまいますからね……。
 先ほどの放送で発表された死亡者……その数十五人ですよ。
 この街を取り巻く状況は緊迫化、複雑化の一途を辿っています。
 『敵』であるだんな様が下手に行動すれば、それに拍車を掛けかねない。
 だから、この家に一まず待機するのですよ。
 第四放送までか、場合によってはそれ以降も。
 ……承太郎様もDIOも行ってしまいましたが、もうあの二人はこの屋敷に戻ってこないでしょう。
 吸血鬼のDIOは日光を避ける為に、臨時的にここを使っていたのですからね』
「……盲点だったな……。待機、とは」

現在の私を取り巻く状況を考えれば、かなりいいアイデアかも知れない。
私も疲労しているので休息を取りたいし、
背中の『チープ・トリック』も事実上の『軟禁』状態になる。
奴と一緒にいる限り、被害を防ぐためにも第三者との接触を避けるのが最善の選択だ。

814 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:34:40 ID:jMhvh3kx
『問題は先ほども申した通り、第四放送後に荒木が運悪くあなたの元にやってきた場合です。
 戦闘となれば一対一。ほぼ間違いなく殺されるでしょうが、
 だんな様は“そいつ”を背中に持っているのです。
 荒木にとっても危険だと思うんですよね、“そいつ”の存在は』

なる程、『チープ・トリック』が背中に取り付くような事態になれば、
あの荒木と言えども危険な状況に追い込まれるのは必至。
奴としてもそれは避けたいはずだ。
私はずっとコイツを最悪の支給品だと思っていたが、
視点を変えれば、荒木さえ封じる最強の牽制武器なのだ。

『それに、奴は大勢に向けて圧倒的パワーを見せ付け、楽しむ事を良しとするタイプの人間です。
 ならば、屋敷にひっそりと隠れているだんな様一人を殺すためだけにこちらに赴くでしょうか?
 意味が無い行為だと思いませんか?私は荒木は来ないと考えますね。
 どうでしょう、だんな様?“待ってみる”選択肢は』

ヨーヨーマッは冷静で、頭も回る。
つい時折の感情で動いてしまう私とは対照的に、
状況を的確に判断する能力も十分に備えている。
極めて異常なこの事態の中で、ベストパートナーと呼べる存在だ。

「……よし。お前の案を取ろう」

いいだろう。
お前の強靭な『忠誠心』と……
その黄金のような『夢』に賭けよう。ヨーヨーマッ。
同盟、結成だ。


To Be Continued...

815 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:35:10 ID:jMhvh3kx
【吉良吉影宅(C-8)/1日目/夜(午後7時過ぎ)】

【波紋の達人と幽波紋の達人 B班 解散】

【ヨーヨーマッと哀れな主人】

【モハメド・アヴドゥル】
[スタンド]:『マジシャンズ・レッド』
[時間軸]:
[状態]:胴体、両肩にダメージ。両腕が辛うじて動かせる程度。やや疲労
[装備]:背中に『チープ・トリック』
[道具]:支給品一式(食糧のみ2人分)
[思考・状況]:
1)第四放送まで屋敷に待機し、休息する。それ以降は第四放送の内容を判断
2)ヨーヨーマッを強く信頼
3)打倒荒木を目指す者と出会っても、混乱させてしまうため出会いたくない
4)打倒DIO。しかし自分の能力では勝てないと確信
5)打倒荒木。一人でも多くの人たちを元の世界へ返す。それが、俺が今出来る贖罪だ
6)屋敷にいる間はチープ・トリックは放置。荒木への防衛策にもなる

[補足1]:アヴドゥルは承太郎と情報交換を行なっていません。
[補足2]:アヴドゥルはヨーヨーマッから情報を得ました。


816 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:35:27 ID:jMhvh3kx
【ヨーヨーマッ(支給品)】
[現在の主人]:モハメド・アヴドゥル
[装備]:マスク
[持ち物]:拡声器
[任務]:
1)アヴドゥルを“助ける”
[補足]
1)ヨーヨーマッは攻撃出来ない。能力も完全に封じられている(主人がヨーヨーマッ自体を利用して攻撃というのは可能かも知れない)。
2)主人の命令には絶対服従、しかし命令を曲解して受け取る事もあるかも知れない(ヨーヨーマッを殺すような命令には従えない)。
3)ヨーヨーマッは常に主人の半径20m以内に居なければならない。
4)ヨーヨーマッの主人が死んだ時、又はヨーヨーマッが規則を破ったならヨーヨーマッは消滅。
5)主人変更の命令があれば主人は変わる。但し変更対称人物の同意が必要。
6)主人変更の命令をされた時、次の主人がヨーヨーマッの視界に入っていなければ命令は無効化される。


【市街地(C-6)/1日目/夜(午後7時過ぎ)】

【空条承太郎】
[スタンド]:『スタープラチナ』
[時間軸]:ロードローラーが出て来る直前
[状態]:左肩骨折。体力、スタンドエネルギーの著しい消耗状態。身体が動かせない。数時間の休息が必要。
[装備]:無し
[道具]:支給品一式
[思考・状況]:
1)暫くの間休む。周囲を警戒
2)DIOがジョージの血を奪ったら非常にヤバイ
3)DIOを斃した後、カフェ・ドゥ・マゴに戻る。
4)打倒荒木

[補足1]:承太郎はアヴドゥルと情報交換していません。

817 :くだらない仕掛け ◇7G5I3kP69w代理:2007/09/17(月) 19:36:31 ID:jMhvh3kx
【市街地(C-5)/1日目/夜(午後7時過ぎ)】

【DIO】
[スタンド]:『ザ・ワールド』
[時間軸]:ポルナレフ対ヴァニラ・アイスの直前
[状態]:ラッシュによる傷はほぼ回復。健康。気分はハイ
[装備]:無し
[道具]:支給品一式(ランダムアイテムなし)
[思考・状況]:
1)南西のジョースターの気配(ジョージ、仗助)を追跡、殺害し、EXTRACTを奪いボディを完璧とする
2)1の為の邪魔者は皆殺しにし、完璧な状態で承太郎の元に戻り彼を殺害する
3)優勝し、荒木も殺害する
4)ナランチャを発見次第殺害する
5)その為には首輪の解除は必須ッ!
6)ワムウ(柱の男の肉体が欲しい)、首輪解除に役立つ者の探索
7)手下が全滅した以上、もう杜王グランドホテルに用は無いと判断

[補足1]:DIOは承太郎が時を止められる事を知りました。


818 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 19:37:10 ID:2gObr9gU


819 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 19:37:37 ID:jMhvh3kx ?2BP(52)

  /|_________    _
/               | | ̄| | |
\  TO BE CONTINUED .. | |_| |_|
  \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

代行終了です 作者さん乙でした
それにしてもアヴドゥル、ヨーヨーマッに主導権とられるどころか見下されてるようなきがするんだが、大丈夫なのか?w

一応作者さんの考えも貼り

476 名前:くだらない仕掛け ◆7G5I3kP69w[sage] 投稿日:2007/09/17(月) 19:36:15
投下完了です。
ジョージ達へのDIOの襲来は、『荒木討伐隊』の直後になると思われます。


820 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 19:44:16 ID:znZjZxl2
乙!ヨーヨーマッすげえw
そして承太郎とDIOの駆け引きも
これからの予感を感じさせるSSでした

821 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 19:44:58 ID:Xwvky8DT
もう佳境か……

822 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 19:46:54 ID:IxPABDwM
ヨーヨーマッにジョルノに対する名台詞を使ってるのが悔しいwwww

823 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 20:14:14 ID:jDw/B9W6
すげぇヨーヨーマッ頭良すぎww
アヴドゥル絶対死ぬと思ってたのにまさかの待機かよ!w
形兆みたいに首輪は外れてないけどこれは事実上の離脱なのかそれとも……GJでした!

824 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 20:31:41 ID:Vh1ylTKC

ヨーヨーマッ役に立ちすぎじゃねwww

825 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 21:05:52 ID:jABaqT1D
だが裏切る!

ヨーヨーマの真価はこれからだろ。
この信頼がいつ裏切られるか楽しみだっ!

826 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 22:00:18 ID:j/RxHX5I
荒木に大概の事が知れ渡ってしまったな

827 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 22:08:27 ID:i1FOBvmu
GJ、素晴らしいんだがひとつ誤字発見
>799
承太郎・P・ポルナレフって誰だよw

828 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 23:21:31 ID:EyZV25a/
ジョウタロウ・ピエール・ポルポルくんwwww新キャラ投入かw
…ん?逆にすると『空条ジャン』…
愛称は…『ジョジャ』!?
こいつァ言いづらい上にパチ臭いことこの上なしだッ!

829 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 23:22:03 ID:EyZV25a/
下げ忘れてた、スマソ

830 :参加するカモさん:2007/09/17(月) 23:23:37 ID:QB8Dfmqy
>>826
他の参加者が筆談を続けてるのに、平然と手持ちのカードばらしちゃうとはw
しかしバレてもさほど痛手がなさそうな情報しか持ってないあたりアブさんは対主催陣じゃ空気なのかもな


>>827
その誤字には不覚にも吹いたなww

831 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 00:12:45 ID:kuKKCVnI
DIO様ってまだ誰も殺してないんだな・・・信じられねぇ・・・

832 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 00:30:09 ID:QjxUOpuv
>>831
!!!!そういえば

833 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 00:34:26 ID:0Tr43jpT
>>831
まぁ、最初にあたったのがカーズ様だしな
捕食者に食われるところをやっとの思いで勝利した感じだもん

834 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 01:20:00 ID:kuKKCVnI
>>833
でもカーズ様のトドメをさしたのはナランチャだからなぁ。
あいつ改心したのに殺害数上位にランクしてるし。

835 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 03:33:19 ID:XqlCvptO
ヨーヨーマッは間違いなく承太郎のかしこさを吸収してるw

836 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 15:00:53 ID:50bBXH65
そういえば、ナランチャいるんだし、荒木討伐隊に対するDIOの襲撃は
奇襲、にはならないんだよね。

837 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 16:31:48 ID:9BUQXXTy
ナランチャがスタンドを発動していればね
してなくても、あんなテンションでDIOが近づいてきたら仗助が気づくけど

838 : ◆fk8qEzlLPk :2007/09/18(火) 17:17:57 ID:JlVfT6Ga
現在作成中ですが、もうちょっと時間がかかりそうです。
今日明日には投下できると思いますのでよろしくお願いします。

839 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 17:21:46 ID:KM9X61m2
ktkr
ディアボロはいったいどうなるのか・・・

840 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 19:12:45 ID:GYCKyg7Y
乙!!
気になったのは、承太郎の始末を後回しにする点。
承太郎は疲労でまともにスタンド出せない状態で時止めは困難。
血液よりも、時止めできる承太郎の始末を優先しそうな気が・・・



841 : ◆7G5I3kP69w :2007/09/18(火) 19:31:40 ID:a7YLAynx
ご指摘ありがとうございます。
明日に変更点を「修正SS投下スレ」に記述します。
>>827
「J」ですね。修正します。
>>840
DIOは、承太郎が「最後の一手」を隠し持っている事を警戒しています。
その辺りの説明を修正版にて追加します。

842 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 21:13:24 ID:h7MEKwd2
最高にジョージの血を飲めば大丈夫だと思ったからじゃないか?
時を止めれる承太郎を仕留めるよりスタンド使えないジョージ倒す法が簡単だし
DIO様からしたら、承太郎が動けないフリをしてスキを狙ってる可能性も有るしな

843 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 21:21:13 ID:eNFd+O3U
実際承太郎が心臓止めてDIOの隙を狙うシーンが原作にあったしね

844 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 21:33:48 ID:NCjBBbqC
>>842
いや承太郎は止まった時間の中で攻撃したんだから
DIOは動けること把握済み

845 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 21:59:18 ID:h7MEKwd2
>>844
違う違うw
俺は『承太郎が力尽きて、動けないフリをしている可能性があると考えるかも』と言いたかったんだ

846 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 22:07:44 ID:NCjBBbqC
>>845
ごめんww
勘違いしてるのにDIOは把握済みとか言っちゃってる俺可哀想な子ww

847 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 22:32:45 ID:UBJIYnQy
多分ヨーヨーマッの首筋には星型の痣があるなww

848 :参加するカモさん:2007/09/18(火) 22:53:12 ID:SKHEJhEG
お前ら、承太郎対DIOの対決に熱くなるのは分かるが
sageを付け忘れてるぞwwwwww

849 : ◆lghKKyZNFw :2007/09/19(水) 19:14:12 ID:4e9iFeYc
予約します。
【DIO、ジョージ、仗助、エルメェス、ブチャラティ、ナランチャ、ミキタカ】

850 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 19:21:36 ID:nFw7fMCf
wktk

851 : ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:22:27 ID:JlfM24Nl
10分後投下したいと思いますので、どなたか支援をよろしくお願いします。

852 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:24:07 ID:pwY/2o8b
OK!任せろ

853 : ◆7G5I3kP69w :2007/09/19(水) 20:26:52 ID:l4amVCRi
「修正SS投下スレ」に修正部分を投下しました。

854 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:31:53 ID:wzv195YW
支援

855 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:32:14 ID:pwY/2o8b
支援

856 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:34:12 ID:JlfM24Nl
日は間もなく沈み、光は壇を降りる。
周りには『男女の死体が2つずつ』。場所は『F−3の住居の2階の部屋』。
閑静な造りは心地よさを清らかさを誘い、闇は不気味さと怪しさを増幅させる。
2人の男の殺気を目立たせるには充分なシチュエーションだった。

「見ろよあの窓から差し込む夕日を。ここは2階だから地平線が見えそうだぜ」
「……………………」
「まだあんた名前を聞いていなかったな」
「答える必要はない」
「なぜトリッシュを殺した? 」
「答える必要はない」
「確認だが、そこで死んでいる奴らはアンタが殺したんだろう?」
「答える必要はない」
「それくらいウンと言えよ。あんたは何者なんだ。カタギじゃなさそうだが」
「答える必要はない! 」

押問答とも言えぬ張り合いの決裂は開始の合図。
互いが前進し、互いの懐に向かって、獲物を狩る猫のように飛び掛る。だが――

「キング・クリムゾンッ! ……大した事ではない。貴様が知るべき私達の事実などこの世に万に一つもあってはならん。
 色男、貴様のトリッシュ弔い合戦の旅は……これにて終了だな」

帝王のスタンドは1対1ではほぼ無敵。これは誰よりもディアボロ自身が一番そう思っているだろう。
彼はいつもと同じように、やってくる敵の背後に回って胸部を貫く準備を始めていた。
そして、この世が帝王の力から解放されたその時、『キング・クリムゾン』の右腕がシーザーの体に襲い掛かった。


857 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:34:59 ID:wzv195YW
 

858 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:35:10 ID:JlfM24Nl
が――

「何ッ! こ、これはどうゆう事だ。う、腕がはじかれたァッ!? 」
「はじく波紋……今の俺の体は全てをはじく。師・リサリサから学んだ波紋の呼吸、ナめてもらっちゃ困るぜ」

シーザーの波紋は2千年以上の伝統を誇る技術の粋。その多種多様な応用性は並の体術の比ではない。
シーザーは自身が地獄昇柱(ヘルクライムピラー)の修行でコツをつかんだ『はじく波紋』使い、
ディアボロのスタンドに挑戦状を叩きつけたのだった。

「……はじく? だから何だと言うのだ。私に攻撃するつもりならば、いつまでもはじき続けるわけにもいくまい。
 貴様の体が磁石のようにはじくというのなら、貴様自身の攻撃もまた同じく私には当たらないのだろう?
このまま私と一生、埒が明かぬ『乳繰り合い』でもするつもりか。仇討ちはどうした? 」
「ハッ、急に多弁になってきたな。男のお喋りは……みっともないぜッ! 」

今、宿命の対決が始まる。

*  *  *

「オォラァァッ! 」
「ヌゥアァァッ! 」

丹田から覇気を絞り出しながらシーザーはディアボロに右の正拳を振りかぶせる。
ディアボロも負けじとシーザーのパンチをキング・クリムゾンの左手で裁き、そのまま右腕をつかむ。

「隙だらけで欠伸が出るぞッ! 」

そしてそのまま流れるような動きでシーザーの腹を目掛けてクリムゾンの右腕を突き出す。
啼く殺傷音。シーザーの腹はいとも簡単にディアボロの手を飲み込んだ。


859 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:35:44 ID:SwAnIjq0
支援

860 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:35:46 ID:wzv195YW
 

861 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:36:16 ID:pwY/2o8b
支援

862 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:36:19 ID:JlfM24Nl
「貴様がどれほど滑稽な足掻きをしているのか……ご丁寧に説明してやったつもりだったのだがな、これで終わりッ……? 」
「お〜痛ェ痛ェ……今のは流石にキツかったぜ。だが、これであんたは終わりだ」

ディアボロの顔中から脂汗がにじみ出る。その表情はおそらくは『驚き』と『焦り』。
その原因はシーザーの飄々とした態度も答えの一つかもしれない。だが彼の動揺は他にあった。

「クリムゾンの両腕が……動かない! 」
「くっつく波紋……あんたのその奇妙な守り神、いやスタンドだったか?
 ソイツの両腕は釘を打った板のように俺の体に完璧にくっついちまったのさ。左手は俺の右腕に。右手は俺の腹に。
 俺の右腕を握っている左手の5本指と手の平が離れないだろう? 俺の腹に刺した右手がこれ以上先に進まないだろう?
 キリストの磔みたいにもうちっと上品な形にしても良かったんだがね……」
「だからどうしたというのだッ! 片腕を我がスタンドに掌握されている貴様に何が出来ブゲェッ! 」

不躾な批評が始まる前に、シーザーは左拳をディアボロの顔面に叩き込む。
そしてシーザーはそのまま休むことなく続き様に連撃をブチ込んでいった。
ディアボロも慌てて自分の両腕で防御しようとするが、シーザーの拳はことごとくすり抜けていく。

「よッ! ハッ! ウラッ! あぁ〜畜生……でっかい傷を腹につけやがって。
 思いっきり腰を入れてブン殴ってるせいか、てめーに拳がヒットする度に段々腹の傷が広がってきやがる。
 出血もちょっと酷くなってきたしなぁ……トリッシュはこんな痛い思いをして死んでいったのかぁ〜〜……」
(……マ、ズ、イ……予想以上にダメージが大きい……今時を飛ばしても……奴からは逃げられない!)

当然である。ディアボロはスタンドの腕を止められているので、自分の腕もままならないの。
そしてシーザーの波紋を加えたパンチ。その痛みは脳髄中に電流が走るような感覚を与える。
キング・クリムゾンによる常勝必勝をこなしてきた男にとって、シーザーの“足掻き”は計算外だった。
急な頭部へのダメージは彼の思考を鈍らせるのには充分。ディアボロの脳は頭蓋骨のケージの中で踊っているに違いない。


863 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:37:22 ID:SwAnIjq0
支援

864 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:37:28 ID:JlfM24Nl
「でもな……トリッシュは皮も肉も内臓も骨もまとめて貫かれたんだ。あんたの腕でなぁッ!
 今の俺なんかよりもずっとずっとず〜〜っと痛い目にあったんだッ!
 痛かっただろなぁトリッシュ……辛かっただろうなぁトリッシュ……でも大丈夫。仇はとってやるからなぁッ!
 スパートかけるぜッ! 『死者のための波紋疾走鎮魂歌(オーバードライブレクイエム)』ーッ!!! 」

拳、拳、拳、拳、拳、拳、拳、拳。幾度となくディアボロの体に降り注ぐ打撃の雨霰。
その勢いは、ディアボロのシーザーの拳を受け止めようとする動きを、ますます拙いものにしてゆく。
貧民外で鍛えた喧嘩殺法&テクニック。得意の猫足立ちによる機敏なステップワークと体裁き。一族の血統による波紋の才能。
自分の体を犠牲にしてまで相手を仕留めようとする“捨て身”の覚悟。そして……愛する人への思い。
シーザーがディアボロをここまで追い詰める事が出来たのも、彼だからこそ成せる技なのだ。
いや、正確にはシーザーが成しえたのではない。愛に仕えるシーザーが生み出したのだ。

(よくもッ!こんな……こ、んなこと、でこのディ、アボロが……敗、北す、る、わ、けが…………!
 娘よ……お前さえ………産まれて…………いな……ければ……………………………………………………)

*  *  *


865 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:37:32 ID:wzv195YW
 

866 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:37:58 ID:pwY/2o8b
支援

867 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:38:14 ID:JlfM24Nl
(……死んだか? へッざまぁみろってんだ)

ディアボロが物を言わずにぐったりと座り込む様子を見届けると、
シーザーはキング・クリムゾンの両手を自分の体から引き離す。
キング・クリムゾンのヴィジョンに、かつての巨悪さは感じられない。陥落した孤城のごとくボロボロと朽ち果ててゆく。

(あぁー……やべぇなぁ……意識が……暴れすぎた、か……)

シーザーは自分のお腹に手を当てる。キング・クリムゾンが作った『地割れ』から垂れ続ける血の波を、彼は感じていた。
手のひらから受けるべったりとした感触。鼻をくすぐる鉄の臭い。それに伴う視界のもや。
何度も何度も体全体の動きで拳を振るった事が原因なのは今さらである。

(ん…そこにいるのは……トリッシュ?……それに……ジョジョ……? わざわざ……迎え、に………………)

シーザーはゆっくりとその場に座り込み、そのまま大の字になって倒れた。
意識が途絶える刹那、最後に彼が見たものは夢か錯覚か幻か……。


否、現実であった。 


「シィィィィィィザァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーッ!! 」 

*  *  * 


868 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:38:46 ID:wzv195YW
 

869 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:39:00 ID:JlfM24Nl
話しは数分前に遡る。
シーザーとディアボロが激闘を開始する少し前、その家には男女1組の侵入者がいた。
女の名はエリザベス・ジョースター。通称リサリサ……波紋戦士であり、シーザーの師匠。
男の名はルドル・フォン・シュトロハイム。ナチス所属の軍人サイボーグでシーザーとは盟友的存在だ。

では彼らがシーザー達がいるその家に入った理由は何か。それは言うまでもなくシーザーの助太刀であった。
彼らは日が沈む頃に彼の咆哮を聞きつけたのである。それゆえに彼らは直ぐに行動を起こしたのである。
しかしその時アクシデントが起きてしまう。
リサリサが先のミドラーによる襲撃のダメージがぶり返したために、その場でうずくまってしまったのだ。
元々歩くのがやっとだっただけに、彼女の急いた行動はそれだけ過負荷だったのである。
シュトロハイムがなんとか彼女を背負おうとしたが、彼は既にジョセフの遺体も背負っていたので、
いつもの倍時間がかかりその結果、出遅れるという失態を晒すハメに。

……彼らがシーザーのいる部屋にたどり着くころには、既にシーザーのディアボロ殴刑は終盤に差し掛かっていた。
この時シュトロハイムはシーザーに手助けをしようとしたが、リサリサはそれを止めた。
シーザーの目は既に空ろであり、どう見てもリサリサ達の姿に気づいていなかったからだ。

――1人でやらせてあげて。彼が満足するまで……彼の気が済むまで――

客観的にみれば、この行為はお世辞にも的確とは言えないのかも知れない。
しかし、たとえ意識が朦朧としていようと執念で闘い続けるシーザーの意志を……リサリサは尊重したかったのだ。
リサリサの嘆願にシュトロハイムは何も答えなかった。しかし……彼がシーザーの戦いに横槍を入れる事はなかった。

――リサリサ、、今アラキが第三回放送を流している。放送内容……最初から聞いていたか? ――
――……あなたに言われて始めて気がついたわ。流してたのね、三回目の放送。でも不思議……全く耳に入ってこないわ――
――俺もだ。荒木が何を言っているのかサッパリわからん。今はただの雑音にしか聞こえん――


870 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:39:17 ID:DIbQ3CZ8
シーザー強え支援

871 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:39:52 ID:wzv195YW
 

872 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:39:55 ID:pwY/2o8b
支援

873 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:40:04 ID:JlfM24Nl
シーザーが最後の一発をディアボロに喰らわせるまで、彼らは動かなかった。
仲間の覚悟をただただ見届け……歯を食いしばり続けた。
その時の彼らはまるでネジの切れた人形のように全ての外的干渉をシャットアウトしていたらしく、
彼らが動き出したのは、第三回放送もとっくに終わり、シーザーが動かなくなった後だった。
つまりシーザーが最後に見たトリッシュたちの姿は……リサリサたちに重ねた幻覚だったのである。

*  *  *

「あそこに無残に全身が潰されている死体は……衣服を見る限りリサリサの言う『空条徐倫』という知り合いか? 」
「シーザー! しっかりしてシーザー! 待ってなさい。今助けます!私の『究極!深仙脈疾走』で……」
「な……や、やめぃ! 何をしているリサリサ! そんなことをすれば貴様自身が……」
「わかっているッ! だから私はこの波紋増幅石『エイジャの赤石』を使う。
 これを使えば生命エネルギーの消費も普段よりは抑えられるはず……始めるわ、『究極!深仙脈疾走』をッ!
 シーザーの闘いはもう終わった。今から行うことは助太刀にはならないッ! 」

リサリサは胸の谷間から赤石を取り出して自分の手とシーザーの手で挟み握りこむ。
そして両目の瞼を閉じると、彼女はシーザーに波紋を流した。

「な、なんだこのまばゆい光はッ!? 我がナチス調査団が想定していた以上の力をこの石は……うおおッ!
 なんという事だ。目が開けられぬ! まさかこれほどとは……ハッ!? まさか……いかんッ! 」

シュトロハイムは膨れ上がる光の壁にぐっと堪え、左手を大げさに振り回してリサリサの体を探り当てる。
赤石による空前絶後の輝きは、まるでオゾン層を介せぬ太陽光線の威力に匹敵せんばかりの発光だった。
そして勢いを止めることなく流れる波紋はいつの間にかリサリサやシーザーの体どころか部屋全体を覆う程になっていたのだ。
それだけリサリサの波紋は赤石によって増幅されたことになる。
だが、これは非常に危険な状況でもあるのだ。

874 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:40:16 ID:SwAnIjq0



875 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:40:42 ID:wzv195YW
 

876 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:41:04 ID:pwY/2o8b
支援

877 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:41:09 ID:SwAnIjq0



878 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:41:43 ID:wzv195YW
 

879 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:42:05 ID:SwAnIjq0



880 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:42:25 ID:JlfM24Nl
波紋が部屋中に漏れているという事は、増幅された波紋がシーザーの体に収まり切らないという事。
生命エネルギーといえども、過度の摂取が治療に直結するとは限らない。
食物、飲料、薬、運動、睡眠、思想……何事も過ぎたるは及ばざるが如しと古来の諺にあるように……。
『器』に入りきらない『エネルギー』は『住処』を求めて暴走するしかない。
最後には『器』自身を破壊し食い潰すことなんて、非現実的ではないのである。
シュトロハイムはこの『波紋の暴走』がシーザーはおろか、
発信源であるリサリサすらも飲み込んでしまうのではないかと感づいたのだ。

「リサリサッ! 俺の手がわかるかッ!? 波紋を流すのを止めるんだッ!」
「……な……ぜ……? 傷は……塞がっていくのに……目を、覚まさない…………シー……ザー」
「落ち着けリサリサ。それ以上流したら大量のエネルギーで貴様もシーザーもパンクしてしまうッ! 」
「こ、れ以上…………仲間、犠牲、見、たくな……」
「落ち着けぃリサリサァーッ! このまま誰かが死んでしまったら、結局誰かがソイツの死の悲しみを背負うんだぞ。
 お前は助ける為に身を粉にして波紋を流したというのにだッ!それは余りにもあんまりではないかーッ! 」

『究極!深仙脈疾走』。それは波紋戦士よる命を賭した治療。
それはシュトロハイムがかつて一度ジョナサン・ジョースターから受けた黄金体験。
シーザーの手を握り締めるリサリサの姿は、シュトロハイムにとって『それ』の焼き直しに見えたのだろうか。
彼は静止の勧告を聴こうとしないリサリサの手を無理矢理引き離した。

「う……あ……」
「リ、リサリサッ! お前……その姿は……! 」

シュトロハイムが悲嘆の声をあげる。
彼が助けたリサリサは、全身の傷が治っていた。
しかし……まるでその引き換えと言うべきなのだろうか。
若々しいはずなのにどこか精気がない、というべきなのだろうか。


881 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:42:53 ID:wzv195YW
 

882 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:43:23 ID:pwY/2o8b



883 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:43:26 ID:JlfM24Nl
「体の傷は癒えたわ……もう大丈夫。普通に活動できる。活動、できるはず。
 でも……何故かしら……体はどこもかしこも健康になったはずなのに……この、苦しさは……ゴホッ! ゲホッ! 」
「血ッ!? リサリサ大丈夫か!? 」
「…………わかっていたわ。赤石に『究極!深仙脈疾走』を流すことがどれほど危険な行為か。
 わずかな日光すら透過させれば物質破壊も可能な光線にさせるし、場合によっては火山の噴火も呼び起こす。
 それほどの威力を持つのだから……きっと助けられる。弱った私でもシーザーを助けられっ……ゲホッ!
 あわよくば増幅し過ぎて逆流した波紋が私自身にも注がれれば万々歳……甘い考えだとわかっていたのにね。
「リサリサ……お前は……完全なる形で全員の回復をしようとしていたのか……」
「だって……そうで、ゴホッ……しょう……?
 シーザーが助かって私が死んでも、シーザーが死んで私が生き残っても……そんな事実は私には耐えられない。
 命の恩人ジョナサン・ジョースター……私の夫ジョージ……そして息子ジョセフ……。
 これ以上誰を失えばいいの? 犠牲を伴わなければ誰も助けられないの? 誰もが救われてはいけないのかしら……? 」
「戦争は……犠牲の上に勝利がある。戦争だけじゃない。犠牲無くして……進めることなど何もない……」
「あなたの言う事は正しいわシュトロハイム。軍人として生きてきた故の説得力がある。
 私もそう思って今まで50年生きてきた……でも気づいてしまったの。 
 私の命は……犠牲の上から始まった。それからもずっと。ずっと。誰かの犠牲が付きまとっていた。
 あなたのように『生きていく内に犠牲について学んだ』のではなく生まれた時から『犠牲を頭の中に刷り込まされていた』のよ。
 サイボーグのあなただって、かつては人間だった。どこにでもいる普通の少年だった時期があるはず。
 その時のあなたは……物事に犠牲が付きまとうなんて考えもしなかったんじゃないかしら。
 でも私には……ゲホッ……それが、ない!
『いつもウマくいくはずが無い』、『常に最悪の事態を想定せよ』、『どんな時でも最善を尽くせ』……。
 幼子が抱く希望だらけの世界が甘い幻想だと気づかされる事すらなかった。最初から『わかっていた』から」

884 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:43:42 ID:SwAnIjq0



885 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:44:22 ID:wzv195YW
 

886 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:44:31 ID:pwY/2o8b
支援

887 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:45:08 ID:JlfM24Nl
「それの何が悪い! 私はこの世界でジョナサン・ジョースターを見捨てた。見捨てるしかなかった!
 退却しか選択出来なかった……それで良いではないかッ! 私は今でも復讐の為にこうして前を進んでいるぞッ! 」
「……起こりえる全ての事態が必ず成功という名の解決に結びつく。そんな『奇跡』、あなたは成し得たことがある?
私は『見た』ことはあるわ……ジョセフ・ジョースター。あの子はそんな男だった。
 ストレイツォ、サンタナ、エシディシ、ワムウ、カーズ……とてつもない絶望が何度あの子を襲ったことかッ!
 しかし勝った。ジョジョは乗り越えて勝利をもぎ取ってしまったッ!
 実の母としてこれほど誇りに思うごどばな゛い゛ッ! ………うっ……ゴホッゴホ……」

シュトロハイムはリサリサの叫び声で、ようやく自分たちがいた部屋の変化に気がついた。
あれだけ溢れていたエネルギーの輝きがすっかりなりを潜め、今では漆黒の闇が部屋を包んでいる。
夕方に家に入った彼らは、真っ暗な夜を迎えるほどこの家に長くいたのだ。

「だがそのJOJOも……この世界で死んだぞ」
「ええ。死んだわ。本音を言えば、私は今でも心のどこかでは納得がいってない。
 JOJOが死ぬなんて有り得ないと思っている。でも受け入れるしかなかった」
「貴様は一体……何が言いたいのだッ! JOJOの奇跡を、今度は自分が受け継いでいこうと考えてたのかッ!?
 だから……だからあんな無茶な賭けに出たというのかッ!? 」
「受け継ぐ? そんな素晴らしい善意なんてもんじゃあない。やってみたかったのよ、奇跡を。
 『リサリサの奥義<究極!深仙脈疾走>でシーザーは完全復活! 負傷していたリサリサも完全回復!
  再会を喜び合った3人は、エリアC−4へいざゆがん゛! 』……そんなハリウッド映画のような奇跡を起こしたかった。
 私はJOJOを受け継ごうとしたんじゃないわ。JOJOに、なりたかった。
 母親としてのリサリサは目の前で次々と奇跡を見せてくれる彼を羨望の眼差しで見守っていた。
 個人としてのリサリサはそんな彼に……嫉妬していた。彼のように幸福と嬉笑が咲き乱れる生き方に憧れていた。

888 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:45:55 ID:wzv195YW
 

889 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:46:37 ID:pwY/2o8b



890 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:46:42 ID:JlfM24Nl
 しかしJOJOは死んだ。もう奇跡は彼から生まれない。奇跡が見たい。ならば私自身で作るのが自明の理。
 20歳の若僧に心配されるほどヤワな人生じゃあない、なんて思い上がっている自分にメスを入れたかった。
 一度きりでもいい。自分が考えられる最高で、最上で、文句なしの奇跡を自分の手で起こしたい。
 負傷した私とシーザー、エイジャの赤石、私たちが出会ったタイミング。
 私は今こそ、自分が奇跡を起こせる瞬間なんじゃあないかと……あの時は思っていたのよ。
 でも神様ってやっぱりいるんだと実感したわ。飛び出そうとした雛を巣に引き戻して『くださった』。
 『馬鹿をやってる暇があったら、これまで通り打算計算採算の物差しで現実的に生きていきなさい』ですって。
 ゴホッ……………………私にとっては一世一代の大勝負だったのに。私は、賭けに負けてしまった」

自暴自棄気味に吐露し続ける貴婦人はふらつきながらも部屋を出て、一階へ繋がる階段を降りていく。
シュトロハイムは黙って見送るしかなかった。『またもう一度賭けをすればいい』の一言が出せなかった。

「シーザーの傷はおそらく完治しているでしょう。私の体の負傷も完治していることですし。
 ……最も、私のように『何がどうおかしくなったか』はわかりません。
 あれだけ流れた波紋が彼に何の後遺症をもたらしたのかはわかりません。
 少なくとも……私の体はどこか調子がおかしいのは間違いありませんが……………………」

*  *  * 

891 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:47:25 ID:wzv195YW
 

892 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:47:49 ID:SwAnIjq0



893 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:48:22 ID:JlfM24Nl
*  *  * 

(もう……今までのように満足に波紋を使えることは無理かもしれないわね)

シーザーとディアボロが激戦をした2階立ての家。
その1階と2階をつなぐ階段の最下段にリサリサは座る。

「う……ゴホゴホッ!(……骨に異常は無い。自動車で受けた傷も癒えている。考えられるのは……呼吸器官かしら)」

『究極!深仙脈疾走』を短時間とはいえ赤石で倍増させた威力は、リサリサの想像を絶する後味の悪さを残した。
波紋は呼吸で始まり呼吸に終わる。即ち今回のように波紋による暴走の負担を一番受けるのは呼吸器官だったのだ。
生命エネルギーによる『治療の波紋』とタガがはずれた『暴走した波紋』による軋轢をすべて引き受けたと言ってもいい。

「シーザー……ジョセフ………………」

リサリサは涙を流す。その涙は誰のための涙なのだろうか。
わかっている事は、この町で彼女に降りかかる数々の災厄は、
柱の男との戦いを終えて平和に暮らしていた彼女には直視できない現実なのだろう。
実際この荒木飛呂彦が開催した殺し合いでも、彼女は自身の考えを何度も右往左往させてきた。
一見理性的に見える彼女の人生と価値観は……生まれつき宿命を背負わされた人間には当然にことなのかもしれない。
彼女自身知らず知らずの内に実は他の誰よりも周りに揺さぶられていた結果なのかもしれない。
……だが、無情にもここで彼女はまたもや『今』というリアルに運命をかき乱されるのであった。



耳を劈くような銃声によって。



*  *  *

894 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:48:48 ID:wzv195YW
 

895 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:49:08 ID:JlfM24Nl

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……………

「何? 今の音……銃声!? まさか、ゴホッ……シュ、シュトロハイム!? 」

リサリサは慌てて立ち上がり階段から2階を覗く。
そして次の瞬間、リサリサは思いもよらぬ者を目にした。
階段から落ちてくる巨塊が3つ。続けざまに階段から転げ落ちてきたのだ。
リサリサはわけもわからず回避するが、すぐにそれが大変なことである事に気づく。

「シュトロバイム゛ッ!シーザーッ! ジョセフッ! 一体誰が……」

そう……3つの巨魁は、リサリサはこよなく愛したかけがいの無い仲間たちだったのだ。
シュトロハイムが担いでいたジョセフ・ジョースターの亡骸。気絶中のシーザー・アントニオ・ツェペリ。
そして銃撃されたのか、頭部が無残な状態になっているルドル・フォン・シュトロハイム。
リサリサは慌てて階段の頂上に目を移す。そこにあったものは――

896 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:49:45 ID:wzv195YW
 

897 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:49:49 ID:JlfM24Nl


「これは、『試練』だ」



コツーン……

                コツーン……



突如聞こえる憎悪の肉声、それに伴う靴音。

「過去に打ち勝てという……『試練』とボクは受けとった。人の成長は……未熟な過去に打ち勝つことだと」

一歩づつ降りてくる、悪魔のような姿形。

「ねぇ? あなたもそうでしょう? リサリサ……いや、本名はエリザベス・ジョースターだったかな」

それはリサリサには充分すぎるほどの恐怖を煽った。

「過去はバラバラにしてやっても、石の下からミミズの様に這い出てくる……驚いた。まさかこんなに早く再会出来るとは……」
「ド……ドッピオッ!? 」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


*  *  *

898 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:50:27 ID:pwY/2o8b



899 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:50:56 ID:wzv195YW
 

900 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:51:08 ID:JlfM24Nl

「なぜあなたがここにッ! 」

リサリサは自分の仲間たちに手をかけた童子を睨み付ける。しかし彼女が本当に出したい表情はおそらく『困惑』。
何故ドッピオがここにいるのか、という非常に当たり前の思考。だが彼女はドッピオの正体を知らない。
ドッピオがシーザーと激闘をしていた男と同一人物だとわかるはずが無いのだ。

「あなたが……シュトロハイムたちを゛ッ!? 」
「この家に僕がいる理由など、どうでもいい。ただボスが最後に……“後を頼む”とおっしゃってくれたんです。
 とても嬉かった。その期待に、僕は答えなくちゃあならない」
「クラッカーヴォレッ……ゴホッ!! 」

リサリサは隠し持っていた鋼鉄のアメリカンクラッカーをドッピオ目掛けて投擲する。
本来ならば波紋を帯びたクラッカーが強烈な破壊力を持って相手におそいかかる。
しかし投げる直前にリサリサは呼吸を乱してしまったのでスピード、破壊力が格段に落ちてしまった状態で飛んでしまった。

「わかってましたよ……ケホッ。あなたが呼吸を乱しながらも、ヘナチョコクラッカーを投げつけてくる未来は……」
「!? 私が……無茶をしたせいで……呼吸を乱すことをわかっていたというの!? 」
「さぁ、どうでしょうか」

ドッピオは持っていたディバッグから剣を取り出し、クラッカーとかち合わせて防御する。
その剣はクラッカーと同じ金属で出来ているため、僅かながら帯びていた波紋も剣へ漏洩するので、
もはやリサリサのクラッカーヴォレイはただの玉遊びに成り下がってしまった。
だがドッピオの動きは止まらない。すかさず拳銃を右ポケットから取り出しリサリサに向けて発射した。

901 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:51:39 ID:wzv195YW
 

902 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:52:02 ID:JlfM24Nl
(私が……あんな賭けをしなければ……呼吸器官も痛めず…………確実に……クラッカーヴォレイ、は……)

とっさにはじく波紋で銃弾をはじき返すものの、リサリサは心ここにあらず。弾の衝撃で転倒し尻餅をついてしまう。
ドッピオはその隙をつき、リサリサの喉をキングクリムゾンの腕で握り締める。

(こ、呼吸が……ッ!……しまった……波紋が……練れな……)

そして……リサリサの顔に向かって再び銃を発射した。
弾は皮膚を裂き、額を割り、頭蓋骨を砕き、脳を削り……トンネルが開通した。
あまりにも、呆気ない決着である。

(やっぱ……り……私は………………間違って…………い、た…………の?…………JO…………………)

リサリサの体は頭から盛大に血を撒き散らし、そのまま仰向けになったまま動かなくなった。

*  *  *


――――多重人格障害。

一人の人間に2人以上の別の人格が存在する、精神分裂病とは異なる解離性障害。
それは『裏表がある人間』といったような性格や意識的な見地の話ではなく、精神的失調の一種であると言われており、
主な原因は幼少期に受けた何かしらの精神心的外傷、虐待など諸説あがっている。
各人格は記憶や行動はもちろん、容姿や好みさえ独立している例も存在しており、
実話を元にしたベストセラー『24人のビリー・ミリガン』では性別や年齢、言語すら変わる人格も確認されている。
近年アメリカをはじめとし、世界中で増加の一途を辿っており、いずれは我々にとって身近な病症になるかもしれない。
一般的には対照的な人格を持っている場合が多く、積極性と消極性を筆頭に様々なケースがみられる。
また、この障害への社会通念として『一方が他方の人格に気づいたり干渉することはほぼ無い』という事項がある。

903 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:52:09 ID:SwAnIjq0



904 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:52:34 ID:wzv195YW
 

905 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:52:56 ID:pwY/2o8b



906 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:53:31 ID:JlfM24Nl
イタリアはギャング組織のボス、ディアボロ。そして腹心ヴィネガー・ドッピオ。
彼らは幼い頃に何らかの原因によって心に亀裂が入り、今日まで生きてきた。
ドッピオは尊敬するボスのもとで腹心として働き、
ディアボロはドッピオと『接触する』という従来の常識を覆す行為を駆使し、組織を収め続けていた。
ディアボロの恐るべき点は、肉体がドッピオの状態でも記憶を共有する事と、
『電話』という媒体を使って実際に通信できる事。そして、これらは全てディアボロが主導権を握っているという事実。
ドッピオは上で触れた『多重人格者の一人格』に過ぎないが、ディアボロはその一線を超越しているのだ。
人格の入れ替わりもディアボロの如何が全てなので、ドッピオはただの駒に過ぎなかった。

そう、『ディアボロがシーザーに敗北する』までは。

シーザーの意地の攻撃は、ディアボロの誇り、欲望、野望、虚栄心というありとあらゆる物を打ち砕いた。
そして慢心を漬け込まれ、どうにもならないという現実を思い知らされ、最後に敗北の二文字を書き込まれた。
勿論ディアボロは完全に諦めるつもりはなく、あくまで己が頂点を譲るつもりはなかった。
だが、彼の体は彼の意思についていけなかった。それ程のダメージをシーザーから受けてしまったからである。
シーザーがディアボロを殴り終えた時……彼の魂はゆっくりと肉体から外れていくだけだった。

(誰が言った言葉……だったか……『我々はみな運命に選ばれた兵士』……え? くそ……。
 だが……この世がくれた真実もある……運命はこのオレに……『時を飛ばし予知ができる能力』を授けてくれた。
 間違いない。それは明らかな真実だ。この世の運命は我が『キング・クリムゾン』を無敵に頂点に選んだはずなのだ。
 ……オレは『兵士』ではない。くそーーッ!! そのオレに対してッ!! この手にッ!生きているという感触が無いッ!
よくもッ!こんなッ!こんなことでこのディアボロが敗北するわけがないッ! 頼むッ! まだ連れていかないでくれ……)


907 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:53:34 ID:cIlc1c/+



908 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:54:15 ID:JlfM24Nl
このディアボロの卑しくも空しい願いが天に届いたのかどうか今となっては藪の中なのだが、皮肉にも奇跡は起きた。
リサリサがエイジャの赤石を使ってシーザーの完全回復を試みようとし、究極の波紋を放出したのだ。
その後のリサリサたちの顛末は先述のとおりだが、この時彼女たちの知らない所でもう1つのドラマが起きていた。
リサリサが制御不能に陥った波紋は、シーザーから出た半乾き血痕を伝ってディアボロの肉体にも伝導したのである。
修復不可能に近い徐倫たちの肉体とは違い、ディアボロの体は波紋使いとはいえ一般人からタコ殴りにされただけ。
外傷が目を見張るほど回復していったのは言うまでも無い。
当然リサリサと同様に呼吸器官は傷ついていおり、その他にもなんらかの障害を抱えている可能性はあるのだが。
このチャンスを帝王が逃すはずがなかった。こと底知れぬ執念にかけては、彼の右に出るものはそうはいない。
彼は自分の肉体に潜むもう一人の人格……ヴィネガー・ドッピオの目覚めを許可したのだ。
『器』は1つのまま、『中身』は2つが1つになるだけ。つまり普通の一般人と遜色が無くなる。

(いいかドッピオッ! よく聞くんだ……目を覚ましたらすぐにその家にいる奴ら全員を始末しろッ!
 奴らは『波紋』使いッ! 呼吸を使った妙な体術を会得している。迂闊に奴らの体に触らないほうがいいぞ。
 あと、この場でそいつらを全員殺せたなら、過去の失態は取り消してやってもいい。貴様が殺し損ねた奴もいるはずだ。
 いいか……油断するなッ! 我がキングクリムゾンはお前に預けておく。……後は、頼んだぞ……)

こうしてディアボロは名残惜しみながらも、
『誰かに帝王の座を明け渡すくらいならドッピオにその座を守らせて空位にするか、最悪でもドッピオに譲ったほうがマシ』
という……あくまで帝王の座を自分自身の肉体に留めておきたいという往生際の悪さを出して天に召されたのであった。


909 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:54:21 ID:wzv195YW
 

910 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:55:13 ID:JlfM24Nl
(ボス……なんだかよくわからないけど……とにかく目の前にいるあの2人を始末すればいいんですね? )

ディアボロの遺志を受け取ったドッピオが目覚めたのは、正確にいえばリサリサが1階に下りていった直後だった。
彼はその『目覚めた瞬間に』好機を得ることとなる。
2階にいたシュトロハイムが、ドッピオのいる部屋に戻り、
ジョセフの遺体を左肩に乗せシーザーを左手で抱えて運び出したのだ。
ドッピオは彼に気づかれないように、ゆっくりと起き上がり……彼を尾行し……。
階段を下りようとしていたシュトロハイムの後頭部を拳銃で狙撃。
バランスを崩した軍人はそのまま階段を転落。ドッピオが目覚めてから僅か2、3分後の出来事であった。

*  *  * 

ドッピオはこの家にあった支給品を全て回収し、床に陳列させる。
空条徐倫、ナルシソ・アナスイ、シーザー、シュトロハイム、リサリサの所持品、武器や道具が揃っていた。

「もうこんな時間か。第三回放送……聞き損ねちゃったな。さてと、荷物が増えてきたから整理しないと。
 これは……いらないな。これも……いらない。食料も水もなるべく必要以上もっていくのは止めよう。
 しかしどうしたんだろう……さっきから喉が痛い。呼吸するのも苦しいし……」

ドッピオはぶつくさ独り言をしながら、必要不要を分別していく。
『幸運? の剣』、ミスタの拳銃、徐倫の自動式拳銃を奪取し、支給品一式は3人分までに抑える。
アメリカンクラッカー、エイジャの赤石はそのまま放置した。
だが、彼が処分に困った物が1つだけあった。『矢の形をした首輪探知機』である。
一見スタンド能力を発動させるあの『矢』にそっくりな形をしているのだが、中身は全くの別。
スタンドを発言させる力も無ければ、スタンドを貫くことも出来ないただの機械。
ただ、スタンドを矢で貫けばどうなるかという事実を知らない世界から呼び出されたドッピオには関係のない話なのだが。


911 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:55:51 ID:wzv195YW
 

912 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:56:03 ID:pwY/2o8b
 

913 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:57:12 ID:wzv195YW
 

914 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:57:24 ID:JlfM24Nl
「ポルポが所持していたのとは別の矢かな? アレって奴が拳銃自殺したときに破壊されたんじゃあ……あれれ?
 な、なんだッ!? この『矢』、独りでに動いたぞッ! まるで……何かに反応するように。
 何かを察知したのか。それとも何かを僕に伝えようとしているのか。一体この矢は何なんだッ!? 」

ドッピオは矢の指し示す方向に向かう、その場所は先ほど自分がいた階段だった。
ジョセフ、シーザー、リサリサ……物言わぬ人間たちのボディが今でも寝そべられている。

「この場所にまだ何かあるというのか? それとも――」
「ブァカ者がァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア! 」

*  *  *

無数の鉄が摩擦音を立てて飛び出し、圧縮されたミサイルのように致命傷を与えんと直進する。
ほとばしる火花。舞い上がる煙幕。反動で踊る砲身。漢ルドル・フォン・シュトロハイムの襲撃である。
調子がよければ30ミリの鉄板も突き抜ける重機関砲の威力は伊達ではない。

「ナチスの科学は世界一ィィィ! この機関銃は世界最高水準でェェェ……1分間で600発も撃てるのだアアアア!! 」
「……確かに僕は後頭部に発砲したはずなんですが……生きていたとは」
「ちょいと脳がギクシャクするがァァァァァ。おれの体は行動可能ォォォォォッ! 」

シュトロハイムの邁進は止まらない。重機関砲を発射し続けながらドッピオとの距離を詰めていく。
後頭部……即ち脳を破壊されていたとしても、彼はまだ完全な機能停止には至らなかった。
それは純粋なるナチス技術の恩恵もあったが……リサリサに対する彼なりの謝罪もあった。

915 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:57:33 ID:cIlc1c/+



916 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:58:10 ID:wzv195YW
 

917 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:58:13 ID:JlfM24Nl

(一瞬の不覚がリサリサを死なせてしまった。『またもう一度賭けをすればいい』という言葉を最後まで贈れなかった。
 このままではリサリサの人生が、賭けが、挑戦が『無駄』という『結果』になってしまう。そんなことにはさせん。
 今度は俺が賭けをする番だ。この半死半生の体で奴を討ち取れば……『あいつ』は助かるからなァァ!! )

シュトロハイムは忘れない!
自分の運命に挑戦したリサリサという波紋戦士の生き様を。
だから彼も挑戦した。自分の体の限界という限界を目指して動き続ける事を決心したのだった!

「俺の体はァァアアアアアアアーッ!! 我がゲルマン民族の最高知能の結晶であり誇りであるゥゥゥ!!
つまりすべての人間を越えたのだァアアアアアアアアアアアア!! 」
「このアホが……! いつも寄ってくる……こんなアホが……この世はアホだらけなのかァ〜ッ!!
 なんで立ち上がって来るんだ……? そのまま死んでればいいものをッ! この世に存在してはならねーんだッ!」

しかしエピタフの未来予知を駆使し弾丸の軌道を読み、
弾丸が当たらないように距離をとる標的・ドッピオには中々命中しない。

「せまい家の中で本当に良かった……外であんな物をぶっ放されたら逃げ切れたかどうか。
 こっちの戦力は銃が2丁。片方は未使用だけど厳しい……エピタフだけで逃げ切れるとは思えない。
 でもアイツが銃を発射し始めたのが……で……今まで一回も使っていなかったとしても……」
「なァァァァにをブツブツ喋っておるのだアアア! もう逃げられんぞッ!
くらえィィィィィィ!貴様にとどめを刺せるなんてスカッとするぜぇー…………………………え? 」
「……やはり『弾切れ』を起こしましたね。確か1秒間に600発でしたっけ。
 後先考えずによくもまぁこれだけ撃ったもんだ。これで! ようやくコッチの番ですね……」
「や、やめィ! 深夜の時に俺は撃ち過ぎていたというのかッ!? ま、まさか荒木が俺の装弾数を改悪……」
「クソやかましいぞ!! 調子こいてんじゃあねえーッ! 聞いてねぇんだよッ!
 これからおっ死ぬてめーなんかの言い訳なんてよォォォォォーーーッ! 」


918 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:58:22 ID:pwY/2o8b
 

919 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:59:12 ID:pwY/2o8b
 

920 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:59:17 ID:JlfM24Nl
ドッピオはシュトロハイム目掛けて銃弾2、3発お見舞いする。
リサリサのときよりも距離があるので精度は劣るものの、銃弾はシュトロハイムにヒットする。
たじろぎながらもシュトロハイムは体の鋼鉄である部分で防御しようと構えるが、
既にその時にはキング・クリムゾンの腕が彼の首根っこを掴んでいた。

「誰だろうとボスの永遠の絶頂をおびやかす者は許さない。決して。確実に消え去ってもら……ううッ!? 」

しかしシュトロハイムも……キング・クリムゾンの腕を掴んでいた。
握力は1950キログラム。その破壊力柱の男サンタナの軽く倍!

「フフフ、人間の偉大さは恐怖に耐える誇り高き姿にある。ギリシアの史家プルタルコスの言葉だ。
 今のお前には……そんな“誇り”など微塵も感じられないがな」
「痛ェェェッ! てめーいつまでもこの世に這い蹲ってんじゃねェェェ。とっととあの世に逝きやがれェェェッ!!」

ドッピオはシュトロハイムの頭部に残り銃弾を全て打ち込む。
シュトロハイムの頭は花火のように爆散し、彼の体はそのままゆっくりと倒れ……機能停止した。

「ハァー……ハァー……う、右腕が……折れた。銃も1つ……使い切ってしまったし……。
 ちょっと感情的になっちゃったけど、ボス……任務成功しました。とりあえず……この返り血を何とかしないと」

*  *  *

921 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:00:01 ID:wzv195YW
 

922 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 21:00:42 ID:JlfM24Nl

ふらふらになりながらも、ドッピオはようやく家の中を歩く。
リサリサ、シュトロハイムとの連戦は、呼吸の不調も相まってそれなりの疲労を招いていた。
その時である。
何かが彼の目の前に現れたのだ。
『新手の敵が生き残っていたか』と思いながらも、ドッピオは再び歩き出そうとした。
しかし、歩けなかった。

「ダメだな。やっぱ調子悪い……呼吸器官を痛めちまったのかね」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……………

ドッピオの顔がどんどん青ざめてゆく。
彼の目の前に、『信じられないもの』がいたから。
『それ』はドッピオが目覚めたときには既にぐったりとしていたから。
ドッピオ自身、最初からそれは『死体』だと勘違いしていた。

「なぁ……お前何か知らないか……? ああすまない。今ちょっと目がよく見えないんだ。
 涙が止まらなくてさぁ……お前のことがよく見えないんだ。なぁ教えてくれ。
 ここで“何が”あった? どうしてこのエイジャの赤石が、ここの家に落ちてたんだ?
 俺の師匠と親友の死体が……何であそこにあるんだよォォォォォォォォォッ!? 」

ドッピオの顔には驚愕の色しかなかった。


シーザー・アントニオ・ツェペリ……愛に生きる男の、遅すぎた復活である。



923 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:01:13 ID:wzv195YW
 

924 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:01:22 ID:SwAnIjq0
支援

925 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 21:01:27 ID:JlfM24Nl
【F-3とG-3の境にある住居(F-3)/1日目/夜】
【シーザー・アントニオ・ツェペリ】
[時間軸]:ゲスラーのホテルへ突入直後
[状態]:健康だが、呼吸器官不安定(波紋が練りにくい)。
   『究極!深仙脈疾走』プラス『エイジャの赤石』によるその他の体調に異変あり?
[装備]:エイジャの赤石
[道具]:支給品一式。
[思考・状況]:
1)目の前の人物に事情を聞く。
2)トリッシュの言葉を受け取った以上、ゲームには乗らない。

※ドッピオの服装はディアボロと同じですが、シーザーが『ドッピオ=ディアボロ』と認識しているのかは不明。

【ディアボロ・ドッピオ(現在ヴィネガー・ドッピオ)】
[スタンド]:『キング・クリムゾン・エピタフ』
[時間軸]:リゾットに勝利後、ローマへ向かう途中
[状態]:体力消耗、呼吸器官不安定(息がしにくい)、キング・クリムゾンの右腕骨折(自分の右腕も骨折)、血まみれ。
    『究極!深仙脈疾走』プラス『エイジャの赤石』によるその他の体調に異変あり?
[装備]:自動式拳銃(徐倫の支給品)
[道具]:支給品一式×3(ただしバッグは一つ)、『矢の形をした首輪探知機』、DIO様の投げナイフ
   『幸運?』の剣 (柄に由花子の髪が絡みついて離れない。髪の下の「UN」の血文字が波紋のせいで消えかけている)
[思考・状況]
1)シーザーが生きていたことに対する驚き。
※以下は【F-3】の家から脱出した後の行動基準。
2)ボスの指示通り、近付いて来る相手の素性の確認
3 向こうが僕を殺す意思が無いのなら、取りあえず行動を共にする
4)支配出来る人間なら、共に荒木打倒を考える。無理なら機を見て殺害
5)ブチャラティ、ナランチャ、ポルナレフ、エルメェス、承太郎への警戒。


926 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:01:54 ID:wzv195YW
 

927 :Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 21:01:57 ID:JlfM24Nl
※支給品一式×5(リサリサ、シュトロハイムを含む)
 アメリカンクラッカー×2、ミスタの拳銃(弾無し)は家【F-3】のどこかに放置されています。
   
【シュトロハイム 死亡】
【リサリサ     死亡】
【ディアボロ   消滅】

928 : ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 21:03:00 ID:JlfM24Nl
投下終了。多大なる支援。そして支援してくださった皆さん。本当にありがとうございました!

929 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:05:11 ID:cIlc1c/+
>>928
GJ!

930 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:06:15 ID:JlfM24Nl
そろそろ埋まりそうなので、新スレを立ててきます。

931 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:07:32 ID:wzv195YW
乙でした

932 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:09:28 ID:tCLc0PFz
乙です。
思わぬどんでん返し見事でした。

933 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:11:27 ID:+xIzuJR0
投下乙!
2部のメンバーの熱すぎる戦いはホントGJ!!

そして
-今日のディアボロ-

シーザーに波紋を流されて死亡

934 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:22:01 ID:wzv195YW
新スレ
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/event/1190203692/
>>930

935 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:31:45 ID:QqWSy2Nt
ドッピオがどこまでキンクリを操れるか気になる
投下乙です!

936 :参加するカモさん:2007/09/19(水) 23:58:28 ID:/q2Q+wAW
埋め代わりに投下乙!

二転三転していく状況の変化にまさに興奮。
二部勢の生き様はいずれも素晴らしかった…(シーザーまだ生きてるが)
それぞれのセリフもまさにジョジョって感じですごくよかったです。

937 :代理です:2007/09/20(木) 00:04:21 ID:kqFb2zsv
今日のディアボロww
投下乙!
シーザー凄いな、タイマンでボスに勝つなんて・・
そして2部メンバー・・安らかに眠ってくれ

938 :参加するカモさん:2007/09/20(木) 00:53:44 ID:IH8zvPrS
投下乙です

ところでドッピオが戦闘中、正体を隠す必要も無いのにリサリサやシュトロに対して丁寧語で喋ってるのは違和感ある

939 :参加するカモさん:2007/09/20(木) 07:00:51 ID:rl+Y/A1r
GJ!投下乙
目を見張るような展開だった。

ただ、全体の文章構成があまりにも説明臭くなっているのが惜しまれる。
修正をくわえてくれりゃあ言うことなしなんだが…
どう思うね?諸君…

940 :参加するカモさん:2007/09/20(木) 09:24:27 ID:j+4l+932
乙です。
奇しくも第2ラウンドだな〜 シーザー、キッチン洗剤ででもシャボン作んないかな?

丁寧語〜は、その方が雰囲気出てる所と、そうでない所とがある気がした。
あえて挙げるなら此処位かな?
「……確かに僕は後頭部に発砲したはずなんですが……生きていたとは」

説明臭いのは、この書き手さんの書き方だろうから
これはこれで無理して直さなくてもいいかと…  意見になってるかな?

941 : ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:10:47 ID:TUGYLTyX
投下します。

942 :愛と夢 ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:13:10 ID:TUGYLTyX
仗助とジョージが東から接近している者に気付いたのはほぼ同時だった。
「仗助君」
「あぁ。北東から誰か近付いてきますね」
接近している人間が見えたりしているわけではなく、『肌で感じる』2人。
2人は知っていた。同じジョースター一族、星型のアザを持つものの位置を感じ取ることができるという事実を。
該当者は2人しか考えられなかった。
承太郎か、DIOである。
「ナランチャ君。北東から誰か近付いてきているのを確認出来るかね?」
「えっと。反応はないです」
「「!!」」
それで2人は気付いた。
北東からの来訪者に。
承太郎ならばナランチャのレーダーに引っ掛かるはず。
それなのにレーダーに引っ掛からないのは、接近者が呼吸をしてないからに他ならない。
「…ディオか」
そう呟き、仗助は皆へ忠告する。
「皆!ディオがこっちに来てるみたいなんで気をつけてくれ!!!」
一方、ジョージは何かをエルメェスに頼んでいた。
2人でごそごそとやってるジョージトエルメェス。
「こうすればいいんですか?」
「そう。これでい…」
ジョージの言葉は最後まで続かなかった。

943 :愛と夢 ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:14:54 ID:TUGYLTyX
「…え?」
目の前の光景に、ナランチャたちは愕然とする。
いつの間にか、ジョージは後ろから首根っこを捕まえられていたのだ。
そしてジョージの首に指を食い込ませているDIOがいた。
「ディ…ディオ?」
首を掴まれながらも、DIOの方へと手を伸ばすジョージ。
そして、他の人間も動き出していた。
「ヘブンズ・ドアー!」
ミキタカがヘブンズ・ドアーを発動する。
しかし、
「おっと」
DIOはジョージを盾にして、ジョージが本にされた。
「アリアリアリアリ!!!」
続けて、ブチャラティがDIOに攻撃を仕掛ける。
しかし、
「ザ・ワールド!」
DIOは時を止め、自分のいた所にミキタカを置いた。
そして、時は動き出す。
「!?」
ブチャラティの攻撃をくらったミキタカはバラバラになる。
「マズイ!スティッキー・フィンガーズ!ミキタカを元に戻せ!」
ジッパーをくっつけるブチャラティ。
そしてミキタカはかろうじて元に戻ったが、意識を失ってしまった。

944 :参加するカモさん:2007/09/20(木) 14:15:41 ID:tohuirbK
支援

945 :愛と夢 ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:16:12 ID:TUGYLTyX
「ナランチャ!貸せ!」
その間に、エルメェスはナランチャからジョージの舌を取り上げ、シールを剥がす。
「なっ」
さすがにこの現象にはDIOも少し驚いた。
舌が引き合い、ジョージの体はDIOから離れ、エルメェスの元に飛んでいったのだ。
その間ブチャラティも、ミキタカを元に戻した後後ろへ腕を伸ばし、
後方の壁をつかんだ後腕を元に戻してDIOの間合いから離脱していた。
ジョージとミキタカの具合を、仗助がみる。
「仗助!ジョージさんとミキタカは無事か?」
「わ、私なら大丈夫だ」
ミキタカが気を失ったことで本から元に戻り、意識が戻ったジョージが答える。
「ミキタカも生きている。だが、気を失ってる。目が覚めるのに少し時間が掛かりそうだ」
そして、仗助も皆にそう返していた。


946 :愛と夢 ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:17:19 ID:TUGYLTyX
DIOは、ジョージ一行へと向き直る。
不適の笑みを浮かべるDIOに対し、ジョージ一行の表情は重い。
あらゆる攻撃が通用せず、ジョージとミキタカが、一瞬にしてやられてしまったのだ。
『時を止める能力』
この圧倒的な能力に、全員が押されていた。
「フン。雑魚どもらしく、徒党を組んで集中攻撃するという腹か。
無駄無駄。そんな攻撃など、ザ・ワールドの前には無力」
優越感に酔いしれたような声を出すDIO。
いや、実際そうなのだろう。
事実、DIOは一瞬で6人まとめて殺すだけの力があるのだ。
「何だ?全員通夜のような表情をして。もう諦めたのか?」
DIOの前に、誰も返す言葉がない。
ザ・ワールドの前に、全員が無力感と焦燥感にかれれていた。
「では、全員ここで死ね」
ただ、一人の例外を除いて。
「待ちたまえ」
「「「!!」」」
声のした方を全員が振り向く。
そこには、ジョージ・ジョースターが起き上がっていた。


947 :参加するカモさん:2007/09/20(木) 14:18:08 ID:tohuirbK
支援

948 :愛と夢 ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:19:06 ID:TUGYLTyX
「君は本当にディオなのかね?」
「これは父さん。まだ生きてましたか」
「もう一度聞こう。君は本当にディオなのだね?」
「ええ。そうですよ」
ついさっき殺そうとしたことに罪悪感を微塵も感じず、DIOは答える。
「ディオ。一体どうしたというのだ?
彼らから、お前は吸血鬼となってたくさんの人を殺し、彼らの敵となっていると聞いている。
本当なのか?」
「本当です」
ジョージの問いをあっさりと返すDIO。
「何故そんなことをする」
「簡単な理由ですよ。勝利して支配するため、それだけです」
「そうか…」
悲しげに俯くジョージ。
「父さん。父さんたちには感謝していますよ。
元の世界では、俺は父さんの血で吸血鬼になれた。
更に、俺の首から下はジョナサンの肉体。
そして今、首から下をなじませるために父さんの血をいただけるんですから」
DIOは話し続ける。

949 :参加するカモさん:2007/09/20(木) 14:19:55 ID:tohuirbK
支援

950 :愛と夢 ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:19:58 ID:TUGYLTyX
一方のジョージは、顔を上げようとしない。
「父さん。俺のために、血を吸われて死んで下さい」
そこまで聞いた後、ジョージは顔を上げ、周りの仲間に向かって言った。
「皆、手を出さないでくれ。私がこの子に引導を渡す」
そのセリフを聞いたDIOは、一瞬何を言っているのか解らないとでも言いたげにポカンとし、その直後大笑いを始めた。
「フ、フフフ…、フハハハハ!
父さんが!?俺を!!?
こいつはいい!ケッサクだ!!!
フフフハフハフハハハハ!!!」
笑い続けるDIOに、ジョージはあくまで真剣に話す。
「お前やジョナサンのためなら、私は命を差し出すことにためらいはない。すっとそう思っていたよ。
だが、お前が私の命を奪うことで悪鬼の道に走るというのなら、この命、みすみすくれてやるわけにはいかん。
逆に、命を賭けて阻止しなくてはならない」
そしてジョージはDIOを見据え、宣言をした。
「ディオ・ブランドー!!!ジョージ・ジョースターが決闘を申し込む!!!
申し出を受けるか!!?」
ジョージの言葉にDIOは笑いを止め、余裕しゃくしゃくの顔で肯いた。
「受けますよ、父さん」


951 :参加するカモさん:2007/09/20(木) 14:20:56 ID:tohuirbK
支援

952 :愛と夢 ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:21:18 ID:TUGYLTyX
「1つ言っておこう。
私一人では、ディオ、お前には勝てないだろう。
だが、私には仲間がいる」
「何ですか?決闘とか言っておきながら、1対1では戦わないということですか?
構いませんよ」
「違う。彼等はこの決闘に介入させない。だが、仲間の力を借り、私はお前を討つ。
ディオ、親としてお前への最後のつとめだ」
「フン」
2人の間合いは、ザ・ワールドの射程距離より少し離れているくらい。
DIOに武器はないものの、戦闘能力としては最強のスタンド、ザ・ワールドがある。
一方、ジョージは銃しか持たない一般人。
旗から見れば、一方的な展開にしかならない果たし合い。
しかし、ジョージにはスタンドに勝る力があった。
死んだ仲間との約束、今守らなければならない仲間。
そして――DIOへの『愛情』。
ジョージはDIOへ注ぐ愛情を惜しまなかった。
ジョナサンと同様、聡明な息子をときに優しく、ときに厳しく愛し続けた。
そして、DIOへの愛は今なお衰えない。
DIOを愛しているからこそ、悪鬼と化したDIOを救うために、ジョージは自ら手を下すことを決意した。
そう、DIOを倒そうと考えるジョースター一族の中、ジョージだけは救おうと考えているのだ。
その決意は、圧倒的な力を持つDIOに対し全くひるまない力となった。

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